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真夜中に①
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「うぁ…ふっ…ぐすっ!」
涙も鼻水も全く止まらない。時間はもう深夜になってしまっている。
血今日いつまでたっても泣き止まない私に飽き飽きしたのか、女神も「何か会ったら呼んで」と言って部屋を出て行った。
その後から私はずっとベッドにこもって泣き続けている。
御門君は私の人生の全てだった。
出会いは中学校の入学式。出会った時の彼は今とは全く違っていた。
他の男子よりずっと小さな身長、オドオドとした態度、痩せっぽちな体。ただ、正義の心だけは今と変わらなかった。
親の転勤を機に、田舎から都会に引っ越した私はなぜかカーストの高い助手グループに「芋くさい」と言われていじめられるようになってしまった。ただ普通にしているだけなのにいじめられる。普通に話しただけで馬鹿にされる。辛くて辛くてたまらなかった。
ある日、校舎裏に呼び出された時、虐められていた理由が分かった。なんでもグループの中心にいる女の子が好いている男子生徒が私を可愛いと言ったというくだらない話だった。
「調子乗ってんじゃねーよ!」
そう言って腹を何度も蹴られた。
辛い。辛い。誰か助けて。そう願っても誰も助けてくれない。耐えるしかないんだ。
「おい、やめろ。」
いや、そうじゃなかった。助けてくれた。
「はぁ?ちびっ子小鳥遊が何のようだよ!」
「いじめなんてダサいことするな。」
「はぁ!?お前に関係ねーだろ!」
「関係なくても俺は言う。そんなことするな。お前の好きな田中だって、いじめする女なんか好きにならん。」
「っはぁ!!!?ふざけんなよ!!」
「っ!いてっ!」
「小鳥遊君!!」
図星を突かれたのか、女子生徒は真っ赤になって御門君の頬を引っ叩いた。彼女の長い爪が御門君の頬を擦り、赤く血が滲む。
「これ以上無様なことをするな!好きなら正々堂々ぶつかれ!!!!なぁ、田中!」
「っ!」
そう御門君が言うと、校舎の影から男子生徒が進み出てくる。どうやら彼が女子生徒の好きな男らしい。いじめの場面を見られた女子生徒は顔を真っ青にしてカタカタ震えている。
「お前たちはちゃんと話せ!そして、君は藤野さんにちゃんと謝るんだ!彼女はとても傷ついている!」
地面にうずくまる私の所に駆け寄ってきた御門君は、私に手を差し伸べてくれた。
「もう大丈夫。俺は力も弱くて頭も良くないけど、正義感だけは強いから!きっと君を助けるよ!」
にっこりと笑うから。私よりも小さいはずなのに、ずっとずっと大きく見えた。
恋に落ちるのなんて当たり前だ。そして、そんな彼だからこそ役に立ちたいと思うようになったのだ。
正義感から不正や悪を見逃せず、戦ってボロボロになる彼をサポートしたかったから。
その日から亜月の彼をサポートし続ける毎日が始まったのだ。
涙も鼻水も全く止まらない。時間はもう深夜になってしまっている。
血今日いつまでたっても泣き止まない私に飽き飽きしたのか、女神も「何か会ったら呼んで」と言って部屋を出て行った。
その後から私はずっとベッドにこもって泣き続けている。
御門君は私の人生の全てだった。
出会いは中学校の入学式。出会った時の彼は今とは全く違っていた。
他の男子よりずっと小さな身長、オドオドとした態度、痩せっぽちな体。ただ、正義の心だけは今と変わらなかった。
親の転勤を機に、田舎から都会に引っ越した私はなぜかカーストの高い助手グループに「芋くさい」と言われていじめられるようになってしまった。ただ普通にしているだけなのにいじめられる。普通に話しただけで馬鹿にされる。辛くて辛くてたまらなかった。
ある日、校舎裏に呼び出された時、虐められていた理由が分かった。なんでもグループの中心にいる女の子が好いている男子生徒が私を可愛いと言ったというくだらない話だった。
「調子乗ってんじゃねーよ!」
そう言って腹を何度も蹴られた。
辛い。辛い。誰か助けて。そう願っても誰も助けてくれない。耐えるしかないんだ。
「おい、やめろ。」
いや、そうじゃなかった。助けてくれた。
「はぁ?ちびっ子小鳥遊が何のようだよ!」
「いじめなんてダサいことするな。」
「はぁ!?お前に関係ねーだろ!」
「関係なくても俺は言う。そんなことするな。お前の好きな田中だって、いじめする女なんか好きにならん。」
「っはぁ!!!?ふざけんなよ!!」
「っ!いてっ!」
「小鳥遊君!!」
図星を突かれたのか、女子生徒は真っ赤になって御門君の頬を引っ叩いた。彼女の長い爪が御門君の頬を擦り、赤く血が滲む。
「これ以上無様なことをするな!好きなら正々堂々ぶつかれ!!!!なぁ、田中!」
「っ!」
そう御門君が言うと、校舎の影から男子生徒が進み出てくる。どうやら彼が女子生徒の好きな男らしい。いじめの場面を見られた女子生徒は顔を真っ青にしてカタカタ震えている。
「お前たちはちゃんと話せ!そして、君は藤野さんにちゃんと謝るんだ!彼女はとても傷ついている!」
地面にうずくまる私の所に駆け寄ってきた御門君は、私に手を差し伸べてくれた。
「もう大丈夫。俺は力も弱くて頭も良くないけど、正義感だけは強いから!きっと君を助けるよ!」
にっこりと笑うから。私よりも小さいはずなのに、ずっとずっと大きく見えた。
恋に落ちるのなんて当たり前だ。そして、そんな彼だからこそ役に立ちたいと思うようになったのだ。
正義感から不正や悪を見逃せず、戦ってボロボロになる彼をサポートしたかったから。
その日から亜月の彼をサポートし続ける毎日が始まったのだ。
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