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6 ワンピースを着た女の子
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「桜ちゃん、一緒に行こう」
麻衣ちゃんが、音楽の教科書とリコーダーを胸に抱えてやってきた。人気ブランドのピンクのワンピースを着ていて、今日もとびきり可愛い。
わたしは、夏でも暑いのを我慢して長ズボンをはいていることが多い。体操着が半ズボンなのは仕方ないけど、なるべく足を出したくないからだ。
今日もボトムスはデニムのパンツ。その代わり、トップスはフリルいっぱいのミントグリーンのタンクトップで思い切り女の子っぽくした。
「麻衣ちゃん、ちょっと待って」
移動教室の準備が出来ていなかったわたしは、急いで机の中から教科書を探す。
プールの授業に出られない分、他の教科は頑張りたいと思っているのに、いつも出遅れてしまう。
「あった、あった」
やっと音楽の教科書を探し当て音楽室に向かおうとするわたしに、
「桜ちゃん、リコーダーは?」
と、麻衣ちゃんが自分のリコーダーを振って見せた。
「あっ! もう、なんでわたしっていつもこうなんだろう」
リコーダーを探そうとして、音楽の教科書を取り落とす。
麻衣ちゃんが、笑いながら教科書をひろって机の上に置いてくれた。
膝を床について机の中をのぞきこんでいると、頭をパシッとはたかれた。
「イタッ」
見上げると、浩太くんがニヤニヤしていた。
「まったく、そそっかしいなぁ、桜ちゃんは」
「もう! 見てたの? ひどい!」
わたしが怒ると、
「見てたっていうか、隣の席だから見たくなくても見えちゃうもん。仕方ないだろ」
と浩太くんがいばって言う。
「おっちょこちょいだし走るのは遅いし泳げないし、桜ちゃんってなにか得意なことあるの?」
「浩太くんに言われたくないよ! テストの点は、わたしの方がいつも上だし」
浩太くんが、顔を真っ赤にした。
「ちょっとだけだろ!」
浩太くんは、麻衣ちゃんの方をチラチラ気にしている。
浩太くんは麻衣ちゃんのことが好きなんだと思う。
でも、直接話しかける勇気がないから、麻衣ちゃんといるわたしのことをすぐにからかってくる。
「浩太くん、そんな言い方するなんてひどいよ」
麻衣ちゃんが悲しそうな顔をして言うと、浩太くんは気まずそうに目を泳がせた。
ほら、麻衣ちゃんに嫌われた。ざまーみろって思う。
「それに、わたし泳げないわけじゃないしっ」
大きな声で言ってしまってから、あっと口を手で押さえる。
「じゃぁ、泳いで見せろよ」
浩太くんが、強気な態度でせまってくる。
泳ぐところをみんなに見せてやりたいけど、できないから悔しい。
わたしは、何も言い返せなくて、プイと横を向いた。
そしたらそこに、隼人くんが立っていて、心臓が止まるかと思った。
隼人くんは今日もクールでかっこよくて、さわやかな風が吹き抜けていくようだ。
「おう、隼人。のろまなカメさんはほっといて、早く音楽室行こうぜ」
浩太くんがいやみったらしく言う。
「ちょっと、誰がカメよ!」
思わず叫んで、はっと口を閉じる。
隼人くんが笑っている。わたしは、顔が熱くなった。
どうして隼人くんみたいな人が、サルみたいな浩太くんと仲良しなんだろう。
浩太くんがその場を立ち去ろうとしたけど、隼人くんがなぜか動こうとしない。
「隼人、行かないの?」
不思議そうな顔をする浩太くんにかまわず、隼人くんは、わたしのことを観察するようにじっと見つめてきた。
「な、なに?」
胸がドキドキして、声が裏返ってしまう。
「やっぱり違ったかな」
と、隼人くんが首をかしげた。
「違ったってなにが?」
「もしかして桜ちゃん、昨日の夜9時ころ、海岸通りを一人で歩いていなかった?」
「えっ!」
思い当たることがあって、わたしは息がつまりそうになった。
「夜の9時って……そんな遅くに小学生の女の子が一人で出歩くわけないよねぇ?」
麻衣ちゃんがわたしの顔を見て言った。
「う、ううん……」
わたしはあいまいな返事をした。
「でも、あの辺りなら桜ちゃんの家からも近いし」
