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第一章 霊草不足のポーション
(19)答えを求める少女
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カーライルはその場に立ち尽くし、アルマの戦いを思い返していた。銀髪を風にたなびかせ、真紅の瞳で敵を射抜きながら舞うその姿は、まるで神話の英雄そのものだった。圧倒的な力で敵をねじ伏せる彼女の姿が脳裏に焼き付き、思わず息を呑む。
ふと意識を取り戻した彼は、倒れている監査官に目をやる。ゆっくりと近づき、その胸がかすかに上下しているのを確認すると、小さく息をついた。「生きてるな。まあ、死なれても困るが…」と皮肉交じりに呟き、肩の力を抜く。
次に視線をアルマへ向けると、ふらつきながらも立っている彼女の姿が目に入った。戦いの中で見せた異様な力は影を潜め、銀髪は月光が消えるように徐々に金色を取り戻し、真紅の瞳も澄んだ青へと戻っていく。その変化は静かで、戦いの終焉を告げるかのようだった。
カーライルはその様子をじっと見つめ、胸の奥に締め付けられるような感覚を覚えた。あれほどの力を振るった存在が、今は疲れ果てた一人の少女に戻っている。その姿は儚く、小さな命の灯火を思わせた。
「後は…よろしく…」アルマがか細い声で呟いた直後、力尽きたようにその場に倒れ込む。
「おっと、危ない!」とカーライルは素早く駆け寄り、彼女を支える。その体は驚くほど軽く、戦いで見せた力が嘘のようだった。抱きかかえた彼女の体から、どれだけの無理を重ねたのか、どれほどの代償を払ったのかが、彼の腕を通じて伝わってくる。
「限界まで体を酷使したってことか…」と、彼は低く呟く。アルマが戦いの前に言っていた「動けなくなる」という言葉の重みを、今ようやく実感した。力の代償にこうして倒れる彼女に、呆れと感嘆が入り混じった思いを抱く。
監査官の方へ目をやると、カーライルは眉間に皺を寄せた。アルマを運ぶだけでも手一杯なのに、さらに監査官も連れて行くとなると、負担は倍増する。「こりゃ厄介だな…」と小声で漏らす。
その時、遠くからざわめきが聞こえた。墓場の方へ向かって揺れる灯りと人影が見える。戦いの音や光を聞きつけて駆けつけたのだろう。近づいてくる群衆の気配に、カーライルは頭をかきながらぼやく。「運ぶ手間は省けそうだが…説明が面倒だな。」
灯りが近づき、彼の視線は群衆に向けられる。「嬢ちゃんが領主の娘だと知れば、丁重に扱ってくれるだろうが…」と呟きながら、どう説明するべきか頭を巡らせる。
(やれやれ、また厄介ごとに巻き込まれたもんだ…)カーライルは自嘲気味に苦笑すると、近づく群衆の灯りが墓場の薄暗さを照らし始めるのをじっと見つめた。押し寄せる面倒な展開を想像しながら、彼は深く溜息をついた。
時が流れ、静寂が戻った頃──
アルマが目を覚ましたのは、夕暮れの静かな時間帯だった。カーテンの隙間から漏れる橙と紫が交じり合う柔らかな光が、部屋を幻想的に染めている。その景色に目をやりながら、彼女はゆっくりと顔をしかめた。美しい光ですら、今の彼女にはどこか遠く感じられる。頭は重く、全身を包む疲労が動きを拒み、体を少し動かすたびに鈍い痛みが響いた。
「ここは…」
掠れた声が自然と漏れる。見上げる天井に、断片的な記憶が重なっていく。激しい戦闘、監査官を打ち倒した瞬間、そして力尽きた自分の姿――その後は記憶の糸がぷつりと途切れていた。
横目に見えた時計は、針が夜を告げる位置にあった。その時、扉がそっと開き、一人の侍女が静かに部屋へ入ってきた。
「お嬢様、お目覚めになられましたか。」控えめな声とともに、侍女が近寄る。「まだお体を休める必要がございます。無理は禁物です。領主様からも、くれぐれも安静にとのお達しを受けております。」
その言葉に、アルマは曖昧に頷きながらも胸の中でざわめきを感じた。「どれくらい…寝ていたの?」
「三日三晩です。」侍女は困ったように眉を寄せ、静かに答えた。「あの戦いの後、お嬢様は意識を失われ…医師からは、マナの使い過ぎによる衰弱だと伺っております。」
