サービス開始前にサ終を迎えたゲームの、あれに転生しました。

ぬるちぃるちる

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チュートリアルなの?

聖女になったのだが

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とりあえず、存在感消してるとは言え、道端に立っているのもなんなので、
扱いに困る謎生物、先王の遺児を抱えたまま、公園に来てみた。
たまたま人の邪魔にならない場所で一番近かったのが、この噴水公園だ。

この、薄汚れたファンタジー生物(先王の遺児)を、噴水で洗おうとしたとかではない。
とりあえず、ベンチにおいて、ステータスパネルの職業スキルをチェックする。

職業いっぱいあるな、学園もののゲームじゃないの?
聖女スキルの状態確認メディカルチェック 使えそう。
今じゃないけど、盗賊スキルのサーチとかめっちゃ使えそう。
っていうか、盗賊って職業犯罪者じゃないの?

グレーアウトしてるけど、やっぱり使えないのかな?
あ、ジョブの切り替えがある。
慈愛と魔法の数値が……、
あ、さっき数値カンストさせたから関係ないや。

『シャルロット・ストラトスは、聖女になりました。』
 ガイダンスの文字がでた。
後で名前も変えよ。
もう、モブ子で良くない?

聖女レベル50で全部のスキル開放か。
いいや、もう、聖女レベルもカンストさせとこう。

よし、浄化、回復、状態異常解除、メディカルチェックがすぐ使えそう。

まず、汚れた獣を『浄化』。
おお、真っ白になった!

次に『状態確認』。
呪い:獣化
状態:瀕死
おお、見た目通り!

連続して、『回復』『状態異常解除』
おお、ベンチに伏すこぎれいな少年登場。

ちゃんと、服着てた!良かった!ファンタジー万歳!
でも、まだ疲れているのだろうか、寝ている。
そっと手持ちのひざ掛けを肩にかけてみる。
MP結構使うみたいだったけど、全然減ってないや、カンスト万歳。
私みたいなエンジョイ勢にはもったいないけど、有難い。
公園の風を感じつつ今後のことを考えようとした……。

と、その時、突如、公園がざわつく。
焦った顔の神官や神殿騎士っぽい人たちが駆け込んできた。
怖っ!やばっ、なんかまずった?

「今、この公園で、大量の聖属性魔法の使用を検知したのだが
 何か見なかったか?」
 カップルや子供たちに聞いて回っている。

気配消したまま、様子を見ていると、カップルの女の方が神官に立たされていた。
「え?そんな、私が聖女!?」
 なんか、男の方置き去りで、連れていかれたけど、
まんざらでもなさそうだったので、きっとこれで良かったんだと思う。
どんまい。
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