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第三章:「課題山積」
・3-7 第26話:「栄光は大敵に」
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・3-7 第26話:「栄光は大敵に」
タウゼント帝国で内乱が勃発し、様々な駆け引きと戦いがくり広げられるのと並行して進展していた、もう一つの戦争。
その勝利の栄光は、大敵の頭上に輝いた。
自国の王家を打倒して国王を処刑し、共和制を打ち立てたアルエット共和国に対し、一昨年に帝国と実質的な同盟関係を結び、[懲罰]を名目に戦争を仕掛けたバ・メール王国は、それ以来ずっと、共和国軍との戦争の矢面に立たされていた。
一時は、エドゥアルドがノルトハーフェン公国軍の一部を割いて派遣した援軍と、国境地帯に建設されていた堅固な星形要塞に拠って防衛を成功させ、戦況は安定していた。
しかし、共和国で革命戦争を勝利に導き、共同して侵攻して来たタウゼント帝国軍とバ・メール王国軍をラパン・トルチェの会戦で撃破した英雄、アレクサンデル・ムナール将軍がフルゴルお王国を支配下に置き後背の安全を確保し、五十万にも及ぶ大軍を編制して王国へ侵攻を開始して以来、戦いの形勢は一方的なものとなって行った。
一刻も早く内乱を終結させねばならない。
当初、ベネディクト公爵とフランツ公爵の覇権争いに中立的な立場を取っていたエドゥアルドが深刻に危惧し、立ち上がる一因となったのも、この王国の苦境が原因であった。
バ・メール王国がまだ耐えていれば、可能な限り速やかに援軍を編制し、救出に向かう。
サイモン伯爵の懇願(こんがん)がなくともそうするつもりであったのだが、それは、果たせぬこととなってしまった。
「王都が陥落したのは、二週間前のことだそうです」
顔をあげたまま、目の前にいる少年がなにを言っているのかわからない、というきょとんとした顔をしているサイモンに向かって、エドゥアルドは沈痛な声で事実を伝える。
「アンペール二世殿は最後まで王都に残り、兵士たちと共に奮戦したそうです。ですが、衆寡敵せず、弾薬も尽きたために、敵将・ムナール将軍からの降伏勧告を受け入れざるを得なくなってしまったのです」
「そ、それでは……! それではっ! わ、我が国、は……」
国運を背負い、手持ちの資金が尽きてどんなにひもじく惨めであろうともその役割を果たそうと執念深く機会を待ち続けた男の声が裏返り、震えている。
いつの間にか、その双眸(そうぼう)からはとめどなく涙が流れ落ちていた。
「我が国は……っ!!! ほ、滅んだ、というのですか……!? 」
「残念ながら……」
その肯定の言葉を聞くと、サイモンはその場に崩れ落ちた。
聞こえてくるのは、慟哭(どうこく)。
———彼の悲しみ、そして後悔は、いったいどれほどなのだろうか。
察するのに余りあるものがあり、見ているエドゥアルドの方まで目頭が熱くなってきてしまう。
ルーシェなどは、本当に涙をこぼして、ハンカチでぬぐったりしている。
(今頃は、派手に凱旋(がいせん)式でもしているのだろうか。それとも……)
代皇帝は、面識を持ったことはないが、戦場で相対したことはある敵将の姿をあれこれと想像してみる。
バ・メール王国を降伏させたことで、ムナール将軍はその軍歴にまた輝かしい一ページを書き加えた。
これほどの偉業を成し遂げた人物は、歴史上にもいないかもしれない。
彼は、当初は劣勢であった革命軍を勝利させ、懲罰を名目に侵攻して来た二か国を撃退し、南の隣国であったフルゴル王国の内乱に乗じて同国を実質的な支配下に置き、ついにはバ・メール王国を滅ぼした。
今や共和勢力の版図は、三か国にも及ぶ。
この強大化した共和国の力を、天才的な軍略家であるムナール将軍が率いている。
負けるつもりなど毛頭なかったが、しかし、必ず勝てる、という確信は少しも持つことができなかった。
「エドゥアルド、陛下……」
声をあげて祖国の滅亡を嘆いていたサイモン伯爵が、いつの間にか泣き止んでいた。
彼はあらためて跪(ひざまず)き直し、真っ直ぐに代皇帝を見上げている。
「拝謁を賜りましたこと、あらためて、感謝を申し上げます……。しかしながら、もはや我が主君より授かりし任務は、果たし得ぬことと、相成りました。……これにて、引き下がらせていただきたく存じます。陛下のご親近を騒がせましたこと、どうか、我が国の非業をご勘案下さり、ご容赦くださいますと、幸いと存じます……」
絞り出すような、だが、悲痛な決意のこもった、断固とした口調での別れの言葉。
迷いのない伯爵のその表情と、その言葉に、エドゥアルドは胸騒ぎを覚える。
「サイモン伯爵。……まさか、自決なさるおつもりか? 」
直感のままに訪ねると、伯爵は少し驚き、それから、沈痛な面持ちで顔を伏せた。
「任務を果たすこと能(あた)わず、祖国は滅び、主君まで捕らわれの身となっては……。いったい、なんの面目があって、生きて我が故郷に戻ることができましょうか! 」
「バ・メール王国が破れたのは、貴殿のせいではないはずです。サイモン伯爵」
おそらくこのままエドゥアルドの前を退出した後、すぐに身辺を整理し、自害する腹積もりでいるらしい伯爵に、代皇帝は自ら歩み寄ると、その前にしゃがみこんで強い力でその両肩をつかんでいた。
「貴殿が使者の任を果たせなかったのは、おり悪く我が国で内乱が始まったからなのです。共和国の隆盛から目を背け、権力をもてあそび続けた者たちが悪いのです」
「しかしっ、陛下っ!! 私(わたくし)は、もう、生きていく意義を見出せぬのですっ! 」
「サイモン殿。貴殿には、まだやれることがあるはずです。……祖国復興のために働くのです。バ・メール王国からはきっと、多くの者が脱出して参りましょう。その者たちを糾合し、そして、我が国を拠点として、祖国を取り戻し、主君を救うべく運動するのです。そのために、僕が力になりましょう。貴方に活動の拠点を与え、資金を援助し、そして、時が来れば、我が帝国の精兵を持って、共和国と戦いましょう」
静かな、だが、力強い言葉。
代皇帝自身の口からの、全面的な協力の申し出。
サイモン伯爵はハッとして顔をあげると、すぐにまた顔をくしゃくしゃにして、その場に崩れ落ち、感涙にむせび泣いていた。
タウゼント帝国で内乱が勃発し、様々な駆け引きと戦いがくり広げられるのと並行して進展していた、もう一つの戦争。
その勝利の栄光は、大敵の頭上に輝いた。
自国の王家を打倒して国王を処刑し、共和制を打ち立てたアルエット共和国に対し、一昨年に帝国と実質的な同盟関係を結び、[懲罰]を名目に戦争を仕掛けたバ・メール王国は、それ以来ずっと、共和国軍との戦争の矢面に立たされていた。
一時は、エドゥアルドがノルトハーフェン公国軍の一部を割いて派遣した援軍と、国境地帯に建設されていた堅固な星形要塞に拠って防衛を成功させ、戦況は安定していた。
しかし、共和国で革命戦争を勝利に導き、共同して侵攻して来たタウゼント帝国軍とバ・メール王国軍をラパン・トルチェの会戦で撃破した英雄、アレクサンデル・ムナール将軍がフルゴルお王国を支配下に置き後背の安全を確保し、五十万にも及ぶ大軍を編制して王国へ侵攻を開始して以来、戦いの形勢は一方的なものとなって行った。
一刻も早く内乱を終結させねばならない。
当初、ベネディクト公爵とフランツ公爵の覇権争いに中立的な立場を取っていたエドゥアルドが深刻に危惧し、立ち上がる一因となったのも、この王国の苦境が原因であった。
バ・メール王国がまだ耐えていれば、可能な限り速やかに援軍を編制し、救出に向かう。
サイモン伯爵の懇願(こんがん)がなくともそうするつもりであったのだが、それは、果たせぬこととなってしまった。
「王都が陥落したのは、二週間前のことだそうです」
顔をあげたまま、目の前にいる少年がなにを言っているのかわからない、というきょとんとした顔をしているサイモンに向かって、エドゥアルドは沈痛な声で事実を伝える。
「アンペール二世殿は最後まで王都に残り、兵士たちと共に奮戦したそうです。ですが、衆寡敵せず、弾薬も尽きたために、敵将・ムナール将軍からの降伏勧告を受け入れざるを得なくなってしまったのです」
