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河合鈴鹿の事情
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「ははーん。そういう訳で、楽しい毎日なわけね。それにその三つ編みも、愛しの彼に言われてやっていると。」
私の長ーい回想を聴いて、静ちゃんは呆れ顔になってしまった。
「女の子って言われて、髪型褒められたくらいで…鈴鹿、あんたはやっぱりミーハーだわ。それで、クラス長と仲良くなるつもり?」
私が勿論と即答すると
「ふうん。私のこと巻き込まないでよね。あの双子苦手なの」
と、静ちゃんは私を置いてさっさと教室に向かって歩いて行ってしまった。
静ちゃんは、いつも私の恋の応援をしていてくれたのに、なんか変。1年生の時、何かあったのかな?
静ちゃんに遅れて教室に入ると、ターゲットのクラス長は自分の席で本を読んでいた。
たまたま日直でペアになった今日は、話すきっかけを作るチャンスだ!
と、思っていたが、クラス長は全て私を先回りして日直の仕事をこなしていた。
何かやろうと思った瞬間にすでにクラス長が手を出していて、声をかけても、一人で結構ですと断られてしまった。
しつこくする訳にもいかず、話すきっかけをなかなか作れない。
モタモタしているうちに、放課後になってしまった。糸瀬くんに仲良くなって欲しいと頼まれたのに、何にも出来ていない。
大きなため息をついていたら、なんと糸瀬さんから声をかけてきた。
「河合さん、日誌書くわよ」
まさか糸瀬さんから誘ってくるなんて!けれども、日誌を書いているのは糸瀬さんだけで私はほぼ見ているだけ。
なんならなんの会話もない。
「あ、あのー。D組の糸瀬くんとは双子だそうですね」
糸瀬さんからは、ええ。と一言だけ帰ってきた。
「いつもなんの本を読んでるんですか?」
「それを聞いてどうするというの?」
どうしよう、会話のドッジボールだ。
どうしようもないから、日誌を書き終えるまで黙る事にした。
仲良くなれない…どうすれば…
「和人に言われたの?」
思いがけない質問が飛んできた。私が、驚いた様子でいると
「仲良くなってほしいとか言われたんじゃないの?無視すればいいわよ。私もいちいち弟に干渉されたくないわ。迷惑なのよ。」
「そんなこと言わなくても!お姉さんのこと心配してるんですよ!」
「心配ね。ありがたいことね。私のことは放っておいて結構よ」
余計な事を言ってしまったかもしれない。眼鏡越しでも、強い眼光を感じた。
怖い。そんなに睨まなくてもいいじゃない。
そうして、せっかくのチャンスだったが、仲良くなれなかった上に、好感度まで下げてしまった。
私の長ーい回想を聴いて、静ちゃんは呆れ顔になってしまった。
「女の子って言われて、髪型褒められたくらいで…鈴鹿、あんたはやっぱりミーハーだわ。それで、クラス長と仲良くなるつもり?」
私が勿論と即答すると
「ふうん。私のこと巻き込まないでよね。あの双子苦手なの」
と、静ちゃんは私を置いてさっさと教室に向かって歩いて行ってしまった。
静ちゃんは、いつも私の恋の応援をしていてくれたのに、なんか変。1年生の時、何かあったのかな?
静ちゃんに遅れて教室に入ると、ターゲットのクラス長は自分の席で本を読んでいた。
たまたま日直でペアになった今日は、話すきっかけを作るチャンスだ!
と、思っていたが、クラス長は全て私を先回りして日直の仕事をこなしていた。
何かやろうと思った瞬間にすでにクラス長が手を出していて、声をかけても、一人で結構ですと断られてしまった。
しつこくする訳にもいかず、話すきっかけをなかなか作れない。
モタモタしているうちに、放課後になってしまった。糸瀬くんに仲良くなって欲しいと頼まれたのに、何にも出来ていない。
大きなため息をついていたら、なんと糸瀬さんから声をかけてきた。
「河合さん、日誌書くわよ」
まさか糸瀬さんから誘ってくるなんて!けれども、日誌を書いているのは糸瀬さんだけで私はほぼ見ているだけ。
なんならなんの会話もない。
「あ、あのー。D組の糸瀬くんとは双子だそうですね」
糸瀬さんからは、ええ。と一言だけ帰ってきた。
「いつもなんの本を読んでるんですか?」
「それを聞いてどうするというの?」
どうしよう、会話のドッジボールだ。
どうしようもないから、日誌を書き終えるまで黙る事にした。
仲良くなれない…どうすれば…
「和人に言われたの?」
思いがけない質問が飛んできた。私が、驚いた様子でいると
「仲良くなってほしいとか言われたんじゃないの?無視すればいいわよ。私もいちいち弟に干渉されたくないわ。迷惑なのよ。」
「そんなこと言わなくても!お姉さんのこと心配してるんですよ!」
「心配ね。ありがたいことね。私のことは放っておいて結構よ」
余計な事を言ってしまったかもしれない。眼鏡越しでも、強い眼光を感じた。
怖い。そんなに睨まなくてもいいじゃない。
そうして、せっかくのチャンスだったが、仲良くなれなかった上に、好感度まで下げてしまった。
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