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第八章:「海軍建設」
・8-3 第114話:「再会」
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・8-3 第114話:「再会」
帝国の南部から数百キロメートルの行軍を経て、共和国軍の主力と対峙していたプリンツ・ヨッヘム公の軍と合流したのは、八月に入ってからのこと。
建国歴千百三十六年の八月十七日だった。
ハイリガー・ユーピタル・パスを踏破してムナール将軍が侵攻してきた、という報告を受けてから、二か月以上も経過している。
行きはとにかく急いでいたが、帰りは、ずいぶんとゆっくり。
一日に十キロメートル前後という無理のない速度で戻って来た。
というのは、敵軍がグロースフルスの向こう側に後退したという知らせがすでに入っており、情勢が差し迫ったものではなくなっていたからだ。
強行軍からの、連戦。
このためにエドゥアルドの下にいる四万名の将兵はすっかり疲弊(ひへい)してしまっていた。
そこへ、敵が帝国領から引き上げた、という報告を受けてしまえば、否応もなく戦意は低下する。
これまでは自国を守るために必要なのだという意識があり、肉体に蓄積されていた疲労をごまかすことができていたのだが、危機感が薄れるとその効果も失われてしまったのだ。
エドゥアルドとしては今後の課題がいろいろと見えてしまったし、個人的な感情もあって一刻も早くヨッヘム公と合流したいと考えていたのだが、兵がついて来てくれないのならばどうしようもない。
代皇帝がただ一人で戦争をしているわけではないし、そんなことができるはずはないからだ。
しかたなく無理のないペースで行軍し、兵たちを休ませながら、時間をかけて戻るしかなかった。
「おお! 代皇帝陛下! ご無事のご帰還、なによりでございまする! 」
「ああ。プリンツ・ヨッヘムも、ご無事でなによりでした。
共和国軍への追撃戦、最小の損害で遂行していただけたこと、感謝を申しあげる」
「なんの、なんの。当然のことをさせていただいたまでのこと。
思ったほど戦果をあげられず、申し訳ないと思っておりましたところです。
それより、ほんに……、ほんに、よう戻ってきて下さった」
帝国軍主力と合流し、その本営でプリンツ・ヨッヘムこと、ヨッヘム・フォン・シュヴェーレン帝国元帥と再会を果たしたエドゥアルドは、そこでいたく歓迎されたことに違和感を覚えていた。
自分としてもこうしてまた会えたことは喜ばしいことだし、ヨッヘム公も、実際のところ嬉しそうだ。
だがその嬉しさには、合流できたこと、という以外のものも含まれているような気がしたからだ。
「ところで、ヨッヘム公。
なにやら、お顔の色が以前と違う様子ですが、なにかあったのでしょうか? 」
「いや、いや、健康に異常などござらんよ。
軍医にもきちんと見てもらっておるゆえ、その点はご心配なく」
これまでの詳細な報告を聞き、今後についての意見を受けたい。
そう思って二人だけで話すための席を設けたのだが、ヨッヘム公の顔色が優れないことに気づいたエドゥアルドは疑念を深めていた。
気のせいかもしれなかったが、確かに、青白い。
ただ、明確に病気だ、と言えるほどの変化でもない。
少し気分が悪い、たとえば馬車に酔った、とか、そんな雰囲気なのだ。
といっても、身体の方は異常ないとのこと。
会談の合間をぬってこっそり軍医を呼び、確認もしたから間違いない。
ヨッヘム公はなにか病気になっているわけではなさそうだった。
(なんというか……、むしろ、恰幅(かっぷく)が良くなられた? )
しばらく観察してみて、ようやく違和感の正体が分かって来る。
代皇帝が知っている帝国元帥は、こう、鋭利な刃物のような人物だった。
目つきは鋭く、顎(あご)が細くとがっているためにやや頭でっかちに見えるということもあり、いかにも頭脳明晰(ずのうめいせき)で、しかも軍人として冷徹な命令でも必要ならば下せるのに違いないという、そんな雰囲気があった。
それが、———全体的に、丸くなっている。
物理的に。
頬に肉がついたように思えるし、身に着けている衣服も、なんだかサイズがきつくなっているような気がする。
だが、面と向かってそのことを指摘することはできなかった。
確かにプリンツ・ヨッヘムは以前と変わっていたし、顔色は悪かったが、本人も医師も病気ではないと言っているし、なにより、その知性には一切の衰えが見られなかったからだ。
エドゥアルドが帝国の南部で戦っていた間の戦況の推移は克明(こくめい)に記憶されていたし、帝国元帥がどのような情報を元にどんな判断を下し、軍が実際にどう動かされたのかも、しっかりと報告される。
「どうにも、敵の今回の動きは、そもそもはこの撤退のためであったようでございますな」
「と、おっしゃいますと? 」
「一軍をもって帝国南部に新たな戦線を築く。
そうしますと、我が方としては対処しないわけには参らず、何らかの形で戦力を送り込まざるを得ませぬ。
もし、帝国南部で大勝を得られるのならば、それでよし。
大戦果でございますからな。
主戦線の方でも大規模な攻勢に転じるきっかけとなりましょう。
しかしそうでないのなら、敵を、すなわち我が軍をなるべく遠くに引きつける。
そしてそのタイミングを見計らって主戦線では撤退に転じれば、最小の損害でこの戦争から手を引ける、という寸法でございます」
「……つまり、ムナール将軍は最初から、安全にこの戦争を終わらせることを考慮して、あのような博打(ばくち)的な作戦を取った、と」
「勝てるようなら勝つ、くらいは考えておりましたでしょうが、そうであろうかと」
思った以上にあっさりと手を引いたな、と思っていたのだが、———最初からそのつもりだった、というのならば合点がいく。
不利な状況で決戦を強いられるか、不用意な撤退を行うか。
いずれにしろ大損害を受けるリスクの大きい帝国との主戦線から安全に軍を引くために、ムナール将軍はあの大胆な用兵をして見せたのだ。
帝国の南部から海路で脱出する時、すぐに艦隊が到着し、スムーズに撤退を成功させてしまったのも、最初からそれが、南部侵攻がうまくいかなかった際の[Bプラン]として用意されていたからだとすれば、納得できる。
艦隊はあらかじめしかるべく準備を整え、ムナール将軍がハイリガー・ユーピタル・パスを乗り越える以前に出港していたのだ。
「まぁ、そう気落ちすることもありますまい。
我々は、[次]を準備する期間を得られたのです。
敵将に一泡吹かせる機会は、これからございましょう」
「……おっしゃる通り、ですね。
その準備につきましても、なにかとご助言をいただければと思っております」
「もちろんでございます。
それがしでよろしければ、いくらでも知恵を絞りましょうぞ」
帝国を、共和国の英雄に対抗できるものにする。
その決意を新たにし、この日の会見を切り上げることにしたエドゥアルドだったが、———プリンツ・ヨッヘムは代皇帝の去り際にこんなことを言った。
「陛下。……どうか、お気を確かにお持ちくださいませよ」
振り返ると、真剣な眼差しが向けられていると気づく。
(どういう意味だ……? )
不穏なものを感じつつも、エドゥアルドはひとまず帰ることにした。
久しぶりにルーシェのコーヒーを楽しみながら、ゆっくりしたいと思っていたからだ。
帝国の南部から数百キロメートルの行軍を経て、共和国軍の主力と対峙していたプリンツ・ヨッヘム公の軍と合流したのは、八月に入ってからのこと。
建国歴千百三十六年の八月十七日だった。
ハイリガー・ユーピタル・パスを踏破してムナール将軍が侵攻してきた、という報告を受けてから、二か月以上も経過している。
行きはとにかく急いでいたが、帰りは、ずいぶんとゆっくり。
一日に十キロメートル前後という無理のない速度で戻って来た。
というのは、敵軍がグロースフルスの向こう側に後退したという知らせがすでに入っており、情勢が差し迫ったものではなくなっていたからだ。
強行軍からの、連戦。
このためにエドゥアルドの下にいる四万名の将兵はすっかり疲弊(ひへい)してしまっていた。
そこへ、敵が帝国領から引き上げた、という報告を受けてしまえば、否応もなく戦意は低下する。
これまでは自国を守るために必要なのだという意識があり、肉体に蓄積されていた疲労をごまかすことができていたのだが、危機感が薄れるとその効果も失われてしまったのだ。
エドゥアルドとしては今後の課題がいろいろと見えてしまったし、個人的な感情もあって一刻も早くヨッヘム公と合流したいと考えていたのだが、兵がついて来てくれないのならばどうしようもない。
代皇帝がただ一人で戦争をしているわけではないし、そんなことができるはずはないからだ。
しかたなく無理のないペースで行軍し、兵たちを休ませながら、時間をかけて戻るしかなかった。
「おお! 代皇帝陛下! ご無事のご帰還、なによりでございまする! 」
「ああ。プリンツ・ヨッヘムも、ご無事でなによりでした。
共和国軍への追撃戦、最小の損害で遂行していただけたこと、感謝を申しあげる」
「なんの、なんの。当然のことをさせていただいたまでのこと。
思ったほど戦果をあげられず、申し訳ないと思っておりましたところです。
それより、ほんに……、ほんに、よう戻ってきて下さった」
帝国軍主力と合流し、その本営でプリンツ・ヨッヘムこと、ヨッヘム・フォン・シュヴェーレン帝国元帥と再会を果たしたエドゥアルドは、そこでいたく歓迎されたことに違和感を覚えていた。
自分としてもこうしてまた会えたことは喜ばしいことだし、ヨッヘム公も、実際のところ嬉しそうだ。
