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怪力同士の激突
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試合はチーム五人で行われるが、先に三勝した方が勝ちになるので、最初の三人にチームの実力者を置く傾向がある。事前に届け出る必要はないので、実力者同士の戦いとなるとその消耗を避けて順番を変えることもある。
第一戦は、卓人のチームからはミルコ、デンギスのチームからはエヴリヤという選手が出ることになった。いずれもチームの中で主戦を戦ってきた。ミルコはチームの中ではレヴァンニに次いで大きな身体をもつ。エヴリヤはデンギスと似たような体格で筋肉で膨れ上がっている。どうもこのチームは筋肉を鍛え上げることが趣味のようだ。
試合開始早々、ミルコはいきなりタックルを仕掛けられて吹き飛ばされたが、以降は力を正面から受けないように防御を続けていると、エヴリヤのほうが先にスタミナが切れてきた。つけすぎた筋肉が他の筋肉の動きを阻害し、全体の動きに歪さがあったからだ。そして一瞬できた隙に激しい一撃を腕に食らわせて木剣を落とさせ、自らの剣を突きつけて降参させた。
卓人のチームの先勝であった。
これまでの相手と比べるとパワーが段違いなので注意の必要があったが、技術的には大差ない。だからこそ彼らの「うまさ」が際立つ試合となり、観衆は大いに盛り上がった。
「お、向こうは頭の悪そうな肉団子が出てくるみたいだぜ。じゃあ、あいつは俺が始末してくるか」
意気揚々と出ていったのはレヴァンニである。
「パワーでは勝てないにゃん。気をつけるにゃん」
「あ? 俺はパワーでも負けないぜ」
第二戦目はレヴァンニとビダーゼの組み合わせになった。
「レヴァンニー! かっこいいわよ!」
女子の応援グループが声をかける。日頃のレヴァンニの変態ぶりを知っていてもそんな声をかけたくなってしまうほど、今日はすべての試合でかっこよく勝ってしまっていた。
「勝ったら、おっぱいつつかせろよ!」
「つついていいわよ!」
「かっこいいわよ、レヴァンニ!」
威風堂々たる変態レヴァンニの問題発言も、こういうときはむしろその人物像がぶれていないと頼もしく感じるのかもしれない。一部の女子たちは歓喜の悲鳴を上げた。
両者が木剣をもって向かい合う。
「あれぇ、先輩には応援してくれる女の子はいないんすか? 残念すねぇ」
レヴァンニはチームの中では最も大柄だが、二メートルを超えるビダーゼの前では細く小さく見えてしまう。そんな相手に挑発をする。
「くそ生意気なガキだ」
「フッ、勝っても先輩のおっぱいはつつきませんから安心してくださいよ」
主審をする四年生が両手で制止するように間に立ち、暗器などないかを確認する。審判はそのほかに副審としてグリッド外に四人、魔法の不正使用などがないか見張っている。
そして、主審が両手を下ろしたところで試合開始の合図となる。
「ふん!」
「おりゃぁ!!」
互いの木剣が激突して、鈍くへしゃげるような音を立てた。
なんと、硬いカシの木でつくられた木剣が砕けてしまったのだ。
「待て!」
主審が二人を制止する。このような場合は木剣を取り換えて仕切り直す。怪力同士の戦いではまれにあることだ。
「本当にパワーでも負けてないにゃん」
観衆はその破壊力に一気に沸き上がった。しかし当のレヴァンニはわかっていた。力押しの勝負を続けて木剣を折りまくったところで勝機はないということを。
――だったら、揺さぶりをかけていくか。
レヴァンニは剣を手にすると、弧を描くような軌道で走り、ビダーゼとの距離を詰めた。そしてその勢いに乗せて横薙ぎに左胴を狙った。当然相手は剣で防御に入るが、これはフェイントだ。かすめるようにビダーゼの前を行きすぎると、即座に止まって右胴を薙ぐ。
「おらぁ!!」
この動きは体幹と足腰の鍛錬ができていないとできない。渾身の一撃を、間に合わせの防御では封じることはできない。
だが、ビダーゼはそれを後ろに飛んでよけた。
それでもレヴァンニは読んでいた。
このバックステップで、宙に浮いた身体は不安定な状態になる。地面に足をつけて踏ん張れるまでにちょっと力を加えてやればすっ転ぶはずだ。全体重をかけてタックルを仕掛ける。しかしビダーゼはそのレヴァンニをそのまま捕まえてしまった。
「なんだと!?」
もろともに地面にひっくり返ると、すさまじい勢いで二人がもつれて転がった。
「待て!」
殴る蹴るが認められているが、本来は剣で戦う試合である。両者が転んだり取っ組み合いになって、剣での戦いが期待できない状態になると審判から制止される。
「くそっ!」
思わず毒づいたのはレヴァンニだった。
――あいつ、ただの脳筋野郎じゃないってのか?
