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第六章:「アイゼンブルグの戦い」
・6-3 第88話:「緊急出撃:2」
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・6-3 第88話:「緊急出撃:2」
エドゥアルドが、代皇帝自身が救援におもむく。
「お待ちくだされ、陛下! 」
それに異を唱えたのは、帝国元帥であるヨッヘム・フォン・シュヴェーレンであった。
「事態は急を要するということは、明らかでございます。
しかしながら、陛下ご自身が向かわれることは、危のうございます。ここはどうか、それがしに命じてくだされ!
兵力は、二個師団に騎兵をつけた程度をいただければ、なんとかして見せましょうぞ! 」
視線を向けると、帝国元帥は真剣な眼差しでこちらのことを見つめて来ていた。
どうやら何かしら真剣な危惧を有しているらしい。
直感的にそう理解したエドゥアルドは、少し考えてから口を開く。
彼の抱いている懸念について、もっと詳しく聞いておきたかった。
「ヨッヘム公。それだけの兵力があれば十分な理由を教えていただけるでしょうか? 」
「はい、陛下。……おそらく、ハイリガー・ユーピタル・パスを通過して来た敵は、先に報告を受けていた、フルゴル王国へと送られるはずであった部隊でございましょう。
共和国の国内で新たに編成されつつあった、五万の軍勢でございます。
現地の、ヴェルナー殿下の軍と合同すれば、二個師団に増強の兵力があれば十二分に勝算がございます」
「敵兵力の詳細は明らかではあいませんが、余の意見も同じです。緊急で向かわなければならないということもあり、兵力はあまり多くもできない、という事情もあります。……それで、どうして余自身は向かってはならないのか、その理由も教えていただけるでしょうか? 」
「それは、陛下が、陛下であらせられるから、でございます」
返って来たのは、半ば予想通りの答えであった。
エドゥアルドが代皇帝であるから。
この国の元首であるから。
だから彼自身が向かってはならないのだ、という。
「そうおっしゃっていただけるのはありがたいと思います。しかしながら、危険、という点であれば、ここに残っても同じことではありませんか?
ここの正面には、敵の主力軍が控えています。それなのに、援軍を向かわせれば、我が方の兵力は大きく目減りすることになります。
敵がこれを好機と見て、襲ってくるのは必定、そうでしょう? 」
「敵の狙いは、まさしくそれであろうと存じます」
ヨッヘム公はエドゥアルドの言葉を肯定したものの、「しかしながら」と続ける。
「ここには、我らが築き上げた堅陣がございます。たとえ敵が兵力に置いて勝っておりましょうとも、十二分にしのぐことができましょう。
それに対し、援軍に向かった場合は後詰決戦となるはずでございます。
すなわち、野戦となるのです。
そうなった時に、不測の事態に遭遇しやすくなるのはいずれであるかは、論ずるまでもないことでございます」
ヴェストヘルゼン公国は陥落の危機に瀕している。
同地を守るヴェルナー公爵の旗下には三万の将兵がいるが、再建途上のその軍隊の能力は心もとなく、頼りとできるのは実質的に、古参の将兵から成る一万しかいない。
敵が五万程度しかいないのだとしても、防戦一方にならざるを得ない規模だった。
順当に考えれば、公爵はその首府であるアイゼンブルグを守ることに集中し、共和国軍は周辺地域を侵略しつつ、それを包囲するだろう。
規模は異なるが、一昨年に戦われたサーベト帝国との戦争、ズィンゲンガルテン公国の首府・ヴェーゼンシュタットを巡る攻防戦と同じ形になる。
———あの時と異なるのは、時間的な猶予があまりない、ということであった。
アイゼンブルグを包囲する共和国軍に対してもっとも有効な作戦は、持久戦だ。
なにしろ相手は標高二千五百メートルにもなる峠を越えて来ており、本国からの補給は困難を極める。
だから敵も、わずかな補給に現地調達を加えればなんとかできる規模で攻めてきており、その点を突いて持久戦に持ち込めば、戦わずして殲滅(せんめつ)することが可能だ。
しかし、それは帝国の南西方面に開かれた新しい戦線に限ってのことだ。
戦争全体を見れば、短期に戦いの決着をつけざるを得ない。
共和国軍の本隊が、帝国軍の兵力が減った隙に猛攻を仕掛けて来るかもしえない、というのも重大な懸念事項だ。
だが、もっと危険な可能性も、今回の出来事は示している。
それは、共和国軍の総兵力が三十万ではなかった、ということだ。
あらたに攻め寄せて来た敵軍と同様、相手がさらに軍を編成し、また別の方面に戦線を構築して来たら。
帝国側の兵力では、いよいよ、対処が難しくなってくる。
そういった事情から、早期に決着をつける必要があった。
自由に動かすことのできる兵力を確保する、というだけではない。
あらたな戦線を構築するという試みを行っても、この戦争には勝てないのだ、という意識を共和国側に芽生えさせるのだ。
そういう、いわば[ハッタリ]と効かせるために、短期間で勝利することが必要であった。
そのためには、こちら側から積極的に決戦を仕掛けていかなければならない。
つまりは流動性の多い、結果の予想をつけづらい野戦を戦わなければならないのだ。
「なるほど。ヨッヘム公のお考えは、よくわかりました」
そのエドゥアルドの言葉に、帝国元帥はほんの少しだけ表情を和らげる。
代皇帝が自ら出撃するのを諦め、より確実性の高い戦線を担当してくれると思ったのだろう。
「そういうことならば、……なおさら、余、自身が向かわねばならないでしょう」
「……んなっ!? へ、陛下ッ! 」
「今回の戦いは、時間との勝負となるはずです。……そうとすると、失礼ながら、帝国元帥はお年を召され過ぎています」
「そ、それがしを愚弄(ぐろう)いたしまするか!? 」
ヨッヘム公は血相を変えたが、エドゥアルドは小さく溜息をつくと、以前報告を受けたことを指摘する。
「ヨッヘム公。お脚がお悪い、という報告は、すでに受けているのです。以前の、河畔の戦いからの撤退戦の折りに、多くの将兵が目撃していたからです」
すると、さすがの歴戦の猛者も沈黙せざるを得なかった。
彼は常に元帥仗を持ち歩き、気軽に、杖のように使っているが、それは自身の権威を見せつけるためだけではなかった。
実際に、少し脚が悪くなってきているのだ。
普通に立ったり歩いたりすることには不自由はないが、長く動こうとすると辛い様子で、杖が要る。
プリンツ・ヨッヘムはそのことを誰にも明かさなかったし、実際、撤退戦を指揮した際には立派にその役目を勤め上げたが、今回のように長距離を迅速に行軍し、地形の起伏に富んだ山岳地帯で敵と野戦を行う、という状況では、さすがに無理をし過ぎることとなってしまう。
「……いやはや。参りましたわい」
やはり、代皇帝が出陣するしかない。
そのことを認めざるを得なかった帝国元帥は、深々と溜息をついていた。
エドゥアルドが、代皇帝自身が救援におもむく。
「お待ちくだされ、陛下! 」
それに異を唱えたのは、帝国元帥であるヨッヘム・フォン・シュヴェーレンであった。
「事態は急を要するということは、明らかでございます。
しかしながら、陛下ご自身が向かわれることは、危のうございます。ここはどうか、それがしに命じてくだされ!
兵力は、二個師団に騎兵をつけた程度をいただければ、なんとかして見せましょうぞ! 」
視線を向けると、帝国元帥は真剣な眼差しでこちらのことを見つめて来ていた。
どうやら何かしら真剣な危惧を有しているらしい。
直感的にそう理解したエドゥアルドは、少し考えてから口を開く。
彼の抱いている懸念について、もっと詳しく聞いておきたかった。
「ヨッヘム公。それだけの兵力があれば十分な理由を教えていただけるでしょうか? 」
「はい、陛下。……おそらく、ハイリガー・ユーピタル・パスを通過して来た敵は、先に報告を受けていた、フルゴル王国へと送られるはずであった部隊でございましょう。
共和国の国内で新たに編成されつつあった、五万の軍勢でございます。
現地の、ヴェルナー殿下の軍と合同すれば、二個師団に増強の兵力があれば十二分に勝算がございます」
「敵兵力の詳細は明らかではあいませんが、余の意見も同じです。緊急で向かわなければならないということもあり、兵力はあまり多くもできない、という事情もあります。……それで、どうして余自身は向かってはならないのか、その理由も教えていただけるでしょうか? 」
「それは、陛下が、陛下であらせられるから、でございます」
返って来たのは、半ば予想通りの答えであった。
エドゥアルドが代皇帝であるから。
この国の元首であるから。
だから彼自身が向かってはならないのだ、という。
「そうおっしゃっていただけるのはありがたいと思います。しかしながら、危険、という点であれば、ここに残っても同じことではありませんか?
ここの正面には、敵の主力軍が控えています。それなのに、援軍を向かわせれば、我が方の兵力は大きく目減りすることになります。
敵がこれを好機と見て、襲ってくるのは必定、そうでしょう? 」
「敵の狙いは、まさしくそれであろうと存じます」
ヨッヘム公はエドゥアルドの言葉を肯定したものの、「しかしながら」と続ける。
「ここには、我らが築き上げた堅陣がございます。たとえ敵が兵力に置いて勝っておりましょうとも、十二分にしのぐことができましょう。
それに対し、援軍に向かった場合は後詰決戦となるはずでございます。
すなわち、野戦となるのです。
そうなった時に、不測の事態に遭遇しやすくなるのはいずれであるかは、論ずるまでもないことでございます」
ヴェストヘルゼン公国は陥落の危機に瀕している。
同地を守るヴェルナー公爵の旗下には三万の将兵がいるが、再建途上のその軍隊の能力は心もとなく、頼りとできるのは実質的に、古参の将兵から成る一万しかいない。
敵が五万程度しかいないのだとしても、防戦一方にならざるを得ない規模だった。
順当に考えれば、公爵はその首府であるアイゼンブルグを守ることに集中し、共和国軍は周辺地域を侵略しつつ、それを包囲するだろう。
規模は異なるが、一昨年に戦われたサーベト帝国との戦争、ズィンゲンガルテン公国の首府・ヴェーゼンシュタットを巡る攻防戦と同じ形になる。
———あの時と異なるのは、時間的な猶予があまりない、ということであった。
アイゼンブルグを包囲する共和国軍に対してもっとも有効な作戦は、持久戦だ。
なにしろ相手は標高二千五百メートルにもなる峠を越えて来ており、本国からの補給は困難を極める。
だから敵も、わずかな補給に現地調達を加えればなんとかできる規模で攻めてきており、その点を突いて持久戦に持ち込めば、戦わずして殲滅(せんめつ)することが可能だ。
しかし、それは帝国の南西方面に開かれた新しい戦線に限ってのことだ。
戦争全体を見れば、短期に戦いの決着をつけざるを得ない。
共和国軍の本隊が、帝国軍の兵力が減った隙に猛攻を仕掛けて来るかもしえない、というのも重大な懸念事項だ。
だが、もっと危険な可能性も、今回の出来事は示している。
それは、共和国軍の総兵力が三十万ではなかった、ということだ。
あらたに攻め寄せて来た敵軍と同様、相手がさらに軍を編成し、また別の方面に戦線を構築して来たら。
帝国側の兵力では、いよいよ、対処が難しくなってくる。
そういった事情から、早期に決着をつける必要があった。
自由に動かすことのできる兵力を確保する、というだけではない。
あらたな戦線を構築するという試みを行っても、この戦争には勝てないのだ、という意識を共和国側に芽生えさせるのだ。
そういう、いわば[ハッタリ]と効かせるために、短期間で勝利することが必要であった。
そのためには、こちら側から積極的に決戦を仕掛けていかなければならない。
つまりは流動性の多い、結果の予想をつけづらい野戦を戦わなければならないのだ。
「なるほど。ヨッヘム公のお考えは、よくわかりました」
そのエドゥアルドの言葉に、帝国元帥はほんの少しだけ表情を和らげる。
代皇帝が自ら出撃するのを諦め、より確実性の高い戦線を担当してくれると思ったのだろう。
「そういうことならば、……なおさら、余、自身が向かわねばならないでしょう」
「……んなっ!? へ、陛下ッ! 」
「今回の戦いは、時間との勝負となるはずです。……そうとすると、失礼ながら、帝国元帥はお年を召され過ぎています」
「そ、それがしを愚弄(ぐろう)いたしまするか!? 」
ヨッヘム公は血相を変えたが、エドゥアルドは小さく溜息をつくと、以前報告を受けたことを指摘する。
「ヨッヘム公。お脚がお悪い、という報告は、すでに受けているのです。以前の、河畔の戦いからの撤退戦の折りに、多くの将兵が目撃していたからです」
すると、さすがの歴戦の猛者も沈黙せざるを得なかった。
彼は常に元帥仗を持ち歩き、気軽に、杖のように使っているが、それは自身の権威を見せつけるためだけではなかった。
実際に、少し脚が悪くなってきているのだ。
普通に立ったり歩いたりすることには不自由はないが、長く動こうとすると辛い様子で、杖が要る。
プリンツ・ヨッヘムはそのことを誰にも明かさなかったし、実際、撤退戦を指揮した際には立派にその役目を勤め上げたが、今回のように長距離を迅速に行軍し、地形の起伏に富んだ山岳地帯で敵と野戦を行う、という状況では、さすがに無理をし過ぎることとなってしまう。
「……いやはや。参りましたわい」
やはり、代皇帝が出陣するしかない。
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