だがその嬉しさには、合流できたこと、という以外のものも含まれているような気がしたからだ。
「ところで、ヨッヘム公。
なにやら、お顔の色が以前と違う様子ですが、なにかあったのでしょうか? 」
「いや、いや、健康に異常などござらんよ。
軍医にもきちんと見てもらっておるゆえ、その点はご心配なく」
これまでの詳細な報告を聞き、今後についての意見を受けたい。
そう思って二人だけで話すための席を設けたのだが、ヨッヘム公の顔色が優れないことに気づいたエドゥアルドは疑念を深めていた。
気のせいかもしれなかったが、確かに、青白い。
ただ、明確に病気だ、と言えるほどの変化でもない。
少し気分が悪い、たとえば馬車に酔った、とか、そんな雰囲気なのだ。
といっても、身体の方は異常ないとのこと。
会談の合間をぬってこっそり軍医を呼び、確認もしたから間違いない。
ヨッヘム公はなにか病気になっているわけではなさそうだった。
(なんというか……、むしろ、恰幅(かっぷく)が良くなられた? )
しばらく観察してみて、ようやく違和感の正体が分かって来る。
代皇帝が知っている帝国元帥は、こう、鋭利な刃物のような人物だった。
目つきは鋭く、顎(あご)が細くとがっているためにやや頭でっかちに見えるということもあり、いかにも頭脳明晰(ずのうめいせき)で、しかも軍人として冷徹な命令でも必要ならば下せるのに違いないという、そんな雰囲気があった。
それが、———全体的に、丸くなっている。
物理的に。
頬に肉がついたように思えるし、身に着けている衣服も、なんだかサイズがきつくなっているような気がする。
だが、面と向かってそのことを指摘することはできなかった。
確かにプリンツ・ヨッヘムは以前と変わっていたし、顔色は悪かったが、本人も医師も病気ではないと言っているし、なにより、その知性には一切の衰えが見られなかったからだ。
エドゥアルドが帝国の南部で戦っていた間の戦況の推移は克明(こくめい)に記憶されていたし、帝国元帥がどのような情報を元にどんな判断を下し、軍が実際にどう動かされたのかも、しっかりと報告される。
「どうにも、敵の今回の動きは、そもそもはこの撤退のためであったようでございますな」
「と、おっしゃいますと? 」
「一軍をもって帝国南部に新たな戦線を築く。
そうしますと、我が方としては対処しないわけには参らず、何らかの形で戦力を送り込まざるを得ませぬ。
もし、帝国南部で大勝を得られるのならば、それでよし。
大戦果でございますからな。
主戦線の方でも大規模な攻勢に転じるきっかけとなりましょう。
しかしそうでないのなら、敵を、すなわち我が軍をなるべく遠くに引きつける。
そしてそのタイミングを見計らって主戦線では撤退に転じれば、最小の損害でこの戦争から手を引ける、という寸法でございます」
「……つまり、ムナール将軍は最初から、安全にこの戦争を終わらせることを考慮して、あのような博打(ばくち)的な作戦を取った、と」
「勝てるようなら勝つ、くらいは考えておりましたでしょうが、そうであろうかと」
思った以上にあっさりと手を引いたな、と思っていたのだが、———最初からそのつもりだった、というのならば合点がいく。
不利な状況で決戦を強いられるか、不用意な撤退を行うか。
いずれにしろ大損害を受けるリスクの大きい帝国との主戦線から安全に軍を引くために、ムナール将軍はあの大胆な用兵をして見せたのだ。
帝国の南部から海路で脱出する時、すぐに艦隊が到着し、スムーズに撤退を成功させてしまったのも、最初からそれが、南部侵攻がうまくいかなかった際の[Bプラン]として用意されていたからだとすれば、納得できる。
艦隊はあらかじめしかるべく準備を整え、ムナール将軍がハイリガー・ユーピタル・パスを乗り越える以前に出港していたのだ。
「まぁ、そう気落ちすることもありますまい。
我々は、[次]を準備する期間を得られたのです。
敵将に一泡吹かせる機会は、これからございましょう」
「……おっしゃる通り、ですね。
その準備につきましても、なにかとご助言をいただければと思っております」
「もちろんでございます。
それがしでよろしければ、いくらでも知恵を絞りましょうぞ」
帝国を、共和国の英雄に対抗できるものにする。
その決意を新たにし、この日の会見を切り上げることにしたエドゥアルドだったが、———プリンツ・ヨッヘムは代皇帝の去り際にこんなことを言った。
「陛下。……どうか、お気を確かにお持ちくださいませよ」
振り返ると、真剣な眼差しが向けられていると気づく。
(どういう意味だ……? )
不穏なものを感じつつも、エドゥアルドはひとまず帰ることにした。
久しぶりにルーシェのコーヒーを楽しみながら、ゆっくりしたいと思っていたからだ。
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