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第2話

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(2)

私の彼は優しい。
と、言えば聞こえはいいけど強引さが足りない。
いつも私の顔色を伺ってばかりいる。
曰く、

「今日の晩ごはんはどこがよいですか?」

「あなたが楽しいところにしましょう」

「ボクはあなたが笑顔でいればどこでもいいんです」

お互いいい大人だからデートすれば最終的にラブホでSEXするわけなんだけど、どうにも頼りない。

だけど彼のSEXは丁寧で好き。
お部屋に入るなりシャワーも浴びずに襲いかかってくる心配もない。
エアコンや音楽など部屋のコンディションを整え、ドリンクを用意し、お風呂の準備も怠らない。入浴も終えて準備万端、私がゆっくりリラックスしたところで愛撫が始まる。
この瞬間が好き。
優しいキスをされ、指先を舐められ、首筋からじっくりと敏感なところへ向かってくる愛撫。じわじわと快感を与えられて身も心もほぐされてしまう。ベッドへ誘われ、たくさん抱きしめられて全身にキスをされる。そのまま愛し合ってお互いに満たされる最高のSEX。
身体の相性もいいし、価値観も近そう。
…もうちょっと強引でもいいけど。
そんなわけでデートのたびに身体を重ねるようになるのに時間はかからなかった。

今日もお部屋でたわいもない会話をしつつお酒を楽しみ、なんとなくキスをして、愛撫が始まる。身を任せ、酔いもまわってとろんとしてきた頃。

カチリッ。

彼の手で私の首に首輪がおさまる。
私たちのSEXは変わった。

首輪にリードが取り付けられ、彼がぐいっと私を引き寄せる。
さっきまでの優柔不断な彼では考えられないしぐさ。
強引なキス。
絡められ舌。
貪るようなキスが私を興奮へいざなう。
長いキスの後、私はリードにひかれてソファーからベッドへ連行される。
これは儀式。
優しいボクは眠りにつき、傲慢で変態趣味なオレが現れる。
抑圧された彼の本性。
私だけが知る彼の秘密。

「さて、今日もしっかりお勉強してもらおうか。
今月の新作は…『アナル破滅!20連続大噴射』か。
これでいいだろう」

ラブホの大きなテレビ画面いっぱいに浣腸動画が映し出さえる。
女優が大量浣腸され観ているこっちが恥ずかしくなるほど噴射しまくる彼好みの王道な内容。ひたすら浣腸され、羞恥の叫びとともに吹き出す映像が続く。
どう考えても普通じゃない内容なのだが、さんざん変態AVを観せられてきた私にはもはや驚きはない。むしろ今日は控えめな内容とさえ思える。

今日はAVを観させられながらオナニーを強要された。
部屋に備え付けてある電マを渡され(ちゃんとゴムを付けて渡すあたりが彼らしい)、オナニーをしろと指示される。私は素直にそれに従いクリトリスに電マをあてがう。
イクまでやめることは許されない。

映像の中で激しい浣腸責めが続いているが、私は彼に抱きしめられながらいまのところ普通に愛してもらえている。優しい愛撫に溺れつつ、このあとあのAVのように辱められるかと思うとますます濡れてしまう。
指や舌、電マでイカされ酔いも回った頃、私はお風呂場へと連れて行かれる。
数時間前は一緒に身体を洗いあって、ゆっくりジャグジーバスにつかりながらお喋りを楽しんでいた、明るく清潔なお風呂場。
…並べられた牛乳パックと洗面器、浣腸器のせいで同じ部屋とは思えない。

「さあ、大好きな浣腸の時間だ。うれしいだろ?」

「はい、大好きなお浣腸をしていただいて、うれしい…です」

「ケツの穴がしっかり見えるように広げてみせろ」

芝居がかったやり取りで羞恥心を煽られ、いよいよ私のお尻に浣腸器が突き立てられる。
お尻を突き出して浣腸器が挿入されるのを…ちょっとだけ心待ちにしてしまう。

ぬりゅ

浣腸器がお尻に挿入される。
事前にたっぷりと塗り込まれたワセリンが潤滑油になって痛みはない。

「あぁ…」

思わず声が漏れてしまう。
このドキドキする瞬間がたまらない。
突き立てられた浣腸器のシリンダーに力が加わるのがわかる。
ゆっくりと押し込まれ、200mlの牛乳が少しづつ私の直腸に押し込まれてくる。

「ああ、入ってくるぅ」

「1本、2本…
今日はよく入るな。3本目も余裕じゃないか。
しっかりウンコしてお腹を空っぽにしてきたのか?」

「そ、そんなこと…あっ!」

あまりに恥ずかしい台詞に抗議しようと思ったところに4本目が挿入された。

「もう無理よ、そんなに入らない… 許して!」

お腹に収まりきらない牛乳がお尻と浣腸器の間から漏れ、足を伝って床を濡らす。いつもより激しい。漏れる牛乳をものともせずシリンダーが最後まで押し込まれる。

たっぷりと浣腸をされたあと首輪をひかれチンポを咥えるように仕向けられる。
仕向けられるが、咥えるのはお前の意思だと言わんかのように寸前でリードが緩められる。
私は… 望まれるままにいやらしく舌を伸ばして彼のチンポを咥える。

