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4 マーメイド研究所
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「ちょっとチクッとするからね」
滝沢先生が、決まり文句を言いながら、わたしの左腕に注射を打った。
「しばらく押さえていてね」
アルコールのついた脱脂綿で左腕を押さえ、滝沢先生は注射針を抜いた。
白衣に黒縁のメガネ。45歳の男の先生で、おしゃれなあごひげを生やしている。海外の有名大学を出ていて、すごく優秀な先生らしい。
滝沢先生は、学校に出した診断書を書いてくれた先生だ。お医者さんであって、マーメイド研究所の研究員でもある。わたしが幼稚園児の頃から、ずっと診てもらっている。
「体調はどうかな」
わたしが答える前に、横に座っていたお母さんが、
「元気いっぱいだよね」
と答えてしまう。
もう6年生だから自分で答えられるのに、いつもこうだ。
滝沢先生が、わたしと顔を見合わせて笑った。お母さん、しょうがないよねって顔に書いてある。わたしの味方をしてくれるところが、先生のいいところだ。
わたしたち家族が、海辺のまちに引っ越してきたのは、マーメイド研究所があったから。
町はずれにある総合研究センターは、5階建ての大きな建物。その中に脳科学とか宇宙科学とか色んな研究部門があって、マーメイド研究所はその中のひとつだ。5階のフロアすべてが、マーメイド研究所になっている。
風邪をひいた時や怪我をした時にも診てくれるけど、研究に協力しているってことで、治療費は払わなくていい。
「体調はどうかな、桜ちゃん」
滝沢先生が、わたしの名前を強調するように、もう一度聞いた。
「まぁまぁです。それよりこの注射、本当に効いているんですか? 毎月痛い思いして、なにも変わってないんだけど」
わたしは、口をとがらせて滝沢先生に言った。小さな頃から診てもらっているから、遠慮なく文句も言える。
「まぁ、桜ったら、そんな口のききかたはないでしょ」
「だって、注射打っても意味ないじゃん。マーメイドの力を押さえるなんて嘘ばっかり。お風呂に入れば、すぐにマーメイドに変身しちゃうもん」
注射を打ち始めた幼稚園児の頃は、痛くていつも泣いていた。
それでも、注射を打てばマーメイドに変身しなくなるのだと思って我慢した。もう少しすれば注射の効き目が出る、そう信じて、希望を持ってずっと我慢してきた。
でも、なにも変わらないまま6年生になってしまった。
お母さんが困った顔をして、助けを求めるように先生の方を見る。
「桜ちゃん、注射は意味がないって思うかもしれないけど、やめたら体調に変化が起きるかもしれない。一度、試してみる?」
滝沢先生は、冗談で言っている風でもなく、真剣な顔をしている。
「変化? 体調が悪くなるってこと?」
「悪くなるのとは違う。変化っていうのは……」
滝沢先生が言いかけたのをさえぎって、お母さんが叫んだ。
「注射をやめるなんて、ちょっと、先生!」
お母さんが、焦ったように椅子から立ち上がろうとした。お母さんの必死な様子に、わたしは不安な気持ちになった。
「やめたら、どうなるの?」
「正直、ぼくもわからない。けど、注射を打っている今は、なにか不思議なことが起きたりはしていないよね?」
「先生、今はその話は」
お母さんがなにか言いかけるのを、滝沢先生が手でさえぎった。お母さんが、あきらめたように口を閉じる。
「不思議なこと……」
言いながら、プールで起きた波を思い出していた。
あの時の、足元がふわっと浮き上がって、目の前で火花が散ったみたいな不思議な感覚。
滝沢先生の眉が、ピクッと動いた。
「なにか、気になることがあるなら言ってごらん」
「でも、気のせいかもしれないし」
わたしが、自信のない小さな声で言うと、滝沢先生は、
「どんなにささいなことでもいいから話してほしい。これは、ぼくからのお願いでもある」
と、ゆっくりと言った。
気持ち悪いくらいに優しい声で、頼みこむような言い方だった。
わたしは、滝沢先生とお母さんの顔を交互に見た。
お母さんは、どことなく不安そうな顔をしている。
だが、話してごらんというように、わたしの顔を見てゆっくりとうなずいた。
わたしは、滝沢先生の方に向き直った。
「学校でプールの授業を見学していたら、波が起きたんです」
「波?」
滝沢先生が、眉間にしわを寄せる。
「はい。まるで海みたいに、ザッブーンって」
お母さんが、はっと息を飲む音が聞こえた。
「そんな話、お母さん聞いてないわ。いつのこと?」
「おととい。話そうと思ったけど、忘れてた。今、思い出したの」
わたしは、言い訳するように言った。
「桜ちゃんは、その波が自分のせいだと思っているの?」
滝沢先生が、カルテになにか書きながら聞いてくる。
「桜に関係があるわけありません」
お母さんが、きっぱりと言った。
「ぼくは、桜ちゃんに聞いてます」
先生の一言に、お母さんがムッとするのがわかった。お母さんの目つきが鋭くなる。
「プールで波が起きたのは、桜ちゃんとなにか関係があると思う?」
滝沢先生は、書くのをやめて、まっすぐこっちを見た。
「わからないけど、波が起きた時、なんだか体がふわっとして、目の前で火花が散ったみたいだった」
「ただの、熱中症じゃない? 暑い中見学していたから」
お母さんが言うと、
「ただの熱中症だなんてお母さん、熱中症を甘く見ちゃいけませんよ」
と、滝沢先生がすかさず言った。
ケンカにでもなりそうな気配を感じて、わたしは慌てて言った。
「熱中症とは違うと思います」
滝沢先生が、うなずいた。
「桜ちゃん、もう少し聞かせて。体がふわっとしたのは、どんな気持ちの時だった?」
「どんな気持ち?」
滝沢先生は、なんでこんなことを聞くのだろう。注射の話からだいぶずれている気がする。注射となにか関係があるのだろうか。
「よく思い出して」
確かあの時は、顔がカーッと熱くなって。それは、麻衣ちゃんに隼人くんのことをからかわれたからで。わたしが隼人くんのことを好きとかどうとか……。
「桜、少し顔が赤いけど大丈夫? 熱でもあるのかしら」
お母さんが、わたしのおでこに手を当て、顔をのぞきこんでくる。
わたしは、首をブンブンと横に振った。ダメだ、こんな話、お母さんと先生の前でできるわけがない。はずかしすぎる。
「思い出した?」
滝沢先生の質問に、
「ダメです。忘れちゃいました」
とわたしは、早口で答えた。
滝沢先生は、小さくため息をつくと、それ以上は聞いてこなかった。
滝沢先生が、黒縁のメガネをはずして、カルテになにか書き留めている。メガネをはずした先生は、誰かに似ている気がした。
でも、それが誰だか思い出せない。
滝沢先生の整った横顔をじっと見つめる。先生の顔を正面から見れば思い出せるかもしれないと思ったが、こっちを見た時にはもうメガネをかけてしまっていた。
「桜ちゃん、お母さんと話があるから、下のロビーで待っていてくれる?」
お母さんと話ってなんだろう。なんの話か気になったが、わたしは、はいと素直に返事をして診察室から出ていった。
だが、素直にロビーに向かうわけがない。診察室のドアを閉じると、わたしはドアに耳をくっつけた。
滝沢先生が、決まり文句を言いながら、わたしの左腕に注射を打った。
「しばらく押さえていてね」
アルコールのついた脱脂綿で左腕を押さえ、滝沢先生は注射針を抜いた。
白衣に黒縁のメガネ。45歳の男の先生で、おしゃれなあごひげを生やしている。海外の有名大学を出ていて、すごく優秀な先生らしい。
滝沢先生は、学校に出した診断書を書いてくれた先生だ。お医者さんであって、マーメイド研究所の研究員でもある。わたしが幼稚園児の頃から、ずっと診てもらっている。
「体調はどうかな」
わたしが答える前に、横に座っていたお母さんが、
「元気いっぱいだよね」
と答えてしまう。
もう6年生だから自分で答えられるのに、いつもこうだ。
滝沢先生が、わたしと顔を見合わせて笑った。お母さん、しょうがないよねって顔に書いてある。わたしの味方をしてくれるところが、先生のいいところだ。
わたしたち家族が、海辺のまちに引っ越してきたのは、マーメイド研究所があったから。
町はずれにある総合研究センターは、5階建ての大きな建物。その中に脳科学とか宇宙科学とか色んな研究部門があって、マーメイド研究所はその中のひとつだ。5階のフロアすべてが、マーメイド研究所になっている。
風邪をひいた時や怪我をした時にも診てくれるけど、研究に協力しているってことで、治療費は払わなくていい。
「体調はどうかな、桜ちゃん」
滝沢先生が、わたしの名前を強調するように、もう一度聞いた。
「まぁまぁです。それよりこの注射、本当に効いているんですか? 毎月痛い思いして、なにも変わってないんだけど」
わたしは、口をとがらせて滝沢先生に言った。小さな頃から診てもらっているから、遠慮なく文句も言える。
「まぁ、桜ったら、そんな口のききかたはないでしょ」
「だって、注射打っても意味ないじゃん。マーメイドの力を押さえるなんて嘘ばっかり。お風呂に入れば、すぐにマーメイドに変身しちゃうもん」
注射を打ち始めた幼稚園児の頃は、痛くていつも泣いていた。
それでも、注射を打てばマーメイドに変身しなくなるのだと思って我慢した。もう少しすれば注射の効き目が出る、そう信じて、希望を持ってずっと我慢してきた。
でも、なにも変わらないまま6年生になってしまった。
お母さんが困った顔をして、助けを求めるように先生の方を見る。
