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第3章 魔導帝国ハビリオン編
地面の中からコンニチハ
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ほかの部屋と比べると小さな部屋だが、広さ的に学校の教室ほどの部屋には魔道具らしき物から剣や鎧などの装備品、そして本や服や何かよくわからない物などが山のように積まれていた
きっとポイズンビーやアント達が、村や冒険者を襲った時に奪ったものだろう
さっきの冒険者達、武器とか持ってなかったしね…
(…盗むわけじゃないよ?一時的に預かるだけだよ?)
という誰にも聞こえない言い訳をしながら、地面から出て片っ端から無量空間に放り込んでいく…
もう一度言うけど盗んでるわけじゃないからね?
そして、あっという間に部屋には何も無くなってしまった…ので
「【幻影】」
俺がそう言った途端…部屋の中に先程盗ん…預かった物と同じ物が現れる
【幻影】はレッサーベヒモスとの戦いで使ったが、こういう使い方も出来るらしい…便利だな
…まぁ幻だから気付かれる時は気付かれると思うけど…
一度部屋の中を見回して再び影に潜り、次の穴に向かう
次の穴にもアント達はいなかったが…
(おおぅ…)
人はいなかったが魔物がいた…いや、元魔物か?
先程の宝物庫?と同じくらいの広さの部屋に魔物の死体が積み重なるように置かれていたのだ
(そりゃ人間だけを襲うわけじゃないか…)
クイーンビーの【産卵】のための獲物は出来るだけ多く確保するのが当たり前だよね…
…無量空間に入れてしまおうかと考えたが、今はちょっとやめた方がいいな…と思う
だって回収すると確実に気付かれるよ…さっきと違ってクイーンビーの所に運ぶと思うし…
そんな事を考えていると穴の外から声が聞こえてきた
「くそぉ!!ソイツを離せ!!」
「お願いだ!!その子を連れていかないでくれぇ!!!」
その慌てた声に、急いで穴の外へ出るとガードアントでは無い普通のアント達が、2人の人間を担いで最初に見た穴から出てくるところだった…
周りにはポイズンビーが警護のためなのか、数匹飛んでいる
運ばれているのは、冒険者らしき人と小さな子供だった…
二人とも毒でも使われたのか動かない…気配感知が反応してるので死んではいないと思う
(クイーンビーの所に連れていくつもりなのか…!)
アント達は俺が確認していなかった穴の向こうに進んでいく…
穴は4つあったので予想はしていたが、きっとあの穴からクイーンビーの所へ行けるのだろう
(もう時間が無い…!)
俺は急いで冒険者達が捕まっている部屋に行き残っているガードアント達を倒す…まぁ地面の下から闇の剣を突き刺すという不意打ちなんだけどね…
ガードアントはその名の通り硬いのだろうが闇の剣の前では普通のアントとあまり変わらなかった…
さすがです
「ギッ!」
「…!なんだ!?急にアントが…」
何か騒いでいるが気にしない
そのまま地面から出て檻に手をつく
「なっ…急に地面から人が…!」
「きっ…君は…!?」
(賢者先生!よろしくお願いします!)
《お任せ下さい》
俺の登場に驚く人達をスルーしながら俺は岩石魔法を発動させる、すると部屋にあった檻がまるで溶けるように無くなっていく
岩石魔法を介して賢者先生が檻を崩したのだ
「お…檻が…!」
俺はその後すぐに無量空間から冒険者達の装備らしき物を地面にたくさん出す
ちなみに装備品は賢者先生が選びました、俺だと選ぶのに時間がかかりすぎるからね…
そして部屋の穴の方にまで戻り、結界を構築する
「【守護の光】」
俺から生み出された光は瞬く間に部屋を覆っていく
レッサーベヒモスとの戦いでは張った範囲が小さかったが今回は部屋全体に張ることにした
冒険者の人達は自分達でなんとか出来るだろう、武器も返したし
「誰なんだ?」
「わからない」
「おい!そこの君!これは一体…」
冒険者達の声に時間が無いのを理由に無視し、入り口にまで結界が張られたことを確認してから再び【影落ち】を使う
「…!」
するとさっきよりも沈みにくいのに気が付いた
(ダンジョン化が進行してるのか…)
そう思いながら無理矢理潜ると、急いでアント達を追って穴に急ぐ
クイーンビーに繋がっているだろうこの通路は、他の所よりも広くそして綺麗に整えられていた
綺麗好きなのかね?
そしてほぼ真っ直ぐな通路を抜けると、そこにはとても巨大な空間が存在した
(おおぅ…めっちゃ広いな…)
広さ的には野球場一つ入れてもまだ余りある程で天井は先程の縦穴とほぼ同じくらいの高さのようだ…
そして俺の視線の先、この空間の一番奥にヤツらは、いた
(あ…あれが…)
こんな広い空間にいても堂々とした姿で、さすがクイーンと言われるだけあると思った
というか遠近感おかしくね?デカすぎるだろ…
ポイズンビーが1メートル程の大きさだから予想はしてたけど…!
(天井と数メートルしか離れてないように見えるのは遠近法のせいじゃないよね…?)