じゅるる

じゅぽ

音を立てて咥えてあげると彼のいい声が聞こえる。
気持ちいいのね。
もっとしてあげるわ。
そのまま私の口でイッてしまってもいいのよ?
彼のチンポがはちきれそうに硬くなる。
その反応に私も興奮してフェラに熱がはいるが、たっぷりと挿入された牛乳がお腹で暴れている。

”ダメよ、出ちゃいそう…”

お腹の具合を忘れるように、一心不乱にチンポをしゃぶる。

「どうした?
ずいぶん熱心じゃないか。
たっぷり入れた牛乳がそろそろ出そうなのかな?」

「そう…です…
今日はいつもよりたくさん入れられたから…
もう…でちゃい…そうなの…」

「今日はトイレに行かせない。
ここでチンポを咥えながら盛大にひり出せ」

これみよがしにリードを手すりにくくりつけ、嗜虐の表情で彼が言い放つ。
これまでは浣腸はお風呂場でするものの、排泄はトイレに行かせてもらえていた。
それを…出すのも彼の目の前でなんて…

「しっかりチンポをしゃぶりながら、出して見せろ。
そのためにたっぷりと入れてやったんだ。
オレを楽しませろ」

浣腸って安全な範囲の注入量だとそんなに便意をもよおさない。その気になれば出さずにずっと我慢していられる。さらに言うとそっとお尻を緩めれば足を伝って垂れるようにちょっとづつ出すこともできる。
AVでみられる盛大なアーチを描くには思いっきり力を入れて絞り出してやる必要がある。あれは出ちゃっているんじゃなくて、女優さんが苦心して飛ばしているのだ。
浣腸の排泄だけでもそうとうに恥ずかしいのに、それを力いっぱい飛ばせる女優さんって本当にすごい。
さんざん彼に浣腸をされた経験から私にはわかる。
彼にも話したこともあるから、彼もそれを理解している。
そのうえで「楽しませろ」という事は…

「その表情はわかっているな。一気にぶちまけてみせろよ。立派なアーチが描けるまで、何度でも浣腸するからな」

「それだけは… それだけは許して」

「ダメだ。
今日はもう一歩踏み出してもらう。
ほら、しっかり咥えながら出してみせろ」

チンポが口にねじ込まれ、激しく奥まで突っ込まれる。
苦しい。
息が詰まり嘔吐しそうになる。

「ほらほら、見ていてやるから出せよ。
いつでもいいぜ?」

出すの?
本当に?
出そうと思えば、出せる。
気張ればアーチだって描けるぐらいの量を注入されている。
でも、そんなことをしてしまっていいの?
頭の中がぐるぐるする。

チンポを激しく突っ込まれて苦しい。
じっくり考えられない。
彼は見たがっている。
それはわかっている。
でも人前で排泄するなんて…

「ほら、出せ!
出さないといつまでも苦しいままだぜ」

ああ、ダメよ、そんなこと…

ついに、頭を押さえつけられチンポが奥にまで押し込まれた。
ガッチリと抱えられて引き抜くこともできない。

「うっ!」

苦しい。息が詰まる。吐きそう。

「そら、出すまでこのままだ。
出すしかないぜ?
思いっきり出しちまいな!」

私を出さざるを得ない状況に追い込む彼。
仕方がない。
このままでは窒息してしまう。
私は出したくないのに、彼に強要されて出さされるんだ。
私に本意じゃないと思わせる彼の巧みな罠…

「そら、思いっきりきばって飛ばせ!」

「うぅぅ~っ!」

もう、ダメ…

私はありったけの力を込めてきばり、大量に注入された牛乳を一気に吐き出した。
彼の望むままに。

ぶっ、びしゃああぁぁぁ

勢いよく出た牛乳が壁面まで飛んで跳ねる音が聞こえる。
止まらない。

「あ、いや、だめ!
いっぱい出ちゃう!」

これまでに感じていた羞恥が児戯に思える。
頭に血がのぼり、目がチカチカする。
私は懇願するように叫んでいた。

「とまって、とまってぇ!」

AV顔負けの噴射を果たし、あまりの恥ずかしさに半分放心している私に彼は執拗に浣腸を繰り返した。
抵抗する気力も無くなっていた私は半ば放心のまま彼に命ぜられるままさまざまな体位で浣腸液を吹き出し続けた。リードを手にした彼は満足げにその様子を視姦していたのだった。

5回目以降はよく憶えていない。
力む気力も無くなって、垂れ流しのようになっていたかもしれない。
恥ずかしさはピークを越えていた。
もう何も考えられなくなり、ただ彼に力いっぱい抱きつきながら最後の発射を終えた。
抱きしめられたまま耳元で彼がささやくのが聞こえた。

「よしよし、これだけ繰り返せば慣れただろう。
今後トイレ行きはなしだ。
毎回オレの目の前で出せ」

実験成果に満足した口調だった。
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