「そ、それでは……! それではっ! わ、我が国、は……」
国運を背負い、手持ちの資金が尽きてどんなにひもじく惨めであろうともその役割を果たそうと執念深く機会を待ち続けた男の声が裏返り、震えている。
いつの間にか、その双眸(そうぼう)からはとめどなく涙が流れ落ちていた。
「我が国は……っ!!! ほ、滅んだ、というのですか……!? 」
「残念ながら……」
その肯定の言葉を聞くと、サイモンはその場に崩れ落ちた。
聞こえてくるのは、慟哭(どうこく)。
———彼の悲しみ、そして後悔は、いったいどれほどなのだろうか。
察するのに余りあるものがあり、見ているエドゥアルドの方まで目頭が熱くなってきてしまう。
ルーシェなどは、本当に涙をこぼして、ハンカチでぬぐったりしている。
(今頃は、派手に凱旋(がいせん)式でもしているのだろうか。それとも……)
代皇帝は、面識を持ったことはないが、戦場で相対したことはある敵将の姿をあれこれと想像してみる。
バ・メール王国を降伏させたことで、ムナール将軍はその軍歴にまた輝かしい一ページを書き加えた。
これほどの偉業を成し遂げた人物は、歴史上にもいないかもしれない。
彼は、当初は劣勢であった革命軍を勝利させ、懲罰を名目に侵攻して来た二か国を撃退し、南の隣国であったフルゴル王国の内乱に乗じて同国を実質的な支配下に置き、ついにはバ・メール王国を滅ぼした。
今や共和勢力の版図は、三か国にも及ぶ。
この強大化した共和国の力を、天才的な軍略家であるムナール将軍が率いている。
負けるつもりなど毛頭なかったが、しかし、必ず勝てる、という確信は少しも持つことができなかった。
「エドゥアルド、陛下……」
声をあげて祖国の滅亡を嘆いていたサイモン伯爵が、いつの間にか泣き止んでいた。
彼はあらためて跪(ひざまず)き直し、真っ直ぐに代皇帝を見上げている。
「拝謁を賜りましたこと、あらためて、感謝を申し上げます……。しかしながら、もはや我が主君より授かりし任務は、果たし得ぬことと、相成りました。……これにて、引き下がらせていただきたく存じます。陛下のご親近を騒がせましたこと、どうか、我が国の非業をご勘案下さり、ご容赦くださいますと、幸いと存じます……」
絞り出すような、だが、悲痛な決意のこもった、断固とした口調での別れの言葉。
迷いのない伯爵のその表情と、その言葉に、エドゥアルドは胸騒ぎを覚える。
「サイモン伯爵。……まさか、自決なさるおつもりか? 」
直感のままに訪ねると、伯爵は少し驚き、それから、沈痛な面持ちで顔を伏せた。
「任務を果たすこと能(あた)わず、祖国は滅び、主君まで捕らわれの身となっては……。いったい、なんの面目があって、生きて我が故郷に戻ることができましょうか! 」
「バ・メール王国が破れたのは、貴殿のせいではないはずです。サイモン伯爵」
おそらくこのままエドゥアルドの前を退出した後、すぐに身辺を整理し、自害する腹積もりでいるらしい伯爵に、代皇帝は自ら歩み寄ると、その前にしゃがみこんで強い力でその両肩をつかんでいた。
「貴殿が使者の任を果たせなかったのは、おり悪く我が国で内乱が始まったからなのです。共和国の隆盛から目を背け、権力をもてあそび続けた者たちが悪いのです」
「しかしっ、陛下っ!! 私(わたくし)は、もう、生きていく意義を見出せぬのですっ! 」
「サイモン殿。貴殿には、まだやれることがあるはずです。……祖国復興のために働くのです。バ・メール王国からはきっと、多くの者が脱出して参りましょう。その者たちを糾合し、そして、我が国を拠点として、祖国を取り戻し、主君を救うべく運動するのです。そのために、僕が力になりましょう。貴方に活動の拠点を与え、資金を援助し、そして、時が来れば、我が帝国の精兵を持って、共和国と戦いましょう」
静かな、だが、力強い言葉。
代皇帝自身の口からの、全面的な協力の申し出。
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