この世界が終わるまで 勇者の僕は恋をする

すなぎ もりこ

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魔王と勇者の蜜月

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 仰向けのままセルジュに揺らされ、僕はシーツにしがみつく。
 気持ちのいいところを何度も突き上げられ、さらには、同時に陰茎も扱かれた僕は射精欲がピークに達していた。
 よもやこれまでかと思ったところで陰茎から手を離され、僕はホッと一息をつく。
 しかし、その直後、浅いところで留まっていたセルジュが進撃を開始した。
「しぶとい奴め、もう我慢できねぇ」
 僕は未知の感覚に震えた。
 力強い存在感を伴ったセルジュの猛りが、僕を容赦なく突き刺していく。
 しかし、異物を受け入れる鈍い痛みでさえ、僕の身体は快感と捉えてしまう。
 深く打ち込まれた楔を逃すまいと蠢いた。
「くそっ、締め付けやがってっ……」
 セルジュが余裕のない声で悪態をつく。
「ふっ、……もう、降参か?」
 偉そうに言ってみるが、実のところ僕だって余裕なんてない。
 身体は全身ざわざわと波打っているし、頭も朦朧としてきた。
 歯を噛み合わせて、漏れそうになる喘ぎ声を懸命に押し留めている。
「ああっ、くそっ、具合がいい……」
 セルジュの腰の律動が激しくなる。大きなベッドがギシギシと軋み、接合部がじゅぼじゅぼと卑猥な音を立てる。部屋に響くのは、肌同士がぶつかる高い音。
 それがどのくらい続いただろうか。
 きっとわずかも経っていない。
 僕たちはあっという間にのぼりつめた。
 限界を察したらしいセルジュが、切羽詰まったように声を上げた。
「オリバー! 一緒にイくぞ」
 僕の身体を両手ですくい上げたセルジュが、太腿の上に乗せる。自分の重みでセルジュのモノが一気に深いところまで到達した。
「ああああっ」
 思わずのけ反った僕の背中を支え、セルジュは僕にぴったりとくっついた。その隙間に手を伸ばし挟まれた陰茎を握り込む。
 親指の腹で先端の割れ目を刺激され、僕は逃げようと腰を引く。
 しかし、逞しい腕で腰をがっちりと掴まれて叶わない。
 そこからは、激しく突き上げられた。
 頭が真っ白になり、セルジュの頭に抱きついた。
「はあああっ、オリバー」
 喉元で狂おしく僕の名を呼ぶ声が聞こえる。
 
 そして、彼の牙を肌に感じた瞬間、僕は達した。
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