隼人くんがボソッとつぶやく。
「隼人、桜ちゃんに似た人を見たの?」
浩太くんが、話に割りこんでくる。
「てゆうか、桜ちゃんだと思って自転車で追いかけたんだけど途中で見失っちゃって。でも、後から考えたらその子ワンピースを着ていたから、やっぱり違ったのかなって。だって桜ちゃん、いつもズボンだろ?」
「あ、うん」
うなずきながら、後ろめたい気持ちになる。いつもズボンなのは本当だけど、隼人くんが見た女の子は、きっとわたしだ。
それはわたしではないと、はっきり言ってはいない。だから嘘をついているわけじゃない。
勝手にみんなが、隼人くんが人違いをしたんだって方向に話を進めているだけ。
「隼人くんは、なんでそんな時間に海岸通りにいたの?」
わたしが聞きたかったことを、麻衣ちゃんが聞いてくれた。
「オレは、塾の帰り」
「隼人くん、塾なんて行ってるんだ! すごーい」
麻衣ちゃんが、両手を合わせた。可愛すぎてずるいなぁ、とちょっぴり焼きもちを焼いてしまう。
「オレだって行ってるぜ、隼人と同じ塾」
すかさず浩太くんが鼻の穴をふくらめて言った。すごい自慢げ。
「塾行っているのに、あの点数なんだ」
「おい、桜ちゃん、つっこみ早すぎ」
浩太くんが、パシッとわたしの頭を叩く。
「やめろよ、浩太」
と隼人くんが浩太くんをにらむ。
乱暴な浩太くんと違って、やっぱり隼人くんは優しい。
もしかして隼人くん、わたしをかばってくれたのかな。ちょっぴり胸が熱くなる。
「隼人くんは、勉強も運動もできてすごいね」
わたしが言いたかったセリフを、麻衣ちゃんにとられてしまった。
これじゃぁ、わたしも浩太くんと同じだ。隼人くんと話したいのに、浩太くんとのケンカばかりを隼人くんに見られてかっこ悪い。
「隼人は将来、医者になりたいんだって」
浩太くんがまるで自分の夢のように、自慢げに言う。
「あんまり人に言うなよ」
隼人くんすごいね、と言ったわたしの小さな声は、麻衣ちゃんの「すごーい!」という高い声に、かき消されてしまったと思う、たぶん。
でも、隼人くんがチラっとこっちを見て照れくさそうに笑ってくれた気がした。わたしの気のせいかもしれないけど、ちょっぴり嬉しかった。
麻衣ちゃんが、音楽の教科書とリコーダーを胸に抱えてやってきた。人気ブランドのピンクのワンピースを着ていて、今日もとびきり可愛い。
わたしは、夏でも暑いのを我慢して長ズボンをはいていることが多い。体操着が半ズボンなのは仕方ないけど、なるべく足を出したくないからだ。
今日もボトムスはデニムのパンツ。その代わり、トップスはフリルいっぱいのミントグリーンのタンクトップで思い切り女の子っぽくした。
「麻衣ちゃん、ちょっと待って」
移動教室の準備が出来ていなかったわたしは、急いで机の中から教科書を探す。
プールの授業に出られない分、他の教科は頑張りたいと思っているのに、いつも出遅れてしまう。
「あった、あった」
やっと音楽の教科書を探し当て音楽室に向かおうとするわたしに、
「桜ちゃん、リコーダーは?」
と、麻衣ちゃんが自分のリコーダーを振って見せた。
「あっ! もう、なんでわたしっていつもこうなんだろう」
リコーダーを探そうとして、音楽の教科書を取り落とす。
麻衣ちゃんが、笑いながら教科書をひろって机の上に置いてくれた。
膝を床について机の中をのぞきこんでいると、頭をパシッとはたかれた。
「イタッ」
見上げると、浩太くんがニヤニヤしていた。
「まったく、そそっかしいなぁ、桜ちゃんは」
「もう! 見てたの? ひどい!」
わたしが怒ると、
「見てたっていうか、隣の席だから見たくなくても見えちゃうもん。仕方ないだろ」
と浩太くんがいばって言う。
「おっちょこちょいだし走るのは遅いし泳げないし、桜ちゃんってなにか得意なことあるの?」
「浩太くんに言われたくないよ! テストの点は、わたしの方がいつも上だし」
浩太くんが、顔を真っ赤にした。
「ちょっとだけだろ!」
浩太くんは、麻衣ちゃんの方をチラチラ気にしている。
浩太くんは麻衣ちゃんのことが好きなんだと思う。
でも、直接話しかける勇気がないから、麻衣ちゃんといるわたしのことをすぐにからかってくる。
