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第1話 発端
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ボクの故郷は滅ぼされた。
隣国、シの国の侵略者に。
ボクは生き残り、いまは英雄として祖国のために戦っている。
神の加護を得た勇者だと言う人もいる。
確かに神かなにかの加護がある。
今のボクは普通じゃない。
超人的な力がある。
だけど、勇者…勇気ある者、では断じてない。
国境付近の街アルシアが侵略された時、ボクは逃げた。
脅されて裏切り、あげく見捨てて逃げ出した。
彼女さえも生贄に差し出した。
死ぬのが怖くてなんでもした。
汚辱にまみれ、ただひとり生き延びた。
これが事実だ。
ボクや彼女、街のみんなの人生を狂わせたシの国。
奴らを許さない。
同じ目に、いや、もっと酷い目に合わせてやる。
犯して、殺して、奪って、ボクらがどんな思いをしたのか教えてやる。
もがき苦しんで、死ね。
お前たちが死に尽くさないと救われないじゃないか。
死んでいったみんなも、ボクの心も。
繰り返し見るあの晩の悪夢。
アルシアは燃え盛り夜空を焦がした。
心臓が破裂するほどに無我夢中で走り続け、脳裏に焼き付いた光景から逃げた。
奴らから。街から。彼女から。そして、ボク自身から。
気づくと崩れた洞窟の前に立っていた。
やすらぎに包まれた感覚と、何かと対話した気がする。
しかし思い出せない。
刻一刻と忘れていく…いや、記憶を消されるような感覚があったけど本当に今となってはうっすらと「そんな気がする」だけだ。
今となっては夢のようにおぼろげな記憶だが、あの時ボクは無敵の力を手に入れた。
周囲が遅く、止まって見える程の動体視力。
目にも止まらない速度で正確に動け、人間を吹き飛ばせるほどの筋力。
かすり傷は瞬時に癒え、今では四肢再生までできる。
毒も苦しんだが、昏倒しただけで死には至らなかった。
それほど信心深い方ではないが、神が復讐のために与えてくれた力だと思うことにした。
理由なんてどうでもいい。
ボクはもう怯えなくていい。
敵だった暴力が味方になった瞬間。
与えられた力で思う存分暴れ、恨みを晴らした。
大声で叫び、泣きながら斬り殺した。
最初は使いこなせなかったこの身体能力も段々と慣れてうまく使えるようになってきた。
更に修練を積めば飛躍的に強くなれる。そんな実感がある。
そのためにはもっと殺さなくては。
実戦こそが成長の糧だ。
義勇軍として参戦したボクは、この能力を駆使して八面六臂の活躍で敵の侵攻部隊を血祭りにあげた。数度かの戦いを経て、ボクは敵からは恐れられ味方からは英雄と讃えられた。
…違う。
そんな価値はボクにない。
真実を知れば、みんなボクを蔑む。
それだけのことをした。
心が引きちぎれそうになる。
寝ても起きていても悪夢がちらつく。
思い出さないですむよう戦闘に明け暮れる。
戦っていれば思い出さずに、考えずにすむ。
***
シの国は、唐突に侵攻を開始した。
様々な憶測が飛び交うが、正確な理由はわからない。
ボクの故郷アルシアは国境付近の一番大きな都市だった。
国境沿いは小競り合いが絶えなかったが概ね平和で国境を越えた交易もあり、周辺には小さな村落も多くある。軍隊も隊商もアルシアを経由して移動していたので往来の激しい活気ある街だった。
冬が本格する頃、もっと国境に近い村や監視塔からの連絡が途絶えたが、連日の吹雪のせいと思われていた。奴らの侵略計画はこちらの不意をつけるように時期も周到に検討していた。
辺境から連絡が途絶えて数日後のできごとだった。
吹雪がおさまると外周部に獲物を求めてゴブリンどもが跳梁するようになった。
被害が拡大する前に討伐隊編成されることになった。
ちょっとした腕試しの冒険気分でボクたちは参戦した。
大規模な討伐隊なら、危険は少ない。
討伐本陣も用意されるから、危ないと判断したら逃げ帰ればいい。
仕事の少ない冬場にはありがたい話だ。
ゴブリンどもは鍾乳洞や洞窟をねぐらにしていることが多く、洞窟内は狭いので行動しやすい6名ぐらいのパーティが探索に丁度いい。
…まさかそこにシの国の先遣隊が潜んでいたなんて。
男は惨殺され、女はなぶりものにされたうえで殺された。
唯一生かされたボクは襲撃の手引をしなければ殺すと言われた。
断ることなどできなかった。
そして偽装用に渡されたゴブリンの首と共に街へ帰り彼らの侵入工作の手伝いをした。
それは巧妙な手口で疑われることもなく事は運んだ。
…そしてボクの街は地獄になった。
現実に火の手があがるまで「まさか」、「そんな」と行動しなかった。
こうなるとわかっていたのに。
仲間をあんな残虐に殺せる奴らだ。
街だって同じことになるに決まっている。
