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図書館にて
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レヴァンニと別れた後、教えてもらった図書館へ卓人は一人で向かった。彼が軍に戻った理由はただひとつ、自分をこの世界へ召喚した魔法を見つけ出すことである。本来のタクトがそうしたなら、ここの図書館でその魔法に関する書物があったと考えるのが妥当だからだ。
ほとんどの予科生が出払っているためか図書館には人の気配がない。適度な明るさと静けさが独特の雰囲気を醸し、足音が吸い込まれるように拡散していくのが心地よかった。
卓人は孤児院で少しだけ文字を習ってほんの少しだけ読めるようになった。とはいえ語彙が圧倒的に足りないが、それでも魔法や軍略に関する資料が大半を占めているのはなんとなくわかった。蔵書は町の図書館よりも五倍くらいありそうだ。
おもむろに一冊をとる。タイトルが何を表しているかすでにわからないがとにかく勘で読む。英語の試験はだいたいそれでなんとかなった。
「…………」
なんともならなかった。
やはり九割の単語がわからないと類推すらできない。ただ、挿絵から類推すると旅行ガイドではないかと思われるところまではたどり着いた。とんだ遠回りだ。
そのとき、誰かが声をかけてきた。
「あれー、タクトじゃない。元気になったんだ。こんなところで珍しいね」
見上げると女の子二人が立っていた。
声をかけてきた一人は「ころころとした」という表現がよく似合う、幸せそうな笑顔をたたえた茶色のボブヘアの少女で、軍隊でこれはありなのかと思わずにはいられない大きなリボンで左側の髪をくくって尻尾のようにしていた。もう一人はモデルを思わせるようなすらりとした美しい容貌の少女で、銀色の長い髪を後ろでくくって凛とした印象だ。
「なんで旅行ガイドなんて読んでるの。どっか行くの?」
「そういうわけじゃないけど……」
自分の推測が当たっていたことは嬉しいが、問題は何も解決していない。
「タクトって、本とか読まない人だと思ってたー」
愛想のよい女の子のほうはしゃべり方も明るくはきはきしていて安心できる。
「……あ、そうなんだ」
とぼけた卓人の返事に少女たちは怪訝な反応を見せた。不自然な受け答えをすれば、相手が疑問に思って質問してくる。そこで自分が記憶喪失だという「設定」を説明すると少女たちは理解を示してくれた。これで人間関係構築の面倒なところを随分省略することができた。
髪の短い親切な子がベラ、長い不機嫌そうな子がルイザであるという。
嫌われているのではないかと思いつつも卓人は疑問を尋ねてみた。
「ねえ、召喚の魔法ってあるのかな?」
「召喚? なにそれ」
ベラはルイザに視線を送ったが、彼女も知らないようだった。
「火風水土のどの系統なんだろう?」
「ああ、でもその魔法があるのかどうかもわからないんだけど」
「へぇ、だから珍しく本を読んでるんだ。でもさ、仮にあったとして、それって国家機密レベルの魔法のような気がする。うちみたいな学校にはおいてないんじゃないかな」
言われてみると確かにそうだ。目標が遠くなって卓人は少し落胆した。
「なぁに、かわいい女の子を前にそんな顔するわけ?」
「え? ああ、ごめん」
卓人の反応にベラの表情はさらに福々しくなった。
「でもさ、記憶もないのに、字は読めるの?」
「あははは……」
「じゃあ、私が読んであげる」
そう言うと卓人のすぐ隣に座ってきた。
「ちょっと、ベラ。こいつにそこまでしてやる必要ないわよ」
「いいじゃない、困ってるみたいだし」
「もう、私は行くからね」
ルイザはそう言うとぷいと去ってしまった。どうやら本当に嫌われているみたいだ。
「気を悪くした?」
「というか、何かあったのかな」
「記憶にないなら、そのほうがいいかな」
ベラはいたずらっぽくはぐらかした。結局、一緒にそれらしい魔法の本を探してみたが見つかることはなかった。何しろ蔵書が多すぎて探しきれない。
「時間の無駄になりそうだ。ごめん、手伝ってくれてありがとう」
「そうだねー。まずは魔法を思い出した方がいいかも」
ベラは魔法の基礎理論の本を取るとテーブルに着くよう促し、くっつくほどそばに寄ってきた。卓人は一瞬ドキッとしたが、こうしないと二人で読むことはできない。
「あ、エーテル……」
「そうだよ。風の魔法を使うには必ずエーテルが制御できないとダメ」
「火の魔法はいらないの?」