「浩太くん、そんな言い方するなんてひどいよ」
麻衣ちゃんが悲しそうな顔をして言うと、浩太くんは気まずそうに目を泳がせた。
ほら、麻衣ちゃんに嫌われた。ざまーみろって思う。
「それに、わたし泳げないわけじゃないしっ」
大きな声で言ってしまってから、あっと口を手で押さえる。
「じゃぁ、泳いで見せろよ」
浩太くんが、強気な態度でせまってくる。
泳ぐところをみんなに見せてやりたいけど、できないから悔しい。
わたしは、何も言い返せなくて、プイと横を向いた。
そしたらそこに、隼人くんが立っていて、心臓が止まるかと思った。
隼人くんは今日もクールでかっこよくて、さわやかな風が吹き抜けていくようだ。
「おう、隼人。のろまなカメさんはほっといて、早く音楽室行こうぜ」
浩太くんがいやみったらしく言う。
「ちょっと、誰がカメよ!」
思わず叫んで、はっと口を閉じる。
隼人くんが笑っている。わたしは、顔が熱くなった。
どうして隼人くんみたいな人が、サルみたいな浩太くんと仲良しなんだろう。
浩太くんがその場を立ち去ろうとしたけど、隼人くんがなぜか動こうとしない。
「隼人、行かないの?」
不思議そうな顔をする浩太くんにかまわず、隼人くんは、わたしのことを観察するようにじっと見つめてきた。
「な、なに?」
胸がドキドキして、声が裏返ってしまう。
「やっぱり違ったかな」
と、隼人くんが首をかしげた。
「違ったってなにが?」
「もしかして桜ちゃん、昨日の夜9時ころ、海岸通りを一人で歩いていなかった?」
「えっ!」
思い当たることがあって、わたしは息がつまりそうになった。
「夜の9時って……そんな遅くに小学生の女の子が一人で出歩くわけないよねぇ?」
麻衣ちゃんがわたしの顔を見て言った。
「う、ううん……」
わたしはあいまいな返事をした。
「でも、あの辺りなら桜ちゃんの家からも近いし」
隼人くんがボソッとつぶやく。
「隼人、桜ちゃんに似た人を見たの?」
浩太くんが、話に割りこんでくる。
「てゆうか、桜ちゃんだと思って自転車で追いかけたんだけど途中で見失っちゃって。でも、後から考えたらその子ワンピースを着ていたから、やっぱり違ったのかなって。だって桜ちゃん、いつもズボンだろ?」
「あ、うん」
うなずきながら、後ろめたい気持ちになる。いつもズボンなのは本当だけど、隼人くんが見た女の子は、きっとわたしだ。
それはわたしではないと、はっきり言ってはいない。だから嘘をついているわけじゃない。
勝手にみんなが、隼人くんが人違いをしたんだって方向に話を進めているだけ。
「隼人くんは、なんでそんな時間に海岸通りにいたの?」
わたしが聞きたかったことを、麻衣ちゃんが聞いてくれた。
「オレは、塾の帰り」
「隼人くん、塾なんて行ってるんだ! すごーい」
麻衣ちゃんが、両手を合わせた。可愛すぎてずるいなぁ、とちょっぴり焼きもちを焼いてしまう。
「オレだって行ってるぜ、隼人と同じ塾」
すかさず浩太くんが鼻の穴をふくらめて言った。すごい自慢げ。
「塾行っているのに、あの点数なんだ」
「おい、桜ちゃん、つっこみ早すぎ」
浩太くんが、パシッとわたしの頭を叩く。
「やめろよ、浩太」
と隼人くんが浩太くんをにらむ。
乱暴な浩太くんと違って、やっぱり隼人くんは優しい。
もしかして隼人くん、わたしをかばってくれたのかな。ちょっぴり胸が熱くなる。
「隼人くんは、勉強も運動もできてすごいね」
わたしが言いたかったセリフを、麻衣ちゃんにとられてしまった。
これじゃぁ、わたしも浩太くんと同じだ。隼人くんと話したいのに、浩太くんとのケンカばかりを隼人くんに見られてかっこ悪い。
「隼人は将来、医者になりたいんだって」
浩太くんがまるで自分の夢のように、自慢げに言う。
「あんまり人に言うなよ」
隼人くんすごいね、と言ったわたしの小さな声は、麻衣ちゃんの「すごーい!」という高い声に、かき消されてしまったと思う、たぶん。
でも、隼人くんがチラっとこっちを見て照れくさそうに笑ってくれた気がした。わたしの気のせいかもしれないけど、ちょっぴり嬉しかった。
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