潜入から数日が経ったある日、次々と井戸に毒が投げ込まれた。
これで街は死んだ。
混乱の内に迎えた夜に火の手があがった。
眠れる夜を過ごしていたボクは、騒動に気づくなり横に眠る彼女を叩き起こしていち早く逃げ出した。奴らの実力の高さと残忍さを思えば対抗する気もおきなかった。
はやくも正門付近が戦火で赤く染まっている。
状況が飲み込めていない彼女の手を引いて、一目散に路地をたどり裏門へと向かう。
裏門はその名の通り敵がなだれ込んできている正門からもっとも遠い位置にある。
まだここまでは敵の手も及ぶまい。そう踏んでいたが、甘かった。
待ち受けていたのはあの先遣隊の面々だった。
ここからハッキリと思い出せない。思い出すと鼓動が高鳴り、気分が悪くなる。
奴らの挑発する下品な声が、困惑する彼女の怯えた声が遠くで聞こえる。
「おやボクちゃん、おひさしぶり。こんな夜更けにデートかい」
「いけないなぁ、自分のやったことの顛末も確認しないでとっとと逃げようなんて」
「え、なに、この人たちは何を言っているの?」
「おやおや、お嬢さんは知らないよね」
「やめてくれ…」
「キミの彼氏はね…」
「お前には世話になった。ここまであっさりとうまく事が運んだのはお前のおかげでもある。見逃してやってもいい。ただし通行料が必要だ。なぁみんな」
「そうそう、通行料だ。女を置いていけ。
お前だけは通してやる。なんせ恩があるからな。オレは義理堅いんだ」
「…好きにしてください。彼女は皆さんに差し上げます」
「…!」
「さすがボクちゃんは物分りがいい。
それじゃ、オレたちが楽しむのを見学していけよ」
彼女の悲鳴と涙、助けを乞う瞳が焼きついてはなれない。
ボクらのあとに逃げのびて裏門までたどり着いた街の人たちの眼も。
「残念ですが皆さんはお通しできません。この門は裏切りもの専用です。
仲間を見捨て、街を裏切り、彼女までも捧げた彼しかお通しできません」
彼女や街のみんながその後どうなったのかはわからない。
街のみんなの、今も泣きじゃくる彼女の見ている前でボクに食料と水が手渡される。
「それではお気をつけてどうぞ」
丁寧に頭をさげられ、門を通された。
「な、オレは義理堅いだろう?
約束は守るタイプなんだ」
そして、門が閉じられた。
約束どおりに。
怖くて振り返れなかった。しばらくはフラフラと歩いて、そのうち走り出していた。
いつかボクの所業が明るみに出て石を投げられる。
街のみんなには生きていて欲しいけど、同時に死んでいて欲しい。
ボクは真実が暴露されるのが恐ろしい。
戦果をあげ名声が輝き、羨望の眼差しを向けられるのが怖い。
いつかくる破滅から逃れるように戦い続けた。
隣国、シの国の侵略者に。
ボクは生き残り、いまは英雄として祖国のために戦っている。
神の加護を得た勇者だと言う人もいる。
確かに神かなにかの加護がある。
今のボクは普通じゃない。
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だけど、勇者…勇気ある者、では断じてない。
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心臓が破裂するほどに無我夢中で走り続け、脳裏に焼き付いた光景から逃げた。
奴らから。街から。彼女から。そして、ボク自身から。
気づくと崩れた洞窟の前に立っていた。
やすらぎに包まれた感覚と、何かと対話した気がする。
しかし思い出せない。
刻一刻と忘れていく…いや、記憶を消されるような感覚があったけど本当に今となってはうっすらと「そんな気がする」だけだ。
今となっては夢のようにおぼろげな記憶だが、あの時ボクは無敵の力を手に入れた。
周囲が遅く、止まって見える程の動体視力。
目にも止まらない速度で正確に動け、人間を吹き飛ばせるほどの筋力。
かすり傷は瞬時に癒え、今では四肢再生までできる。
毒も苦しんだが、昏倒しただけで死には至らなかった。
それほど信心深い方ではないが、神が復讐のために与えてくれた力だと思うことにした。
理由なんてどうでもいい。
ボクはもう怯えなくていい。
敵だった暴力が味方になった瞬間。
与えられた力で思う存分暴れ、恨みを晴らした。
大声で叫び、泣きながら斬り殺した。
最初は使いこなせなかったこの身体能力も段々と慣れてうまく使えるようになってきた。
更に修練を積めば飛躍的に強くなれる。そんな実感がある。
そのためにはもっと殺さなくては。
実戦こそが成長の糧だ。
義勇軍として参戦したボクは、この能力を駆使して八面六臂の活躍で敵の侵攻部隊を血祭りにあげた。数度かの戦いを経て、ボクは敵からは恐れられ味方からは英雄と讃えられた。
…違う。
そんな価値はボクにない。
真実を知れば、みんなボクを蔑む。
それだけのことをした。
