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第3章 魔導帝国ハビリオン編
いざ城へ
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走りながら見る街の中は、まるで死が蔓延したような景色が広がっていた
種族や職業なんて関係無いとばかりに全てを眠らせる力は国全体に広がっているとウィアベルさんは言う
「守護結界の弱体化のせいで広域魔法が使えるようになってしまったんじゃな」
そう悔しげに言うウィアベルさんは結界があるだろう上空を睨みつける
今現在の守護結界は大幅に弱体化され結界としての機能を果たせなくなっているようだ
そんな時、数十メートル先に動く気配を感知した
顔を前へ向けると数人のフードの人物が立ち塞がっているのが見える
「わしに任せよ」
俺が何かする前にウィアベルさんがそう言いフード達に突っ込んでいく
フードの数人が魔法を使って攻撃するが、ウィアベルさんが腕を一振りして生み出した水にかき消される
だが向こうもそれは想定内なのか魔法を使わなかった数人が武器を取り出しウィアベルさんに迫る
武器はそれぞれ強力な力を宿している事が万能感知によりわかる
だが…
「わしを舐めすぎじゃな」
フードの一人が大剣をウィアベルさんに振り下ろした瞬間、ウィアベルさんの姿が消え空振りに終わる
「なっ…!」
大剣を持つフードの男が動揺している間に周りに変化が起きる
フードの者達がいる周囲の地面から水が滲んだと思ったら、あっという間にその量を増しヤツらを包んでいく
「…!!」
ヤツらは逃げ出そうと動くが、水に包まれているので動きが鈍い
それに水圧なんかも変化させられるようであっという間に抵抗が無くなる
全員が気絶した後で魔法を解除したウィアベルさんは周りを見回して思案顔だ
うーん、やっぱり四天魔道士は強いわ
正直、賢者がいなかったら何が起こったか全然わからなかったよ
もう老人の動きじゃないって…
「うぅむ…このままでは人質にされるかもしれんのぅ…」
「人質ですか?」
「こヤツら、近く者を人質にしようとしていたからのぅ…もし人質にされてしまえばこちらは上手く動けなくなるのぅ」
そう言われて周りにいる住人達を見回す
人質をとられてウィアベルさんが動けなくなる…なんてことは無いと思うけど
時間をロスしてしまう
そうなれば事態はさらに悪化してしまう
それはあかん
「ふむ…仕方ないのぅ」
どうするのだろう?と思っているとため息と共にウィアベルさんが両手を合わせ魔力を練り上げた
その膨大な魔力に気圧されてしまう
「【静かなる海】」
そう呟けば、ウィアベルさんの足元から水が溢れ、みるみるうちに周囲を水浸しにする
そして驚く事にその水に浸かった者達がフードの者達も含めてゆっくりと沈んでいく
水自体は浅く広がっているので、まるで地面に沈んでいくようにも見える
俺がその光景に驚いている間にもさらに水は広がり続け、あっという間に俺の感知範囲を突破してしまう
「ふぅ…これで良いじゃろ」
ウィアベルさんがそう言うと、水は地面に吸い込まれるようにして消えていった
賢者先生によると、クインビーの巣に使った保護の魔法と似てる力らしい
…もうウィアベルさんだけで全てが完結してるような気がする
俺だってこの時のために準備してきたのに!悔しい!!
…これから頑張ろう
「ユウト君ゆくぞい」
「は、はい!」
再び走りながらゴーレム部隊と連絡を取り合う
するとフードのヤツらが複数いる事がわかった
しかも百はくだらないほどに
街の中にいる部隊だとフード達と戦う事は出来ないため監視に徹してもらう事にする
ドォォォンッッ!!!
そんな音と共に地面が揺れ足が止まる
「なにっ…!」
視界の端に巨大な火柱が見え、遠いのにも関わらず俺のところまで熱が伝わってくる
「ふむ…あれは…」
ウィアベルさんは火柱を見て納得したように頷いた
その表情から敵の攻撃じゃない事がわかる
つまり火を操る味方…という事は
「ハティオさん?」
「そうじゃろうな」
どうやら正解らしい
ハティオさんも誰かと戦っているのだろう
「わしらは城に急ぐぞい」
「え?いいんですか?」
再び走り出しながらウィアベルさんの言葉に反応する
だが、口に出してみて心配する必要は無いだろうと思った
なにせ先程フードのヤツらを瞬殺(殺してはいないけど)したウィアベルさんと同じ地位にいる魔法使いなのだから
「ハティオは一人でもなんとかなるじゃろう、でなければ四天魔道士など名乗れんよ」
ですよねー
なら俺が出来ることはウィアベルさんと共に城へ向かう事かな
もしかしたら他の四天魔道士達も城に向かってるのかもしれないし
そして時々やってきたフード達をウィアベルさんが瞬殺しながら(だから殺してない)やっと城の城門までやってきた
「ふむ…城の結界も…いやこれは…」
ウィアベルさんの言葉に反応して城に張られているだろう結界を見るとそこには
「あれ…?無い…?」
なんと城の結界は弱体化というより消失していた
結構強い結界だと思ってたのに…これはさらに気を引き締めないと
そんな決意をしながらウィアベルさんと共に城の中へ入っていく
どこに何があるかわからないので気を付けないと…
なぜか、城の中で感知能力が働かないという事態が起きているからね…
「ふむ…この城に何かあるのは確実じゃろうが…わからんのぅ」
キョロキョロと城を歩き出すウィアベルさんに着いていこうとすると音のようなものが近くから聞こえた
「ん?なんじゃ?」
「向こうからみたいです」
闇雲に動いても仕方ないので、音がした方へ走り出す
廊下を進み曲がり角まで来たところで響く音が戦闘音だとわかった
誰かが戦っているようだ
「む!あれは殿下じゃ!」
殿下…?アスキルの事か…
廊下を曲がり見てみるとアスキルがフードの数人と戦っているのが見えた
「ふっ…!」
アスキルは素早い身のこなしで魔法を回避し、相手を剣で切っていく
だが多勢に無勢な状況だったので押され気味だ
しかし、もう問題は無い
なぜならウィアベルさんが来たのだから
俺?奥の手っていうのは最後に出番が来るもんなんだよ!
ウィアベルさんはあっという間にフード達を拘束し、アスキルを助けた
「ウィアベル老師!」
「無事じゃったか」
アスキルの顔がウィアベルさんに向き、そして俺に向く
「ユウト君、無事だったんだね良かった」
猫被りモードのアスキルは背後にキラキラエフェクトを放出しながら微笑んだ
ええ!ええ!無事でしたよ!ウィアベルさんがいたからね!
まぁ一人でも?無事でいられる自信あるし?
というかなんでここに?という質問を俺が聞く前にウィアベルさんが聞いてくれた
「実は…」
アスキルの説明によると、みんなが眠ってしまったあと父親が誰かに連れていかれるのを見たらしく、それを追ってここまで来たらフードのヤツらに見つかり戦闘になってしまったらしい
なるほど…っていうかお前はなぜ眠ってないの?皇族って状態異常効かないとか?なにそのチート
「ふむ…まずいのぅ、連れていく目的はわからんが嫌な予感がするのぅ…急いで助けねば」
「こちらです!」
アスキルはウィアベルさんを連れて廊下を走り出すので俺も着いていく
ヤツらの目的は【叡智の部屋】だろうけど、なぜ父親が連れていかれたのだろう…?もしもの時の人質?うーん…よく分からないけど重要な人なのかも…
まさかヤツらの味方って可能性は…無いか…
「ん?」
