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第三章:「課題山積」
・3-31 第50話:「コドク:3」
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・3-31 第50話:「コドク:3」
代皇帝となり、ツフリーデン宮殿とホテル・ベルンシュタインを往復するようになって、エドゥアルドにはひとつ、不思議なことがあった。
メイドのルーシェがいつも、準備万端整えて自分の戻りを待っていることだ。
最初は、こうではなかった。
自分が部屋の扉をくぐるまで気がついていないこともあったし、なんなら、のんきに居眠りをしていることさえあった。
それなのに、いつからだろうか。
帰って来るとホテルの正面玄関で、主が馬車から降りて来るのを待ちかまえているのだ。
「それは、オスカーとカイのおかげでございますね」
試しにたずねてみると、彼女は楽しそうに笑いながら秘密を教えてくれた。
「あの子たちが、いつも真っ先に気がついて、私に教えてくれるのです。お部屋からは通りがよく見えますから、きっと、音が聞こえるんだと思います」
「なるほど……」
猫や犬には、人間には聞こえない音も認識できるのだという。
だから馬車で戻って来ることにも真っ先に気づき、そしてそれを知ったメイドが、玄関まで出迎えに来てくれる、という仕組みになっているらしい。
エドゥアルドは少しほっとした。
いつの間にか、自分の身近なところにいる少女が不思議な超能力でも獲得してしまったのではないかと、心配になり始めていたからだ。
「どうされますか? 身体を清められますか? それとも、お夜食を召し上がりますか? 」
「そうだな……。とりあえず、さっぱりとはしたいな。夜食は、ルーシェの弁当を食べたから大丈夫だ」
「かしこまりました。準備いたしますね! 」
玄関先まで出迎えに来てもらえるというのはそれだけでも嬉しいことではあったが、効率的でもあった。
こうして、部屋に戻る間にあれこれと話し合うことができ、万事、スムーズにことが運ぶからだ。
自室に帰り着いたエドゥアルドは儀礼と護身を兼ねたサーベルを置き、身に着けていたものを下ろすと、そのままホテルの入浴設備へと向かう。
タウゼント帝国には、頻繁に入浴する習慣は根づいていない。
古い時代は、風呂に入って水に長時間触れることでかえって病気になると信じられていたためになるべく入浴しない、というほどで、中には一生に一度入ったか入らなかったか、などと噂される歴史上の人物もいたらしい。
時代が進んで衛生観念が変化すると、人々は入浴という行為を行うようになり、温泉地などを中心に入浴施設などが増加したが、それでも、世の中のほとんどの人々は毎日お湯につかるというのは困難なことであった。
どこでも水をふんだんに手に入れられるわけではなかったし、なにより、お湯を沸かすために使用する燃料を調達するのには金がかかる。
だが、エドゥアルドほどにもなると別だ。
従軍中でもない限り、入ろうと思えばいつでも入ることができる。
ホテル・ベルンシュタインはVIP向けの施設だったから、もちろんそういった設備も完備されている。
といっても、さすがに温泉地ではなかったから、風呂桶(ふろおけ)にお湯をためて半身浴のような状態になり、全身を洗い流す、という程度のものだ。
いつもベッタリとつき従ってくれているルーシェだったが、さすがに入浴時までは一緒ではない。
職業として淡々とそういった業務をこなす使用人だって当たり前にいるのだが、なんというか、彼女にそこまでしてもらうことは気が引けるというか、単純に良くないと思うのだ。
入浴はホテルに元々勤めていた従業員に手伝ってもらってサッパリとした気分で出てくると、ルーシェが用意してくれていた清潔な衣服に着替える。
すると、すっかりリラックスした気分になることができる。
———後は、眠るだけだ。
「ルーシェ」
「はい、エドゥアルドさま」
時刻は午後十時半を過ぎ、今日はもういいから戻って休むように伝えようとしたエドゥアルドだったが、メイドの、いつも通りの笑顔を見て、思わず言いよどんでしまっていた。
ふと、頭をよぎったのだ。
ザミュエルザーチ王国とサーベト帝国を相争わせるというヴィルヘルムの策について、彼女がどう思うのか、と。
(なぜ、そんなことを? )
エドゥアルドには、そう思った理由がすぐには分からなかった。
ルーシェは、いつも本当によくやってくれている。
献身的だし、誠実だし、忙しい合間にもその朗らかな笑顔を見ると気持ちが和らいで、また頑張ろうという気力が湧いて来る。
だが、彼女は一人のメイドに過ぎない。
ただの使用人。
そんな人々は、そこら中にいる。
いくら身近な存在であろうと、そんな彼女の意志など気にかける必要などないはずだった。
エドゥアルドは、代皇帝。
方や、一介のメイド。
背負っている責任も、立場もまったく異なる。
その、はずだ。
それなのにエドゥアルドは、どうしても引っかかりを覚えてしまう。
———気になるのだ。
ルーシェが、この狡猾な策謀について、どんな風に思うのかが。
「エドゥアルドさま? 」
自身の名前を呼んだきり、どこか険しくも思える表情で押し黙ってしまっている代皇帝のことを、メイドが怪訝(けげん)そうに見つめている。
(どうして、こんなに気になるのだろう? )
その姿を観察しながら、エドゥアルドは自問自答する。
仮に、もしもヴィルヘルムの策謀を、他国を扇動して相争わせるということを話したとして、彼女はどんな反応を示すのか。
おそらく、あまり良い顔はしないだろう。
ルーシェはエドゥアルドのやることにいつだって賛同してくれるが、しかしそれは、この帝国を良くしてくれると信じているからで、基本的に戦争という行為そのものは嫌っている。
共に従軍してくれるのは、主のことが心配だというのもあるのだが、同時に、一人でも多くの兵士の命を救いたいとも考えているからだ。
だから彼女は、衛生という部分で懸命に貢献しようとしてくれている。
「ああ、そうか」
その時エドゥアルドは、自身の感情の正体に気づき、思わずそう声を漏らしていた。
この策謀を、ルーシェはきっと、喜ばない。
そして少年代皇帝は、そうやって彼女を悲しませたくはないのだった。
代皇帝となり、ツフリーデン宮殿とホテル・ベルンシュタインを往復するようになって、エドゥアルドにはひとつ、不思議なことがあった。
メイドのルーシェがいつも、準備万端整えて自分の戻りを待っていることだ。
最初は、こうではなかった。
自分が部屋の扉をくぐるまで気がついていないこともあったし、なんなら、のんきに居眠りをしていることさえあった。
それなのに、いつからだろうか。
帰って来るとホテルの正面玄関で、主が馬車から降りて来るのを待ちかまえているのだ。
「それは、オスカーとカイのおかげでございますね」
試しにたずねてみると、彼女は楽しそうに笑いながら秘密を教えてくれた。
「あの子たちが、いつも真っ先に気がついて、私に教えてくれるのです。お部屋からは通りがよく見えますから、きっと、音が聞こえるんだと思います」
「なるほど……」
猫や犬には、人間には聞こえない音も認識できるのだという。
だから馬車で戻って来ることにも真っ先に気づき、そしてそれを知ったメイドが、玄関まで出迎えに来てくれる、という仕組みになっているらしい。
エドゥアルドは少しほっとした。
いつの間にか、自分の身近なところにいる少女が不思議な超能力でも獲得してしまったのではないかと、心配になり始めていたからだ。
「どうされますか? 身体を清められますか? それとも、お夜食を召し上がりますか? 」
「そうだな……。とりあえず、さっぱりとはしたいな。夜食は、ルーシェの弁当を食べたから大丈夫だ」
「かしこまりました。準備いたしますね! 」
玄関先まで出迎えに来てもらえるというのはそれだけでも嬉しいことではあったが、効率的でもあった。
こうして、部屋に戻る間にあれこれと話し合うことができ、万事、スムーズにことが運ぶからだ。
自室に帰り着いたエドゥアルドは儀礼と護身を兼ねたサーベルを置き、身に着けていたものを下ろすと、そのままホテルの入浴設備へと向かう。
タウゼント帝国には、頻繁に入浴する習慣は根づいていない。
古い時代は、風呂に入って水に長時間触れることでかえって病気になると信じられていたためになるべく入浴しない、というほどで、中には一生に一度入ったか入らなかったか、などと噂される歴史上の人物もいたらしい。
時代が進んで衛生観念が変化すると、人々は入浴という行為を行うようになり、温泉地などを中心に入浴施設などが増加したが、それでも、世の中のほとんどの人々は毎日お湯につかるというのは困難なことであった。
どこでも水をふんだんに手に入れられるわけではなかったし、なにより、お湯を沸かすために使用する燃料を調達するのには金がかかる。
だが、エドゥアルドほどにもなると別だ。
従軍中でもない限り、入ろうと思えばいつでも入ることができる。
ホテル・ベルンシュタインはVIP向けの施設だったから、もちろんそういった設備も完備されている。
といっても、さすがに温泉地ではなかったから、風呂桶(ふろおけ)にお湯をためて半身浴のような状態になり、全身を洗い流す、という程度のものだ。
いつもベッタリとつき従ってくれているルーシェだったが、さすがに入浴時までは一緒ではない。
職業として淡々とそういった業務をこなす使用人だって当たり前にいるのだが、なんというか、彼女にそこまでしてもらうことは気が引けるというか、単純に良くないと思うのだ。
入浴はホテルに元々勤めていた従業員に手伝ってもらってサッパリとした気分で出てくると、ルーシェが用意してくれていた清潔な衣服に着替える。
すると、すっかりリラックスした気分になることができる。
———後は、眠るだけだ。
「ルーシェ」
「はい、エドゥアルドさま」
時刻は午後十時半を過ぎ、今日はもういいから戻って休むように伝えようとしたエドゥアルドだったが、メイドの、いつも通りの笑顔を見て、思わず言いよどんでしまっていた。
ふと、頭をよぎったのだ。
ザミュエルザーチ王国とサーベト帝国を相争わせるというヴィルヘルムの策について、彼女がどう思うのか、と。
(なぜ、そんなことを? )
エドゥアルドには、そう思った理由がすぐには分からなかった。
ルーシェは、いつも本当によくやってくれている。
献身的だし、誠実だし、忙しい合間にもその朗らかな笑顔を見ると気持ちが和らいで、また頑張ろうという気力が湧いて来る。
だが、彼女は一人のメイドに過ぎない。
ただの使用人。
そんな人々は、そこら中にいる。
いくら身近な存在であろうと、そんな彼女の意志など気にかける必要などないはずだった。
エドゥアルドは、代皇帝。
方や、一介のメイド。
背負っている責任も、立場もまったく異なる。
その、はずだ。
それなのにエドゥアルドは、どうしても引っかかりを覚えてしまう。
———気になるのだ。
ルーシェが、この狡猾な策謀について、どんな風に思うのかが。
「エドゥアルドさま? 」
自身の名前を呼んだきり、どこか険しくも思える表情で押し黙ってしまっている代皇帝のことを、メイドが怪訝(けげん)そうに見つめている。
(どうして、こんなに気になるのだろう? )
その姿を観察しながら、エドゥアルドは自問自答する。
仮に、もしもヴィルヘルムの策謀を、他国を扇動して相争わせるということを話したとして、彼女はどんな反応を示すのか。
おそらく、あまり良い顔はしないだろう。
ルーシェはエドゥアルドのやることにいつだって賛同してくれるが、しかしそれは、この帝国を良くしてくれると信じているからで、基本的に戦争という行為そのものは嫌っている。
共に従軍してくれるのは、主のことが心配だというのもあるのだが、同時に、一人でも多くの兵士の命を救いたいとも考えているからだ。
だから彼女は、衛生という部分で懸命に貢献しようとしてくれている。
「ああ、そうか」
その時エドゥアルドは、自身の感情の正体に気づき、思わずそう声を漏らしていた。
この策謀を、ルーシェはきっと、喜ばない。
そして少年代皇帝は、そうやって彼女を悲しませたくはないのだった。
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