6 / 232
第一章:「困難な幕開け」
・1-4 第4話:「馬上軍議:1」
しおりを挟む
・1-4 第4話:「馬上軍議:1」
ノルトハーフェン公爵・エドゥアルドに率いられた公正軍は、逃亡中の敵将であったベネディクト・フォン・ヴェストヘルゼンの身柄を確保すると、即日、帝都・トローンシュタットへ向けて出発した。
少年公爵が危惧したとおり、将兵には疲労が色濃くあらわれていた。
グラオベーアヒューゲルの会戦以降、逃亡したベネディクト公爵を捜索するためにずっと働いており、十分な休息をとることが出来なかったからだ。
彼らは安眠を貪ることも、身に着けた衣服を洗濯することもままならず、戦塵にまみれ、場合によってはほつれや穴が空いたままの着の身着のままだった。
それでも、士気は低下していなかった。
自分たちは勝利し、エドゥアルドという次世代の指導者が新しい帝国を作るという大事業に着手することに大きく貢献したのだと、そう自負を抱いているからだ。
それに、今は辛くとも、帝都に凱旋を果たした後には十分な休暇と褒美が得られるだろうという期待があった。そしてその暁には、歴史的な会戦の当事者であり、勝利をもたらした一人として、胸を張って故郷に錦を飾ることが出来るのだ。
薄汚れてはいたものの、帝都に向かって行進する将兵の表情は明るく、その隊列は整い、打ち鳴らされ続けているドラムの音に歩調もそろっていた。
———まさに一仕事終えた、という雰囲気の部下たちと異なり、エドゥアルドを始めとする首脳部の表情は険しかった。
長い行軍と戦闘によってすっかり痛み、底のすり減ったブーツで歩き続ける兵士たちは辛いだろう。それに対して、少年公爵たちは馬に乗っており、遥かに楽をしている。それなのに前者の表情が明るく、後者の表情が曇っているのは、指導者たちは行軍中も時間を惜しんで様々なことを決定していかなければならないというプレッシャーがあるからだ。
全軍の先頭をきって進んでいく、エドゥアルドに直接率いられている軍団であるノルトハーフェン公国軍。その隊列に守られた中ほどに、ノルトハーフェン公爵を始め、彼と共に今後のこの帝国の行く末を決めるべき人々が集まっている。
その筆頭はエドゥアルドだったが、彼の意志だけでは物事を差配することはできなかった。才覚はともかくとして、年少であるだけに経験が不足している部分があり、本人がそのことを自覚し、より経験や専門知識を持った人々からの助言を必要としているからだ。
加えて、彼の勝利のために貢献してくれた人々の意向も無視することはできなかった。公正軍に参集してくれた諸侯の力がなければ、数の面で敵に立ち向かうことが出来なかったはずだからだ。
とりわけ、二人の公爵の影響力は大きい。
一人は、エドゥアルドが統治しているノルトハーフェン公国の東の隣国であり、少年公爵とは義兄弟で、かつ、盟友関係にあるオストヴィーゼ公爵。
ユリウス・フォン・オストヴィーゼ。
もう一人は、内乱が始まった当初は中立の立場を示し距離を置いていたものの、土壇場でエドゥアルドに味方し、逃亡中だったベネディクトを捕縛するという大功をあげたアルトクローネ公爵。
デニス・フォン・アルトクローネ。
帝国に存在する五つの公爵家、帝冠を戴く資格を持つ家柄として存続して来た高位の貴族の内、その三つの家の当主が実質的な最高意思決定権を有している。
この三人の公爵たちは今、互いに馬首を並べて、帝都へと続く街道を進んでいた。
彼らほどの身分となると、より快適な馬車で移動してもおかしくはなかったし、そうするための馬車も従軍しているのだが、こうしてわざわざ馬に乗って進んでいるのは、帝都につくまでの間に決めねばならない様々な事柄について話し合うのに都合が良いからだった。
最終的な決定権は少年公爵が握り、他の二人の公爵はその意思決定に大きな影響力を及ぼすことが出来るが、かといって、彼らだけでは決められないこともある。
