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第一章 霊草不足のポーション
(15)消えた都市の秘密
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墓地を包む静寂は、時間そのものが止まり、すべてが息を潜めているような重苦しさを漂わせていた。その中心に立つ監査官の姿は異様で、肩を小刻みに震わせながら、顔には計り知れない感情が渦巻いていた。それが怒りなのか恐怖なのか、それともそのどちらでもない複雑な感情なのか、誰にも判然としない。ただ、その場にいる者たちは皆、その感情が尋常でないことを感じ取っていた。
アルマとカーライルは、目の前の監査官を注意深く見つめていた。その異様な存在感に圧倒されながらも、二人は彼が抱える本質を探ろうとしていた。だが、その得体の知れない深淵に触れようとすればするほど、二人は底知れない不安に引き込まれそうになる。
「何が、そこまでお前を突き動かしているんだ…?」
カーライルが低く呟いた。その声には、これまで多くの人々の葛藤を聞いてきた者特有の鋭さが滲んでいた。しかし、監査官が抱える何かは、これまで彼が触れてきたどの感情とも異質だった。
アルマは杖をしっかりと握りしめながら、冷静な目で監査官を見つめた。その瞳には、彼の内面に迫ろうとする強い意志が宿っている。
「あなたは一体、何をしようとしているの?」
その静かな問いかけには、探求心と警戒が込められていた。
監査官はアルマを一瞥した。その瞳には狂気が宿り、感情が荒れ狂っているようだった。彼女の問いが逆に彼を苛立たせたのか、監査官は感情を抑えきれず声を上げた。
「お前たちには、絶対に理解できない!」
その言葉は鋭く響き渡り、怒りだけでなく、憎しみや絶望、深い苦しみが複雑に絡み合っていた。
「エデルハイトの暴走…あれは、私のすべてを奪い去ったんだ!愛する者、故郷、未来、そのすべてを!」
彼の拳は白く変色し、感情の激しさがその動作にまで現れていた。
アルマは息を詰まらせたが、動揺を押し隠し、杖を握り直して冷静さを保とうと努めた。慎重に言葉を選びながら問いかける。
「でも…それは、不幸な事故…誰かを責められるようなものでは…」
彼女の声には、監査官の苦しみに寄り添おうとする優しさがにじんでいた。
だが、その言葉に監査官は怒りを爆発させた。
「事故だと?」
鋭い視線をアルマに向けると、その目には怒りと悲しみが渦巻いていた。
「ああ、事故だったなら、私はまだ生きる意味を見つけられたかもしれない。すべてを失っても、運命を呪いながら進むこともできただろう!」
彼の声は荒々しいが、深い悲しみがその裏に隠れていた。
墓地の冷たい空気を切り裂くようなその声に、アルマはわずかに顔を曇らせた。それでも、彼女は問いを重ねる決意を固める。
「…じゃあ、事故じゃなかったというの?」
慎重な声の中には、相手の真意を探ろうとする緊張感が漂っていた。
監査官は視線を落とし、握りしめた拳をわずかに震わせながら低い声で答えた。
「本当に事故だと思うか?」
言葉に重みを持たせるように、一瞬間を置いて彼はゆっくりと顔を上げる。冷たい眼差しがアルマを射抜き、その瞳には疑念と鋭い追及の光が宿っていた。
「マナの暴走がどういうものか、魔法使いのお前なら分かるはずだ。制御を失ったマナが他のマナと共鳴し、最終的に爆発を引き起こす。今、お前が見せたようにな。」
一歩前に踏み出すと、その声にはさらに力がこもった。
「だが、問題はその規模だ。一軒の魔石屋から暴走したマナが、どうして街全体を覆うような災害を引き起こせる?」
監査官は短く息を吐き、言葉を選ぶように続けた。
「超高純度の特級魔石、それも大量に使われなければ不可能だ。そんな代物は、私のような上級監査官ですら手に入らない。それを、あの店主が扱っていたとでも言うのか?」
口元に冷笑が浮かび、その声には嘲りが滲んでいた。
「もしそんな店が本当に存在するなら、王都どころか全大陸の注目を浴びているはずだ。それでも聞いたことがない。そんな話は荒唐無稽だ。」
墓地の冷たい空気がさらに張り詰める中、監査官は再びアルマを睨みつけた。その視線には冷徹な怒りが宿り、次の言葉を強調するように続けた。
「たった一つの魔石の扱いミスで街全体を破壊するなんて、そんな馬鹿げた話を信じられるほど、私は愚かではない。」
その言葉が空気を震わせ、アルマとカーライルの言葉を封じた。アルマは胸の奥でこれまで信じてきた公式発表への疑念が、静かに、しかし確実に膨らむのを感じた。
監査官は冷静な声を保ちながら、断言するように言葉を締めくくった。
「雨のように街全体を覆うほどの暴走マナ。それ以外に、あの規模の爆発を説明する方法はない。」