そんな事を考えながら走っていると、知っている道に出る
兵士達の訓練棟に続く道だ
(こっちに目的が…?でもこんな所に変な場所なん…いや待てよ?あるか…)
その考えは正解でアスキルは一つの扉の前で止まった
その顔はその先に父親がいることを確信しているような表情だった
「開きます」
「うむ」
そしてアスキルは兵士達の練習部屋…その近くにある武器庫の扉を開け放った
種族や職業なんて関係無いとばかりに全てを眠らせる力は国全体に広がっているとウィアベルさんは言う
「守護結界の弱体化のせいで広域魔法が使えるようになってしまったんじゃな」
そう悔しげに言うウィアベルさんは結界があるだろう上空を睨みつける
今現在の守護結界は大幅に弱体化され結界としての機能を果たせなくなっているようだ
そんな時、数十メートル先に動く気配を感知した
顔を前へ向けると数人のフードの人物が立ち塞がっているのが見える
「わしに任せよ」
俺が何かする前にウィアベルさんがそう言いフード達に突っ込んでいく
フードの数人が魔法を使って攻撃するが、ウィアベルさんが腕を一振りして生み出した水にかき消される
だが向こうもそれは想定内なのか魔法を使わなかった数人が武器を取り出しウィアベルさんに迫る
武器はそれぞれ強力な力を宿している事が万能感知によりわかる
だが…
「わしを舐めすぎじゃな」
フードの一人が大剣をウィアベルさんに振り下ろした瞬間、ウィアベルさんの姿が消え空振りに終わる
「なっ…!」
大剣を持つフードの男が動揺している間に周りに変化が起きる
フードの者達がいる周囲の地面から水が滲んだと思ったら、あっという間にその量を増しヤツらを包んでいく
「…!!」
ヤツらは逃げ出そうと動くが、水に包まれているので動きが鈍い
それに水圧なんかも変化させられるようであっという間に抵抗が無くなる
全員が気絶した後で魔法を解除したウィアベルさんは周りを見回して思案顔だ
うーん、やっぱり四天魔道士は強いわ
正直、賢者がいなかったら何が起こったか全然わからなかったよ
もう老人の動きじゃないって…
「うぅむ…このままでは人質にされるかもしれんのぅ…」
「人質ですか?」
「こヤツら、近く者を人質にしようとしていたからのぅ…もし人質にされてしまえばこちらは上手く動けなくなるのぅ」
そう言われて周りにいる住人達を見回す
人質をとられてウィアベルさんが動けなくなる…なんてことは無いと思うけど
時間をロスしてしまう
そうなれば事態はさらに悪化してしまう
それはあかん
「ふむ…仕方ないのぅ」
どうするのだろう?と思っているとため息と共にウィアベルさんが両手を合わせ魔力を練り上げた
その膨大な魔力に気圧されてしまう
「【静かなる海】」
そう呟けば、ウィアベルさんの足元から水が溢れ、みるみるうちに周囲を水浸しにする
そして驚く事にその水に浸かった者達がフードの者達も含めてゆっくりと沈んでいく
水自体は浅く広がっているので、まるで地面に沈んでいくようにも見える
俺がその光景に驚いている間にもさらに水は広がり続け、あっという間に俺の感知範囲を突破してしまう
「ふぅ…これで良いじゃろ」
ウィアベルさんがそう言うと、水は地面に吸い込まれるようにして消えていった
賢者先生によると、クインビーの巣に使った保護の魔法と似てる力らしい
…もうウィアベルさんだけで全てが完結してるような気がする
俺だってこの時のために準備してきたのに!悔しい!!
…これから頑張ろう
「ユウト君ゆくぞい」
「は、はい!」
再び走りながらゴーレム部隊と連絡を取り合う
するとフードのヤツらが複数いる事がわかった
しかも百はくだらないほどに
街の中にいる部隊だとフード達と戦う事は出来ないため監視に徹してもらう事にする
ドォォォンッッ!!!
