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㊺
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言われた意味がわからず、熱でぼやけた視線を向ければ、グリンバルドがそっと離れていく様子が見えた。
スノウはゆっくりと瞬きを繰り返す。徐々にクリアになっていく視界が、グリンバルドの裸体を映し出した。
片方に流れた前髪を耳にかけベッドに膝立ちする男。均整の取れた逞しい身体を惜しげもなく晒し、濡れた口元を手の甲で拭う。そして、欲望に燃える目をこちらに向けていた。
すさまじい色気である。
スノウはゴクリと喉を鳴らす。慌てて顔を伏せようとするが、その過程で恐ろしいものを目にしてしまい、硬直した。
グリンバルドの股間にそそり立つ凶器である。
あまりに自分と違う形状に、目が釘付けになった。
「グリンバルド、お前のそれは……尋常ではないな?」
グリンバルドは股間に手を伸ばし、太く張り詰めたモノを握る。
「普通です」
「嘘だ。太くて長くて厳つい!」
「スノウ様のは、綺麗で可愛らしい。でも、ちゃんと勃っていますね。ご自分で触ったことはあるのですか?」
スノウは自分の股間に視線を移す。自覚はなかったが、陰茎がひょっこりと首をもたげていた。グリンバルドのソレと同じものとは思えないほどお粗末だ。
「触ったことはあるけど……」
男のシンボルであるソレを目に入れることを、スノウは好まなかった。女性のようになりたい願望を持つスノウにとって、陰茎は認めたくない現実だったのである。自慰行為をすることはあっても見ないようにしていたし、アナルを弄る方が興奮した。
「私が愛でて差し上げましょう」
グリンバルドが、つつ、と裏筋に指を走らせる。スノウは膝を震わせた。
「下生えもほとんどないのですね。とても美しい……」
そっと握る手がゆっくりと上下する。他人の手で陰茎を扱かれるという初めての体験に、スノウの息が荒くなる。
「気持ちいいですか? スノウ様」
「お、お前、そんなものをよくも触れる…っ、あ、先は駄目だっ」
「親指でこうしたらとてもいいでしょう? ふふ、ぷるぷると震えて切なそうですね。スノウ様のここを愛でるのは私にとって悦びなのです。快感を得ていることが目に見えてわかる。他でもない、この私の愛撫で」
グリンバルドは引き寄せられるようにスノウの股間に顔を寄せ、あろうことか、スノウの陰茎をばくりと咥えた。
スノウはゆっくりと瞬きを繰り返す。徐々にクリアになっていく視界が、グリンバルドの裸体を映し出した。
片方に流れた前髪を耳にかけベッドに膝立ちする男。均整の取れた逞しい身体を惜しげもなく晒し、濡れた口元を手の甲で拭う。そして、欲望に燃える目をこちらに向けていた。
すさまじい色気である。
スノウはゴクリと喉を鳴らす。慌てて顔を伏せようとするが、その過程で恐ろしいものを目にしてしまい、硬直した。
グリンバルドの股間にそそり立つ凶器である。
あまりに自分と違う形状に、目が釘付けになった。
「グリンバルド、お前のそれは……尋常ではないな?」
グリンバルドは股間に手を伸ばし、太く張り詰めたモノを握る。
「普通です」
「嘘だ。太くて長くて厳つい!」
「スノウ様のは、綺麗で可愛らしい。でも、ちゃんと勃っていますね。ご自分で触ったことはあるのですか?」
スノウは自分の股間に視線を移す。自覚はなかったが、陰茎がひょっこりと首をもたげていた。グリンバルドのソレと同じものとは思えないほどお粗末だ。
「触ったことはあるけど……」
男のシンボルであるソレを目に入れることを、スノウは好まなかった。女性のようになりたい願望を持つスノウにとって、陰茎は認めたくない現実だったのである。自慰行為をすることはあっても見ないようにしていたし、アナルを弄る方が興奮した。
「私が愛でて差し上げましょう」
グリンバルドが、つつ、と裏筋に指を走らせる。スノウは膝を震わせた。
「下生えもほとんどないのですね。とても美しい……」
そっと握る手がゆっくりと上下する。他人の手で陰茎を扱かれるという初めての体験に、スノウの息が荒くなる。
「気持ちいいですか? スノウ様」
「お、お前、そんなものをよくも触れる…っ、あ、先は駄目だっ」
「親指でこうしたらとてもいいでしょう? ふふ、ぷるぷると震えて切なそうですね。スノウ様のここを愛でるのは私にとって悦びなのです。快感を得ていることが目に見えてわかる。他でもない、この私の愛撫で」
グリンバルドは引き寄せられるようにスノウの股間に顔を寄せ、あろうことか、スノウの陰茎をばくりと咥えた。
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