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第15夜 放尿(3)
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わたしにとっての普通が壊されていく。
いともたやすく、簡単に。
トイレではなく、彼にまたがって放尿を迫られているこの異常な事態を前に、あらためて思った。
「ほ、本当におしっこする…の?
あなたを跨いで、この体勢…で?」
「はい、トイレでするように遠慮なくどうぞ。
立ったまま出して頂きたかったのですが、ご無理とあればしかたありません。トイレで出すようにしゃがめば排尿もしやすいでしょう?」
お風呂場にマットを敷いて横になっている彼。
それに跨ってしゃがみ込み、和式便所で排泄するポーズのわたし。
この体勢で放尿すれば、おしっこが出ているところは丸見え。
そして、出たおしっこは彼の身体に…かかっちゃう…。
先日のような「偶発的におしっこが掛かってしまった」ではない。
掛けるためにおしっこを出せ、と言われているんだ。
どこまで変態なんだろう?
わたしが彼のおしっこを掛けられたり、飲まされたりするわけじゃないけど「お願い」された内容に戸惑う。
…人様におしっこをかけていいの?
…なんでこんな恥ずかしいことをさせるの?
彼の前でさせられる放尿に対する疑問が、薄らいでる…。
何度もなんども放尿を見られて慣らされてしまったのか。
眼下にいる彼に、おしっこをかけ…る…
その背徳的な行為に淫靡な響きを感じる。
口が渇く。
彼を、わたしのおしっこで汚す。
便器ではなく人におしっこを掛ける。
いや、人を便器に見立てる行為。
嗜虐的な響き。
ちょっと…やってみたい。
おしっこを命令されてさせられるのではなく、わたしの意志で掛けて汚す。
心のなかで主従が逆転する。
見下ろすこのオトコにおしっこを掛けてやる。
お前は、それで悦ぶんだろう?
この変態め。
そんなに…そんなにわたしのおしっこが欲しいなら、くれてやる。
得も言えぬ、未知の感覚が湧く。
虐めてやりたい!
===
便器に跨ってする排尿と同じはずなのに、戸惑う。
…本当に、いいのか。
…ここは排尿していいところなのか。
いざとなると心がブレーキを踏む。
大丈夫。
ここはトイレでこいつは便器だ。
嗜虐的なわたしが心でささやく。
じょ…
じょぼ…
じょぼぼぼぼぼぼ…ッ
「…イヤ、いやっぱりイヤっ!
出ちゃう…
おしっこ、いっぱい出ちゃうのおぉ…」
あれだけ嗜虐な心でいっぱいだったのに、いざおしっこが出だすと被虐感が一気に心を支配する。
たくさんアイスティーを飲んだから、すごい量…。
「とまらない、おしっことまらいののぉっ!」
膀胱がぱんぱんになるまで我慢していたおしっこ。やっと解放されたとばかりに勢いよく出て彼に降り注ぎ四方に飛び散り流れていく。
見たくないはずなのに、目線が離せない。
「おおっ…」
変態の口から、喘ぎ声のような甘い声が漏れる。
彼もまた、いつもと違いすぎる変態な状況に困惑しているのだろうか。
わたしと同じように。
彼の態度がわたしを興奮させる。
寒気のような、武者震いのようなゾクゾクする快感。
わたしは彼におしっこをかけている!
そして彼はそれに悦んでいる!
虐めるって気持ちいい…
じょぼぼぼ…
少し平静さを取り戻した変態が、片手でおしっこを受けている。
手のひらで勢いよくはねるおしっこが、彼の顔にも掛かる。
信じられない光景。
先日のちょっと事故で掛かっちゃいました、ではない。
こんなことが現実に…あるんだ…。
「ははははっ、おしっこってもっと温かいものかと思っていましたが、温かいのか冷たいのか微妙な温度なんですね」
変態が感慨深そうに感想を述べている。
「たくさん出ますね、とてもいいですよ?
どれ…」
変態がわたしのおしっこを手に受けて、飲もうとしてるっ!
「ダメ、そんなの飲んじゃダメッ!」
狼狽して反射的に叫んでしまう。
「ふふふっ、わかりました。今日はやめておきますね」
まるで制止されるのがわかっていたかのように、変態が手にとったおしっこをこぼす。
「いいですよ、貴女のおしっこ。
生暖かくて… はじ…めての経験ですが…」
さすがの変態もこの状況は初めてで戸惑っているのか、言葉がとぎれとぎれ。
不思議な感覚。
虐められているのと、虐めているのとが心のなかでぐるぐると渦巻いている。
恥ずかしいのに、もっと掛けてやりたくなる。
変態がわたしのおしっこをおちんちんに掛けながらオナニーをはじめる。
それはひどくいやらしい光景だった。
おしっこまみれの匂い立つ狂宴。
ふたりは短くて長いその時間を貪るように楽しいでいた。
おしっこが出尽くす。
この狂宴も終わる。
ずっと無我夢中でしゃがんでいたわたしの膝は限界に達し、彼に座り込んでしまう。
今までに味わったことのない感覚が忘れられない。
相手を虐める悦び。
まだ漠然としてよくわからないけど、ちょっとSの気分がわかる気がする。
あのゾクゾクする感覚は…
くせになる。
わたしの普通が壊れる。
いともたやすく、簡単に。
トイレではなく、彼にまたがって放尿を迫られているこの異常な事態を前に、あらためて思った。
「ほ、本当におしっこする…の?
