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17 今日という日を大切に
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「美咲ちゃん、おはよう」
昇降口で声をかけられた。
振り向くと、あさみが笑っていた。
「おはよう、あさみちゃん」
「亜紀ちゃん、来てる?」
美咲は首を横に振った。
「靴箱に、靴ないよ」
「そっか……。あっ!」
上履きに履き替えようとしたあさみが、外を指さしている。
ドキッとして、美咲は振り返った。
亜紀がものすごい勢いで走ってくる。
「美咲ちゃん、あさみちゃん、おはよう」
亜紀が、靴箱の前で急ブレーキをかけた。
「亜紀ちゃん……」
美咲は、口ごもった。お母さんのことを聞きたいけど、聞けない。
亜紀のこめかみが光った。一瞬涙かと思って緊張したが、汗が流れているだけだった。
今日は久しぶりによく晴れて、夏本番の陽気だ。
美咲の背中を汗が伝う。
「今日、暑いね」
亜紀がおでこの汗をぬぐった。
美咲は黙ってうなずいた。
「お母さん、ただの貧血だったの。昨日検査したけど、大きな病気もないから心配いらないって今日退院」
亜紀がサラッと言って、靴を脱ぐ。
「よかったぁ」
美咲は安心して、その場にペタッと座りこんでしまった。
亜紀が、美咲の前にしゃがみこむ。上目づかいで美咲のことを見る。
「ごめんね。昨日、美咲ちゃんにひどいこと言って」
亜紀の目が、うるんでいる。
「ううん、いいの。お母さん、本当によかったね」
「うん。ありがとう」
亜紀が笑う。三日月のようになった目から、ポロッと涙が一粒こぼれた。
「明日の発表、亜紀ちゃん出られる?」
「出るに決まってるじゃん。ねぇ、あさみちゃん」
亜紀が涙をふいて立ち上がった。
「昨日、美咲ちゃん、亜紀ちゃんのことすごい心配してたんだよ」
あさみが亜紀の前に立つ。
「うん。わかってる」
亜紀が、美咲の方を向き直った。
美咲も立ち上がった。
「美咲ちゃん……本当にありがとう」
言葉に気持ちがこもっていた。亜紀の気持ちが、痛いくらいに伝わってきた。
「お母さんにね、言われたんだ。今日という日を大切に、いつ死んでもいい生き方をしなさいって」
亜紀が、美咲をまっすぐに見る。
「もし昨日、わたしが交通事故とかで死んだら、絶対後悔してた。美咲ちゃんにあんなこと言ったまま死んだら後悔してた」
「やだ、死ぬとか簡単に言わないでよ」
美咲は顔をしかめた。
「だから、もしもの話だよ」
「わかってるけど」
「だからね、今日、美咲ちゃんにごめんねとありがとうを言えてよかった」
亜紀が、顔を赤くした。
「わたし、バトンと勉強頑張る」
「うん」
「三人で一緒に頑張ろうね、明日の発表も」
亜紀が、握った手を前に出す。
その上に、美咲が手を重ねた。あさみも手を重ねる。
「頑張ろう! オー!」
「なにやってるの、おまえら。青春ごっこ?」
不思議そうな顔をした浩介が、三人の横を通り過ぎて行った。
「浩介君も、きっと驚くよ! 明日になったら」
亜紀が、浩介の背中に向かって叫んだ。
◇
いよいよ明日が本番と思うと、美咲は家に帰ってからも落ち着かなかった。
宿題にも身が入らない。
勉強机に座りながらも、ついバトンをさわってしまう。
トントンと、部屋のドアを叩く音がした。
「はーい」
返事をすると、開いたドアの向こうにお母さんが立っていた。手には、コードレス電話を持っている。
「美咲、バトン教室の理央ちゃんから電話よ」
「えっ! 理央ちゃん?」
お母さんがうなずく。
「あと15分くらいで夕飯になるから、長電話はしないのよ」
受話器の口を押さえながら、お母さんが小さな声で言った。
「うん、わかった」
美咲が電話を受け取ると、お母さんは部屋から出て行った。
「もしもし、理央ちゃん?」
「うん、そう。美咲ちゃん?」
理央ちゃんの声だ。久しぶりに聞く声に、胸がドキドキする。
「美咲だよ。理央ちゃん、元気?」
長電話できないのに、こんな当たり前な会話しか出てこない。
「元気だよ。美咲ちゃんは?」
「わたしも元気」
理央とはいつもバトン教室で会っていたから、電話で話すことはめったになかった。
電話の声は、なんだか別の人みたいで、よそよそしくなってしまう。
そう思ったとたん、美咲の頭に疑問がわいてきた。
「そういえば理央ちゃん、なんでうちの新しい電話番号知ってるの? 教えたっけ?」
「だって、宅急便送ってくれたでしょ。そこに書いてあったよ。美咲ちゃんの家の番号」
「あっ! 思い出した」
理央に、花束を送ったことを忘れていた。