まさか道連れに転ばされるとは思ってもなかった。ビダーゼが語彙に乏しかったり、デンギスに金魚の糞のようについて回っていることから、自分で考えない人間だと思っていた。だが、今の攻撃の潰し方は極めて知的であった。
「まぁ、いいや」
彼自身、熟慮するタイプの人間ではない。一つのアイデアに多くのエネルギーを注いだりしない。ダメならすぐに次のことを考えることができる。剣を構えると、唇の端を歪めて勝気な笑顔を見せた。
体格の劣るレヴァンニの奮戦に、観衆の興奮も最高潮に達した。
対するビダーゼは表情を変えない。わずかに怒りを含んだような目つきで見下ろしてくる。一度小さく木剣を素振りしてから構えた。それはゾウが突進してくる前に力をためているように見えた。
そして、その直感通りビダーゼから攻撃を仕掛けてきた。
「はじき返してやらあ!」
レヴァンニも受けて立つ。
先ほどはこれで剣が砕けた。同じことを繰り返すのは面倒くさいだけだ。口では受け止めると言いながら、剣を合わせつつ身体を少し浮かせて衝撃を殺す。
しかし、迫りくる衝撃は尋常のものではなかった。
「なに!?」
衝撃の瞬間、剣を振る力と全体重の乗った突進の力が合わさったタックルが襲いかかる。レヴァンニはそれを自らの重心で受けてしまった。
こうなると単純に質量の異なる二体の衝突と同じだ。質量の大きいほうがもつ運動エネルギーの多くが、質量の小さいほうに渡され、エネルギーは同じ向きの加速度となって小さいほうを移動させる。
レヴァンニは吹っ飛ばされた。そのままグリッド線のずっとむこうへと転げていってしまった。審判はビダーゼを勝者として指した。
観客は悲鳴を上げた。
「くそっ、まともにくらっちまった!」
負けたレヴァンニは歯がゆさをこらえきれないという表情で仲間たちが待つ控え席に戻った。そしてどすんと胡坐をかいて座ると、何度も何度も悔しさをこらえきれずに地面を殴った。
「あの体格差で本気で勝てると思っていたのか?」
「あんな奴相手に善戦したとみんな思ってるよ」
「パワーに差がありすぎだろ」
その様子に仲間たちも声をかける。
「くっそー、おっぱいが……おっぱいがつつけないなんて……!」
怒りの原因がいかにも彼らしかったので、仲間たちはそれ以上の心配をするのをやめた。
第一戦は、卓人のチームからはミルコ、デンギスのチームからはエヴリヤという選手が出ることになった。いずれもチームの中で主戦を戦ってきた。ミルコはチームの中ではレヴァンニに次いで大きな身体をもつ。エヴリヤはデンギスと似たような体格で筋肉で膨れ上がっている。どうもこのチームは筋肉を鍛え上げることが趣味のようだ。
試合開始早々、ミルコはいきなりタックルを仕掛けられて吹き飛ばされたが、以降は力を正面から受けないように防御を続けていると、エヴリヤのほうが先にスタミナが切れてきた。つけすぎた筋肉が他の筋肉の動きを阻害し、全体の動きに歪さがあったからだ。そして一瞬できた隙に激しい一撃を腕に食らわせて木剣を落とさせ、自らの剣を突きつけて降参させた。
卓人のチームの先勝であった。
これまでの相手と比べるとパワーが段違いなので注意の必要があったが、技術的には大差ない。だからこそ彼らの「うまさ」が際立つ試合となり、観衆は大いに盛り上がった。
「お、向こうは頭の悪そうな肉団子が出てくるみたいだぜ。じゃあ、あいつは俺が始末してくるか」
意気揚々と出ていったのはレヴァンニである。
「パワーでは勝てないにゃん。気をつけるにゃん」
「あ? 俺はパワーでも負けないぜ」
第二戦目はレヴァンニとビダーゼの組み合わせになった。
「レヴァンニー! かっこいいわよ!」
女子の応援グループが声をかける。日頃のレヴァンニの変態ぶりを知っていてもそんな声をかけたくなってしまうほど、今日はすべての試合でかっこよく勝ってしまっていた。
「勝ったら、おっぱいつつかせろよ!」
「つついていいわよ!」
「かっこいいわよ、レヴァンニ!」
威風堂々たる変態レヴァンニの問題発言も、こういうときはむしろその人物像がぶれていないと頼もしく感じるのかもしれない。一部の女子たちは歓喜の悲鳴を上げた。
両者が木剣をもって向かい合う。
「あれぇ、先輩には応援してくれる女の子はいないんすか? 残念すねぇ」
レヴァンニはチームの中では最も大柄だが、二メートルを超えるビダーゼの前では細く小さく見えてしまう。そんな相手に挑発をする。
