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第二章 魔匠を継ぐ者
(32)いつもの場所
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ダンジョンを出た直後、三人は冒険の余韻に浸りながら歩を進めた。戦いの解放感と安堵が彼らを包む一方で、時間が経つにつれて蓄積された疲労が全身に広がり、軽やかだった足取りも次第に重くなっていった。
昼過ぎの青く澄んだ空は、やがて柔らかな朱色へと移り変わり、西へ傾く太陽の光が穏やかに弱まる。茜色に染まる空の下で三人の影は長く伸び、足元の土や石の感触が一歩一歩の重みとなって疲れた身体に響いていた。
街の手前にたどり着く頃には、歩調はさらに鈍り、小さなため息が時折漏れるようになっていた。そんな中、フィオラが顔を上げ、目を輝かせながら声を弾ませた。
「おー!なんや、にぎやかな街やな!」
その明るい声が、疲れ切った二人に一瞬の活気を取り戻させた。
街道から見える景色は活気に満ちていた。商店や露店が立ち並び、商人たちの声が風に乗って耳に届く。夕焼けに染まる空の下、買い物客たちは笑顔で値段交渉を楽しみ、軒先では子どもたちが無邪気に遊び回っていた。屋台から漂う香ばしい焼き立ての肉やスパイスの香りが三人の鼻をくすぐり、街全体が温かさに包まれている。
「ダンジョンのおかげで栄えているの。王都ほどじゃないけど、私の自慢の街よ。」
アルマは少し胸を張り、誇らしげに街を見渡した。その表情には、領主の娘として街を守る責任感と誇りが浮かんでいた。
フィオラはそれを見て軽くおどけた。「そうやったな!あねさん、領主の娘さんやったな!これからもええお付き合い、させていただかんとな!」
彼女は商人の真似をしながら頭を下げ、手を広げる。その茶目っ気たっぷりな仕草に、カーライルも思わず口元を緩めた。
アルマは小さくため息をつきながらも、口元にわずかな微笑を浮かべる。「それはさておき……館に戻るのはやめておくわ。こんなにボロボロで帰ったら、お父様がまた血相を変えて問い詰めるし、『安静にしろ』って縛られるのがオチだから。」
その声には、父親の過保護さへの煩わしさがにじんでいた。
「なら、うちも一緒の宿に泊まるで!」
フィオラが元気よく提案した次の瞬間、何かを思い出したように声を上げた。「けど、路銀がないんやった!クリスタル売ってくるわ!」
言うが早いか、軽快な足取りでギルドの方向へ駆け出していく。その背中は彼女の底知れぬ活力を象徴するかのようだった。
「まったく、どこにそんな体力が残っているんだか…」
カーライルは肩をすくめ、小さく呟いた。その声には苦笑混じりの感嘆が含まれていた。
隣に立つアルマがふと口を開いた。「打ち上げは明日の夜にしましょう。フィオラには私が伝えておくわ。待ち合わせは――いつもの場所で。」
カーライルは少し目を細めて頷く。「いつもの場所か。」
短い言葉ながら、その声には温かみが感じられた。あの酒場――かつてはただ冒険者たちの愚痴を聞くだけだった場所が、いまや特別な意味を持つ場所となったことを、彼は静かに思い返していた。
「じゃあ、明日な。」カーライルは短く言葉を残し、軽く手を挙げてアルマに別れを告げた。
アルマも静かに微笑み、何も言わずに頷いた。その仕草は彼女らしい控えめな優しさを感じさせるものであり、二人の間に流れる言葉にできない信頼感が、互いの疲れを癒しているようだった。
それぞれの方向へと歩み始めた二人の背中を、街のランタンの柔らかな光が包んでいた。夜風が静かに吹き抜け、石畳を踏む足音が小さく響く。夕暮れから夜へと移り変わる街の音は、どこか穏やかで心地よいものだった。
カーライルは街のざわめきの中に紛れながら、ゆっくりと歩を進めた。冒険の緊張が解けた今、彼の耳には人々の笑い声や商人たちの声が心地よく響いていた。ふと目に留まったのは、通い慣れた古びた薬屋だった。その看板は長い年月を経て色あせていたが、そこに刻まれた傷やひび割れが、どこか懐かしさを感じさせた。
彼はためらうことなく薬屋の扉を押し開けた。軋む音とともに、乾いた薬草の香りが漂い、静かな店内が彼を迎え入れる。木製の棚には大小さまざまなポーションの瓶が並び、薄暗い照明がそのガラスを反射して淡い輝きを放っていた。
カーライルは慣れた手つきで中級ポーションを取り上げ、静かに銀貨をカウンターに置いた。店主との言葉を交わすことはなく、その場を後にする。店の扉が閉まると同時に、冷たい夜風が彼の頬を撫でた。立ち止まり、一瞬だけ目を閉じてその冷たさを味わう。