その時あさみに、宅急便の送り状に電話番号を書くように言われたのだった。
「もう、忘れてたの?」
受話器から、理央のあきれたような声が聞こえてきた。
「あ、うん」
亜紀のことと、明日の発表のことで頭がいっぱいになっていたのだ。
「あ、うんって正直すぎ。普通忘れてないよとか言わない?」
いつの間にか、よそよそしさがなくなっている。いつもの理央だ。
「だって、わたしも色々あったから」
「まさか、わたしのことも忘れてないでしょうね?」
「まさか」
「ちょっと、それだけ?」
「それだけって?」
「大好きな理央ちゃんって書いてあったじゃん。手紙に」
理央が、プーッと吹き出しながら言う。
美咲は顔が熱くなる。
電話でよかった。会ってたら、顔が赤いって絶対にからかわれる。
「もう。そういうこと、言う? あれは手紙だからいいのに」
「ありがとね。すごく綺麗なガーベラ。嬉しかった」
急に素直に言う理央に、美咲は声がつまった。
「もしもーし? 聞こえてる?」
「聞こえてるよ」
「急に黙らないでよ」
「あ、ごめん。てゆうか、そっちもありがとう。ローズゼラニウムっていうんだね、あの花。引っ越しの時、あまり話せなくてごめんね」
理央は黙ったままだ。
「もしもし? 電話、切れちゃった?」
今度は美咲が言う。
「なんか、誤解させちゃったみたいでごめんね」
「ううん。もうわかったからいい。理央ちゃんの気持ち」
胸が、ギュッとつかまれたように切なくなる。
「また、会えるよね?」
理央の声が、受話器からひびいてくる。
「会えるよ。その時は……」
「絶対に夢を叶えていようね、お互いに」
理央が、明るく言った。
「うん、約束だよ」
「希望、常に前進」
理央が澄んだ声で言う。
「ガーベラの花言葉。すてきだね」
「希望、常に前進」
美咲も繰り返した。
「また、電話してもいい?」
「もちろんだよ。理央ちゃんの声聞いたら、元気出た」
「本当?」
「本当だよ。明日、学校でバトンの発表があるの。絶対成功しそうな気がしてきた」
「学校のバトンクラブ、楽しそうだね」
「うん、楽しいよ。すごく楽しい」
美咲は、心から言った。
こんなに学校のバトンクラブを好きになるなんて、最初は思ってもいなかった。
「明日、頑張ってね。常に前進だよ」
「うん。常に前進だね。頑張る」
「じゃぁ、またね」
「またね」
遠く離れていても、理央はやっぱり大切な友だちだ。
電話を切った後も、美咲は胸の奥がじんわり温かかった。
昇降口で声をかけられた。
振り向くと、あさみが笑っていた。
「おはよう、あさみちゃん」
「亜紀ちゃん、来てる?」
美咲は首を横に振った。
「靴箱に、靴ないよ」
「そっか……。あっ!」
上履きに履き替えようとしたあさみが、外を指さしている。
ドキッとして、美咲は振り返った。
亜紀がものすごい勢いで走ってくる。
「美咲ちゃん、あさみちゃん、おはよう」
亜紀が、靴箱の前で急ブレーキをかけた。
「亜紀ちゃん……」
美咲は、口ごもった。お母さんのことを聞きたいけど、聞けない。
亜紀のこめかみが光った。一瞬涙かと思って緊張したが、汗が流れているだけだった。
今日は久しぶりによく晴れて、夏本番の陽気だ。
美咲の背中を汗が伝う。
「今日、暑いね」
亜紀がおでこの汗をぬぐった。
美咲は黙ってうなずいた。
「お母さん、ただの貧血だったの。昨日検査したけど、大きな病気もないから心配いらないって今日退院」
亜紀がサラッと言って、靴を脱ぐ。
「よかったぁ」
美咲は安心して、その場にペタッと座りこんでしまった。
亜紀が、美咲の前にしゃがみこむ。上目づかいで美咲のことを見る。
「ごめんね。昨日、美咲ちゃんにひどいこと言って」
亜紀の目が、うるんでいる。
「ううん、いいの。お母さん、本当によかったね」
「うん。ありがとう」
亜紀が笑う。三日月のようになった目から、ポロッと涙が一粒こぼれた。
「明日の発表、亜紀ちゃん出られる?」
「出るに決まってるじゃん。ねぇ、あさみちゃん」
亜紀が涙をふいて立ち上がった。
「昨日、美咲ちゃん、亜紀ちゃんのことすごい心配してたんだよ」
あさみが亜紀の前に立つ。
「うん。わかってる」
亜紀が、美咲の方を向き直った。
美咲も立ち上がった。
「美咲ちゃん……本当にありがとう」
言葉に気持ちがこもっていた。亜紀の気持ちが、痛いくらいに伝わってきた。
「お母さんにね、言われたんだ。今日という日を大切に、いつ死んでもいい生き方をしなさいって」
亜紀が、美咲をまっすぐに見る。
「もし昨日、わたしが交通事故とかで死んだら、絶対後悔してた。美咲ちゃんにあんなこと言ったまま死んだら後悔してた」
