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第七章:「海」
・7-9 第111話:「敵は、去った」
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・7-9 第111話:「敵は、去った」
味方が撤退する時間を稼ぎだそうと戦う共和国軍の抵抗は、すさまじかった。
前線で戦っている兵力は、ほぼ互角。
敵が半島を封鎖するために横に広がって防衛線を構築しているのに対し、こちらが一点突破を図っている、という点を考えれば、打ち破ることは決して不可能ではないはずだった。
酷く単純化された計算ではあったが、双方がまったく同質の戦闘力を持っているとすると、相手の縦深が三列であり、こちらの縦深が四列であれば、一列ずつが相打ちとなっていくが、最後に残った四列目が突破を達成できる、という具合だ。
だが、———抜けない。
一回目の攻撃は跳ね返され、ペーターたちは後退して態勢を立て直す。
再度攻勢が実行されたのは、午後十七時になってからだ。
今度も最初と同じように稜線(りょうせん)に隠れながらの突進であったが、まったくなにも工夫をしない、というわけではなかった。
支援に当たっていた軍団から騎馬砲を譲(ゆず)り受け、後方に控えているエドゥアルドたちからも砲の派遣を得て、なんとか敵陣に射角の通る地点に配置して火力による支援を強化している。
それだけの工夫ではあったが、効果はあった。
敵は防衛線を放棄して後退すれば、もう、海に逃げるしかない、という状況に置かれている。
だから砲弾が命中する場所にいても、その場を退避することができずに撃たれ続けることになってしまったのだ。
そうした砲撃による援護を受けながら、十七時三十分、ペーターは二度目の突撃を開始した。
そしてこれは、あと一歩で敵陣を突破する、という段階にまで達する。
砲撃の支援が効果を発揮していた、というのもあったが、一回目の白兵戦で敵の防衛線の配置を概(おおむ)ねつかむことに成功しており、弱点と見なされた部分へ戦力を集中できたからだ。
しかし、この攻撃も結局は、撃退される。
共和国軍は本営に置かれていた予備兵力を派遣し、破られかけていた防衛線を補強して、修復してしまったのだ。
あらわれた増援は、———将旗を掲げている。
ムナール将軍自身が前に出てきたのだ。
(これは、……チャンスだ! )
そのことに気づいたエドゥアルドは息をのみ、だが、すぐに両手の拳を強く握りしめ、爪が皮膚に食い込む痛みでその誘惑を打ち消していた。
「ペーターに、攻撃の中止を命じよ! 」
そして、そう指示を出す。
派遣される伝令は非常に無念そうな表情ではあったものの、言われた通りのことを伝えるべく、三度目の突撃、日が落ちる前の最後のチャンスを狙って準備中であったペーター・ツー・フレッサー中将の下へ向かって行った。
代皇帝が、攻撃を断念した理由。
それは、予想されていた通り、共和国側の艦艇が、帝国軍が攻撃軸として利用している側に砲撃を実行できるよう、移動してきていたからだ。
それは、沖合に集まっている商船を護衛していた二隻の三等戦列艦であった。
どうやら帝国軍側の艦艇の襲来はないと判明し、護衛の必要性が薄いとはっきりしたため、陸戦を援護するために差し向けられたのに違いない。
マストに帆布(キャンパス)をいくつか広げて風をはらませ、ゆっくりと近づいてきている。
———もし、敵が砲撃を加えようと艦艇を派遣して来たら、その時点で攻撃を中止する。
それは、当初からの方針であった。
ペーターもそのことは覚えているはずだ。
だが、中止を伝達しに向かった伝令は、彼からの攻撃続行を要望する願いを託されて帰って来た。
いわく、後一撃で、敵の防衛線を突破できるのに違いない、と。
そしてそこには、敵将がいる。
共和国の英雄であり、この戦争を主導した者が。
それを討つことができれば、この戦いの結果だけで戦争を終結させることができるだけではなく、今後の、ヘルデン大陸上の情勢にも大きな影響を及ぼすことができるのだ。
その戦果が、喉から手が出るほどに欲しい。
それはエドゥアルドもまったく同じ気持であったが、重ねて、ペーターに攻撃中止を命令していた。
万に一つも成功しないことに、多くの将兵の生命を賭けさせることはできなかったからだ。
だが、二回目に派遣した伝令も、ペーターから攻撃続行の許可を求める願い、いや、嘆願(たんがん)をたずさえて戻って来た。
「敵をみすみす逃すことは、余とて、不本意なのだ。
しかしながら、大きな損害を出しつつ、成果を望めない戦いに、我が将兵を差し向けるわけにはいかない。
ペーターに伝えよ。
攻撃は中止。
もしこれでも納得ができぬ、というのならば、その時は余、自らが説得におもむくであろうと」
感情面では攻撃を続けたいという気持ちはよく理解できるものの、やはり、代皇帝として許可を出すわけにはいかない。
より強い調子であらためて命令を発し、ようやく、前線で戦っていたペーターたちは戦闘の中止を受け入れてくれた。
———こうして、フィッシャードルフの戦いは終結した。
彼らは帝国軍の攻撃を退け、最小限の損耗で撤退に成功したのだ。
一連の戦闘の結果、両軍にはそれぞれ、二千程度の死傷者が生じていた。
合計で、四千。
数の上では互角だ。
そしてなにより、帝国側は、共和国の侵略を退け、撤退させるという結果を得てもいる。
つまり、帝国南部地域の防衛は成功した、と主張することができる。
しかし当事者たちの心情としては、少しも喜ぶことはできなかった。
予想もしていなかった方法で奇襲を許し、アイゼンブルグの戦いでは終始手玉に取られ、フィッシャードルフの戦いでは不満足な戦果しか得られず、敵にはほぼ無傷のままで逃亡を許してしまった。
戦略的には、帝国の勝利。
そういう評価を下すことができるだろう。
しかし、戦術的には常に劣勢を強いられ、不利な戦を経験させられた。
そしてこれらの一連の出来事には、帝国側に重大な教訓をもたらすこととなった。
ひとつは、ムナール将軍という軍事上の天才の存在。
こと、戦場において、彼が指揮する軍と戦ってそれを打ち破ることは、非常に困難である、という点。
もうひとつは、帝国には海軍という視点がまったく欠けていたということ。
今回、敵は安全な撤退のために海路を活用したが、その際に帝国側の海上戦力が不在で、なんの抵抗も示してこなかった、というのは、共和国側も強く認識しただろう。
つまり、今後敵は、海を利用した作戦を展開して来ることになるのに違いない。
海軍の整備は、エドゥアルドたちにとって重点的な目標となった。
だが、ムナール将軍と戦う上で、示唆も得ることができた。
それは、戦場では彼には勝ち難いという事実。
すなわち、共和国の英雄と対決する上では、決戦で勝利を得ようとするより、戦略レベルでの勝利を志向しなければならないという、今後の指針となる気づきであった。
味方が撤退する時間を稼ぎだそうと戦う共和国軍の抵抗は、すさまじかった。
前線で戦っている兵力は、ほぼ互角。
敵が半島を封鎖するために横に広がって防衛線を構築しているのに対し、こちらが一点突破を図っている、という点を考えれば、打ち破ることは決して不可能ではないはずだった。
酷く単純化された計算ではあったが、双方がまったく同質の戦闘力を持っているとすると、相手の縦深が三列であり、こちらの縦深が四列であれば、一列ずつが相打ちとなっていくが、最後に残った四列目が突破を達成できる、という具合だ。
だが、———抜けない。
一回目の攻撃は跳ね返され、ペーターたちは後退して態勢を立て直す。
再度攻勢が実行されたのは、午後十七時になってからだ。
今度も最初と同じように稜線(りょうせん)に隠れながらの突進であったが、まったくなにも工夫をしない、というわけではなかった。
支援に当たっていた軍団から騎馬砲を譲(ゆず)り受け、後方に控えているエドゥアルドたちからも砲の派遣を得て、なんとか敵陣に射角の通る地点に配置して火力による支援を強化している。
それだけの工夫ではあったが、効果はあった。
敵は防衛線を放棄して後退すれば、もう、海に逃げるしかない、という状況に置かれている。
だから砲弾が命中する場所にいても、その場を退避することができずに撃たれ続けることになってしまったのだ。
そうした砲撃による援護を受けながら、十七時三十分、ペーターは二度目の突撃を開始した。
そしてこれは、あと一歩で敵陣を突破する、という段階にまで達する。
砲撃の支援が効果を発揮していた、というのもあったが、一回目の白兵戦で敵の防衛線の配置を概(おおむ)ねつかむことに成功しており、弱点と見なされた部分へ戦力を集中できたからだ。
しかし、この攻撃も結局は、撃退される。
共和国軍は本営に置かれていた予備兵力を派遣し、破られかけていた防衛線を補強して、修復してしまったのだ。
あらわれた増援は、———将旗を掲げている。
ムナール将軍自身が前に出てきたのだ。
(これは、……チャンスだ! )
そのことに気づいたエドゥアルドは息をのみ、だが、すぐに両手の拳を強く握りしめ、爪が皮膚に食い込む痛みでその誘惑を打ち消していた。
「ペーターに、攻撃の中止を命じよ! 」
そして、そう指示を出す。
派遣される伝令は非常に無念そうな表情ではあったものの、言われた通りのことを伝えるべく、三度目の突撃、日が落ちる前の最後のチャンスを狙って準備中であったペーター・ツー・フレッサー中将の下へ向かって行った。
代皇帝が、攻撃を断念した理由。
それは、予想されていた通り、共和国側の艦艇が、帝国軍が攻撃軸として利用している側に砲撃を実行できるよう、移動してきていたからだ。
それは、沖合に集まっている商船を護衛していた二隻の三等戦列艦であった。
どうやら帝国軍側の艦艇の襲来はないと判明し、護衛の必要性が薄いとはっきりしたため、陸戦を援護するために差し向けられたのに違いない。
マストに帆布(キャンパス)をいくつか広げて風をはらませ、ゆっくりと近づいてきている。
———もし、敵が砲撃を加えようと艦艇を派遣して来たら、その時点で攻撃を中止する。
それは、当初からの方針であった。
ペーターもそのことは覚えているはずだ。
だが、中止を伝達しに向かった伝令は、彼からの攻撃続行を要望する願いを託されて帰って来た。
いわく、後一撃で、敵の防衛線を突破できるのに違いない、と。
そしてそこには、敵将がいる。
共和国の英雄であり、この戦争を主導した者が。
それを討つことができれば、この戦いの結果だけで戦争を終結させることができるだけではなく、今後の、ヘルデン大陸上の情勢にも大きな影響を及ぼすことができるのだ。
その戦果が、喉から手が出るほどに欲しい。
それはエドゥアルドもまったく同じ気持であったが、重ねて、ペーターに攻撃中止を命令していた。
万に一つも成功しないことに、多くの将兵の生命を賭けさせることはできなかったからだ。
だが、二回目に派遣した伝令も、ペーターから攻撃続行の許可を求める願い、いや、嘆願(たんがん)をたずさえて戻って来た。
「敵をみすみす逃すことは、余とて、不本意なのだ。
しかしながら、大きな損害を出しつつ、成果を望めない戦いに、我が将兵を差し向けるわけにはいかない。
ペーターに伝えよ。
攻撃は中止。
もしこれでも納得ができぬ、というのならば、その時は余、自らが説得におもむくであろうと」
感情面では攻撃を続けたいという気持ちはよく理解できるものの、やはり、代皇帝として許可を出すわけにはいかない。
より強い調子であらためて命令を発し、ようやく、前線で戦っていたペーターたちは戦闘の中止を受け入れてくれた。
———こうして、フィッシャードルフの戦いは終結した。
彼らは帝国軍の攻撃を退け、最小限の損耗で撤退に成功したのだ。
一連の戦闘の結果、両軍にはそれぞれ、二千程度の死傷者が生じていた。
合計で、四千。
数の上では互角だ。
そしてなにより、帝国側は、共和国の侵略を退け、撤退させるという結果を得てもいる。
つまり、帝国南部地域の防衛は成功した、と主張することができる。
しかし当事者たちの心情としては、少しも喜ぶことはできなかった。
予想もしていなかった方法で奇襲を許し、アイゼンブルグの戦いでは終始手玉に取られ、フィッシャードルフの戦いでは不満足な戦果しか得られず、敵にはほぼ無傷のままで逃亡を許してしまった。
戦略的には、帝国の勝利。
そういう評価を下すことができるだろう。
しかし、戦術的には常に劣勢を強いられ、不利な戦を経験させられた。
そしてこれらの一連の出来事には、帝国側に重大な教訓をもたらすこととなった。
ひとつは、ムナール将軍という軍事上の天才の存在。
こと、戦場において、彼が指揮する軍と戦ってそれを打ち破ることは、非常に困難である、という点。
もうひとつは、帝国には海軍という視点がまったく欠けていたということ。
今回、敵は安全な撤退のために海路を活用したが、その際に帝国側の海上戦力が不在で、なんの抵抗も示してこなかった、というのは、共和国側も強く認識しただろう。
つまり、今後敵は、海を利用した作戦を展開して来ることになるのに違いない。
海軍の整備は、エドゥアルドたちにとって重点的な目標となった。
だが、ムナール将軍と戦う上で、示唆も得ることができた。
それは、戦場では彼には勝ち難いという事実。
すなわち、共和国の英雄と対決する上では、決戦で勝利を得ようとするより、戦略レベルでの勝利を志向しなければならないという、今後の指針となる気づきであった。
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