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:第6章 「ケストバレー」
・6-9 第155話 「気になる二人:1」
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・6-9 第155話 「気になる二人:1」
その日の晩御飯は、見た目は普段と変化のないメニューだった。
パンに、スープ。
それだけだ。
しかし、これまで旅の間に食べて来たものとは明らかに違っていた。
「うめぇな」
スープを口に運んだ源九郎は、思わずそう呟いて双眸を見開いていた。
今までもフィーナが作る料理はおいしかったが、今日の物は格段によくできている。
それに、具材もこれまでとは違っていた。旅の間に食べていたスープは持ち運びができ長期保存もできるように加工された保存食を煮込んだものだったのだが、よく観察してみるまでもなく、新鮮な具材が入っているのが分かる。
キャベツやニンジンといった生野菜に、カブなどだ。
「ふっふ~ん! わかるべか!? わかっちゃうべか~!? 今日のお料理は、市場で新鮮な材料が手に入ったかんな、一味違うんだべ! 」
全員に食事をよそい終え、自分も食事を始めていた元村娘は、得意満面の笑顔で胸を張って見せる。
源九郎だけでなく他の面々も今日の料理の味を気に入った様子で、いつもよりも快調な速度で食べ進めている。褐色肌の少女はそれが嬉しくてたまらない、という様子だった。
「具材の新鮮さが違うと、こんなにも味が違うのですね……」
王都にいたころは贅を尽くした食事をしていたはずのセシリアだったが、この旅をする間にすっかり粗食を受け入れ、食べ物のありがたみも理解するようになっていた。
そして今度は食材が新鮮であるというだけでこれだけ食事が美味しくなるということを発見し、どこか、しみじみと感慨深そうな声を漏らす。
「ふふん。よかっただね、おねーさん。ちゃんと反省したから、お代わりもできるだよ! 」
「む……。さっきは少し、調子に乗ってしまっただけですわ! そ、そのことは、もうよろしいではないですか! 」
フィーナが報告会でのセシリアの失敗をからかうと、お嬢様は不服そうに頬を膨らませるが、すぐに食事に戻って行った。
空腹だったし、今はこの美味しい料理をお腹いっぱい、食べたい気分だったのだろう。
しかも夕食のパンは、相変わらず黒パンではあったが、保存用の固焼きパンではなく今日焼かれたもので、格段に柔らかく、風味も良い。
ついつい、食べ過ぎてしまいそうなほどだった。
(それにしても……、綺麗に食べるよなぁ)
ちぎったパンをスープに浸しながら、サムライは横目でセシリアの実にお行儀のよい食べ方にあらためて感心させられていた。
マナーが良いという点では珠穂も同様で、親や周囲から厳しくしつけをされて育ってきたということが分かるのだが、お嬢様の食べ方にはなんと言うべきか、「人に見せるための食べ方」という雰囲気がある。
テーブルマナーというのは、一種の教養だ。
単純に美味しく食事をしたいというだけなら、食べ方など本人の好きなようにすればいい。だが、ある程度身分や立場のある者たちにはそんなことは許されない。
他の誰か、たとえば重要人物と食事を供にする上で相手を不快にさせない食べ方というものを身につけなければならないからだ。
こうした目的のためにテーブルマナーというのはいわゆる上流階級で重視されるようになっていったのだが、段々と洗練されていく内に、然るべき形式、というものが定まっていった。そしてあるべき[正解]というものが定められたことで、それをどれだけ美しく実施できるかどうかを供に食事をする双方が確かめ合えるようになり、自分の社会的な地位の高さ、重要さを示すための[ツール]として成立し、教養として確立されていったのだ。
(お金持ちのお嬢様っていうけど、よっぽどの家だぞ)
———セシリアの食べ方は、美しさを感じさせるほどに優雅なものだった。
ここには要人同士の会食に利用されるような豪華な料理も食器も存在しないのに、彼女が食べる姿はまるで、贅沢に飾りつけられた大広間のパーティで、ドレスを身にまとって食事をしている貴婦人(レディ)そのものに思えて来る。
しかもそれを、「そうするのが当然」と思って実行している。
