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第1章 運命の始まり
第21話 幽閉少女と動き出した運命の歯車
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(お願い……間に合って!)
煙が消えるように薄まっていく意識を必死に繋ぎとめた言乃花。わずかに残る力を振り絞り、暴走した魔力に呑まれかけている冬夜とノルンに割ってはいるために駆け出した。
「人間ごときに……妖精が負けることなどあってはならないのです!」
「いい加減聞き飽きた、戯れ言は地獄で言いな! 全ての闇を喰らえ、暴食の黒龍!」
冬夜の右手から放たれた黒い龍のような魔力が、空間内を暴れ狂いながらノルンへ襲いかかろうとしていた。
(こ、こんなはずでは……申し訳ございません、創造主様。そして、愛すべきあの娘)
「あなたとの約束を守れなくてごめんなさい……」
目前に迫り来る初めての絶望を目の当たりし、消えるような声で呟くノルン。静かに目を閉じると一筋の涙が頬を流れた。
「そこをどきなさい!」
突然聞こえた怒鳴り声と同時に結界を揺るがすほどの衝撃と閃光が襲い、気が付けば結界に沿うように数メートルほど吹き飛ばされたノルン。
(いったい何が起こったのでしょう? 先ほどの声は……まさか?)
「ま、間に合った……」
目を開いたノルンの視界に飛び込んできたのは、数メートル先に立って両手を体の前に突き出した言乃花の姿だった。
「何をボサッとしているの? 消えたくないなら早く力を解きなさい! ……私も長くはもたないわよ」
「いったい何を……いいのですか? 私に止めを刺す絶好のチャンスですよ?」
「そう、絶好のチャンスね。だけど、あなたには聞かなければならないことが山ほどある……後でじっくり聞かせてもらうわ」
「ふふふ、甘い人ですね。私が空間を維持できる時間は残り僅か……仕方ありません」
ノルンが右手を顔の前に上げ、指を鳴らす。すると空間内に広がっていた力が薄れ、本棚に囲まれた本来の景色が戻る。いきなり魔力が戻ったことに困惑する言乃花を見て、大きく息を吐くと話しかける。
「私に気を取られていて良いのですか? 彼の方が大変そうですよ」
その言葉に我に返った言乃花が振り返ると、力なく本棚にもたれかかる冬夜の姿が見えた。慌てて駆け寄ると肩を両手で支えながら声をかける。
「冬夜くん、大丈夫? しっかりして!」
「ああ……止めてくれてありがとな」
魔力が急激に減少したことによる呼吸の乱れはあるものの、目立つような大きな怪我はなく、意識もはっきりとしていた。冬夜は心配そうに覗き込む言乃花を安心させるように頷くと、本棚を支えにしながらゆっくり立ち上がった。
「おや? 仲が良くなられたみたいですね。それでは次にお会いする時を楽しみにしていますよ」
二人の様子を見たノルンが笑みをこぼすと闇に溶けこむように姿が消えた。
「チッ、取り逃がしたか……言乃花は大丈夫か?」
「うん、一か八かだったけど間に合って良かったわ」
お互いの無事を確認し安心すると言乃花の手に握られていた木箱がいきなり砕け散った。そして、中から星形をしたクリスタルが現れるとまばゆい光を放ち始める。
「なんだ、これ? いきなり光り始めたぞ……大丈夫か?」
「わ、わからないわ。急に光が強くなって……」
二人が困惑していると目が眩むような閃光が視界を奪い、何かが軋むような音とともに目の前の空間にヒビが入る。
「え? 空間にヒビ? あ、危ない! 伏せろ!」
ガラスの砕け散るような音が図書館内に響き渡り、粉塵が視界を遮る。やがて、視界が回復した二人の前に信じられない光景が見えてきた。
割れた空間の中に立っていたのは膝まで伸びた紫色の長い髪をツインテールにまとめ、黒いワンピースを着た冬夜より少し背の低い少女。
「君は……どうしてそんなところにいるんだ?」
目の前に現れた少女に困惑しながら冬夜が声を掛けた時、欠けていた記憶のピースが一気に組みあがり、九年前の事件のことが頭に流れ込んでくる。
(誰なんだ……まさか? いや、いくらなんでも人違いだろ、九年前だぞ? でも、紫の髪をツインテールにしていたし……)
「私は、メイ。あなたたちは誰?」
これが冬夜とメイの出会いであった。
本来出会うはずがなかった少年と少女が、何かに導かれるように再会をはたした。
それは、運命のいたずらがもたらした軌跡なのか、それとも……
「冬夜くんはたどり着いたようだね……」
校舎の屋根に立ち、迷宮図書館を見下ろしていた学園長。口元を吊り上げ、笑みを浮かべると語りだした。
「彼女に接触することは、我々にはできなかった。かわいいネズミちゃんを泳がしておいて正解だったようだね。ここまでうまくいくとは思いがけない収穫だったよ」
誰かに語りかけるような呟きは止まらない。
「動きだした運命の歯車を止めることは誰にもできない。さあ、あの二人が用意された結末をどう作り変えてくれるのか……楽しみにしているよ」
ひとしきり声を上げて笑うと差し込む夕日に溶け込むように学園長は姿を消した。
まるで誰かに仕組まれたかのように再会をはたした少年と少女。
陰と陽が交わる時、世界は破滅へ向かうのか? それとも……
舞台となるのは世界の終わりと名付けられし学園……
『ワールドエンドミスティアカデミー』
さまざまな思惑が渦巻く中、現実世界と幻想世界、少年と少女が出会ったことにより運命の歯車は動き始めた。
誰も想像できなかった結末にむけて……
――第一章 完――
煙が消えるように薄まっていく意識を必死に繋ぎとめた言乃花。わずかに残る力を振り絞り、暴走した魔力に呑まれかけている冬夜とノルンに割ってはいるために駆け出した。
「人間ごときに……妖精が負けることなどあってはならないのです!」
「いい加減聞き飽きた、戯れ言は地獄で言いな! 全ての闇を喰らえ、暴食の黒龍!」
冬夜の右手から放たれた黒い龍のような魔力が、空間内を暴れ狂いながらノルンへ襲いかかろうとしていた。
(こ、こんなはずでは……申し訳ございません、創造主様。そして、愛すべきあの娘)
「あなたとの約束を守れなくてごめんなさい……」
目前に迫り来る初めての絶望を目の当たりし、消えるような声で呟くノルン。静かに目を閉じると一筋の涙が頬を流れた。
「そこをどきなさい!」
突然聞こえた怒鳴り声と同時に結界を揺るがすほどの衝撃と閃光が襲い、気が付けば結界に沿うように数メートルほど吹き飛ばされたノルン。
(いったい何が起こったのでしょう? 先ほどの声は……まさか?)
「ま、間に合った……」
目を開いたノルンの視界に飛び込んできたのは、数メートル先に立って両手を体の前に突き出した言乃花の姿だった。
「何をボサッとしているの? 消えたくないなら早く力を解きなさい! ……私も長くはもたないわよ」
「いったい何を……いいのですか? 私に止めを刺す絶好のチャンスですよ?」
「そう、絶好のチャンスね。だけど、あなたには聞かなければならないことが山ほどある……後でじっくり聞かせてもらうわ」
「ふふふ、甘い人ですね。私が空間を維持できる時間は残り僅か……仕方ありません」
ノルンが右手を顔の前に上げ、指を鳴らす。すると空間内に広がっていた力が薄れ、本棚に囲まれた本来の景色が戻る。いきなり魔力が戻ったことに困惑する言乃花を見て、大きく息を吐くと話しかける。
「私に気を取られていて良いのですか? 彼の方が大変そうですよ」
その言葉に我に返った言乃花が振り返ると、力なく本棚にもたれかかる冬夜の姿が見えた。慌てて駆け寄ると肩を両手で支えながら声をかける。
「冬夜くん、大丈夫? しっかりして!」
「ああ……止めてくれてありがとな」
魔力が急激に減少したことによる呼吸の乱れはあるものの、目立つような大きな怪我はなく、意識もはっきりとしていた。冬夜は心配そうに覗き込む言乃花を安心させるように頷くと、本棚を支えにしながらゆっくり立ち上がった。
「おや? 仲が良くなられたみたいですね。それでは次にお会いする時を楽しみにしていますよ」
二人の様子を見たノルンが笑みをこぼすと闇に溶けこむように姿が消えた。
「チッ、取り逃がしたか……言乃花は大丈夫か?」
「うん、一か八かだったけど間に合って良かったわ」
お互いの無事を確認し安心すると言乃花の手に握られていた木箱がいきなり砕け散った。そして、中から星形をしたクリスタルが現れるとまばゆい光を放ち始める。
「なんだ、これ? いきなり光り始めたぞ……大丈夫か?」
「わ、わからないわ。急に光が強くなって……」
二人が困惑していると目が眩むような閃光が視界を奪い、何かが軋むような音とともに目の前の空間にヒビが入る。
「え? 空間にヒビ? あ、危ない! 伏せろ!」
ガラスの砕け散るような音が図書館内に響き渡り、粉塵が視界を遮る。やがて、視界が回復した二人の前に信じられない光景が見えてきた。
割れた空間の中に立っていたのは膝まで伸びた紫色の長い髪をツインテールにまとめ、黒いワンピースを着た冬夜より少し背の低い少女。
「君は……どうしてそんなところにいるんだ?」
目の前に現れた少女に困惑しながら冬夜が声を掛けた時、欠けていた記憶のピースが一気に組みあがり、九年前の事件のことが頭に流れ込んでくる。
(誰なんだ……まさか? いや、いくらなんでも人違いだろ、九年前だぞ? でも、紫の髪をツインテールにしていたし……)
「私は、メイ。あなたたちは誰?」
これが冬夜とメイの出会いであった。
本来出会うはずがなかった少年と少女が、何かに導かれるように再会をはたした。
それは、運命のいたずらがもたらした軌跡なのか、それとも……
「冬夜くんはたどり着いたようだね……」
校舎の屋根に立ち、迷宮図書館を見下ろしていた学園長。口元を吊り上げ、笑みを浮かべると語りだした。
「彼女に接触することは、我々にはできなかった。かわいいネズミちゃんを泳がしておいて正解だったようだね。ここまでうまくいくとは思いがけない収穫だったよ」
誰かに語りかけるような呟きは止まらない。
「動きだした運命の歯車を止めることは誰にもできない。さあ、あの二人が用意された結末をどう作り変えてくれるのか……楽しみにしているよ」
ひとしきり声を上げて笑うと差し込む夕日に溶け込むように学園長は姿を消した。
まるで誰かに仕組まれたかのように再会をはたした少年と少女。
陰と陽が交わる時、世界は破滅へ向かうのか? それとも……
舞台となるのは世界の終わりと名付けられし学園……
『ワールドエンドミスティアカデミー』
さまざまな思惑が渦巻く中、現実世界と幻想世界、少年と少女が出会ったことにより運命の歯車は動き始めた。
誰も想像できなかった結末にむけて……
――第一章 完――
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