あなたを跨いで、この体勢…で?」
「はい、トイレでするように遠慮なくどうぞ。
立ったまま出して頂きたかったのですが、ご無理とあればしかたありません。トイレで出すようにしゃがめば排尿もしやすいでしょう?」
お風呂場にマットを敷いて横になっている彼。
それに跨ってしゃがみ込み、和式便所で排泄するポーズのわたし。
この体勢で放尿すれば、おしっこが出ているところは丸見え。
そして、出たおしっこは彼の身体に…かかっちゃう…。
先日のような「偶発的におしっこが掛かってしまった」ではない。
掛けるためにおしっこを出せ、と言われているんだ。
どこまで変態なんだろう?
わたしが彼のおしっこを掛けられたり、飲まされたりするわけじゃないけど「お願い」された内容に戸惑う。
…人様におしっこをかけていいの?
…なんでこんな恥ずかしいことをさせるの?
彼の前でさせられる放尿に対する疑問が、薄らいでる…。
何度もなんども放尿を見られて慣らされてしまったのか。
眼下にいる彼に、おしっこをかけ…る…
その背徳的な行為に淫靡な響きを感じる。
口が渇く。
彼を、わたしのおしっこで汚す。
便器ではなく人におしっこを掛ける。
いや、人を便器に見立てる行為。
嗜虐的な響き。
ちょっと…やってみたい。
おしっこを命令されてさせられるのではなく、わたしの意志で掛けて汚す。
心のなかで主従が逆転する。
見下ろすこのオトコにおしっこを掛けてやる。
お前は、それで悦ぶんだろう?
この変態め。
そんなに…そんなにわたしのおしっこが欲しいなら、くれてやる。
得も言えぬ、未知の感覚が湧く。
虐めてやりたい!
===
便器に跨ってする排尿と同じはずなのに、戸惑う。
…本当に、いいのか。
…ここは排尿していいところなのか。
いざとなると心がブレーキを踏む。
大丈夫。
ここはトイレでこいつは便器だ。
嗜虐的なわたしが心でささやく。
じょ…
じょぼ…
じょぼぼぼぼぼぼ…ッ
「…イヤ、いやっぱりイヤっ!
出ちゃう…
おしっこ、いっぱい出ちゃうのおぉ…」
あれだけ嗜虐な心でいっぱいだったのに、いざおしっこが出だすと被虐感が一気に心を支配する。
たくさんアイスティーを飲んだから、すごい量…。
「とまらない、おしっことまらいののぉっ!」
膀胱がぱんぱんになるまで我慢していたおしっこ。やっと解放されたとばかりに勢いよく出て彼に降り注ぎ四方に飛び散り流れていく。
見たくないはずなのに、目線が離せない。
「おおっ…」
変態の口から、喘ぎ声のような甘い声が漏れる。
彼もまた、いつもと違いすぎる変態な状況に困惑しているのだろうか。
わたしと同じように。
彼の態度がわたしを興奮させる。
寒気のような、武者震いのようなゾクゾクする快感。
わたしは彼におしっこをかけている!
そして彼はそれに悦んでいる!
虐めるって気持ちいい…
じょぼぼぼ…
少し平静さを取り戻した変態が、片手でおしっこを受けている。
手のひらで勢いよくはねるおしっこが、彼の顔にも掛かる。
信じられない光景。
先日のちょっと事故で掛かっちゃいました、ではない。
こんなことが現実に…あるんだ…。
「ははははっ、おしっこってもっと温かいものかと思っていましたが、温かいのか冷たいのか微妙な温度なんですね」
変態が感慨深そうに感想を述べている。
「たくさん出ますね、とてもいいですよ?
どれ…」
変態がわたしのおしっこを手に受けて、飲もうとしてるっ!
「ダメ、そんなの飲んじゃダメッ!」
狼狽して反射的に叫んでしまう。
「ふふふっ、わかりました。今日はやめておきますね」
まるで制止されるのがわかっていたかのように、変態が手にとったおしっこをこぼす。
「いいですよ、貴女のおしっこ。
生暖かくて… はじ…めての経験ですが…」
さすがの変態もこの状況は初めてで戸惑っているのか、言葉がとぎれとぎれ。
不思議な感覚。
虐められているのと、虐めているのとが心のなかでぐるぐると渦巻いている。
恥ずかしいのに、もっと掛けてやりたくなる。
変態がわたしのおしっこをおちんちんに掛けながらオナニーをはじめる。
それはひどくいやらしい光景だった。
おしっこまみれの匂い立つ狂宴。
ふたりは短くて長いその時間を貪るように楽しいでいた。
おしっこが出尽くす。
この狂宴も終わる。
ずっと無我夢中でしゃがんでいたわたしの膝は限界に達し、彼に座り込んでしまう。
今までに味わったことのない感覚が忘れられない。
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