ポーションの瓶をしっかりと握りしめると、蓋をひねって開けた。カーライルは一気に液体を飲み干す。冷たい感触が喉を滑り、体内へと広がっていく。疲れた筋肉がじんわりと癒される感覚が彼の全身を包み込み、重く感じていた身体にわずかな軽さが戻るのを感じた。
空になった瓶を手に、彼は夜の街の明かりを見据えた。ランタンの揺れる光が石畳に影を落とし、その暖かな灯りが彼の心にも静かな安堵をもたらしている。冒険者としての自分を再び取り戻しつつあることに気づいた彼の胸中には、微かな充実感が広がっていた。
カーライルは深く息を吸い込み、冷たく澄んだ空気を肺に満たした。そして、遠くに輝く街の灯りを目指して再び歩き出す。静かに揺れる夜風が彼のコートを翻し、その足取りにはかすかながら確かな決意が宿っていた。
昼過ぎの青く澄んだ空は、やがて柔らかな朱色へと移り変わり、西へ傾く太陽の光が穏やかに弱まる。茜色に染まる空の下で三人の影は長く伸び、足元の土や石の感触が一歩一歩の重みとなって疲れた身体に響いていた。
街の手前にたどり着く頃には、歩調はさらに鈍り、小さなため息が時折漏れるようになっていた。そんな中、フィオラが顔を上げ、目を輝かせながら声を弾ませた。
「おー!なんや、にぎやかな街やな!」
その明るい声が、疲れ切った二人に一瞬の活気を取り戻させた。
街道から見える景色は活気に満ちていた。商店や露店が立ち並び、商人たちの声が風に乗って耳に届く。夕焼けに染まる空の下、買い物客たちは笑顔で値段交渉を楽しみ、軒先では子どもたちが無邪気に遊び回っていた。屋台から漂う香ばしい焼き立ての肉やスパイスの香りが三人の鼻をくすぐり、街全体が温かさに包まれている。
「ダンジョンのおかげで栄えているの。王都ほどじゃないけど、私の自慢の街よ。」
アルマは少し胸を張り、誇らしげに街を見渡した。その表情には、領主の娘として街を守る責任感と誇りが浮かんでいた。
フィオラはそれを見て軽くおどけた。「そうやったな!あねさん、領主の娘さんやったな!これからもええお付き合い、させていただかんとな!」
彼女は商人の真似をしながら頭を下げ、手を広げる。その茶目っ気たっぷりな仕草に、カーライルも思わず口元を緩めた。
アルマは小さくため息をつきながらも、口元にわずかな微笑を浮かべる。「それはさておき……館に戻るのはやめておくわ。こんなにボロボロで帰ったら、お父様がまた血相を変えて問い詰めるし、『安静にしろ』って縛られるのがオチだから。」
その声には、父親の過保護さへの煩わしさがにじんでいた。
「なら、うちも一緒の宿に泊まるで!」
フィオラが元気よく提案した次の瞬間、何かを思い出したように声を上げた。「けど、路銀がないんやった!クリスタル売ってくるわ!」
言うが早いか、軽快な足取りでギルドの方向へ駆け出していく。その背中は彼女の底知れぬ活力を象徴するかのようだった。
「まったく、どこにそんな体力が残っているんだか…」
カーライルは肩をすくめ、小さく呟いた。その声には苦笑混じりの感嘆が含まれていた。
隣に立つアルマがふと口を開いた。「打ち上げは明日の夜にしましょう。フィオラには私が伝えておくわ。待ち合わせは――いつもの場所で。」
カーライルは少し目を細めて頷く。「いつもの場所か。」
短い言葉ながら、その声には温かみが感じられた。あの酒場――かつてはただ冒険者たちの愚痴を聞くだけだった場所が、いまや特別な意味を持つ場所となったことを、彼は静かに思い返していた。
「じゃあ、明日な。」カーライルは短く言葉を残し、軽く手を挙げてアルマに別れを告げた。
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それぞれの方向へと歩み始めた二人の背中を、街のランタンの柔らかな光が包んでいた。夜風が静かに吹き抜け、石畳を踏む足音が小さく響く。夕暮れから夜へと移り変わる街の音は、どこか穏やかで心地よいものだった。
カーライルは街のざわめきの中に紛れながら、ゆっくりと歩を進めた。冒険の緊張が解けた今、彼の耳には人々の笑い声や商人たちの声が心地よく響いていた。ふと目に留まったのは、通い慣れた古びた薬屋だった。その看板は長い年月を経て色あせていたが、そこに刻まれた傷やひび割れが、どこか懐かしさを感じさせた。
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