そんな音と共に地面が揺れ足が止まる
「なにっ…!」
視界の端に巨大な火柱が見え、遠いのにも関わらず俺のところまで熱が伝わってくる
「ふむ…あれは…」
ウィアベルさんは火柱を見て納得したように頷いた
その表情から敵の攻撃じゃない事がわかる
つまり火を操る味方…という事は
「ハティオさん?」
「そうじゃろうな」
どうやら正解らしい
ハティオさんも誰かと戦っているのだろう
「わしらは城に急ぐぞい」
「え?いいんですか?」
再び走り出しながらウィアベルさんの言葉に反応する
だが、口に出してみて心配する必要は無いだろうと思った
なにせ先程フードのヤツらを瞬殺(殺してはいないけど)したウィアベルさんと同じ地位にいる魔法使いなのだから
「ハティオは一人でもなんとかなるじゃろう、でなければ四天魔道士など名乗れんよ」
ですよねー
なら俺が出来ることはウィアベルさんと共に城へ向かう事かな
もしかしたら他の四天魔道士達も城に向かってるのかもしれないし
そして時々やってきたフード達をウィアベルさんが瞬殺しながら(だから殺してない)やっと城の城門までやってきた
「ふむ…城の結界も…いやこれは…」
ウィアベルさんの言葉に反応して城に張られているだろう結界を見るとそこには
「あれ…?無い…?」
なんと城の結界は弱体化というより消失していた
結構強い結界だと思ってたのに…これはさらに気を引き締めないと
そんな決意をしながらウィアベルさんと共に城の中へ入っていく
どこに何があるかわからないので気を付けないと…
なぜか、城の中で感知能力が働かないという事態が起きているからね…
「ふむ…この城に何かあるのは確実じゃろうが…わからんのぅ」
キョロキョロと城を歩き出すウィアベルさんに着いていこうとすると音のようなものが近くから聞こえた
「ん?なんじゃ?」
「向こうからみたいです」
闇雲に動いても仕方ないので、音がした方へ走り出す
廊下を進み曲がり角まで来たところで響く音が戦闘音だとわかった
誰かが戦っているようだ
「む!あれは殿下じゃ!」
殿下…?アスキルの事か…
廊下を曲がり見てみるとアスキルがフードの数人と戦っているのが見えた
「ふっ…!」
アスキルは素早い身のこなしで魔法を回避し、相手を剣で切っていく
だが多勢に無勢な状況だったので押され気味だ
しかし、もう問題は無い
なぜならウィアベルさんが来たのだから
俺?奥の手っていうのは最後に出番が来るもんなんだよ!
ウィアベルさんはあっという間にフード達を拘束し、アスキルを助けた
「ウィアベル老師!」
「無事じゃったか」
アスキルの顔がウィアベルさんに向き、そして俺に向く
「ユウト君、無事だったんだね良かった」
猫被りモードのアスキルは背後にキラキラエフェクトを放出しながら微笑んだ
ええ!ええ!無事でしたよ!ウィアベルさんがいたからね!
まぁ一人でも?無事でいられる自信あるし?
というかなんでここに?という質問を俺が聞く前にウィアベルさんが聞いてくれた
「実は…」
アスキルの説明によると、みんなが眠ってしまったあと父親が誰かに連れていかれるのを見たらしく、それを追ってここまで来たらフードのヤツらに見つかり戦闘になってしまったらしい
なるほど…っていうかお前はなぜ眠ってないの?皇族って状態異常効かないとか?なにそのチート
「ふむ…まずいのぅ、連れていく目的はわからんが嫌な予感がするのぅ…急いで助けねば」
「こちらです!」
アスキルはウィアベルさんを連れて廊下を走り出すので俺も着いていく
ヤツらの目的は【叡智の部屋】だろうけど、なぜ父親が連れていかれたのだろう…?もしもの時の人質?うーん…よく分からないけど重要な人なのかも…
まさかヤツらの味方って可能性は…無いか…
「ん?」
そんな事を考えながら走っていると、知っている道に出る
兵士達の訓練棟に続く道だ
(こっちに目的が…?でもこんな所に変な場所なん…いや待てよ?あるか…)
その考えは正解でアスキルは一つの扉の前で止まった
その顔はその先に父親がいることを確信しているような表情だった
「開きます」
「うむ」
そしてアスキルは兵士達の練習部屋…その近くにある武器庫の扉を開け放った
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