確かに彼女は今、源九郎たち他のパーティの仲間たちと一緒に食事をしているが、一行に対して厳格なテーブルマナーを守る必要はないのだ。誰も相手を不快な気持ちにする食べ方をされない限りは、うるさく言ったりしない。
おそらく、彼女はそれ以外の食事方法を知らないのだろう。幼いころからテーブルマナーを徹底的に仕込まれ、他の食べ方を知らずに育った、筋金入りの[お嬢様]なのだ。
知人の結婚式に招かれ、そこで振る舞われたコース料理を食べる際にマナーが分からず、四苦八苦することとなった源九郎とは、まるで別世界の住人のようだった。
「なぁ、お嬢ちゃん。お金持ちの家の出身だっていうけど、どんなことをしている家なんだ? 」
「はい? 私(わたくし)の家がどんなことをしている家か、ですか? 」
ふと興味からたずねてみると、セシリアはきょとんとした表情で首をかしげる。
———すかさず口を挟んだのは、ラウルだった。
「おいおい、別にいいじゃないか、そんなこと。どうせ、この仕事が終わったらそれっきりの仲なんだし」
「わらわも、ぜひうかがっておきたいのぅ」
不自然に話を逸らそうとする犬頭に、珠穂が被せ気味に、編み笠の下から三白眼で睨みつけながら話に乗って来る。
「雇い主の、そのスポンサーの家とやらがどんなものなのか。知っておいて損はないからのぅ。ちゃんと報酬を出せるのかどうかも確かめておきたいところじゃし」
「いや、しかしだむぐぐっ!? 」
「ほーら、市場ででっけーパンが売ってたんだべ! リーダーさんはいろいろ大変だんべぇから、特別だっぺ! 」
その時、フィーナがラウルを強襲した。市場で買ったという巨大なパン(おそらくは明日の朝食にみんなで切り分けて食べるための物)を犬頭の口の中にねじ込み、口から取り出せないようにぐいぐいと押し込んでいく。
どうやら彼女も、お嬢様の素性が気になっているらしい。
「ふむ、良い働きじゃフィーナ。……さて、邪魔者も黙ったことじゃし、そろそろ、お主のことを教えてはくれんかのう? まさか、言えぬなどということはあるまい? 」
「え、えっと……。あはは~……」
ニヤリ、と不敵に微笑んだ珠穂に迫られると、セシリアは苦しそうな愛想笑いを浮かべていた。
これまでなにかと不自然な様子があったが、やはり、彼女には源九郎たちに知られたくない秘密があるのだろう。
その日の晩御飯は、見た目は普段と変化のないメニューだった。
パンに、スープ。
それだけだ。
しかし、これまで旅の間に食べて来たものとは明らかに違っていた。
「うめぇな」
スープを口に運んだ源九郎は、思わずそう呟いて双眸を見開いていた。
今までもフィーナが作る料理はおいしかったが、今日の物は格段によくできている。
それに、具材もこれまでとは違っていた。旅の間に食べていたスープは持ち運びができ長期保存もできるように加工された保存食を煮込んだものだったのだが、よく観察してみるまでもなく、新鮮な具材が入っているのが分かる。
キャベツやニンジンといった生野菜に、カブなどだ。
「ふっふ~ん! わかるべか!? わかっちゃうべか~!? 今日のお料理は、市場で新鮮な材料が手に入ったかんな、一味違うんだべ! 」
全員に食事をよそい終え、自分も食事を始めていた元村娘は、得意満面の笑顔で胸を張って見せる。
源九郎だけでなく他の面々も今日の料理の味を気に入った様子で、いつもよりも快調な速度で食べ進めている。褐色肌の少女はそれが嬉しくてたまらない、という様子だった。
「具材の新鮮さが違うと、こんなにも味が違うのですね……」
王都にいたころは贅を尽くした食事をしていたはずのセシリアだったが、この旅をする間にすっかり粗食を受け入れ、食べ物のありがたみも理解するようになっていた。
そして今度は食材が新鮮であるというだけでこれだけ食事が美味しくなるということを発見し、どこか、しみじみと感慨深そうな声を漏らす。
「ふふん。よかっただね、おねーさん。ちゃんと反省したから、お代わりもできるだよ! 」
「む……。さっきは少し、調子に乗ってしまっただけですわ! そ、そのことは、もうよろしいではないですか! 」
フィーナが報告会でのセシリアの失敗をからかうと、お嬢様は不服そうに頬を膨らませるが、すぐに食事に戻って行った。
空腹だったし、今はこの美味しい料理をお腹いっぱい、食べたい気分だったのだろう。
しかも夕食のパンは、相変わらず黒パンではあったが、保存用の固焼きパンではなく今日焼かれたもので、格段に柔らかく、風味も良い。
ついつい、食べ過ぎてしまいそうなほどだった。
(それにしても……、綺麗に食べるよなぁ)
ちぎったパンをスープに浸しながら、サムライは横目でセシリアの実にお行儀のよい食べ方にあらためて感心させられていた。
マナーが良いという点では珠穂も同様で、親や周囲から厳しくしつけをされて育ってきたということが分かるのだが、お嬢様の食べ方にはなんと言うべきか、「人に見せるための食べ方」という雰囲気がある。
テーブルマナーというのは、一種の教養だ。
単純に美味しく食事をしたいというだけなら、食べ方など本人の好きなようにすればいい。だが、ある程度身分や立場のある者たちにはそんなことは許されない。
他の誰か、たとえば重要人物と食事を供にする上で相手を不快にさせない食べ方というものを身につけなければならないからだ。
こうした目的のためにテーブルマナーというのはいわゆる上流階級で重視されるようになっていったのだが、段々と洗練されていく内に、然るべき形式、というものが定まっていった。そしてあるべき[正解]というものが定められたことで、それをどれだけ美しく実施できるかどうかを供に食事をする双方が確かめ合えるようになり、自分の社会的な地位の高さ、重要さを示すための[ツール]として成立し、教養として確立されていったのだ。
(お金持ちのお嬢様っていうけど、よっぽどの家だぞ)
———セシリアの食べ方は、美しさを感じさせるほどに優雅なものだった。
ここには要人同士の会食に利用されるような豪華な料理も食器も存在しないのに、彼女が食べる姿はまるで、贅沢に飾りつけられた大広間のパーティで、ドレスを身にまとって食事をしている貴婦人(レディ)そのものに思えて来る。
しかもそれを、「そうするのが当然」と思って実行している。
確かに彼女は今、源九郎たち他のパーティの仲間たちと一緒に食事をしているが、一行に対して厳格なテーブルマナーを守る必要はないのだ。誰も相手を不快な気持ちにする食べ方をされない限りは、うるさく言ったりしない。
おそらく、彼女はそれ以外の食事方法を知らないのだろう。幼いころからテーブルマナーを徹底的に仕込まれ、他の食べ方を知らずに育った、筋金入りの[お嬢様]なのだ。
知人の結婚式に招かれ、そこで振る舞われたコース料理を食べる際にマナーが分からず、四苦八苦することとなった源九郎とは、まるで別世界の住人のようだった。
「なぁ、お嬢ちゃん。お金持ちの家の出身だっていうけど、どんなことをしている家なんだ? 」
「はい? 私(わたくし)の家がどんなことをしている家か、ですか? 」
ふと興味からたずねてみると、セシリアはきょとんとした表情で首をかしげる。
———すかさず口を挟んだのは、ラウルだった。
「おいおい、別にいいじゃないか、そんなこと。どうせ、この仕事が終わったらそれっきりの仲なんだし」
「わらわも、ぜひうかがっておきたいのぅ」
不自然に話を逸らそうとする犬頭に、珠穂が被せ気味に、編み笠の下から三白眼で睨みつけながら話に乗って来る。
「雇い主の、そのスポンサーの家とやらがどんなものなのか。知っておいて損はないからのぅ。ちゃんと報酬を出せるのかどうかも確かめておきたいところじゃし」
「いや、しかしだむぐぐっ!? 」
「ほーら、市場ででっけーパンが売ってたんだべ! リーダーさんはいろいろ大変だんべぇから、特別だっぺ! 」
その時、フィーナがラウルを強襲した。市場で買ったという巨大なパン(おそらくは明日の朝食にみんなで切り分けて食べるための物)を犬頭の口の中にねじ込み、口から取り出せないようにぐいぐいと押し込んでいく。
どうやら彼女も、お嬢様の素性が気になっているらしい。
「ふむ、良い働きじゃフィーナ。……さて、邪魔者も黙ったことじゃし、そろそろ、お主のことを教えてはくれんかのう? まさか、言えぬなどということはあるまい? 」
「え、えっと……。あはは~……」
ニヤリ、と不敵に微笑んだ珠穂に迫られると、セシリアは苦しそうな愛想笑いを浮かべていた。
これまでなにかと不自然な様子があったが、やはり、彼女には源九郎たちに知られたくない秘密があるのだろう。
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