「うん。でもね、大きな炎とかはエーテルがないとつくれないよ。火に風を送ると、火が大きくなるでしょう。あの原理なんだって」
それは違うのではないだろうか。火が風で大きくなるのは、燃焼に必要な酸素がより多く供給されるからである。卓人は先日、火の魔法は化学反応ではなくプラズマによっておこることを証明した。その過程において酸素が供給される必要はない。ということは、風の魔法によって火が大きくなるのではなく、エーテルによって熱をためられると解釈すべきだろうか。
「エーテルとは、その人の本来ある姿となるようにはたらきかけている、って教えてもらったけど……なぜ風の魔法にはエーテルの制御が必要なのかわからないな」
「うーん、講義でもやるんだけど、みんな使えるからどうでもいいみたいに思ってるし……でもね、風の魔法を使うときは、エーテルで空気の塊をつくってボーンって動かすと風が吹くんだよ」
「へえ」
いかにも感覚的な表現だ。しかし「空気の塊」という認識をベラがもっていたことは興味深い。風というのは、数多くの空気の分子がある一定の方向へ運動することで生じる現象である。おそらく、エーテルが「どのようにか」作用することで一定量の空気を塊として扱うことができるのだろう。そしてそれを「どのようにか」して動かせば風となるという非常にシンプルな系がイメージできる。
「あーあ。タクト、魔法使えなくなっちゃのか」
「どうやって使っていたかさえ覚えてないんだ」
「……っていうかさぁ、別人?」
卓人は迂闊だったと思った。
「召還の魔法とか聞いてくるし。なんか、全然違う人になっちゃったみたい」
「あ……あ、ああ、あの……僕って、どんな人間だったのかな?」
「本当に覚えてないの?」
「……うん」
卓人は返答に少しためらいを覚えた。
「私のことも?」
「うん」
「ひどいね……」
「え?」
「女の子の大事なものをあなたにあげたっていうのに……」
婉曲な表現の意味を理解するのに何秒かかっただろう。ほのかに悲しげな上目遣いでじとっと見つめられると、背中から汗がざぶざぶと流れてきた。
「え? い、いやあのその……それはどう……」
そんな責任を負う覚悟を迫られることになるとは思ってもみないことだった。
「なんてね。うっそー」
少女の豊かな表情は上機嫌なネコのようだ。うそと言っているのが嘘のようにも思えてしまう。卓人は決してその一言で落ち着くことはなかった。それを知ってか知らずか、ベラは満足して軽やかにその場を去っていった。
ほとんどの予科生が出払っているためか図書館には人の気配がない。適度な明るさと静けさが独特の雰囲気を醸し、足音が吸い込まれるように拡散していくのが心地よかった。
卓人は孤児院で少しだけ文字を習ってほんの少しだけ読めるようになった。とはいえ語彙が圧倒的に足りないが、それでも魔法や軍略に関する資料が大半を占めているのはなんとなくわかった。蔵書は町の図書館よりも五倍くらいありそうだ。
おもむろに一冊をとる。タイトルが何を表しているかすでにわからないがとにかく勘で読む。英語の試験はだいたいそれでなんとかなった。
「…………」
なんともならなかった。
やはり九割の単語がわからないと類推すらできない。ただ、挿絵から類推すると旅行ガイドではないかと思われるところまではたどり着いた。とんだ遠回りだ。
そのとき、誰かが声をかけてきた。
「あれー、タクトじゃない。元気になったんだ。こんなところで珍しいね」
見上げると女の子二人が立っていた。
声をかけてきた一人は「ころころとした」という表現がよく似合う、幸せそうな笑顔をたたえた茶色のボブヘアの少女で、軍隊でこれはありなのかと思わずにはいられない大きなリボンで左側の髪をくくって尻尾のようにしていた。もう一人はモデルを思わせるようなすらりとした美しい容貌の少女で、銀色の長い髪を後ろでくくって凛とした印象だ。
「なんで旅行ガイドなんて読んでるの。どっか行くの?」
「そういうわけじゃないけど……」
自分の推測が当たっていたことは嬉しいが、問題は何も解決していない。
「タクトって、本とか読まない人だと思ってたー」
愛想のよい女の子のほうはしゃべり方も明るくはきはきしていて安心できる。
「……あ、そうなんだ」
とぼけた卓人の返事に少女たちは怪訝な反応を見せた。不自然な受け答えをすれば、相手が疑問に思って質問してくる。そこで自分が記憶喪失だという「設定」を説明すると少女たちは理解を示してくれた。これで人間関係構築の面倒なところを随分省略することができた。
髪の短い親切な子がベラ、長い不機嫌そうな子がルイザであるという。
嫌われているのではないかと思いつつも卓人は疑問を尋ねてみた。
「ねえ、召喚の魔法ってあるのかな?」
「召喚? なにそれ」
ベラはルイザに視線を送ったが、彼女も知らないようだった。
「火風水土のどの系統なんだろう?」
「ああ、でもその魔法があるのかどうかもわからないんだけど」
「へぇ、だから珍しく本を読んでるんだ。でもさ、仮にあったとして、それって国家機密レベルの魔法のような気がする。うちみたいな学校にはおいてないんじゃないかな」
言われてみると確かにそうだ。目標が遠くなって卓人は少し落胆した。
「なぁに、かわいい女の子を前にそんな顔するわけ?」
「え? ああ、ごめん」
卓人の反応にベラの表情はさらに福々しくなった。
「でもさ、記憶もないのに、字は読めるの?」
「あははは……」
「じゃあ、私が読んであげる」
そう言うと卓人のすぐ隣に座ってきた。
「ちょっと、ベラ。こいつにそこまでしてやる必要ないわよ」
「いいじゃない、困ってるみたいだし」
「もう、私は行くからね」
ルイザはそう言うとぷいと去ってしまった。どうやら本当に嫌われているみたいだ。
「気を悪くした?」
「というか、何かあったのかな」
「記憶にないなら、そのほうがいいかな」
ベラはいたずらっぽくはぐらかした。結局、一緒にそれらしい魔法の本を探してみたが見つかることはなかった。何しろ蔵書が多すぎて探しきれない。
「時間の無駄になりそうだ。ごめん、手伝ってくれてありがとう」
「そうだねー。まずは魔法を思い出した方がいいかも」
ベラは魔法の基礎理論の本を取るとテーブルに着くよう促し、くっつくほどそばに寄ってきた。卓人は一瞬ドキッとしたが、こうしないと二人で読むことはできない。
「あ、エーテル……」
「そうだよ。風の魔法を使うには必ずエーテルが制御できないとダメ」
「火の魔法はいらないの?」
「うん。でもね、大きな炎とかはエーテルがないとつくれないよ。火に風を送ると、火が大きくなるでしょう。あの原理なんだって」
それは違うのではないだろうか。火が風で大きくなるのは、燃焼に必要な酸素がより多く供給されるからである。卓人は先日、火の魔法は化学反応ではなくプラズマによっておこることを証明した。その過程において酸素が供給される必要はない。ということは、風の魔法によって火が大きくなるのではなく、エーテルによって熱をためられると解釈すべきだろうか。
「エーテルとは、その人の本来ある姿となるようにはたらきかけている、って教えてもらったけど……なぜ風の魔法にはエーテルの制御が必要なのかわからないな」
「うーん、講義でもやるんだけど、みんな使えるからどうでもいいみたいに思ってるし……でもね、風の魔法を使うときは、エーテルで空気の塊をつくってボーンって動かすと風が吹くんだよ」
「へえ」
いかにも感覚的な表現だ。しかし「空気の塊」という認識をベラがもっていたことは興味深い。風というのは、数多くの空気の分子がある一定の方向へ運動することで生じる現象である。おそらく、エーテルが「どのようにか」作用することで一定量の空気を塊として扱うことができるのだろう。そしてそれを「どのようにか」して動かせば風となるという非常にシンプルな系がイメージできる。
「あーあ。タクト、魔法使えなくなっちゃのか」
「どうやって使っていたかさえ覚えてないんだ」
「……っていうかさぁ、別人?」
卓人は迂闊だったと思った。
「召還の魔法とか聞いてくるし。なんか、全然違う人になっちゃったみたい」
「あ……あ、ああ、あの……僕って、どんな人間だったのかな?」
「本当に覚えてないの?」
「……うん」
卓人は返答に少しためらいを覚えた。
「私のことも?」
「うん」
「ひどいね……」
「え?」
「女の子の大事なものをあなたにあげたっていうのに……」
婉曲な表現の意味を理解するのに何秒かかっただろう。ほのかに悲しげな上目遣いでじとっと見つめられると、背中から汗がざぶざぶと流れてきた。
「え? い、いやあのその……それはどう……」
そんな責任を負う覚悟を迫られることになるとは思ってもみないことだった。
「なんてね。うっそー」
少女の豊かな表情は上機嫌なネコのようだ。うそと言っているのが嘘のようにも思えてしまう。卓人は決してその一言で落ち着くことはなかった。それを知ってか知らずか、ベラは満足して軽やかにその場を去っていった。
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