「やだ、死ぬとか簡単に言わないでよ」
美咲は顔をしかめた。
「だから、もしもの話だよ」
「わかってるけど」
「だからね、今日、美咲ちゃんにごめんねとありがとうを言えてよかった」
亜紀が、顔を赤くした。
「わたし、バトンと勉強頑張る」
「うん」
「三人で一緒に頑張ろうね、明日の発表も」
亜紀が、握った手を前に出す。
その上に、美咲が手を重ねた。あさみも手を重ねる。
「頑張ろう! オー!」
「なにやってるの、おまえら。青春ごっこ?」
不思議そうな顔をした浩介が、三人の横を通り過ぎて行った。
「浩介君も、きっと驚くよ! 明日になったら」
亜紀が、浩介の背中に向かって叫んだ。
◇
いよいよ明日が本番と思うと、美咲は家に帰ってからも落ち着かなかった。
宿題にも身が入らない。
勉強机に座りながらも、ついバトンをさわってしまう。
トントンと、部屋のドアを叩く音がした。
「はーい」
返事をすると、開いたドアの向こうにお母さんが立っていた。手には、コードレス電話を持っている。
「美咲、バトン教室の理央ちゃんから電話よ」
「えっ! 理央ちゃん?」
お母さんがうなずく。
「あと15分くらいで夕飯になるから、長電話はしないのよ」
受話器の口を押さえながら、お母さんが小さな声で言った。
「うん、わかった」
美咲が電話を受け取ると、お母さんは部屋から出て行った。
「もしもし、理央ちゃん?」
「うん、そう。美咲ちゃん?」
理央ちゃんの声だ。久しぶりに聞く声に、胸がドキドキする。
「美咲だよ。理央ちゃん、元気?」
長電話できないのに、こんな当たり前な会話しか出てこない。
「元気だよ。美咲ちゃんは?」
「わたしも元気」
理央とはいつもバトン教室で会っていたから、電話で話すことはめったになかった。
電話の声は、なんだか別の人みたいで、よそよそしくなってしまう。
そう思ったとたん、美咲の頭に疑問がわいてきた。
「そういえば理央ちゃん、なんでうちの新しい電話番号知ってるの? 教えたっけ?」
「だって、宅急便送ってくれたでしょ。そこに書いてあったよ。美咲ちゃんの家の番号」
「あっ! 思い出した」
理央に、花束を送ったことを忘れていた。
その時あさみに、宅急便の送り状に電話番号を書くように言われたのだった。
「もう、忘れてたの?」
受話器から、理央のあきれたような声が聞こえてきた。
「あ、うん」
亜紀のことと、明日の発表のことで頭がいっぱいになっていたのだ。
「あ、うんって正直すぎ。普通忘れてないよとか言わない?」
いつの間にか、よそよそしさがなくなっている。いつもの理央だ。
「だって、わたしも色々あったから」
「まさか、わたしのことも忘れてないでしょうね?」
「まさか」
「ちょっと、それだけ?」
「それだけって?」
「大好きな理央ちゃんって書いてあったじゃん。手紙に」
理央が、プーッと吹き出しながら言う。
美咲は顔が熱くなる。
電話でよかった。会ってたら、顔が赤いって絶対にからかわれる。
「もう。そういうこと、言う? あれは手紙だからいいのに」
「ありがとね。すごく綺麗なガーベラ。嬉しかった」
急に素直に言う理央に、美咲は声がつまった。
「もしもーし? 聞こえてる?」
「聞こえてるよ」
「急に黙らないでよ」
「あ、ごめん。てゆうか、そっちもありがとう。ローズゼラニウムっていうんだね、あの花。引っ越しの時、あまり話せなくてごめんね」
理央は黙ったままだ。
「もしもし? 電話、切れちゃった?」
今度は美咲が言う。
「なんか、誤解させちゃったみたいでごめんね」
「ううん。もうわかったからいい。理央ちゃんの気持ち」
胸が、ギュッとつかまれたように切なくなる。
「また、会えるよね?」
理央の声が、受話器からひびいてくる。
「会えるよ。その時は……」
「絶対に夢を叶えていようね、お互いに」
理央が、明るく言った。
「うん、約束だよ」
「希望、常に前進」
理央が澄んだ声で言う。
「ガーベラの花言葉。すてきだね」
「希望、常に前進」
美咲も繰り返した。
「また、電話してもいい?」
「もちろんだよ。理央ちゃんの声聞いたら、元気出た」
「本当?」
「本当だよ。明日、学校でバトンの発表があるの。絶対成功しそうな気がしてきた」
「学校のバトンクラブ、楽しそうだね」
「うん、楽しいよ。すごく楽しい」
美咲は、心から言った。
こんなに学校のバトンクラブを好きになるなんて、最初は思ってもいなかった。
「明日、頑張ってね。常に前進だよ」
「うん。常に前進だね。頑張る」
「じゃぁ、またね」
「またね」
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