ポイズンビーの体は、ミツバチのような黄色と黒の色なのだが、クイーンビーはほぼ黒で染められている
そして大きな白い4枚の羽が絶えず羽ばたき、重い体を浮かせていた
ポイズンビーでいえば針があるところの部分には何も無く、毒攻撃はしないと思わせるが…
《クイーンビー
レベル20
状態 健康
固有スキル
女王蜂
大食い
産卵
パッシブスキル
万能感覚
自己再生
魔力操作
痛覚軽減
物理攻撃耐性
魔法攻撃激減
毒攻撃無効
アクティブスキル
威圧
硬化
毒生成
土魔法レベル5
称号
ポイズンビーの女王
ダンジョンの主
称号からの追加補正
エネルギーがあれば単独で産卵が出来るので基本的に性行為の必要は無いが稀に生き物を産卵用の苗床にすることがある》
…色々ヤバイわ…
針が無くても毒攻撃出来るとかずるくない?しかも魔法攻撃激減って…ダメやん!
物理にも耐性があるし、しかも確実に防御力アップスキルだろう硬化まで持ってて弱点が無い!
レベルとかは違うけど、アルバやレッサーベヒモスぐらいに厄介だわ…
そして土の魔法まで使えるなんて!コイツ本当にランクB!?いやランクBの基準がわからんけど…
あと追加補正のとこだけど…これは見なかったことにしよう、これはアカン
これは詳細を確認することが必要だな…賢者先生!
《スキル 詳細
固有スキル
女王蜂
スキル効果
産卵スキルで生み出した生き物を使役することが出来る
さらに状態異常に対する耐性が上がる
大食い
スキル効果
食べる時に対象の特性を無効化する確率が上がり余剰分のエネルギーを蓄えることが出来るようになる
産卵
スキル効果
自身のエネルギーを使い眷属を生み出すことが出来る
しかし一日に生み出せる限界はある》
…うむむ、なるほどね…そこまで戦闘には関係無いか、俺はそもそも状態異常攻撃なんて持ってないしね…
気になるのは大食いってスキルだけど、相手の特性を無効化ってことは、食中毒とかになりにくいってことか?
《その通りです》
おお!と思ったけど冷静に考えるとクイーンビーって毒無効持ってんじゃん、意味無いじゃんと思わないでもない
…まぁその話は今は置いといて、早く2人を助けないと
アント達はゆっくりと運んでいるのか、まだクイーンビーのところには着いていないので急いで追う
(でもな…これはちょっと…)
最初は錯覚のようなものだと思っていたのだが、近付くにつれてそれは錯覚でないと確信する
(なんで…)
「「ギチギチギチ!!!」」
(…なんで2匹もいるんだよ!!)
きっとポイズンビーやアント達が、村や冒険者を襲った時に奪ったものだろう
さっきの冒険者達、武器とか持ってなかったしね…
(…盗むわけじゃないよ?一時的に預かるだけだよ?)
という誰にも聞こえない言い訳をしながら、地面から出て片っ端から無量空間に放り込んでいく…
もう一度言うけど盗んでるわけじゃないからね?
そして、あっという間に部屋には何も無くなってしまった…ので
「【幻影】」
俺がそう言った途端…部屋の中に先程盗ん…預かった物と同じ物が現れる
【幻影】はレッサーベヒモスとの戦いで使ったが、こういう使い方も出来るらしい…便利だな
…まぁ幻だから気付かれる時は気付かれると思うけど…
一度部屋の中を見回して再び影に潜り、次の穴に向かう
次の穴にもアント達はいなかったが…
(おおぅ…)
人はいなかったが魔物がいた…いや、元魔物か?
先程の宝物庫?と同じくらいの広さの部屋に魔物の死体が積み重なるように置かれていたのだ
(そりゃ人間だけを襲うわけじゃないか…)
クイーンビーの【産卵】のための獲物は出来るだけ多く確保するのが当たり前だよね…
…無量空間に入れてしまおうかと考えたが、今はちょっとやめた方がいいな…と思う
だって回収すると確実に気付かれるよ…さっきと違ってクイーンビーの所に運ぶと思うし…
そんな事を考えていると穴の外から声が聞こえてきた
「くそぉ!!ソイツを離せ!!」
「お願いだ!!その子を連れていかないでくれぇ!!!」
その慌てた声に、急いで穴の外へ出るとガードアントでは無い普通のアント達が、2人の人間を担いで最初に見た穴から出てくるところだった…
周りにはポイズンビーが警護のためなのか、数匹飛んでいる
運ばれているのは、冒険者らしき人と小さな子供だった…
二人とも毒でも使われたのか動かない…気配感知が反応してるので死んではいないと思う
(クイーンビーの所に連れていくつもりなのか…!)
アント達は俺が確認していなかった穴の向こうに進んでいく…
穴は4つあったので予想はしていたが、きっとあの穴からクイーンビーの所へ行けるのだろう
(もう時間が無い…!)