「くそ生意気なガキだ」
「フッ、勝っても先輩のおっぱいはつつきませんから安心してくださいよ」
主審をする四年生が両手で制止するように間に立ち、暗器などないかを確認する。審判はそのほかに副審としてグリッド外に四人、魔法の不正使用などがないか見張っている。
そして、主審が両手を下ろしたところで試合開始の合図となる。
「ふん!」
「おりゃぁ!!」
互いの木剣が激突して、鈍くへしゃげるような音を立てた。
なんと、硬いカシの木でつくられた木剣が砕けてしまったのだ。
「待て!」
主審が二人を制止する。このような場合は木剣を取り換えて仕切り直す。怪力同士の戦いではまれにあることだ。
「本当にパワーでも負けてないにゃん」
観衆はその破壊力に一気に沸き上がった。しかし当のレヴァンニはわかっていた。力押しの勝負を続けて木剣を折りまくったところで勝機はないということを。
――だったら、揺さぶりをかけていくか。
レヴァンニは剣を手にすると、弧を描くような軌道で走り、ビダーゼとの距離を詰めた。そしてその勢いに乗せて横薙ぎに左胴を狙った。当然相手は剣で防御に入るが、これはフェイントだ。かすめるようにビダーゼの前を行きすぎると、即座に止まって右胴を薙ぐ。
「おらぁ!!」
この動きは体幹と足腰の鍛錬ができていないとできない。渾身の一撃を、間に合わせの防御では封じることはできない。
だが、ビダーゼはそれを後ろに飛んでよけた。
それでもレヴァンニは読んでいた。
このバックステップで、宙に浮いた身体は不安定な状態になる。地面に足をつけて踏ん張れるまでにちょっと力を加えてやればすっ転ぶはずだ。全体重をかけてタックルを仕掛ける。しかしビダーゼはそのレヴァンニをそのまま捕まえてしまった。
「なんだと!?」
もろともに地面にひっくり返ると、すさまじい勢いで二人がもつれて転がった。
「待て!」
殴る蹴るが認められているが、本来は剣で戦う試合である。両者が転んだり取っ組み合いになって、剣での戦いが期待できない状態になると審判から制止される。
「くそっ!」
思わず毒づいたのはレヴァンニだった。
――あいつ、ただの脳筋野郎じゃないってのか?
まさか道連れに転ばされるとは思ってもなかった。ビダーゼが語彙に乏しかったり、デンギスに金魚の糞のようについて回っていることから、自分で考えない人間だと思っていた。だが、今の攻撃の潰し方は極めて知的であった。
「まぁ、いいや」
彼自身、熟慮するタイプの人間ではない。一つのアイデアに多くのエネルギーを注いだりしない。ダメならすぐに次のことを考えることができる。剣を構えると、唇の端を歪めて勝気な笑顔を見せた。
体格の劣るレヴァンニの奮戦に、観衆の興奮も最高潮に達した。
対するビダーゼは表情を変えない。わずかに怒りを含んだような目つきで見下ろしてくる。一度小さく木剣を素振りしてから構えた。それはゾウが突進してくる前に力をためているように見えた。
そして、その直感通りビダーゼから攻撃を仕掛けてきた。
「はじき返してやらあ!」
レヴァンニも受けて立つ。
先ほどはこれで剣が砕けた。同じことを繰り返すのは面倒くさいだけだ。口では受け止めると言いながら、剣を合わせつつ身体を少し浮かせて衝撃を殺す。
しかし、迫りくる衝撃は尋常のものではなかった。
「なに!?」
衝撃の瞬間、剣を振る力と全体重の乗った突進の力が合わさったタックルが襲いかかる。レヴァンニはそれを自らの重心で受けてしまった。
こうなると単純に質量の異なる二体の衝突と同じだ。質量の大きいほうがもつ運動エネルギーの多くが、質量の小さいほうに渡され、エネルギーは同じ向きの加速度となって小さいほうを移動させる。
レヴァンニは吹っ飛ばされた。そのままグリッド線のずっとむこうへと転げていってしまった。審判はビダーゼを勝者として指した。
観客は悲鳴を上げた。
「くそっ、まともにくらっちまった!」
負けたレヴァンニは歯がゆさをこらえきれないという表情で仲間たちが待つ控え席に戻った。そしてどすんと胡坐をかいて座ると、何度も何度も悔しさをこらえきれずに地面を殴った。
「あの体格差で本気で勝てると思っていたのか?」
「あんな奴相手に善戦したとみんな思ってるよ」
「パワーに差がありすぎだろ」
その様子に仲間たちも声をかける。
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