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9 勉強は来週から
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水曜日の放課後。
亜紀が慌てたように、美咲の席に走ってきた。
「ちょっと待って。わたし、まだ帰りのしたく終わってない。亜紀ちゃんが、クラブ早く行きたいのはわかるけど」
美咲が言うと、亜紀は首を横に振った。
「違うの。言うの、忘れてた。水曜日は放課後のクラブ活動お休みなんだ」
「えっ。今まで水曜日だって、毎日練習してたじゃん」
「それは、運動会の前だったから」
「えー!」
美咲は、眉間にしわを寄せた。
「せっかく昨日、新しく4年生が二人も入ってくれたのに」
「すごい! 本当?」
話に割って入ってきたのは、あさみだった。
あさみは、美咲の前を通り過ぎようとした足を止めた。
ランドセルの肩ベルトに手をかけ、にこにこしている。
「本当だよ。運動会のバトンクラブの演技見て、入りたいって言ってくれたの」
亜紀が、興奮したように話す。
「美咲ちゃんのおかげだよ」
亜紀は、美咲の背中をバシッと叩いた。
「嬉しいけど、痛いってばもう」
美咲が顔をしかめる。
「二人とも、すごいなぁ。いいなぁ」
あさみが、うらやましそうに言う。
「あさみちゃんも、入る? バトンクラブ」
すかさず美咲が言うと、あさみは顔の前で手を振った。
「ううん。わたしは、他にやりたいことがあるから」
「やりたいこと?」
「うん。わたしも、新しいクラブ、作りたいって思ってるの。今までは思っているだけだったけど、亜紀ちゃんと美咲ちゃん見てたらなんか、パワーわいてきた」
あさみが、顔の横でコブシを握りしめた。
「なんのクラブ?」
美咲が聞いた時には、
「あっ、いけない。もうこんな時間。亜紀ちゃん、美咲ちゃん、またね」
と、あさみは走り出していた。
「廊下は走らないー!」
学級委員の浩介が、大声を張り上げている。
「あ~、もうめんどくさいなぁ」
グチをこぼす浩介を見て、美咲は思わずクスリと笑った。
「ねぇ、ねぇ、これなあに?」
亜紀が、美咲の机の上にあった紙きれをつまんでいる。
「あっ。そうだ、それ貸して」
美咲は、亜紀から紙切れを受け取った。
「えっとね、しょうがくきん制度っていうのがあるんだって」
美咲は、お父さんに書いてもらったメモを見ながら言った。
『奨学金』という漢字に、ふりがなが振ってある。
「なに、それ」
亜紀が首をかしげる。
「あのね、簡単に言うと、大学に行くためのお金を貸してもらえて、働いてから少しずつ返せばいいんだって」
亜紀が、目を見開いた。
「すごい! 美咲ちゃん、わたしのために調べてくれたんだ」
「調べたっていうか、お父さんに聞いただけだけどね」
「でも、うれしい!」
亜紀が、美咲に抱きついてきた。
「ちょっと、亜紀ちゃん」
美咲がよろけて机の上に手をついた。その拍子に、机の上にあったプリントがはらりと床に落ちた。
「あっ! 算数のテスト」
美咲が、テスト用紙を拾おうとかがんだ。
だが、亜紀の手が先にそれをつかんだ。
「うわーっ! 美咲ちゃんすごい、100点満点。」
床に落ちたテスト用紙をひろいあげて、亜紀が目を丸くした。
「もう、勝手に見ないでよ」
美咲は、亜紀の手からテスト用紙を取り返した。
「亜紀ちゃんはテスト、どうだったの?」
美咲が聞くと、
「見せられない」
と、亜紀が肩をすくめた。
「ずるい。人のばっかり見ておいて」
「だって、100点だもん、いいじゃん。美咲ちゃんは」
そう言いながらも、亜紀は背中のランドセルをおろして中からテスト用紙を取り出した。
「内緒だよ」
亜紀が美咲の耳元でささやく。
「さ、さんじゅって……!?!?」
亜紀が、慌てて美咲の口を押さえた。
「内緒だって言ってんじゃん!」
亜紀が声を荒げる。
美咲は、亜紀が強く押しつけてきた手をどかして言った。
「ちょっと、亜紀ちゃん。お金の心配する前に勉強しなくちゃ」
「だって、今まではどうせ叶わない夢だと思ってたし……」
亜紀がうつむいて、ごにょごにょ言う。
「そんなんじゃ、大学なんて行けないよ」
「わかってるよぉ」
「頑張ろうよ。どうせ頑張ってないんでしょ、今」
「わかってるってばぁ」
亜紀が、泣きそうな顔をしてテスト用紙を握りしめている。
「今日から、水曜日は学校の図書室で勉強ね」
亜紀は、うつむいたままだ。
「夢、叶えるんでしょ?」
亜紀が顔を上げてうなずいた。
「うん、頑張る」
美咲は、机の上の教科書や算数のテストをランドセルにしまいながら、亜紀に聞いた。
「それにしても、あさみちゃん、なんで毎日あんなに急いで帰るのかな」
すると亜紀が、いたずらっぽい笑顔を見せる。
「知りたかったら、今から行ってみる? あさみちゃんの家」
美咲は、亜紀をにらんだ。
「勉強は?」
「来週からってことで」
ハァーッと、美咲は大きなため息をついた。
「だめ?」
亜紀が、上目づかいで聞いてくる。
「やっぱり気になる、あさみちゃんのこと。勉強は来週からね」
「そうこなくっちゃ。いこっ」
亜紀が、美咲の手をひっぱった。
「うわっ、ちょっと亜紀ちゃん」
ランドセルを、空いている方の手で持つ。
浩介と目が合った。浩介が大きく息を吸うのがわかった。
美咲は顔をゆがめた。
「あ~、もう! 亜紀ちゃんってばッ」
廊下は走らないでと、背中に浩介の声がぶつかってきた。
「「うるさ~い!」」
気がついたら美咲も、亜紀と一緒になって叫んでいた。
振り返ると浩介が目を丸くしているのがおかしくて、美咲は亜紀と一緒にケラケラ笑いながら昇降口に向かった。
昇降口でスニーカーに履き替えながら、美咲はふと、鼓笛隊との合同練習の日のことを思い出した。
バトンクラブのことをほめてくれた浩介。真剣に太鼓を叩く浩介のまなざし。思い出すとちょっぴり胸がせつなくなる。
「やっぱり亜紀ちゃん、廊下を走るのはやめようよ。浩介君にも悪いし」
亜紀が、不思議そうな顔をする。
「もしかして美咲ちゃん、浩介君のこと好きなの?」
思ってもないことを言われて、美咲は顔が熱くなった。
「な、ちょっと、亜紀ちゃん。急になにを言うの? そんなんじゃないよ」
美咲は顔の前でブンブンと大きく手を振った。
「だって、やっぱり危ないじゃん。廊下走ると」
慌てて言った美咲の声が裏返る。ますます顔が熱くなる。
う~ん、と亜紀は考えこむように腕組みした。
「わかった。廊下を走らないように、できるだけ努力はする。約束はできないけど」
「約束、できないんだ……」
美咲があきれた顔をすると、亜紀があわてたように言った。
「でも、来週の水曜から勉強っていうのは、絶対守るから。ね、これは約束」
亜紀が小指を差し出してきた。
「絶対、約束だよ」
美咲は亜紀の指に小指をからめた。
「ゆびきり、げんまんね」
小指をつないだ手を、二人は上下に力強く振った。
◇
亜紀が、駅前の花屋の前で立ち止まった。
店先には、色とりどりの鉢植えの花がにぎやかに並んでいる。花の甘い香りが、辺り一面ふんわりと漂っていた。
ガラス張りの自動ドアには、金色の飾り文字で『Flower Shop Miya』と書かれている。
美咲も足を止め、ガラスドアの向こうを眺めた。
バケツに入った、さまざまな種類の切り花。かわいらしい花のアレンジメント。店内も、彩り豊かな花々でうめつくされている。
「亜紀ちゃん、どうしたの? あさみちゃんに、お花でも買っていくの?」
美咲が聞くと、
「そうじゃなくて、ここがあさみちゃんの家。あさみちゃんの苗字って宮下でしょ?」
と、亜紀が花屋を指さした。
「あっ!」
美咲が声をあげると、亜紀がにっこり笑った。
「Miyaって、宮下のミヤだよ」
自動ドアが開いて、うれしそうに大きな花束を抱えた女の人が出て来た。
店の中から、ありがとうございましたぁ、と明るい声が響いてくる。
自動ドアを通って店の中へどんどん入っていく亜紀に、美咲も続いた。
店の中へ入ると、花の香りもグッと濃くなる。
「いらっしゃいませー」
黒いエプロンをつけた、にこやかな店員さん。と思ったら、それはあさみだった。
亜紀が慌てたように、美咲の席に走ってきた。
「ちょっと待って。わたし、まだ帰りのしたく終わってない。亜紀ちゃんが、クラブ早く行きたいのはわかるけど」
美咲が言うと、亜紀は首を横に振った。
「違うの。言うの、忘れてた。水曜日は放課後のクラブ活動お休みなんだ」
「えっ。今まで水曜日だって、毎日練習してたじゃん」
「それは、運動会の前だったから」
「えー!」
美咲は、眉間にしわを寄せた。
「せっかく昨日、新しく4年生が二人も入ってくれたのに」
「すごい! 本当?」
話に割って入ってきたのは、あさみだった。
あさみは、美咲の前を通り過ぎようとした足を止めた。
ランドセルの肩ベルトに手をかけ、にこにこしている。
「本当だよ。運動会のバトンクラブの演技見て、入りたいって言ってくれたの」
亜紀が、興奮したように話す。
「美咲ちゃんのおかげだよ」
亜紀は、美咲の背中をバシッと叩いた。
「嬉しいけど、痛いってばもう」
美咲が顔をしかめる。
「二人とも、すごいなぁ。いいなぁ」
あさみが、うらやましそうに言う。
「あさみちゃんも、入る? バトンクラブ」
すかさず美咲が言うと、あさみは顔の前で手を振った。
「ううん。わたしは、他にやりたいことがあるから」
「やりたいこと?」
「うん。わたしも、新しいクラブ、作りたいって思ってるの。今までは思っているだけだったけど、亜紀ちゃんと美咲ちゃん見てたらなんか、パワーわいてきた」
あさみが、顔の横でコブシを握りしめた。
「なんのクラブ?」
美咲が聞いた時には、
「あっ、いけない。もうこんな時間。亜紀ちゃん、美咲ちゃん、またね」
と、あさみは走り出していた。
「廊下は走らないー!」
学級委員の浩介が、大声を張り上げている。
「あ~、もうめんどくさいなぁ」
グチをこぼす浩介を見て、美咲は思わずクスリと笑った。
「ねぇ、ねぇ、これなあに?」
亜紀が、美咲の机の上にあった紙きれをつまんでいる。
「あっ。そうだ、それ貸して」
美咲は、亜紀から紙切れを受け取った。
「えっとね、しょうがくきん制度っていうのがあるんだって」
美咲は、お父さんに書いてもらったメモを見ながら言った。
『奨学金』という漢字に、ふりがなが振ってある。
「なに、それ」
亜紀が首をかしげる。
「あのね、簡単に言うと、大学に行くためのお金を貸してもらえて、働いてから少しずつ返せばいいんだって」
亜紀が、目を見開いた。
「すごい! 美咲ちゃん、わたしのために調べてくれたんだ」
「調べたっていうか、お父さんに聞いただけだけどね」
「でも、うれしい!」
亜紀が、美咲に抱きついてきた。
「ちょっと、亜紀ちゃん」
美咲がよろけて机の上に手をついた。その拍子に、机の上にあったプリントがはらりと床に落ちた。
「あっ! 算数のテスト」
美咲が、テスト用紙を拾おうとかがんだ。
だが、亜紀の手が先にそれをつかんだ。
「うわーっ! 美咲ちゃんすごい、100点満点。」
床に落ちたテスト用紙をひろいあげて、亜紀が目を丸くした。
「もう、勝手に見ないでよ」
美咲は、亜紀の手からテスト用紙を取り返した。
「亜紀ちゃんはテスト、どうだったの?」
美咲が聞くと、
「見せられない」
と、亜紀が肩をすくめた。
「ずるい。人のばっかり見ておいて」
「だって、100点だもん、いいじゃん。美咲ちゃんは」
そう言いながらも、亜紀は背中のランドセルをおろして中からテスト用紙を取り出した。
「内緒だよ」
亜紀が美咲の耳元でささやく。
「さ、さんじゅって……!?!?」
亜紀が、慌てて美咲の口を押さえた。
「内緒だって言ってんじゃん!」
亜紀が声を荒げる。
美咲は、亜紀が強く押しつけてきた手をどかして言った。
「ちょっと、亜紀ちゃん。お金の心配する前に勉強しなくちゃ」
「だって、今まではどうせ叶わない夢だと思ってたし……」
亜紀がうつむいて、ごにょごにょ言う。
「そんなんじゃ、大学なんて行けないよ」
「わかってるよぉ」
「頑張ろうよ。どうせ頑張ってないんでしょ、今」
「わかってるってばぁ」
亜紀が、泣きそうな顔をしてテスト用紙を握りしめている。
「今日から、水曜日は学校の図書室で勉強ね」
亜紀は、うつむいたままだ。
「夢、叶えるんでしょ?」
亜紀が顔を上げてうなずいた。
「うん、頑張る」
美咲は、机の上の教科書や算数のテストをランドセルにしまいながら、亜紀に聞いた。
「それにしても、あさみちゃん、なんで毎日あんなに急いで帰るのかな」
すると亜紀が、いたずらっぽい笑顔を見せる。
「知りたかったら、今から行ってみる? あさみちゃんの家」
美咲は、亜紀をにらんだ。
「勉強は?」
「来週からってことで」
ハァーッと、美咲は大きなため息をついた。
「だめ?」
亜紀が、上目づかいで聞いてくる。
「やっぱり気になる、あさみちゃんのこと。勉強は来週からね」
「そうこなくっちゃ。いこっ」
亜紀が、美咲の手をひっぱった。
「うわっ、ちょっと亜紀ちゃん」
ランドセルを、空いている方の手で持つ。
浩介と目が合った。浩介が大きく息を吸うのがわかった。
美咲は顔をゆがめた。
「あ~、もう! 亜紀ちゃんってばッ」
廊下は走らないでと、背中に浩介の声がぶつかってきた。
「「うるさ~い!」」
気がついたら美咲も、亜紀と一緒になって叫んでいた。
振り返ると浩介が目を丸くしているのがおかしくて、美咲は亜紀と一緒にケラケラ笑いながら昇降口に向かった。
昇降口でスニーカーに履き替えながら、美咲はふと、鼓笛隊との合同練習の日のことを思い出した。
バトンクラブのことをほめてくれた浩介。真剣に太鼓を叩く浩介のまなざし。思い出すとちょっぴり胸がせつなくなる。
「やっぱり亜紀ちゃん、廊下を走るのはやめようよ。浩介君にも悪いし」
亜紀が、不思議そうな顔をする。
「もしかして美咲ちゃん、浩介君のこと好きなの?」
思ってもないことを言われて、美咲は顔が熱くなった。
「な、ちょっと、亜紀ちゃん。急になにを言うの? そんなんじゃないよ」
美咲は顔の前でブンブンと大きく手を振った。
「だって、やっぱり危ないじゃん。廊下走ると」
慌てて言った美咲の声が裏返る。ますます顔が熱くなる。
う~ん、と亜紀は考えこむように腕組みした。
「わかった。廊下を走らないように、できるだけ努力はする。約束はできないけど」
「約束、できないんだ……」
美咲があきれた顔をすると、亜紀があわてたように言った。
「でも、来週の水曜から勉強っていうのは、絶対守るから。ね、これは約束」
亜紀が小指を差し出してきた。
「絶対、約束だよ」
美咲は亜紀の指に小指をからめた。
「ゆびきり、げんまんね」
小指をつないだ手を、二人は上下に力強く振った。
◇
亜紀が、駅前の花屋の前で立ち止まった。
店先には、色とりどりの鉢植えの花がにぎやかに並んでいる。花の甘い香りが、辺り一面ふんわりと漂っていた。
ガラス張りの自動ドアには、金色の飾り文字で『Flower Shop Miya』と書かれている。
美咲も足を止め、ガラスドアの向こうを眺めた。
バケツに入った、さまざまな種類の切り花。かわいらしい花のアレンジメント。店内も、彩り豊かな花々でうめつくされている。
「亜紀ちゃん、どうしたの? あさみちゃんに、お花でも買っていくの?」
美咲が聞くと、
「そうじゃなくて、ここがあさみちゃんの家。あさみちゃんの苗字って宮下でしょ?」
と、亜紀が花屋を指さした。
「あっ!」
美咲が声をあげると、亜紀がにっこり笑った。
「Miyaって、宮下のミヤだよ」
自動ドアが開いて、うれしそうに大きな花束を抱えた女の人が出て来た。
店の中から、ありがとうございましたぁ、と明るい声が響いてくる。
自動ドアを通って店の中へどんどん入っていく亜紀に、美咲も続いた。
店の中へ入ると、花の香りもグッと濃くなる。
「いらっしゃいませー」
黒いエプロンをつけた、にこやかな店員さん。と思ったら、それはあさみだった。
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