俺は急いで冒険者達が捕まっている部屋に行き残っているガードアント達を倒す…まぁ地面の下から闇の剣を突き刺すという不意打ちなんだけどね…
ガードアントはその名の通り硬いのだろうが闇の剣の前では普通のアントとあまり変わらなかった…
さすがです
「ギッ!」
「…!なんだ!?急にアントが…」
何か騒いでいるが気にしない
そのまま地面から出て檻に手をつく
「なっ…急に地面から人が…!」
「きっ…君は…!?」
(賢者先生!よろしくお願いします!)
《お任せ下さい》
俺の登場に驚く人達をスルーしながら俺は岩石魔法を発動させる、すると部屋にあった檻がまるで溶けるように無くなっていく
岩石魔法を介して賢者先生が檻を崩したのだ
「お…檻が…!」
俺はその後すぐに無量空間から冒険者達の装備らしき物を地面にたくさん出す
ちなみに装備品は賢者先生が選びました、俺だと選ぶのに時間がかかりすぎるからね…
そして部屋の穴の方にまで戻り、結界を構築する
「【守護の光】」
俺から生み出された光は瞬く間に部屋を覆っていく
レッサーベヒモスとの戦いでは張った範囲が小さかったが今回は部屋全体に張ることにした
冒険者の人達は自分達でなんとか出来るだろう、武器も返したし
「誰なんだ?」
「わからない」
「おい!そこの君!これは一体…」
冒険者達の声に時間が無いのを理由に無視し、入り口にまで結界が張られたことを確認してから再び【影落ち】を使う
「…!」
するとさっきよりも沈みにくいのに気が付いた
(ダンジョン化が進行してるのか…)
そう思いながら無理矢理潜ると、急いでアント達を追って穴に急ぐ
クイーンビーに繋がっているだろうこの通路は、他の所よりも広くそして綺麗に整えられていた
綺麗好きなのかね?
そしてほぼ真っ直ぐな通路を抜けると、そこにはとても巨大な空間が存在した
(おおぅ…めっちゃ広いな…)
広さ的には野球場一つ入れてもまだ余りある程で天井は先程の縦穴とほぼ同じくらいの高さのようだ…
そして俺の視線の先、この空間の一番奥にヤツらは、いた
(あ…あれが…)
こんな広い空間にいても堂々とした姿で、さすがクイーンと言われるだけあると思った
というか遠近感おかしくね?デカすぎるだろ…
ポイズンビーが1メートル程の大きさだから予想はしてたけど…!
(天井と数メートルしか離れてないように見えるのは遠近法のせいじゃないよね…?)
ポイズンビーの体は、ミツバチのような黄色と黒の色なのだが、クイーンビーはほぼ黒で染められている
そして大きな白い4枚の羽が絶えず羽ばたき、重い体を浮かせていた
ポイズンビーでいえば針があるところの部分には何も無く、毒攻撃はしないと思わせるが…
《クイーンビー
レベル20
状態 健康
固有スキル
女王蜂
大食い
産卵
パッシブスキル
万能感覚
自己再生
魔力操作
痛覚軽減
物理攻撃耐性
魔法攻撃激減
毒攻撃無効
アクティブスキル
威圧
硬化
毒生成
土魔法レベル5
称号
ポイズンビーの女王
ダンジョンの主
称号からの追加補正
エネルギーがあれば単独で産卵が出来るので基本的に性行為の必要は無いが稀に生き物を産卵用の苗床にすることがある》
…色々ヤバイわ…
針が無くても毒攻撃出来るとかずるくない?しかも魔法攻撃激減って…ダメやん!
物理にも耐性があるし、しかも確実に防御力アップスキルだろう硬化まで持ってて弱点が無い!
レベルとかは違うけど、アルバやレッサーベヒモスぐらいに厄介だわ…
そして土の魔法まで使えるなんて!コイツ本当にランクB!?いやランクBの基準がわからんけど…
あと追加補正のとこだけど…これは見なかったことにしよう、これはアカン
これは詳細を確認することが必要だな…賢者先生!
《スキル 詳細
固有スキル
女王蜂
スキル効果
産卵スキルで生み出した生き物を使役することが出来る
さらに状態異常に対する耐性が上がる
大食い
スキル効果
食べる時に対象の特性を無効化する確率が上がり余剰分のエネルギーを蓄えることが出来るようになる
産卵
スキル効果
自身のエネルギーを使い眷属を生み出すことが出来る
しかし一日に生み出せる限界はある》
…うむむ、なるほどね…そこまで戦闘には関係無いか、俺はそもそも状態異常攻撃なんて持ってないしね…
気になるのは大食いってスキルだけど、相手の特性を無効化ってことは、食中毒とかになりにくいってことか?
《その通りです》
おお!と思ったけど冷静に考えるとクイーンビーって毒無効持ってんじゃん、意味無いじゃんと思わないでもない
…まぁその話は今は置いといて、早く2人を助けないと
アント達はゆっくりと運んでいるのか、まだクイーンビーのところには着いていないので急いで追う
(でもな…これはちょっと…)
最初は錯覚のようなものだと思っていたのだが、近付くにつれてそれは錯覚でないと確信する
(なんで…)
「「ギチギチギチ!!!」」
(…なんで2匹もいるんだよ!!)
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