監査官の声は墓地の静けさを打ち破り、冷たい石碑に反響していた。彼の鋭い眼差しは、アルマとカーライルを真っ直ぐに見据え、その重々しい真実の重さが二人に深く刻み込まれた。
アルマはいつの間にか目を伏せ、自分の中でその言葉の意味を必死に探ろうとしていた。監査官の言葉が国の隠してきた陰謀の一端を暴き出している――そんな確信が胸の中に広がり始めていた。
「嘘に気づいたとき、私はその嘘を利用することを決めた。」
監査官の低い声には、怒りと深い失望が交じっていた。
「『エデルハイトの再来を防ぐ』――そんな美名のもとで作られた監査官制度。その虚飾に身を投じたのは、真実を探る唯一の道だったからだ。」
彼の言葉が冷たい空気を裂くように響く中、監査官は続けた。
「上級監査官に昇進した昨年、ようやく王立魔法研究所の研究資料に触れる権利を得た。膨大な資料を読み漁り、ついに見つけたんだ――『ダンジョンのマナを用いた大規模共鳴』という論文を。」
監査官の顔に冷笑が浮かぶ。
「そこにはこう記されていた――『ダンジョンコアに蓄積されたマナを解放し、周囲の魔石や魔具に干渉して共鳴反応を引き起こす。これにより広範囲に爆発を誘発する』と。敵対勢力がどんな武装をしていようと、持っている魔石や魔具すべてを“自滅をもたらす兵器”に変えられる技術だ、と。」
カーライルは眉間に皺を寄せ、低く呟いた。
「…魔石や魔具で重武装した軍勢ほど、その爆発の影響で壊滅的な被害を受けるってわけか。」
アルマの声は震えていたが、なんとか問いかけた。
「でも…それはあくまで理論よね? 王立魔法研究所は国を守るための機関でしょ? マナを使った防衛や技術の研究をしているだけじゃないの?」
監査官は沈痛な表情を浮かべながらも冷静に答えた。
「確かに、その理屈だけならまだ救いはあったかもしれない。」
彼の声には押し殺した苦しみが滲み、その瞳の奥には癒えない傷が刻まれているようだった。
「だが、すべてが繋がったのは、亡き妻からの最後の手紙を思い出したときだ。エデルハイト消滅の知らせが届いた直後に送られてきた一通の手紙でな。」
監査官は目を閉じ、苦しみを噛み締めるように一瞬息を詰めた。そして再び口を開く。
「その手紙にはこう記されていた――『王妃様が街外れのダンジョンを訪れたそうよ。護衛の騎士たちと白いローブを纏った方々が同行し、厳重な警戒態勢が敷かれていた。何かただならぬことが起きているようだった』と。」
監査官の拳が強く握られ、その痛みに耐えるような動作が静けさの中で際立つ。彼の声がかすかに震えながら続けられた。
「息子のことも書かれていた。騎士を見上げ、『僕も大きくなったら天剣の騎士団に入って王妃様を守るんだ!』と誇らしげに話していた、とね。」
その言葉が落ちるたび、アルマの心に重くのしかかる。彼女は無意識に息を呑み、体が微かに震えるのを感じた。白いローブ──それは王妃が長を務める王立魔法研究所の正装。王妃という崇高な存在が、都市の消滅に関与していた可能性。それを想像するだけで、アルマの胸には動揺と疑念が渦巻いていった。
「まさか…。」アルマは震える声で呟いた。
「でも、それでも事故だった可能性だってあるじゃない! 王妃様がわざわざ街を滅ぼす必要があるの?」
監査官は深く息をつき、静かに答えた。「事故であるなら、なぜ王妃がエデルハイトを訪れた記録が研究所に残されていない?」
その言葉は冷酷だったが、その重みが墓地の空気を凍らせた。
アルマは視線を落とし、小さな声で「そんな…」と呟くしかなかった。その言葉の重みが、彼女とカーライルに深い沈黙をもたらした。
アルマとカーライルは、目の前の監査官を注意深く見つめていた。その異様な存在感に圧倒されながらも、二人は彼が抱える本質を探ろうとしていた。だが、その得体の知れない深淵に触れようとすればするほど、二人は底知れない不安に引き込まれそうになる。
「何が、そこまでお前を突き動かしているんだ…?」
カーライルが低く呟いた。その声には、これまで多くの人々の葛藤を聞いてきた者特有の鋭さが滲んでいた。しかし、監査官が抱える何かは、これまで彼が触れてきたどの感情とも異質だった。
アルマは杖をしっかりと握りしめながら、冷静な目で監査官を見つめた。その瞳には、彼の内面に迫ろうとする強い意志が宿っている。
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「お前たちには、絶対に理解できない!」
その言葉は鋭く響き渡り、怒りだけでなく、憎しみや絶望、深い苦しみが複雑に絡み合っていた。
「エデルハイトの暴走…あれは、私のすべてを奪い去ったんだ!愛する者、故郷、未来、そのすべてを!」
彼の拳は白く変色し、感情の激しさがその動作にまで現れていた。
アルマは息を詰まらせたが、動揺を押し隠し、杖を握り直して冷静さを保とうと努めた。慎重に言葉を選びながら問いかける。