「桜ちゃん、注射は意味がないって思うかもしれないけど、やめたら体調に変化が起きるかもしれない。一度、試してみる?」
滝沢先生は、冗談で言っている風でもなく、真剣な顔をしている。
「変化? 体調が悪くなるってこと?」
「悪くなるのとは違う。変化っていうのは……」
滝沢先生が言いかけたのをさえぎって、お母さんが叫んだ。
「注射をやめるなんて、ちょっと、先生!」
お母さんが、焦ったように椅子から立ち上がろうとした。お母さんの必死な様子に、わたしは不安な気持ちになった。
「やめたら、どうなるの?」
「正直、ぼくもわからない。けど、注射を打っている今は、なにか不思議なことが起きたりはしていないよね?」
「先生、今はその話は」
お母さんがなにか言いかけるのを、滝沢先生が手でさえぎった。お母さんが、あきらめたように口を閉じる。
「不思議なこと……」
言いながら、プールで起きた波を思い出していた。
あの時の、足元がふわっと浮き上がって、目の前で火花が散ったみたいな不思議な感覚。
滝沢先生の眉が、ピクッと動いた。
「なにか、気になることがあるなら言ってごらん」
「でも、気のせいかもしれないし」
わたしが、自信のない小さな声で言うと、滝沢先生は、
「どんなにささいなことでもいいから話してほしい。これは、ぼくからのお願いでもある」
と、ゆっくりと言った。
気持ち悪いくらいに優しい声で、頼みこむような言い方だった。
わたしは、滝沢先生とお母さんの顔を交互に見た。
お母さんは、どことなく不安そうな顔をしている。
だが、話してごらんというように、わたしの顔を見てゆっくりとうなずいた。
わたしは、滝沢先生の方に向き直った。
「学校でプールの授業を見学していたら、波が起きたんです」
「波?」
滝沢先生が、眉間にしわを寄せる。
「はい。まるで海みたいに、ザッブーンって」
お母さんが、はっと息を飲む音が聞こえた。
「そんな話、お母さん聞いてないわ。いつのこと?」
「おととい。話そうと思ったけど、忘れてた。今、思い出したの」
わたしは、言い訳するように言った。
「桜ちゃんは、その波が自分のせいだと思っているの?」
滝沢先生が、カルテになにか書きながら聞いてくる。
「桜に関係があるわけありません」
お母さんが、きっぱりと言った。
「ぼくは、桜ちゃんに聞いてます」
先生の一言に、お母さんがムッとするのがわかった。お母さんの目つきが鋭くなる。
「プールで波が起きたのは、桜ちゃんとなにか関係があると思う?」
滝沢先生は、書くのをやめて、まっすぐこっちを見た。
「わからないけど、波が起きた時、なんだか体がふわっとして、目の前で火花が散ったみたいだった」
「ただの、熱中症じゃない? 暑い中見学していたから」
お母さんが言うと、
「ただの熱中症だなんてお母さん、熱中症を甘く見ちゃいけませんよ」
と、滝沢先生がすかさず言った。
ケンカにでもなりそうな気配を感じて、わたしは慌てて言った。
「熱中症とは違うと思います」
滝沢先生が、うなずいた。
「桜ちゃん、もう少し聞かせて。体がふわっとしたのは、どんな気持ちの時だった?」
「どんな気持ち?」
滝沢先生は、なんでこんなことを聞くのだろう。注射の話からだいぶずれている気がする。注射となにか関係があるのだろうか。
「よく思い出して」
確かあの時は、顔がカーッと熱くなって。それは、麻衣ちゃんに隼人くんのことをからかわれたからで。わたしが隼人くんのことを好きとかどうとか……。
「桜、少し顔が赤いけど大丈夫? 熱でもあるのかしら」
お母さんが、わたしのおでこに手を当て、顔をのぞきこんでくる。
わたしは、首をブンブンと横に振った。ダメだ、こんな話、お母さんと先生の前でできるわけがない。はずかしすぎる。
「思い出した?」
滝沢先生の質問に、
「ダメです。忘れちゃいました」
とわたしは、早口で答えた。
滝沢先生は、小さくため息をつくと、それ以上は聞いてこなかった。
滝沢先生が、黒縁のメガネをはずして、カルテになにか書き留めている。メガネをはずした先生は、誰かに似ている気がした。
でも、それが誰だか思い出せない。
滝沢先生の整った横顔をじっと見つめる。先生の顔を正面から見れば思い出せるかもしれないと思ったが、こっちを見た時にはもうメガネをかけてしまっていた。
「桜ちゃん、お母さんと話があるから、下のロビーで待っていてくれる?」
お母さんと話ってなんだろう。なんの話か気になったが、わたしは、はいと素直に返事をして診察室から出ていった。
だが、素直にロビーに向かうわけがない。診察室のドアを閉じると、わたしはドアに耳をくっつけた。
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