「三日も…?」
アルマは驚きに目を見開き、反射的に身を起こそうとした。しかし体中が激しく抗い、再びベッドに押し戻される。それでも、胸の中に湧き上がる焦りを抑えることはできなかった。
「第三王子の儀礼は?監査官はどうなったの?」
彼女の鋭い声が部屋に響く。侍女は困惑の表情を浮かべながら、静かに首を横に振った。
「申し訳ございません。詳しい事情は何も聞かされておりません。ただ、領主様からはお嬢様を優先してお世話するよう申し付けられております。」
アルマは拳を握りしめたが、深呼吸をして気持ちを整える。そして、侍女に柔らかい笑顔を見せた。
「ありがとう。一人になりたいの。少しの間、部屋をお願いできる?」
「かしこまりました。」侍女は丁寧に一礼すると、静かに扉を閉めて部屋を出て行った。
再び訪れた静寂の中、アルマは天井を見つめ、三日間も眠り続けていたという事実に心をざわめかせた。外で何が起こったのか、監査官のその後はどうなったのか。何も知らないままで過ごした時間の空白が、彼女を強い不安で包み込む。
「…待ってられない。」
小さく呟くと、アルマは意を決したようにベッドからゆっくり体を起こした。痛みをこらえながら立ち上がり、部屋の中を見渡す。その目はすぐに、壁に掛けられた黒いローブを捉えた。それは彼女の覚悟と決意の象徴であり、再び立ち向かうための装いだった。
ローブを手に取ると、その重みが彼女の背負うべき責任を静かに伝えてくる。肩に掛けて前を締めると、彼女の中で何かが切り替わった。
「行くしかない。」
呟いた言葉は、自らを鼓舞する宣言だった。窓辺に向かうと、冷たい風が頬を撫で、街の灯りが遠くに瞬いている。月の光が彼女のローブを優しく照らし、静かな決意の色を帯びさせた。
「さて…酒場まで、ひとっ走りね。」
彼女は迷いなく窓枠に手を掛け、そのまま身を投じた。風がローブを揺らし、夜の闇が彼女を包み込む。着地の瞬間、膝を軽く曲げて衝撃を受け流し、音も立てずに地面に降り立つ。そのまま顔を上げると、静かな夜道の向こうに揺れる街の灯りが目に入った。
疲労や痛みを感じながらも、彼女はそれを振り払い、前を向いて走り出す。酒場に行けば、カーライルがいる。彼ならば、すべてを教えてくれるはずだ。そう信じて、アルマは夜の街を駆け抜けていった。
ふと意識を取り戻した彼は、倒れている監査官に目をやる。ゆっくりと近づき、その胸がかすかに上下しているのを確認すると、小さく息をついた。「生きてるな。まあ、死なれても困るが…」と皮肉交じりに呟き、肩の力を抜く。
次に視線をアルマへ向けると、ふらつきながらも立っている彼女の姿が目に入った。戦いの中で見せた異様な力は影を潜め、銀髪は月光が消えるように徐々に金色を取り戻し、真紅の瞳も澄んだ青へと戻っていく。その変化は静かで、戦いの終焉を告げるかのようだった。
カーライルはその様子をじっと見つめ、胸の奥に締め付けられるような感覚を覚えた。あれほどの力を振るった存在が、今は疲れ果てた一人の少女に戻っている。その姿は儚く、小さな命の灯火を思わせた。
「後は…よろしく…」アルマがか細い声で呟いた直後、力尽きたようにその場に倒れ込む。
「おっと、危ない!」とカーライルは素早く駆け寄り、彼女を支える。その体は驚くほど軽く、戦いで見せた力が嘘のようだった。抱きかかえた彼女の体から、どれだけの無理を重ねたのか、どれほどの代償を払ったのかが、彼の腕を通じて伝わってくる。
「限界まで体を酷使したってことか…」と、彼は低く呟く。アルマが戦いの前に言っていた「動けなくなる」という言葉の重みを、今ようやく実感した。力の代償にこうして倒れる彼女に、呆れと感嘆が入り混じった思いを抱く。
監査官の方へ目をやると、カーライルは眉間に皺を寄せた。アルマを運ぶだけでも手一杯なのに、さらに監査官も連れて行くとなると、負担は倍増する。「こりゃ厄介だな…」と小声で漏らす。
その時、遠くからざわめきが聞こえた。墓場の方へ向かって揺れる灯りと人影が見える。戦いの音や光を聞きつけて駆けつけたのだろう。近づいてくる群衆の気配に、カーライルは頭をかきながらぼやく。「運ぶ手間は省けそうだが…説明が面倒だな。」
