10 / 16
3
学園祭(3)
しおりを挟む
「ごちそー様でした。」
「お、お粗末様でした(?)」
手を合わせてきちんと言う先輩につられてそう返すと、春美や音々ちゃんたちがニヤニヤとこちらを見てくる。
「ミカミカ~、それじゃメイドさんじゃ無くて新妻さんになっちゃうよ~」
なっ!?
春美ったら、そんなんじゃないって何回も言ってるのに…。恥ずかしい。
先輩だって、私なんかとそんな風に言われるのは嫌、だよね?
そう思って横目で先輩の方を見ると、先輩は口元を手で隠してそっぽを向いていた。
頬が若干赤い気がするのは私の気のせいかな?
「将也先輩、そこずっと居られると人はいれなくて困るんで、そろそろ出てって貰ってもいいですか。」
2人とも顔が赤い状態で沈黙していると、クラスメイトであり、同じ陸上部でもある蜜柑(みかん)が割って入ってきた。
……助かった~!!
あのままでいたら、私何なせばいいかわからなくなっちゃってたもん。
「はいはい。蜜柑はもうちょい先輩に対してのちゃんとした態度とろうね。」
そう言って先輩は支払いを済ませて、クラスから出ていった。
「あーウザウザ。なにがちゃんとしろー、だよ。」
先輩が居なくなった後、蜜柑はそう呟いた。
蜜柑は全般的に先輩達とは仲がいいんだけど、将也先輩のことはあまり好きではないらしくて。
もちろん、尊敬もしていない。
「ま、まぁほら、蜜柑。一応将也先輩だって3年生で、先輩なんだし、態度はちゃんとした方が…」
「やだよ。というか、何であんな人を美香が尊敬してるのかがよく分かんないんだけど。」
そう言って蜜柑は仕事場に戻って行った。
先輩、尊敬できるとこいっぱいあると思うけどな…。
足速いし、部長として皆まとめてくれて、責任感あって…
そりゃ確かに、部活中に変なこと言ってたり、我儘だったり、怒ってるとすぐ態度に出てて怖かったりするけど………
先輩だって色々考えてくれてたりするのに、あんなことを言われてしまって、なんだか少し寂しくなってしまった。
「お、お粗末様でした(?)」
手を合わせてきちんと言う先輩につられてそう返すと、春美や音々ちゃんたちがニヤニヤとこちらを見てくる。
「ミカミカ~、それじゃメイドさんじゃ無くて新妻さんになっちゃうよ~」
なっ!?
春美ったら、そんなんじゃないって何回も言ってるのに…。恥ずかしい。
先輩だって、私なんかとそんな風に言われるのは嫌、だよね?
そう思って横目で先輩の方を見ると、先輩は口元を手で隠してそっぽを向いていた。
頬が若干赤い気がするのは私の気のせいかな?
「将也先輩、そこずっと居られると人はいれなくて困るんで、そろそろ出てって貰ってもいいですか。」
2人とも顔が赤い状態で沈黙していると、クラスメイトであり、同じ陸上部でもある蜜柑(みかん)が割って入ってきた。
……助かった~!!
あのままでいたら、私何なせばいいかわからなくなっちゃってたもん。
「はいはい。蜜柑はもうちょい先輩に対してのちゃんとした態度とろうね。」
そう言って先輩は支払いを済ませて、クラスから出ていった。
「あーウザウザ。なにがちゃんとしろー、だよ。」
先輩が居なくなった後、蜜柑はそう呟いた。
蜜柑は全般的に先輩達とは仲がいいんだけど、将也先輩のことはあまり好きではないらしくて。
もちろん、尊敬もしていない。
「ま、まぁほら、蜜柑。一応将也先輩だって3年生で、先輩なんだし、態度はちゃんとした方が…」
「やだよ。というか、何であんな人を美香が尊敬してるのかがよく分かんないんだけど。」
そう言って蜜柑は仕事場に戻って行った。
先輩、尊敬できるとこいっぱいあると思うけどな…。
足速いし、部長として皆まとめてくれて、責任感あって…
そりゃ確かに、部活中に変なこと言ってたり、我儘だったり、怒ってるとすぐ態度に出てて怖かったりするけど………
先輩だって色々考えてくれてたりするのに、あんなことを言われてしまって、なんだか少し寂しくなってしまった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
秘密 〜官能短編集〜
槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。
まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。
小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。
こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R18】黒髪メガネのサラリーマンに監禁された話。
猫足02
恋愛
ある日、大学の帰り道に誘拐された美琴は、そのまま犯人のマンションに監禁されてしまう。
『ずっと君を見てたんだ。君だけを愛してる』
一度コンビニで見かけただけの、端正な顔立ちの男。一見犯罪とは無縁そうな彼は、狂っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる