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第3章 魔導帝国ハビリオン編
魔導帝国の危機
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「やっぱり馬車で送ろうか?」
「いや、大丈夫」
異世界太陽が傾き空を紅く染める頃
俺とアスキルは城の前でそんな会話をしていた
アスキルの部屋で少し過ごしたあと、すごく豪華な昼食をご馳走になり、そこから書庫で本を読んだり、武器庫を再び見に行ったりと色々していたらすぐに時間が経ってしまった
学院に帰る時間になり、アスキルが馬車を用意しようとしてくれたが、俺は断った
ゆっくり街を歩いて帰りたい気分だったからだ
「気を付けてな」
そんな言葉を背に、城の門へと向かう
門の前に立つ門番に頭を下げ門をくぐると貴族地区に出る
城の周囲を囲むように存在する貴族地区は入るのが厳しい分、出るのは簡単だったりする
なので徒歩で帰っても問題無し
そして貴族地区と他の地区を隔てる門から出たその時
ゴーレム部隊から怪しい者達を発見したという報告があったのだ
(行くか…行くまいか…)
偶然にも、その怪しい者達は俺がいる場所から離れてはいなかった…が、どんな相手かもわからないのに近付くのは自殺行為だと思う
まぁ、それなら近付かなければいいということだけど
…やってみようかな
俺は夕方で賑わう道を逸れて人通りが少ない場所に移動し、魔法を使う
「【地平線を見通す目】」
一瞬にして視界が切り替わる
先程まではレンガの壁を見ていたのに、今は目の前にたくさんの屋根が見える状態だ
意識して屋根の上から下を覗くと、俺の黒い頭が見える
それで分かると思うけど、決して瞬間移動したわけじゃない
【地平線を見通す目】は【遠視】の能力を(賢者先生が)改良したものだ
一体どうなってるのか、どうやってるのか、全く理解できないけど、一定の範囲内にある場所全てを見ることが出来るらしい
マジチートですわ
ただ、長時間使用してると気分が悪くなってくるので、さっさと目的の者達を探すことにする
再び視界を意識するとグングン景色が進んで行く
屋根を飛び、人を避け、道を駆け抜け…、数秒もせずに目的の者達は見つかった
ゴーレム達の報告で場所はわかってたからね
視界に入った怪しい者達はフードを被り数人で行動していた
そんな姿でコソコソしてたら逆に怪しいんじゃ…、と思っていたがフードに認識阻害系の魔法が編まれているようで、周りの人は気にした様子も無い
(もっと近くで見れば顔が見えるかな…?)
俺に対して認識阻害の魔法なんてほぼ無意味に等しいし、そもそも初めから相手の事を認識しようとして探したのだから効果なんて無いも同然
なので、さっさとヤツらの顔を見てウィアベルさん達にでも伝えようかな…と、近付いたその瞬間
フードの一人がこちら側に勢いよく振り向いた
(んんっ!??)
俺は二つの意味で驚いた
一つは、直接見られてるならともかく、スキルを使って見ているのに気付かれたことだ
そりゃ、精神系だったり攻撃系のスキルなら気付かれるって事もあるだろうけど、【地平線を見通す目】は視界を拡げるっていう単純なスキルなんだよ?
もしかしたらこっちが知らない感知能力を持ってるのかも…
そしてもう一つの驚いた理由は、振り向いたフードの顔がわからない事だ
知らない顔だったとかじゃないよ?
顔にモザイクがかかってるみたいに顔が見えないって感じ
犯罪者感が半端ないわ
たぶんフードのヤツは何らかのスキル妨害しているんだと思う
こっちは直接見てる訳じゃなくてスキルを介して見てるだけだからね
そんな事を思っているうちにフードのヤツらはササッと人混みへと隠れてしまった
まぁ、こちらとしても急に戦いにならなくて済んで良かったと思っているけど…
だって振り返ったフードの人って確実に強いと思うし…
うーむ、思った以上にまずい事態になってるかも…
やっぱりもっと早く準備を進める必要があるね
寝てる時間無い…ね
(よし…!)