灯りが近づき、彼の視線は群衆に向けられる。「嬢ちゃんが領主の娘だと知れば、丁重に扱ってくれるだろうが…」と呟きながら、どう説明するべきか頭を巡らせる。
(やれやれ、また厄介ごとに巻き込まれたもんだ…)カーライルは自嘲気味に苦笑すると、近づく群衆の灯りが墓場の薄暗さを照らし始めるのをじっと見つめた。押し寄せる面倒な展開を想像しながら、彼は深く溜息をついた。
時が流れ、静寂が戻った頃──
アルマが目を覚ましたのは、夕暮れの静かな時間帯だった。カーテンの隙間から漏れる橙と紫が交じり合う柔らかな光が、部屋を幻想的に染めている。その景色に目をやりながら、彼女はゆっくりと顔をしかめた。美しい光ですら、今の彼女にはどこか遠く感じられる。頭は重く、全身を包む疲労が動きを拒み、体を少し動かすたびに鈍い痛みが響いた。
「ここは…」
掠れた声が自然と漏れる。見上げる天井に、断片的な記憶が重なっていく。激しい戦闘、監査官を打ち倒した瞬間、そして力尽きた自分の姿――その後は記憶の糸がぷつりと途切れていた。
横目に見えた時計は、針が夜を告げる位置にあった。その時、扉がそっと開き、一人の侍女が静かに部屋へ入ってきた。
「お嬢様、お目覚めになられましたか。」控えめな声とともに、侍女が近寄る。「まだお体を休める必要がございます。無理は禁物です。領主様からも、くれぐれも安静にとのお達しを受けております。」
その言葉に、アルマは曖昧に頷きながらも胸の中でざわめきを感じた。「どれくらい…寝ていたの?」
「三日三晩です。」侍女は困ったように眉を寄せ、静かに答えた。「あの戦いの後、お嬢様は意識を失われ…医師からは、マナの使い過ぎによる衰弱だと伺っております。」
「三日も…?」
アルマは驚きに目を見開き、反射的に身を起こそうとした。しかし体中が激しく抗い、再びベッドに押し戻される。それでも、胸の中に湧き上がる焦りを抑えることはできなかった。
「第三王子の儀礼は?監査官はどうなったの?」
彼女の鋭い声が部屋に響く。侍女は困惑の表情を浮かべながら、静かに首を横に振った。
「申し訳ございません。詳しい事情は何も聞かされておりません。ただ、領主様からはお嬢様を優先してお世話するよう申し付けられております。」
アルマは拳を握りしめたが、深呼吸をして気持ちを整える。そして、侍女に柔らかい笑顔を見せた。
「ありがとう。一人になりたいの。少しの間、部屋をお願いできる?」
「かしこまりました。」侍女は丁寧に一礼すると、静かに扉を閉めて部屋を出て行った。
再び訪れた静寂の中、アルマは天井を見つめ、三日間も眠り続けていたという事実に心をざわめかせた。外で何が起こったのか、監査官のその後はどうなったのか。何も知らないままで過ごした時間の空白が、彼女を強い不安で包み込む。
「…待ってられない。」
小さく呟くと、アルマは意を決したようにベッドからゆっくり体を起こした。痛みをこらえながら立ち上がり、部屋の中を見渡す。その目はすぐに、壁に掛けられた黒いローブを捉えた。それは彼女の覚悟と決意の象徴であり、再び立ち向かうための装いだった。
ローブを手に取ると、その重みが彼女の背負うべき責任を静かに伝えてくる。肩に掛けて前を締めると、彼女の中で何かが切り替わった。
「行くしかない。」
呟いた言葉は、自らを鼓舞する宣言だった。窓辺に向かうと、冷たい風が頬を撫で、街の灯りが遠くに瞬いている。月の光が彼女のローブを優しく照らし、静かな決意の色を帯びさせた。
「さて…酒場まで、ひとっ走りね。」
彼女は迷いなく窓枠に手を掛け、そのまま身を投じた。風がローブを揺らし、夜の闇が彼女を包み込む。着地の瞬間、膝を軽く曲げて衝撃を受け流し、音も立てずに地面に降り立つ。そのまま顔を上げると、静かな夜道の向こうに揺れる街の灯りが目に入った。
疲労や痛みを感じながらも、彼女はそれを振り払い、前を向いて走り出す。酒場に行けば、カーライルがいる。彼ならば、すべてを教えてくれるはずだ。そう信じて、アルマは夜の街を駆け抜けていった。
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