ユリウスは今年二十二歳で、ミディアムセンター分けにされた濃いブロンドの髪と緑色の碧眼を持つハンサムな青年だ。エドゥアルドと同じく若く聡明な指導者としての評判を得ているが、やはり経験不足な面があり、年長者たちの助力を必要としていた。
デニスは四十三歳と立派な大人で、中肉中背の身体に、オールバックにした茶色の髪と整えたあごひげを持つ、気弱そうな印象の男性だ。公爵位を引き継ぎ領主となってからの年月も相応に長かったが、優柔不断な面があり、やはりそれぞれの分野の専門家の意見を必要としている。
こうした事情で、ノルトハーフェン公爵を中心に、右側にアルトクローネ公爵、左側にオストヴィーゼ公爵と、馬首を並べて進んでいく三人の周囲には、彼らが特に頼りにしている側近たちが集まってぐるりと取り囲んでいた。
そうした臣下たちの中でエドゥアルドがもっとも頼りとしているのは、二人の人物。
一人は、ブレーンとして重用しているヴィルヘルム。
もう一人は、軍事面の要として深く信頼されている、元帝国陸軍大将で伯爵、アントン・フォン・シュタムだった。
アントンはすでに五十五歳という年齢の経験豊富な将校で、オールバックにされた白髪交じりの茶色の髪と、茶色の瞳の思慮深そうな印象の双眸を持つ。以前、タウゼント帝国がバ・メール王国と共謀し、西の隣国のアルエット共和国に戦争をしかけた際には皇帝の名の下に全軍を掌握し指揮する立場にあったが、戦役の中で起こったラパン・トルチェの会戦に敗北したことの責任を一身に背負う形で辞任し、軍の階級だけでなく先祖代々受け継いできた爵位と領地を失ったところを、その力量を惜しんだエドゥアルドに招かれたという経歴を持つ。
アントンはすべて自分の責任であると認め、自決しようとしていたが、共和国に対する敗戦は、実際には彼の責任とするべきところは小さかった。そもそも帝国の戦争目的が、平民による革命で貴族たちの権力を覆し、アルエット王国の王家を抹殺した共和国への[懲罰]という曖昧なものであっただけでなく、戦争全体の見通しが甘く、補給の問題を生じさせてしまい、不利な態勢で決戦に及ばざるを得ない状況に追い込まれてしまったからだ。
まして、アントンは全軍の指揮権を名目上は保有していたが、実際の作戦には諸侯の意向が大きく反映され、彼の指揮は度々介入を受け、満足のいく統率をさせてもらえなかったのだ。
もし彼に全面的な信頼を置き、一切のことを委ねていたのなら、勝利を得られたかもしれない。少なくとも、惨めな敗北をすることなどなかったはずだ。
そう確信していたエドゥアルドは手を尽くしてアントンを救い出し、そのことに感謝した老練な将軍は、以後、ノルトハーフェン公国の客将として力を尽くし、現在はその生涯を通して蓄積した戦訓から設立した参謀本部の初代参謀総長として活躍している。
こうした専門知識を有する臣下たちの見識を参考にしながら、エドゥアルドたち三人の公爵はそれぞれの意見を出し合い、今後についての意思決定を進めていった。
ノルトハーフェン公爵・エドゥアルドに率いられた公正軍は、逃亡中の敵将であったベネディクト・フォン・ヴェストヘルゼンの身柄を確保すると、即日、帝都・トローンシュタットへ向けて出発した。
少年公爵が危惧したとおり、将兵には疲労が色濃くあらわれていた。
グラオベーアヒューゲルの会戦以降、逃亡したベネディクト公爵を捜索するためにずっと働いており、十分な休息をとることが出来なかったからだ。
彼らは安眠を貪ることも、身に着けた衣服を洗濯することもままならず、戦塵にまみれ、場合によってはほつれや穴が空いたままの着の身着のままだった。
それでも、士気は低下していなかった。
自分たちは勝利し、エドゥアルドという次世代の指導者が新しい帝国を作るという大事業に着手することに大きく貢献したのだと、そう自負を抱いているからだ。
それに、今は辛くとも、帝都に凱旋を果たした後には十分な休暇と褒美が得られるだろうという期待があった。そしてその暁には、歴史的な会戦の当事者であり、勝利をもたらした一人として、胸を張って故郷に錦を飾ることが出来るのだ。
