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★その後の勇者と魔王★温泉旅行と欲の味
露天風呂でしっぽり②
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セルジュがごくりと喉を鳴らす。
「こっちへ来いオリバー」
力強く手を引かれ、僕は岩に手をつく。その背後にセルジュが移動し、僕の尻をまさぐった。
「昨日もシたから大丈夫だと思う。とろみがある湯だし、多分潤滑剤も要らないよ」
僕を知り尽くした太い指が差し込まれ、イイところを刺激する。僕は堪らず身体を反らした。
「あっ、はぁっ……」
「確かに柔らかいな。それに、いつもより熱い。肌がこんなに薄桃色に染まって……」
「セルジュ、早く」
「そんなに急かすな。俺のモノを舐めて興奮したのか?いやらしい奴だな」
「君だって随分良さそうだったじゃないか」
「そりゃあお前、あんなことされたらそうなるだろ」
セルジュの手が僕の腰を掴み、固い切っ先が宛てがわれた。
「でも、今はこっちがいい。早くお前の中に入りたい」
期待が高まる身体に、ずぶりと差し込まれる楔。
待ちきれず僕のナカが躍動する。
「はあっ、くそっ、気持ちいい」
「あっ、ああっ、セルジュッ、そこイイッ」
浅いところをグリグリと刺激され、自然と腰が揺れてしまう。すっかりみだらな行為に慣れてしまった自分に、ふと羞恥心が湧き起こる。しかし、それは与えられる快楽の波に運ばれ、たちまち消え去っていく。
残るのは、快感に溺れ、もっととねだる浅ましい獣のような自分だけ。
求め愛される喜びの虜となった新しい僕だ。
「はあっ、セルジュ、前も触って」
臆面もなく愛撫を要求する欲深い身体。
でも、僕は知っている。
君も僕を欲していることを。
大きく熱い手が僕の望みに応え、陰茎を擦る。
お互いの荒い息遣いと激しい動きに湯が跳ねる音が耳を打つ。
身体と心が急速に駆け上がっていく。
「はぁっ、もうダメだっ、イきそう」
何度も擦られたナカが熱い。
「イッていいぞオリバー、お前の締め付けが凄くて俺も、もうもたない」
「奥、奥に来てっセルジュッ」
剛直が僕を貫き、内側を突き上げる。
「うあっ」
瞬間、極限に達した僕の陰茎の先から、呆気なく白濁が噴き出した。
「くっ、ふ……」
セルジュがくぐもった声で喘ぎ、腹に回された腕に力が籠る。
僕のナカでセルジュが波打ち、熱いものがじわりと広がった。
よろよろと倒れ込む僕をセルジュが抱きとめる。頬ずりをされながら逞しい腕の中で僕は目を閉じた。
ぼんやりと霞む思考の中で、温かに包んでくれる存在に身を任せる。
とてつもなく幸せだった。
そして、まるで温泉に浸かっているような心地だな、なんて思った。
「こっちへ来いオリバー」
力強く手を引かれ、僕は岩に手をつく。その背後にセルジュが移動し、僕の尻をまさぐった。
「昨日もシたから大丈夫だと思う。とろみがある湯だし、多分潤滑剤も要らないよ」
僕を知り尽くした太い指が差し込まれ、イイところを刺激する。僕は堪らず身体を反らした。
「あっ、はぁっ……」
「確かに柔らかいな。それに、いつもより熱い。肌がこんなに薄桃色に染まって……」
「セルジュ、早く」
「そんなに急かすな。俺のモノを舐めて興奮したのか?いやらしい奴だな」
「君だって随分良さそうだったじゃないか」
「そりゃあお前、あんなことされたらそうなるだろ」
セルジュの手が僕の腰を掴み、固い切っ先が宛てがわれた。
「でも、今はこっちがいい。早くお前の中に入りたい」
期待が高まる身体に、ずぶりと差し込まれる楔。
待ちきれず僕のナカが躍動する。
「はあっ、くそっ、気持ちいい」
「あっ、ああっ、セルジュッ、そこイイッ」
浅いところをグリグリと刺激され、自然と腰が揺れてしまう。すっかりみだらな行為に慣れてしまった自分に、ふと羞恥心が湧き起こる。しかし、それは与えられる快楽の波に運ばれ、たちまち消え去っていく。
残るのは、快感に溺れ、もっととねだる浅ましい獣のような自分だけ。
求め愛される喜びの虜となった新しい僕だ。
「はあっ、セルジュ、前も触って」
臆面もなく愛撫を要求する欲深い身体。
でも、僕は知っている。
君も僕を欲していることを。
大きく熱い手が僕の望みに応え、陰茎を擦る。
お互いの荒い息遣いと激しい動きに湯が跳ねる音が耳を打つ。
身体と心が急速に駆け上がっていく。
「はぁっ、もうダメだっ、イきそう」
何度も擦られたナカが熱い。
「イッていいぞオリバー、お前の締め付けが凄くて俺も、もうもたない」
「奥、奥に来てっセルジュッ」
剛直が僕を貫き、内側を突き上げる。
「うあっ」
瞬間、極限に達した僕の陰茎の先から、呆気なく白濁が噴き出した。
「くっ、ふ……」
セルジュがくぐもった声で喘ぎ、腹に回された腕に力が籠る。
僕のナカでセルジュが波打ち、熱いものがじわりと広がった。
よろよろと倒れ込む僕をセルジュが抱きとめる。頬ずりをされながら逞しい腕の中で僕は目を閉じた。
ぼんやりと霞む思考の中で、温かに包んでくれる存在に身を任せる。
とてつもなく幸せだった。
そして、まるで温泉に浸かっているような心地だな、なんて思った。
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