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第九章:「苦しい冬」
・9-16 第142話:「魔法の白い粉」
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・9-16 第142話:「魔法の白い粉」
ノルトハーフェン公国で一番、イェイ国全体でも有数、と称される資本家であるオズヴァルトの合図で、警備をしていた親衛隊の兵士らによって扉が開かれる。
するとそこには数名の、屈強な筋肉の労働者たちがいた。
みな、樽を担いでいる。
「まずはこちらを。
先日、メイド殿にお渡しいたしましたものと同じ、[魔法の白い粉]が詰まった樽でございます。
これを、まずはこちらに十樽。
後日さらに、帝国の国庫に九十樽。
合計で三トンほど献上させていただきます」
労働者たちはそのオズヴァルトの説明を背景にしながらぞろぞろと入ってきて、重そうな樽を積み上げて去って行った。
「これにすべて、砂糖が入っているというのか? 」
話の通り十個も運び込まれた樽を、エドゥアルドは驚きと共に見つめている。
献上されると言っても、現在、砂糖は貴重品。
せいぜい袋でいくつか、数十キロ程度だろうと思っていたのだ。
だが、目の前には十樽、合計で三百キロにもなる量が集められている。
それだけではない。
この後さらに九十樽、総計で三トンにもなる砂糖を献上する、と言っている。
そんなことをする理由は、すぐに察することができた。
自分にはこれだけの供給能力があるのだと、はっきりと示す狙いがあるのだろう。
「陛下がお望みとあれば、もっともっと、砂糖を用意してご覧に入れますぞ。
もちろん、タダで、とは参りませぬが。
私(わたくし)も、商人ですので」
相手の術中にはまってはいけない、と居住まいを正すエドゥアルドに向けて、オズヴァルトはニタリとした勝ち誇った笑みを向けて来る。
狙い通りの反応だと思っているのだろう。
「品質の方は、すでにお試しいただいているかと思います。
いかがでしたか? サトウキビのものと、遜色(そんしょく)はございませんでしたでしょう? 」
「ああ。
味あわせてもらったが、少しも違和感はなかった」
うなずいたエドゥアルドは、肝心のことをたずねることとする。
「この、代用砂糖。
いったい、なにを原材料として作っているのだ? 」
「お答えいたしましょう。
それは、甜菜(てんさい)と申します根菜から精製いたしましたものでございます」
「テンサイ?
あの、葉や、根を食べる植物のことか? 」
「左様でございます」
甜菜(てんさい)の栽培の歴史は古い。
タウゼント帝国が建国されるよりもさらに以前から作物のひとつとして知られており、主に葉を食べる野菜の一種として育てられていた。
後に、根の肥大した品種が発見されて定着し、現在では根菜の一種としても用いられている。
エドゥアルドも、サラダや、スープなどの煮込み料理の具材として食べたことがあるほどだ。
「確かに、甘みも感じる食材だとは思うが……。
これほどの量の砂糖を精製できるほどなのか? 」
「陛下。陛下がお口になさいましたのは、食用として生産されているものでございましょう。
同じ甜菜(てんさい)であっても、品種がいくつもあるのです。
その中には糖分を他よりも多く含んでいる種類もございまして、それを絞り、加工し、精製することで、サトウキビから作るのと遜色(そんしょく)のない砂糖を作り出すことができるのです」
「それは、我が国でも栽培することができるのか? 」
「もちろんでございます!