薄汚れてはいたものの、帝都に向かって行進する将兵の表情は明るく、その隊列は整い、打ち鳴らされ続けているドラムの音に歩調もそろっていた。
———まさに一仕事終えた、という雰囲気の部下たちと異なり、エドゥアルドを始めとする首脳部の表情は険しかった。
長い行軍と戦闘によってすっかり痛み、底のすり減ったブーツで歩き続ける兵士たちは辛いだろう。それに対して、少年公爵たちは馬に乗っており、遥かに楽をしている。それなのに前者の表情が明るく、後者の表情が曇っているのは、指導者たちは行軍中も時間を惜しんで様々なことを決定していかなければならないというプレッシャーがあるからだ。
全軍の先頭をきって進んでいく、エドゥアルドに直接率いられている軍団であるノルトハーフェン公国軍。その隊列に守られた中ほどに、ノルトハーフェン公爵を始め、彼と共に今後のこの帝国の行く末を決めるべき人々が集まっている。
その筆頭はエドゥアルドだったが、彼の意志だけでは物事を差配することはできなかった。才覚はともかくとして、年少であるだけに経験が不足している部分があり、本人がそのことを自覚し、より経験や専門知識を持った人々からの助言を必要としているからだ。
加えて、彼の勝利のために貢献してくれた人々の意向も無視することはできなかった。公正軍に参集してくれた諸侯の力がなければ、数の面で敵に立ち向かうことが出来なかったはずだからだ。
とりわけ、二人の公爵の影響力は大きい。
一人は、エドゥアルドが統治しているノルトハーフェン公国の東の隣国であり、少年公爵とは義兄弟で、かつ、盟友関係にあるオストヴィーゼ公爵。
ユリウス・フォン・オストヴィーゼ。
もう一人は、内乱が始まった当初は中立の立場を示し距離を置いていたものの、土壇場でエドゥアルドに味方し、逃亡中だったベネディクトを捕縛するという大功をあげたアルトクローネ公爵。
デニス・フォン・アルトクローネ。
帝国に存在する五つの公爵家、帝冠を戴く資格を持つ家柄として存続して来た高位の貴族の内、その三つの家の当主が実質的な最高意思決定権を有している。
この三人の公爵たちは今、互いに馬首を並べて、帝都へと続く街道を進んでいた。
彼らほどの身分となると、より快適な馬車で移動してもおかしくはなかったし、そうするための馬車も従軍しているのだが、こうしてわざわざ馬に乗って進んでいるのは、帝都につくまでの間に決めねばならない様々な事柄について話し合うのに都合が良いからだった。
最終的な決定権は少年公爵が握り、他の二人の公爵はその意思決定に大きな影響力を及ぼすことが出来るが、かといって、彼らだけでは決められないこともある。
ユリウスは今年二十二歳で、ミディアムセンター分けにされた濃いブロンドの髪と緑色の碧眼を持つハンサムな青年だ。エドゥアルドと同じく若く聡明な指導者としての評判を得ているが、やはり経験不足な面があり、年長者たちの助力を必要としていた。
デニスは四十三歳と立派な大人で、中肉中背の身体に、オールバックにした茶色の髪と整えたあごひげを持つ、気弱そうな印象の男性だ。公爵位を引き継ぎ領主となってからの年月も相応に長かったが、優柔不断な面があり、やはりそれぞれの分野の専門家の意見を必要としている。
こうした事情で、ノルトハーフェン公爵を中心に、右側にアルトクローネ公爵、左側にオストヴィーゼ公爵と、馬首を並べて進んでいく三人の周囲には、彼らが特に頼りにしている側近たちが集まってぐるりと取り囲んでいた。
そうした臣下たちの中でエドゥアルドがもっとも頼りとしているのは、二人の人物。
一人は、ブレーンとして重用しているヴィルヘルム。
もう一人は、軍事面の要として深く信頼されている、元帝国陸軍大将で伯爵、アントン・フォン・シュタムだった。
アントンはすでに五十五歳という年齢の経験豊富な将校で、オールバックにされた白髪交じりの茶色の髪と、茶色の瞳の思慮深そうな印象の双眸を持つ。以前、タウゼント帝国がバ・メール王国と共謀し、西の隣国のアルエット共和国に戦争をしかけた際には皇帝の名の下に全軍を掌握し指揮する立場にあったが、戦役の中で起こったラパン・トルチェの会戦に敗北したことの責任を一身に背負う形で辞任し、軍の階級だけでなく先祖代々受け継いできた爵位と領地を失ったところを、その力量を惜しんだエドゥアルドに招かれたという経歴を持つ。
アントンはすべて自分の責任であると認め、自決しようとしていたが、共和国に対する敗戦は、実際には彼の責任とするべきところは小さかった。そもそも帝国の戦争目的が、平民による革命で貴族たちの権力を覆し、アルエット王国の王家を抹殺した共和国への[懲罰]という曖昧なものであっただけでなく、戦争全体の見通しが甘く、補給の問題を生じさせてしまい、不利な態勢で決戦に及ばざるを得ない状況に追い込まれてしまったからだ。
まして、アントンは全軍の指揮権を名目上は保有していたが、実際の作戦には諸侯の意向が大きく反映され、彼の指揮は度々介入を受け、満足のいく統率をさせてもらえなかったのだ。
もし彼に全面的な信頼を置き、一切のことを委ねていたのなら、勝利を得られたかもしれない。少なくとも、惨めな敗北をすることなどなかったはずだ。
そう確信していたエドゥアルドは手を尽くしてアントンを救い出し、そのことに感謝した老練な将軍は、以後、ノルトハーフェン公国の客将として力を尽くし、現在はその生涯を通して蓄積した戦訓から設立した参謀本部の初代参謀総長として活躍している。
こうした専門知識を有する臣下たちの見識を参考にしながら、エドゥアルドたち三人の公爵はそれぞれの意見を出し合い、今後についての意思決定を進めていった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幕末☆妖狐戦争 ~九尾の能力がはた迷惑な件について~
カホ
ファンタジー
御影 雫は、都内の薬学部に通う、手軽な薬を作るのが好きな、ごく普通の女子大生である。
そんな彼女は、ある日突然、なんの前触れもなく見知らぬ森に飛ばされてしまう。
「こいつを今宵の生贄にしよう」
現れた男たちによって、九尾の狐の生贄とされてしまった雫は、その力の代償として五感と心を失う。
大坂、そして京へと流れて行き、成り行きで新選組に身を寄せた雫は、襲いくる時代の波と、生涯に一度の切ない恋に翻弄されることとなる。
幾度となく出会いと別れを繰り返し、それでも終点にたどり着いた雫が、時代の終わりに掴み取ったのは………。
注)あまり真面目じゃなさそうなタイトルの話はたいてい主人公パートです
徐々に真面目でシリアスになって行く予定。
歴史改変がお嫌いな方は、小説家になろうに投稿中の <史実運命> 幕末☆(以下略)の方をご覧ください!
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

日本は異世界で平和に過ごしたいようです。
Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。
これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。
その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。
そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが...
この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ!
ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
"小説家になろう"にも掲載中。
"小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる