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第3話
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(3)
私は別に彼に弱みを握られているわけでもないし、脅されているわけでもない。
性癖も極めてノーマル、中立。特に変態なプレイに興味があったわけでもない。
付き合い始めた頃の彼のSEXは優しくて変態の片鱗もみせなかった。
だから、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった。
きっかけは、些細なこと。
何度かデートして、SEXして、お互いの距離が近づいて気軽にエロい話をできるようになった頃。
なんとなくの流れで、ラブホのAVを観ることになった。
彼がどんなAVを選ぶのか興味があったので、選んでもらった。恥ずかしそうに真剣に選ぶ彼をみるのが楽しかった。彼は一通りラインナップを確認したあと、無難そうなものを再生した。
怪しい。
私の直感が違うと言っている。
「ねぇ、あなた本当にそれが観たかったの?
本当はもっと違うAVを観たかったんじゃないの?」
「え、いや、ボクはこれがいいんです…」
「ふ~ん… じゃあ、観ながらオナニーしてみせてよ」
お酒の勢いもあって、ちょっと意地悪なことを言ってみた。
「これで興奮できるんでしょう?
ちょっとやってみせて。
私、男性のオナニーってみたことがないの」
私に気圧された彼は自分のチンポを握ってしごきはじめた。
「ふ~ん、そんな感じでしごくんだ…」
ちょっとした悪戯心だったけど、本当にオナニーをはじめた彼をみるとこっちも欲情してきた。首筋を舐めたりして手伝ってあげると、彼はみるみる興奮の度合いを高めていった。
「あぁ、ダメです、出ちゃいます…っ!」
チンポをしごく手のテンポが早くなり、彼の息遣いが荒い。
そしてついにチンポの先から白濁した液が飛び出しベッドを汚した。
その後もドクドクと出続け、握りしめたままの彼の手をつたってゆっくりと垂れ落ちていく。
「すご~い、そんな風に出るんだっ」
初めて見る射精に私は目を奪われた。
精液まみれのチンポに手を伸ばす。
「ダッ、ダメです、いまは敏感すぎるので触らないでっ!」
構わず握りしめてしごいてあげた。
精液まみれのチンポは生あたたかくヌルヌルしてしごきやすい。
ぬちゃ、ぬちゃと音を立てるチンポ。
まだ尿道中に残っていた精液が先っぽから出てくる。
「ああッ!」
聞いたこともない声を上げる彼に興奮した私はそのままチンポを咥えてあげた。
精液のキツいニオイに酔いそうになる。
「ダメダメダメ、いまはダメです!」
せっかく咥えてあげたチンポを強引に引き抜かれる。背中を向けて小さくなっている彼はたまらなく愛おしかった。
これ以降、気が向いたら彼のオナニーをみせてもらうようになった。オカズはいつもラブホのAV。
ふと、疑問が頭に浮かんだ。
「ねぇ、あなた家でもオナニーするでしょう?」
「え、あ、はい、しますよ」
「何をオカズにしているの?
一度みせてよ、あなたのコレクション」
「えええっ!?」
…まぁ性癖を知られるのが恥ずかしいのはわかる。
でも、ちょっと驚きすぎじゃない?
「ダメです。
ボク、あなたに嫌われたくありません」
…え、見たら引くような性癖なの?
知りたくないような気もするけど、そう言われると知りたくなる。
怖いもの見たさ、だ。
「大丈夫!
ぜったい嫌いにならないから見せて!
むしろ、見せないと嫌うわよ」
こんなやり取りの末、彼のスマホで見せてもらった画像やAVのサルネイムは私の想像を遥かに越えていた。
「ご、ごめんね…
確かに隠したく…なるわね」
「そうでしょう。ご理解いただけてよかったです」
彼は調教、強姦、輪姦と言ったジャンルかつ、アナル責めが大好物らしい。
しかもどれも超ハード。
いろんなものを挿れたり、出したりするやつ。
かわるがわる連続でお尻を犯されるやつ。
いっぱいお浣腸されているやつ。
排泄…してるやつ…。
なんと言うか、ジャンルの頂点に君臨している貫禄があるリストだった。
「ねぇ、ひとつ聞いていい?」
「なんでしょうか」
ビクビクしているのがわかる。
あんまりいじめちゃかわいそうだけど、ついついおもしろがってしまうのは私の悪い癖かもしれない。
「あなた、えっと…」
なかなか口にするのも恥ずかしい単語が並んでいて躊躇してしまう。
「その、ア、アナ… お尻が好きなのね」
「はい、そうです」
「女の人が、めちゃくちゃにされるのも好き」
「はい」
「その、お尻に…食べ物を挿れてみたり、オモチャを挿れたり、か、浣腸が好きなんだ」
「はい」
確認されて、彼の声がどんどん小さくなっていく。
「ねぇ」
「はい」
「あなた、私とSEXしてて気持ちよかったの?」
キョトンとした顔。
想定外の質問だったらしい。
「はい、もちろんです!
こんなこと言っちゃなんですが、あなたの性格も、身体も、その、おまんこの具合もとても好きです、気持ちいいです!」
「ならいいんだけど、こんな性癖の人が私としているふつうのSEXで気持ちいいのか、満足できるのか気になっちゃった」
「ボクは確かに変態な性癖です。自分でもどうかと思います。
ですがふつうのSEXも大好きですし、とても満たされます。
そりゃもちろん本音を言えばAVでしているようなことをしてみたいです。
でも変態プレイができないからSEXで満足できないとかはないです!」
いつになく早口で饒舌。
本音だろう。
ふつうに愛し合うことで満足していることも、変態プレイをしてみたいことも。
私は別に彼に弱みを握られているわけでもないし、脅されているわけでもない。
性癖も極めてノーマル、中立。特に変態なプレイに興味があったわけでもない。
付き合い始めた頃の彼のSEXは優しくて変態の片鱗もみせなかった。
だから、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった。
きっかけは、些細なこと。
何度かデートして、SEXして、お互いの距離が近づいて気軽にエロい話をできるようになった頃。
なんとなくの流れで、ラブホのAVを観ることになった。
彼がどんなAVを選ぶのか興味があったので、選んでもらった。恥ずかしそうに真剣に選ぶ彼をみるのが楽しかった。彼は一通りラインナップを確認したあと、無難そうなものを再生した。
怪しい。
私の直感が違うと言っている。
「ねぇ、あなた本当にそれが観たかったの?
本当はもっと違うAVを観たかったんじゃないの?」
「え、いや、ボクはこれがいいんです…」
「ふ~ん… じゃあ、観ながらオナニーしてみせてよ」
お酒の勢いもあって、ちょっと意地悪なことを言ってみた。
「これで興奮できるんでしょう?
ちょっとやってみせて。
私、男性のオナニーってみたことがないの」
私に気圧された彼は自分のチンポを握ってしごきはじめた。
「ふ~ん、そんな感じでしごくんだ…」
ちょっとした悪戯心だったけど、本当にオナニーをはじめた彼をみるとこっちも欲情してきた。首筋を舐めたりして手伝ってあげると、彼はみるみる興奮の度合いを高めていった。
「あぁ、ダメです、出ちゃいます…っ!」
チンポをしごく手のテンポが早くなり、彼の息遣いが荒い。
そしてついにチンポの先から白濁した液が飛び出しベッドを汚した。
その後もドクドクと出続け、握りしめたままの彼の手をつたってゆっくりと垂れ落ちていく。
「すご~い、そんな風に出るんだっ」
初めて見る射精に私は目を奪われた。
精液まみれのチンポに手を伸ばす。
「ダッ、ダメです、いまは敏感すぎるので触らないでっ!」
構わず握りしめてしごいてあげた。
精液まみれのチンポは生あたたかくヌルヌルしてしごきやすい。
ぬちゃ、ぬちゃと音を立てるチンポ。
まだ尿道中に残っていた精液が先っぽから出てくる。
「ああッ!」
聞いたこともない声を上げる彼に興奮した私はそのままチンポを咥えてあげた。
精液のキツいニオイに酔いそうになる。
「ダメダメダメ、いまはダメです!」
せっかく咥えてあげたチンポを強引に引き抜かれる。背中を向けて小さくなっている彼はたまらなく愛おしかった。
これ以降、気が向いたら彼のオナニーをみせてもらうようになった。オカズはいつもラブホのAV。
ふと、疑問が頭に浮かんだ。
「ねぇ、あなた家でもオナニーするでしょう?」
「え、あ、はい、しますよ」
「何をオカズにしているの?
一度みせてよ、あなたのコレクション」
「えええっ!?」
…まぁ性癖を知られるのが恥ずかしいのはわかる。
でも、ちょっと驚きすぎじゃない?
「ダメです。
ボク、あなたに嫌われたくありません」
…え、見たら引くような性癖なの?
知りたくないような気もするけど、そう言われると知りたくなる。
怖いもの見たさ、だ。
「大丈夫!
ぜったい嫌いにならないから見せて!
むしろ、見せないと嫌うわよ」
こんなやり取りの末、彼のスマホで見せてもらった画像やAVのサルネイムは私の想像を遥かに越えていた。
「ご、ごめんね…
確かに隠したく…なるわね」
「そうでしょう。ご理解いただけてよかったです」
彼は調教、強姦、輪姦と言ったジャンルかつ、アナル責めが大好物らしい。
しかもどれも超ハード。
いろんなものを挿れたり、出したりするやつ。
かわるがわる連続でお尻を犯されるやつ。
いっぱいお浣腸されているやつ。
排泄…してるやつ…。
なんと言うか、ジャンルの頂点に君臨している貫禄があるリストだった。
「ねぇ、ひとつ聞いていい?」
「なんでしょうか」
ビクビクしているのがわかる。
あんまりいじめちゃかわいそうだけど、ついついおもしろがってしまうのは私の悪い癖かもしれない。
「あなた、えっと…」
なかなか口にするのも恥ずかしい単語が並んでいて躊躇してしまう。
「その、ア、アナ… お尻が好きなのね」
「はい、そうです」
「女の人が、めちゃくちゃにされるのも好き」
「はい」
「その、お尻に…食べ物を挿れてみたり、オモチャを挿れたり、か、浣腸が好きなんだ」
「はい」
確認されて、彼の声がどんどん小さくなっていく。
「ねぇ」
「はい」
「あなた、私とSEXしてて気持ちよかったの?」
キョトンとした顔。
想定外の質問だったらしい。
「はい、もちろんです!
こんなこと言っちゃなんですが、あなたの性格も、身体も、その、おまんこの具合もとても好きです、気持ちいいです!」
「ならいいんだけど、こんな性癖の人が私としているふつうのSEXで気持ちいいのか、満足できるのか気になっちゃった」
「ボクは確かに変態な性癖です。自分でもどうかと思います。
ですがふつうのSEXも大好きですし、とても満たされます。
そりゃもちろん本音を言えばAVでしているようなことをしてみたいです。
でも変態プレイができないからSEXで満足できないとかはないです!」
いつになく早口で饒舌。
本音だろう。
ふつうに愛し合うことで満足していることも、変態プレイをしてみたいことも。
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