こちらにお持ちしました品々も、陛下と私(わたくし)の故国、ノルトハーフェン公国で生産したものなのでございますよ」
「ノルトハーフェンで……」
エドゥアルドの故郷は北方にあるため、タウゼント帝国の中でも比較的冷涼な気候に属している。
サトウキビなど、到底、育たない。
しかし、そういった環境でも育つ植物から砂糖が精製できるとは。
もし、安定して大量生産できるようになれば、まさしく革命的と言えるほどの変化が起きる。
海路を経由して輸入される砂糖を少なくできるということは、海上封鎖の影響も受けにくくなると言うことだし、代金の支払いのために外国に支払っている金額を、国内で循環させることができるようになる、ということでもある。
なんというタイムリーな売込みだろうか。
そこで、感心しきりだったエドゥアルドは疑問を抱く。
「まさしく、今の我が国にとって必要なものだ。
しかし、オズヴァルト準男爵。
このようなタイミングでこのような話が舞い込んで来るのは、いささか、都合が良すぎはしないだろうか? 」
少年がわずかに懸念しているのは、これが、一種の詐欺ではないか、ということだった。
サトウキビ以外から砂糖の精製に成功したとすれば、報奨金が出ることになっている。
それを狙って、市場にあった砂糖を買いつけ、甜菜(てんさい)から作ったなどと偽っている……。
オズヴァルトとエドゥアルドの関係は、利害が一致している。
いい商売相手(パートナー)だ。
だからそんな信用を損なうようなことはするはずがない、とは思うものの、少し疑わしくも思えてしまう。
「実はこれは、私(わたくし)の発明ではないのです」
「と、いうと? 」
「元々は、別の資本家が砂糖を自前で生産できないかと、実験をくり返し、熱心に開発していたものなのでございます。
甜菜(てんさい)から砂糖を精製する方法を発見したその者は、製糖工場を建設し、砂糖の生産に乗り出しておりました。
しかしながら、先日の、共和国の者らによるノルトハーフェンへの襲撃事件のおり、倉庫に直撃弾を受け、製品の多くを焼失したとのことで。
資金繰りに行き詰まり破産しかかっていたところを、私(わたくし)が製法を工場ごと買い取った、という次第でございます。
現在では、私(わたくし)が資本を提供し、開発者が工場の経営を、という体制を取らせていただいております」
「なるほど……」
共和国海軍による襲撃事件の余波で、いろいろとあったらしい。
「それで、生産は順調なのか? 」
「はい。おかげさまを持ちまして。
元々、襲撃事件で在庫を失わなければ、順調に進んでいた事業でありますから。
今後も、安定して砂糖を供給できる見込みでございます」
「わかった。
……それで、オズヴァルト殿は余になにをさせたいのだ? 」
民間のやることだから、オズヴァルトが製糖業を拡大するのにはまったく問題もない。
甜菜(てんさい)糖の普及を妨げるような規制も、現状は存在していない。
海上封鎖で砂糖不足が深刻化しているから、作れば作るほどに売れ、利益もたっぷりと出るだろう。
国家として何かしてやらなくとも、その事業は大成功する。
それなのにわざわざエドゥアルドに話を持って来るということは、何か、狙いがあるのに違いなかった。
するとオズヴァルトは満面の笑みを浮かべてうなずいた。
「陛下には、この製造方法をぜひ、国中に広めていただきたいのです」
ノルトハーフェン公国で一番、イェイ国全体でも有数、と称される資本家であるオズヴァルトの合図で、警備をしていた親衛隊の兵士らによって扉が開かれる。
するとそこには数名の、屈強な筋肉の労働者たちがいた。
みな、樽を担いでいる。
「まずはこちらを。
先日、メイド殿にお渡しいたしましたものと同じ、[魔法の白い粉]が詰まった樽でございます。
これを、まずはこちらに十樽。
後日さらに、帝国の国庫に九十樽。
合計で三トンほど献上させていただきます」
労働者たちはそのオズヴァルトの説明を背景にしながらぞろぞろと入ってきて、重そうな樽を積み上げて去って行った。
「これにすべて、砂糖が入っているというのか? 」
話の通り十個も運び込まれた樽を、エドゥアルドは驚きと共に見つめている。
献上されると言っても、現在、砂糖は貴重品。
せいぜい袋でいくつか、数十キロ程度だろうと思っていたのだ。
だが、目の前には十樽、合計で三百キロにもなる量が集められている。
それだけではない。
この後さらに九十樽、総計で三トンにもなる砂糖を献上する、と言っている。
そんなことをする理由は、すぐに察することができた。
自分にはこれだけの供給能力があるのだと、はっきりと示す狙いがあるのだろう。
「陛下がお望みとあれば、もっともっと、砂糖を用意してご覧に入れますぞ。
もちろん、タダで、とは参りませぬが。
私(わたくし)も、商人ですので」
相手の術中にはまってはいけない、と居住まいを正すエドゥアルドに向けて、オズヴァルトはニタリとした勝ち誇った笑みを向けて来る。
狙い通りの反応だと思っているのだろう。
「品質の方は、すでにお試しいただいているかと思います。
いかがでしたか? サトウキビのものと、遜色(そんしょく)はございませんでしたでしょう? 」
「ああ。
味あわせてもらったが、少しも違和感はなかった」
うなずいたエドゥアルドは、肝心のことをたずねることとする。
「この、代用砂糖。
いったい、なにを原材料として作っているのだ? 」
「お答えいたしましょう。
それは、甜菜(てんさい)と申します根菜から精製いたしましたものでございます」
「テンサイ?
