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魔法召いのブレェス
黒ドラゴンとの戦い6
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「ごめん、みんなお待たせ!」
フェリスの背中から姿を現したシルビアが大声を出す。
「これはどういう状況?」
黒ドラゴンとファウンズたちとの間に着地したフェリスの背中から降りたシルビアは、ここにいる人物を見渡し不思議そうに問う。
「ドラゴンが学園を滅ぼしに来て、俺たちがそれを止めてる」
聞かされていなかったファウンズがそうなのか?といった感じでロキを見つめ「そんなの聞いてねーよ」とルーファースが言うので、シルビアは今の状況がますますわからなくなった。
重要なことはドラゴンが学園を滅ぼしに来たというところ。
「つまりは、あやつを追い払うといったところだろう。前に見たドラゴンだな。ルーファース、もう協力したりしないのか?」
黒ドラゴンを見据えていたフェリスがルーファースに視線向ける。
「裏切ったやつを手助けするかよ」
目を合わせずに当然のごとく言うルーファスは前に黒ドラゴンと共謀したことがあった。
ドラゴンと平和の条約を結ぼうとしているリキたちを邪魔をしにやって来たのだ。返り討ちにされルーファースを捕まり、とあるドラゴンへの謝罪を強要されていたところだがそれどころではなくなった。
最初こそ黒ドラゴンを知らんふりしていたルーファースだが、裏切り行為を思い出して瞳に怒りが宿る。
あの時見捨てられなかったら自分はこんなことにならなくてすんだと。
それでも黒ドラゴンが一心に見つめるその先にいるのは、同じドラゴンであるフェリス。違うところは体の色と、フェリスには名前があるところだろう。
「我は同胞を傷つけたりはしない」
「そうか。なら仕方ない。私が率先していくしかないな」
「なぜ人の味方をする?」
「特定の人間を愛しているからだ。それをお前は傷つけ壊そうとした。平和を望んでいるというのならこのやり方は間違っている」
フェリスの言っているのはあの娘かと、黒ドラゴンはユークの抱えているリキを遠目に見る。
「リキちゃんは?」
周りを見回しリキの存在がないことに気づいたシルビアは一人だけ離れているユークに違和感を持つ。駆け寄るとユークの手の中で眠っているようなリキが瞳に映った。
「どうしてこんな……大丈夫なの?」
そのことについて全員無言。
「早くそいつ休めるために追っ払うんだろ」
ルーファースの言葉にリキは気絶しているだけなのだと知りシルビアは安心する。
フェリスの背中から姿を現したシルビアが大声を出す。
「これはどういう状況?」
黒ドラゴンとファウンズたちとの間に着地したフェリスの背中から降りたシルビアは、ここにいる人物を見渡し不思議そうに問う。
「ドラゴンが学園を滅ぼしに来て、俺たちがそれを止めてる」
聞かされていなかったファウンズがそうなのか?といった感じでロキを見つめ「そんなの聞いてねーよ」とルーファースが言うので、シルビアは今の状況がますますわからなくなった。
重要なことはドラゴンが学園を滅ぼしに来たというところ。
「つまりは、あやつを追い払うといったところだろう。前に見たドラゴンだな。ルーファース、もう協力したりしないのか?」
黒ドラゴンを見据えていたフェリスがルーファースに視線向ける。
「裏切ったやつを手助けするかよ」
目を合わせずに当然のごとく言うルーファスは前に黒ドラゴンと共謀したことがあった。
ドラゴンと平和の条約を結ぼうとしているリキたちを邪魔をしにやって来たのだ。返り討ちにされルーファースを捕まり、とあるドラゴンへの謝罪を強要されていたところだがそれどころではなくなった。
最初こそ黒ドラゴンを知らんふりしていたルーファースだが、裏切り行為を思い出して瞳に怒りが宿る。
あの時見捨てられなかったら自分はこんなことにならなくてすんだと。
それでも黒ドラゴンが一心に見つめるその先にいるのは、同じドラゴンであるフェリス。違うところは体の色と、フェリスには名前があるところだろう。
「我は同胞を傷つけたりはしない」
「そうか。なら仕方ない。私が率先していくしかないな」
「なぜ人の味方をする?」
「特定の人間を愛しているからだ。それをお前は傷つけ壊そうとした。平和を望んでいるというのならこのやり方は間違っている」
フェリスの言っているのはあの娘かと、黒ドラゴンはユークの抱えているリキを遠目に見る。
「リキちゃんは?」
周りを見回しリキの存在がないことに気づいたシルビアは一人だけ離れているユークに違和感を持つ。駆け寄るとユークの手の中で眠っているようなリキが瞳に映った。
「どうしてこんな……大丈夫なの?」
そのことについて全員無言。
「早くそいつ休めるために追っ払うんだろ」
ルーファースの言葉にリキは気絶しているだけなのだと知りシルビアは安心する。
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