心が引きちぎれそうになる。
寝ても起きていても悪夢がちらつく。
思い出さないですむよう戦闘に明け暮れる。
戦っていれば思い出さずに、考えずにすむ。
***
シの国は、唐突に侵攻を開始した。
様々な憶測が飛び交うが、正確な理由はわからない。
ボクの故郷アルシアは国境付近の一番大きな都市だった。
国境沿いは小競り合いが絶えなかったが概ね平和で国境を越えた交易もあり、周辺には小さな村落も多くある。軍隊も隊商もアルシアを経由して移動していたので往来の激しい活気ある街だった。
冬が本格する頃、もっと国境に近い村や監視塔からの連絡が途絶えたが、連日の吹雪のせいと思われていた。奴らの侵略計画はこちらの不意をつけるように時期も周到に検討していた。
辺境から連絡が途絶えて数日後のできごとだった。
吹雪がおさまると外周部に獲物を求めてゴブリンどもが跳梁するようになった。
被害が拡大する前に討伐隊編成されることになった。
ちょっとした腕試しの冒険気分でボクたちは参戦した。
大規模な討伐隊なら、危険は少ない。
討伐本陣も用意されるから、危ないと判断したら逃げ帰ればいい。
仕事の少ない冬場にはありがたい話だ。
ゴブリンどもは鍾乳洞や洞窟をねぐらにしていることが多く、洞窟内は狭いので行動しやすい6名ぐらいのパーティが探索に丁度いい。
…まさかそこにシの国の先遣隊が潜んでいたなんて。
男は惨殺され、女はなぶりものにされたうえで殺された。
唯一生かされたボクは襲撃の手引をしなければ殺すと言われた。
断ることなどできなかった。
そして偽装用に渡されたゴブリンの首と共に街へ帰り彼らの侵入工作の手伝いをした。
それは巧妙な手口で疑われることもなく事は運んだ。
…そしてボクの街は地獄になった。
現実に火の手があがるまで「まさか」、「そんな」と行動しなかった。
こうなるとわかっていたのに。
仲間をあんな残虐に殺せる奴らだ。
街だって同じことになるに決まっている。
潜入から数日が経ったある日、次々と井戸に毒が投げ込まれた。
これで街は死んだ。
混乱の内に迎えた夜に火の手があがった。
眠れる夜を過ごしていたボクは、騒動に気づくなり横に眠る彼女を叩き起こしていち早く逃げ出した。奴らの実力の高さと残忍さを思えば対抗する気もおきなかった。
はやくも正門付近が戦火で赤く染まっている。
状況が飲み込めていない彼女の手を引いて、一目散に路地をたどり裏門へと向かう。
裏門はその名の通り敵がなだれ込んできている正門からもっとも遠い位置にある。
まだここまでは敵の手も及ぶまい。そう踏んでいたが、甘かった。
待ち受けていたのはあの先遣隊の面々だった。
ここからハッキリと思い出せない。思い出すと鼓動が高鳴り、気分が悪くなる。
奴らの挑発する下品な声が、困惑する彼女の怯えた声が遠くで聞こえる。
「おやボクちゃん、おひさしぶり。こんな夜更けにデートかい」
「いけないなぁ、自分のやったことの顛末も確認しないでとっとと逃げようなんて」
「え、なに、この人たちは何を言っているの?」
「おやおや、お嬢さんは知らないよね」
「やめてくれ…」
「キミの彼氏はね…」
「お前には世話になった。ここまであっさりとうまく事が運んだのはお前のおかげでもある。見逃してやってもいい。ただし通行料が必要だ。なぁみんな」
「そうそう、通行料だ。女を置いていけ。
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「…好きにしてください。彼女は皆さんに差し上げます」
「…!」
「さすがボクちゃんは物分りがいい。
それじゃ、オレたちが楽しむのを見学していけよ」
彼女の悲鳴と涙、助けを乞う瞳が焼きついてはなれない。
ボクらのあとに逃げのびて裏門までたどり着いた街の人たちの眼も。
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仲間を見捨て、街を裏切り、彼女までも捧げた彼しかお通しできません」
彼女や街のみんながその後どうなったのかはわからない。
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「それではお気をつけてどうぞ」
丁寧に頭をさげられ、門を通された。
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約束は守るタイプなんだ」
そして、門が閉じられた。
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怖くて振り返れなかった。しばらくはフラフラと歩いて、そのうち走り出していた。
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