あの、葉や、根を食べる植物のことか? 」
「左様でございます」
甜菜(てんさい)の栽培の歴史は古い。
タウゼント帝国が建国されるよりもさらに以前から作物のひとつとして知られており、主に葉を食べる野菜の一種として育てられていた。
後に、根の肥大した品種が発見されて定着し、現在では根菜の一種としても用いられている。
エドゥアルドも、サラダや、スープなどの煮込み料理の具材として食べたことがあるほどだ。
「確かに、甘みも感じる食材だとは思うが……。
これほどの量の砂糖を精製できるほどなのか? 」
「陛下。陛下がお口になさいましたのは、食用として生産されているものでございましょう。
同じ甜菜(てんさい)であっても、品種がいくつもあるのです。
その中には糖分を他よりも多く含んでいる種類もございまして、それを絞り、加工し、精製することで、サトウキビから作るのと遜色(そんしょく)のない砂糖を作り出すことができるのです」
「それは、我が国でも栽培することができるのか? 」
「もちろんでございます!
こちらにお持ちしました品々も、陛下と私(わたくし)の故国、ノルトハーフェン公国で生産したものなのでございますよ」
「ノルトハーフェンで……」
エドゥアルドの故郷は北方にあるため、タウゼント帝国の中でも比較的冷涼な気候に属している。
サトウキビなど、到底、育たない。
しかし、そういった環境でも育つ植物から砂糖が精製できるとは。
もし、安定して大量生産できるようになれば、まさしく革命的と言えるほどの変化が起きる。
海路を経由して輸入される砂糖を少なくできるということは、海上封鎖の影響も受けにくくなると言うことだし、代金の支払いのために外国に支払っている金額を、国内で循環させることができるようになる、ということでもある。
なんというタイムリーな売込みだろうか。
そこで、感心しきりだったエドゥアルドは疑問を抱く。
「まさしく、今の我が国にとって必要なものだ。
しかし、オズヴァルト準男爵。
このようなタイミングでこのような話が舞い込んで来るのは、いささか、都合が良すぎはしないだろうか? 」
少年がわずかに懸念しているのは、これが、一種の詐欺ではないか、ということだった。
サトウキビ以外から砂糖の精製に成功したとすれば、報奨金が出ることになっている。
それを狙って、市場にあった砂糖を買いつけ、甜菜(てんさい)から作ったなどと偽っている……。
オズヴァルトとエドゥアルドの関係は、利害が一致している。
いい商売相手(パートナー)だ。
だからそんな信用を損なうようなことはするはずがない、とは思うものの、少し疑わしくも思えてしまう。
「実はこれは、私(わたくし)の発明ではないのです」
「と、いうと? 」
「元々は、別の資本家が砂糖を自前で生産できないかと、実験をくり返し、熱心に開発していたものなのでございます。
甜菜(てんさい)から砂糖を精製する方法を発見したその者は、製糖工場を建設し、砂糖の生産に乗り出しておりました。
しかしながら、先日の、共和国の者らによるノルトハーフェンへの襲撃事件のおり、倉庫に直撃弾を受け、製品の多くを焼失したとのことで。
資金繰りに行き詰まり破産しかかっていたところを、私(わたくし)が製法を工場ごと買い取った、という次第でございます。
現在では、私(わたくし)が資本を提供し、開発者が工場の経営を、という体制を取らせていただいております」
「なるほど……」
共和国海軍による襲撃事件の余波で、いろいろとあったらしい。
「それで、生産は順調なのか? 」
「はい。おかげさまを持ちまして。
元々、襲撃事件で在庫を失わなければ、順調に進んでいた事業でありますから。
今後も、安定して砂糖を供給できる見込みでございます」
「わかった。
……それで、オズヴァルト殿は余になにをさせたいのだ? 」
民間のやることだから、オズヴァルトが製糖業を拡大するのにはまったく問題もない。
甜菜(てんさい)糖の普及を妨げるような規制も、現状は存在していない。
海上封鎖で砂糖不足が深刻化しているから、作れば作るほどに売れ、利益もたっぷりと出るだろう。
国家として何かしてやらなくとも、その事業は大成功する。
それなのにわざわざエドゥアルドに話を持って来るということは、何か、狙いがあるのに違いなかった。
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