「でも…それは、不幸な事故…誰かを責められるようなものでは…」
彼女の声には、監査官の苦しみに寄り添おうとする優しさがにじんでいた。
だが、その言葉に監査官は怒りを爆発させた。
「事故だと?」
鋭い視線をアルマに向けると、その目には怒りと悲しみが渦巻いていた。
「ああ、事故だったなら、私はまだ生きる意味を見つけられたかもしれない。すべてを失っても、運命を呪いながら進むこともできただろう!」
彼の声は荒々しいが、深い悲しみがその裏に隠れていた。
墓地の冷たい空気を切り裂くようなその声に、アルマはわずかに顔を曇らせた。それでも、彼女は問いを重ねる決意を固める。
「…じゃあ、事故じゃなかったというの?」
慎重な声の中には、相手の真意を探ろうとする緊張感が漂っていた。
監査官は視線を落とし、握りしめた拳をわずかに震わせながら低い声で答えた。
「本当に事故だと思うか?」
言葉に重みを持たせるように、一瞬間を置いて彼はゆっくりと顔を上げる。冷たい眼差しがアルマを射抜き、その瞳には疑念と鋭い追及の光が宿っていた。
「マナの暴走がどういうものか、魔法使いのお前なら分かるはずだ。制御を失ったマナが他のマナと共鳴し、最終的に爆発を引き起こす。今、お前が見せたようにな。」
一歩前に踏み出すと、その声にはさらに力がこもった。
「だが、問題はその規模だ。一軒の魔石屋から暴走したマナが、どうして街全体を覆うような災害を引き起こせる?」
監査官は短く息を吐き、言葉を選ぶように続けた。
「超高純度の特級魔石、それも大量に使われなければ不可能だ。そんな代物は、私のような上級監査官ですら手に入らない。それを、あの店主が扱っていたとでも言うのか?」
口元に冷笑が浮かび、その声には嘲りが滲んでいた。
「もしそんな店が本当に存在するなら、王都どころか全大陸の注目を浴びているはずだ。それでも聞いたことがない。そんな話は荒唐無稽だ。」
墓地の冷たい空気がさらに張り詰める中、監査官は再びアルマを睨みつけた。その視線には冷徹な怒りが宿り、次の言葉を強調するように続けた。
「たった一つの魔石の扱いミスで街全体を破壊するなんて、そんな馬鹿げた話を信じられるほど、私は愚かではない。」
その言葉が空気を震わせ、アルマとカーライルの言葉を封じた。アルマは胸の奥でこれまで信じてきた公式発表への疑念が、静かに、しかし確実に膨らむのを感じた。
監査官は冷静な声を保ちながら、断言するように言葉を締めくくった。
「雨のように街全体を覆うほどの暴走マナ。それ以外に、あの規模の爆発を説明する方法はない。」
監査官の声は墓地の静けさを打ち破り、冷たい石碑に反響していた。彼の鋭い眼差しは、アルマとカーライルを真っ直ぐに見据え、その重々しい真実の重さが二人に深く刻み込まれた。
アルマはいつの間にか目を伏せ、自分の中でその言葉の意味を必死に探ろうとしていた。監査官の言葉が国の隠してきた陰謀の一端を暴き出している――そんな確信が胸の中に広がり始めていた。
「嘘に気づいたとき、私はその嘘を利用することを決めた。」
監査官の低い声には、怒りと深い失望が交じっていた。
「『エデルハイトの再来を防ぐ』――そんな美名のもとで作られた監査官制度。その虚飾に身を投じたのは、真実を探る唯一の道だったからだ。」
彼の言葉が冷たい空気を裂くように響く中、監査官は続けた。
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監査官の顔に冷笑が浮かぶ。
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監査官は沈痛な表情を浮かべながらも冷静に答えた。
「確かに、その理屈だけならまだ救いはあったかもしれない。」
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「だが、すべてが繋がったのは、亡き妻からの最後の手紙を思い出したときだ。エデルハイト消滅の知らせが届いた直後に送られてきた一通の手紙でな。」
監査官は目を閉じ、苦しみを噛み締めるように一瞬息を詰めた。そして再び口を開く。
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「まさか…。」アルマは震える声で呟いた。
「でも、それでも事故だった可能性だってあるじゃない! 王妃様がわざわざ街を滅ぼす必要があるの?」
監査官は深く息をつき、静かに答えた。「事故であるなら、なぜ王妃がエデルハイトを訪れた記録が研究所に残されていない?」
その言葉は冷酷だったが、その重みが墓地の空気を凍らせた。
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