俺は、これから来るであろう日に備え寮へと走りだす
夕焼けが街を包み込み、ゆっくりと影を落としていく
それはまるでこれからの未来を暗示しているかのように…
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「お?ユウトか、はよー」
「おはよう、3人とも早いね」
食堂にフェルと朝ご飯を食べていると、仲良し3人組がやってきた
俺達の対面の席に座って食事を始める
今日もフェル達はどこかに出掛けるようで、俺も誘われたけど、今日はギルドに向かおうと思っていたから断る事にした
城に招待されてから数日が経ちあれから何事も無く生活している
全く何も無いわけじゃないけど…
戦闘訓練からスキル兵器や魔道具の製作などなど…を賢者先生と相談しながら頑張ってるし、ゴーレム部隊の監視も強化している
この間の怪しいフードの人達はゴーレム部隊が追跡したけど撒かれてしまい現在行方不明
怪しい事この上ないので早く見つけたいところだ
そんな感じで俺は色々頑張ってるのさ!
え?ほぼ賢者先生とゴーレム達がやってるって?
そんな事は気にしないでいいのよ?
そんな事を考えていたその時――
(ん?これは…?)
ガシャンッ!ガラガラッ!ガタッ!
「え…?」
何らかのスキルを感知した瞬間、周囲で突然バタバタと人が倒れ始めた
それはフェル達も例外じゃないようで、料理に顔を突っ込む形で倒れ込む
「フェル!?みんなっ!?」
急いで立ち上がりフェルの様子を見ると眠っているだけのように見え、調べたところ睡眠の状態異常になっていた
他の人も同じような状態になっている
(ついに来たか…!)
何かあるだろうとは思っていたが、こんな事をしてくるとは…!
感知範囲にいる人達のほとんどが眠っている事がわかる
眠っていない人もいるが動けていないようだ
急いでゴーレム部隊に指示を飛ばしながら、フェルの睡眠状態の解除を試みる
…が、一瞬消えたと思った睡眠状態がすぐに復活してしまった
賢者先生に確認をとると、睡眠のスキルを発動し続けているということらしい
そんなバカな…と思ったが現実に起こっている事なので気にしてもしょうがない
(仕方ないここに放置するしか無いか…)
幸いにも睡眠以外の力はかけられていないらしいのでこのまま放っておいても大丈夫だろう
一応フェル達にだけ簡単な結界をかけてから、俺は食堂を出て外へ向かった
「ここも…」
外にも生徒が倒れており、中には先生まで倒れていた
街全体は静かで騒ぎが起きていない事がわかる
つまり国全体が眠っているという事だ
(まずい…こんなに大規模だなんて…)
あれだけコソコソしていた連中がこんな事をするなんて思ってなかった
いや、みんな眠らせてるからコソコソとも言えるかもしれないけど…
「ユウト君!無事じゃったか!!」
呼ばれた声に振り返るとそこには走ってくるウィアベルさんの姿があった
焦っている顔を見るのは初めてだ
「大変な事になってます…」
「うむ…これはまずいのぅ」
ウィアベルさんは空を睨みながら考える…、そしてすぐにこちらへ顔を向けた
「一緒に行きます!」
「なんじゃ!?」
ウィアベルさんの顔から推測するに、危険だからここにいるのじゃ!的な事を言うつもりだろう
その前に言ってやったのさ!
「ウィアベルさんには程遠いですけど、自分の身は自分で守れます、それに戦力は多い方がいいでしょう?」
お願いします!と頭を下げるとウィアベルさんのゴホンッという咳払いが聞こえてきた
「先に言われてしもうたか…仕方ないのぅ…」
俺はウィアベルさんの許可を得ることに成功したらしい
諦めた感があるけども…
「これを起こした者共の目的は一つじゃろうな」
ウィアベルさんはそう言い顔をそちらに向ける
俺もその視線の先を見るとそこには大きな城が存在感を放っていた
「行くぞい」
「はい!」
俺とウィアベルさんは城へと向かい走り出した
――――――――――――――――――――――――――――――
アオネコさんです!
久しぶりに登場しました!
遅くなりましたが、お気に入り件数が1200件を突破しました!!
報告が遅れて申し訳ありません…
皆様にこれからも読んで頂けるように頑張って参りますのでどうぞ応援よろしくお願いします!
