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森の奥へ
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「ではお気をつけて」
「「はい」」
エミリーとオスカーは明け方から馬を走らせた。
監禁場所は森の奥にある小さな屋敷らしい。
このまま行けば昼前につくだろう。
その森は迷いの森、魔女の森と言われ人は殆ど近づかない。
貰った地図を頼りに屋敷の近くまで行くと馬を置いていく事にした。
だが、エミリーには少し引っかかる事があった。
あの執事の事。それにこの地図がひっかかる。
そもそもこの地図はどうして手に入れた?
「どうした?」
「いや、少し気になった事が……」
「何?」
「あのさぁ」
エミリーが言いかけた所で賊の攻撃にあった。
二人が来る事を予想でもしていたのか、タイミングが良い。
オスカーは剣を抜き切りかかる。エミリーは自身に強化の魔法をかけオスカーを援護する。
4人に囲まれ一斉に切りかかられたが、二人は傷を負うことなく全ての賊を抹殺した。
その刹那、草木をかきわける音がし、二人は身構えた。
気配はない。しかし何かいる音はした。
子動物にしたは大きい。オスカーは意を決しその場に飛び込んだ。
「うわぁぁぁ!!」
子供の声が辺りに響く。
音の正体は子供だった。オスカーは剣を収めその子供と同じ視線に合わせるためしゃがみ込む。
「君はおしかして……エディ君?」
声が出ないのか、縦に何度も頷く。涙を堪えているのか唇をぎゅっとしたいた。
「僕たちは君たちを助けにきたんだ」
その言葉を聞いた瞬間、オスカーに思いっきり抱き着き声を殺すようにしてエディは泣いた。
エミリーは溢れ出る涙を拭き取り彼が落ち着くまで待つ。
「あのね、妹がまだ中にいるの……僕は誰か助けを呼んでこようとしたんだけど見つかって」
「そっか偉いな。俺たちが来たから大丈夫だ」
「うんオスカーお兄ちゃんありがとう」
わしゃわしゃとオスカーに頭を撫でられ、照れた表情のエディはやたら可愛かった。
きっと公爵のパーティーでは女性にモテるだろう。
エディを観察しながら、賊が襲ってきた事を思い出す。
エディが屋敷から抜け出したから追ってきたのか……。
タイミング良く表れた賊の理由がわかりエミリーは少し安堵した。
「あの屋敷だね」
「うん、悪い人たち6人位いたから、まだ何処かにいるかも」
「エディはここで待ってて」
「うん」
オスカーとエミリーは音を立てずに屋敷に近づく。
奥から人の気配がする。
賊の残りだろうか?
2階に続く階段をゆっくり昇り気配がする扉を開けるが、そこには誰もいなかった。
「え?」
確かに何か動く気配がした。二人は部屋の中に入った瞬間、勢いよく扉が閉まった。
「ようこそ迷いの森へ……」
エディの声がしたと思った瞬間、突然二人の意識が途切れた。
「「はい」」
エミリーとオスカーは明け方から馬を走らせた。
監禁場所は森の奥にある小さな屋敷らしい。
このまま行けば昼前につくだろう。
その森は迷いの森、魔女の森と言われ人は殆ど近づかない。
貰った地図を頼りに屋敷の近くまで行くと馬を置いていく事にした。
だが、エミリーには少し引っかかる事があった。
あの執事の事。それにこの地図がひっかかる。
そもそもこの地図はどうして手に入れた?
「どうした?」
「いや、少し気になった事が……」
「何?」
「あのさぁ」
エミリーが言いかけた所で賊の攻撃にあった。
二人が来る事を予想でもしていたのか、タイミングが良い。
オスカーは剣を抜き切りかかる。エミリーは自身に強化の魔法をかけオスカーを援護する。
4人に囲まれ一斉に切りかかられたが、二人は傷を負うことなく全ての賊を抹殺した。
その刹那、草木をかきわける音がし、二人は身構えた。
気配はない。しかし何かいる音はした。
子動物にしたは大きい。オスカーは意を決しその場に飛び込んだ。
「うわぁぁぁ!!」
子供の声が辺りに響く。
音の正体は子供だった。オスカーは剣を収めその子供と同じ視線に合わせるためしゃがみ込む。
「君はおしかして……エディ君?」
声が出ないのか、縦に何度も頷く。涙を堪えているのか唇をぎゅっとしたいた。
「僕たちは君たちを助けにきたんだ」
その言葉を聞いた瞬間、オスカーに思いっきり抱き着き声を殺すようにしてエディは泣いた。
エミリーは溢れ出る涙を拭き取り彼が落ち着くまで待つ。
「あのね、妹がまだ中にいるの……僕は誰か助けを呼んでこようとしたんだけど見つかって」
「そっか偉いな。俺たちが来たから大丈夫だ」
「うんオスカーお兄ちゃんありがとう」
わしゃわしゃとオスカーに頭を撫でられ、照れた表情のエディはやたら可愛かった。
きっと公爵のパーティーでは女性にモテるだろう。
エディを観察しながら、賊が襲ってきた事を思い出す。
エディが屋敷から抜け出したから追ってきたのか……。
タイミング良く表れた賊の理由がわかりエミリーは少し安堵した。
「あの屋敷だね」
「うん、悪い人たち6人位いたから、まだ何処かにいるかも」
「エディはここで待ってて」
「うん」
オスカーとエミリーは音を立てずに屋敷に近づく。
奥から人の気配がする。
賊の残りだろうか?
2階に続く階段をゆっくり昇り気配がする扉を開けるが、そこには誰もいなかった。
「え?」
確かに何か動く気配がした。二人は部屋の中に入った瞬間、勢いよく扉が閉まった。
「ようこそ迷いの森へ……」
エディの声がしたと思った瞬間、突然二人の意識が途切れた。
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