「いや、大丈夫」
異世界太陽が傾き空を紅く染める頃
俺とアスキルは城の前でそんな会話をしていた
アスキルの部屋で少し過ごしたあと、すごく豪華な昼食をご馳走になり、そこから書庫で本を読んだり、武器庫を再び見に行ったりと色々していたらすぐに時間が経ってしまった
学院に帰る時間になり、アスキルが馬車を用意しようとしてくれたが、俺は断った
ゆっくり街を歩いて帰りたい気分だったからだ
「気を付けてな」
そんな言葉を背に、城の門へと向かう
門の前に立つ門番に頭を下げ門をくぐると貴族地区に出る
城の周囲を囲むように存在する貴族地区は入るのが厳しい分、出るのは簡単だったりする
なので徒歩で帰っても問題無し
そして貴族地区と他の地区を隔てる門から出たその時
ゴーレム部隊から怪しい者達を発見したという報告があったのだ
(行くか…行くまいか…)
偶然にも、その怪しい者達は俺がいる場所から離れてはいなかった…が、どんな相手かもわからないのに近付くのは自殺行為だと思う
まぁ、それなら近付かなければいいということだけど
…やってみようかな
俺は夕方で賑わう道を逸れて人通りが少ない場所に移動し、魔法を使う
「【地平線を見通す目】」
一瞬にして視界が切り替わる
先程まではレンガの壁を見ていたのに、今は目の前にたくさんの屋根が見える状態だ
意識して屋根の上から下を覗くと、俺の黒い頭が見える
それで分かると思うけど、決して瞬間移動したわけじゃない
【地平線を見通す目】は【遠視】の能力を(賢者先生が)改良したものだ
一体どうなってるのか、どうやってるのか、全く理解できないけど、一定の範囲内にある場所全てを見ることが出来るらしい
マジチートですわ
ただ、長時間使用してると気分が悪くなってくるので、さっさと目的の者達を探すことにする
再び視界を意識するとグングン景色が進んで行く
屋根を飛び、人を避け、道を駆け抜け…、数秒もせずに目的の者達は見つかった
ゴーレム達の報告で場所はわかってたからね
視界に入った怪しい者達はフードを被り数人で行動していた
そんな姿でコソコソしてたら逆に怪しいんじゃ…、と思っていたがフードに認識阻害系の魔法が編まれているようで、周りの人は気にした様子も無い
(もっと近くで見れば顔が見えるかな…?)
俺に対して認識阻害の魔法なんてほぼ無意味に等しいし、そもそも初めから相手の事を認識しようとして探したのだから効果なんて無いも同然
なので、さっさとヤツらの顔を見てウィアベルさん達にでも伝えようかな…と、近付いたその瞬間
フードの一人がこちら側に勢いよく振り向いた
(んんっ!??)
俺は二つの意味で驚いた
一つは、直接見られてるならともかく、スキルを使って見ているのに気付かれたことだ
そりゃ、精神系だったり攻撃系のスキルなら気付かれるって事もあるだろうけど、【地平線を見通す目】は視界を拡げるっていう単純なスキルなんだよ?
もしかしたらこっちが知らない感知能力を持ってるのかも…
そしてもう一つの驚いた理由は、振り向いたフードの顔がわからない事だ
知らない顔だったとかじゃないよ?
顔にモザイクがかかってるみたいに顔が見えないって感じ
犯罪者感が半端ないわ
たぶんフードのヤツは何らかのスキル妨害しているんだと思う
こっちは直接見てる訳じゃなくてスキルを介して見てるだけだからね
そんな事を思っているうちにフードのヤツらはササッと人混みへと隠れてしまった
まぁ、こちらとしても急に戦いにならなくて済んで良かったと思っているけど…
だって振り返ったフードの人って確実に強いと思うし…
うーむ、思った以上にまずい事態になってるかも…
やっぱりもっと早く準備を進める必要があるね
寝てる時間無い…ね
(よし…!)
俺は、これから来るであろう日に備え寮へと走りだす
夕焼けが街を包み込み、ゆっくりと影を落としていく
それはまるでこれからの未来を暗示しているかのように…
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「お?ユウトか、はよー」
「おはよう、3人とも早いね」
食堂にフェルと朝ご飯を食べていると、仲良し3人組がやってきた
俺達の対面の席に座って食事を始める
今日もフェル達はどこかに出掛けるようで、俺も誘われたけど、今日はギルドに向かおうと思っていたから断る事にした
城に招待されてから数日が経ちあれから何事も無く生活している
全く何も無いわけじゃないけど…
戦闘訓練からスキル兵器や魔道具の製作などなど…を賢者先生と相談しながら頑張ってるし、ゴーレム部隊の監視も強化している
この間の怪しいフードの人達はゴーレム部隊が追跡したけど撒かれてしまい現在行方不明
怪しい事この上ないので早く見つけたいところだ
そんな感じで俺は色々頑張ってるのさ!
え?ほぼ賢者先生とゴーレム達がやってるって?
そんな事は気にしないでいいのよ?
そんな事を考えていたその時――
(ん?これは…?)
ガシャンッ!ガラガラッ!ガタッ!
「え…?」
何らかのスキルを感知した瞬間、周囲で突然バタバタと人が倒れ始めた
それはフェル達も例外じゃないようで、料理に顔を突っ込む形で倒れ込む
「フェル!?みんなっ!?」
急いで立ち上がりフェルの様子を見ると眠っているだけのように見え、調べたところ睡眠の状態異常になっていた
他の人も同じような状態になっている
(ついに来たか…!)
何かあるだろうとは思っていたが、こんな事をしてくるとは…!
感知範囲にいる人達のほとんどが眠っている事がわかる
眠っていない人もいるが動けていないようだ
急いでゴーレム部隊に指示を飛ばしながら、フェルの睡眠状態の解除を試みる
…が、一瞬消えたと思った睡眠状態がすぐに復活してしまった
賢者先生に確認をとると、睡眠のスキルを発動し続けているということらしい
そんなバカな…と思ったが現実に起こっている事なので気にしてもしょうがない
(仕方ないここに放置するしか無いか…)
幸いにも睡眠以外の力はかけられていないらしいのでこのまま放っておいても大丈夫だろう
一応フェル達にだけ簡単な結界をかけてから、俺は食堂を出て外へ向かった
「ここも…」
外にも生徒が倒れており、中には先生まで倒れていた
街全体は静かで騒ぎが起きていない事がわかる
つまり国全体が眠っているという事だ
(まずい…こんなに大規模だなんて…)
あれだけコソコソしていた連中がこんな事をするなんて思ってなかった
いや、みんな眠らせてるからコソコソとも言えるかもしれないけど…
「ユウト君!無事じゃったか!!」
呼ばれた声に振り返るとそこには走ってくるウィアベルさんの姿があった
焦っている顔を見るのは初めてだ
「大変な事になってます…」
「うむ…これはまずいのぅ」
ウィアベルさんは空を睨みながら考える…、そしてすぐにこちらへ顔を向けた
「一緒に行きます!」
「なんじゃ!?」
ウィアベルさんの顔から推測するに、危険だからここにいるのじゃ!的な事を言うつもりだろう
その前に言ってやったのさ!
「ウィアベルさんには程遠いですけど、自分の身は自分で守れます、それに戦力は多い方がいいでしょう?」
お願いします!と頭を下げるとウィアベルさんのゴホンッという咳払いが聞こえてきた
「先に言われてしもうたか…仕方ないのぅ…」
俺はウィアベルさんの許可を得ることに成功したらしい
諦めた感があるけども…
「これを起こした者共の目的は一つじゃろうな」
ウィアベルさんはそう言い顔をそちらに向ける
俺もその視線の先を見るとそこには大きな城が存在感を放っていた
「行くぞい」
「はい!」
俺とウィアベルさんは城へと向かい走り出した
――――――――――――――――――――――――――――――
アオネコさんです!
久しぶりに登場しました!
遅くなりましたが、お気に入り件数が1200件を突破しました!!
報告が遅れて申し訳ありません…
皆様にこれからも読んで頂けるように頑張って参りますのでどうぞ応援よろしくお願いします!
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