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魔法召いのブレェス
四人目と召喚獣②
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召喚獣は無事生まれ『バード』と名付けられた。名前の通り姿は鳥でユークの瞳と同じ翠色が体色に混じっている。
自分が先に頼んでおくべきだったかとライハルトは後悔するも、これ以上は無理だぴょんというラピの告げで最終的に諦めた。
そして今では……。
「丁度いいようだな」
「確かに丁度いいみたいだ」
ロキのユークとの約束が果たされようとしていた。
だいぶ前に初対面のとき、ひとつのある条件と交換したーーユークが戦闘でロキと組むというものだ。
当時ロキは、もう二度と会わないからそんなことを言うのだろうと思っていて、その場しのぎの詫びの約束がまさか実現するとは思っていなかった。ユークがSランクの持ち主だということも知らなかったためにその約束如きはどうでもよかったが、知ってしまった今では戦闘せずにはいられない。
ロキはユークと約束通り組むことになり、その相手は……二対二の戦いに巻き込まれたのは、その場にいたリキとシルビア。
リキの召喚獣が生まれたきっかけ者同士集まろうという機会がなければこんなことは起こらなかった。
ユークはファウンズのことは知っていると彼だけは誘わなかった。自分の知らない者がどんな召喚獣を仕えるのか興味津々だったのだがロキとは初対面ではなく、初め見たときこんなこともあるのだなと首をひねった。
知らない者が何人もいる中で知っている者が自分と同じ少人数制であろう立場にいる。それがどうしても気に食わないというより運命的な何かがあるのかと疑い。
実質的にはリキと仲の良い者の中から召喚獣に選ばれただけあって、身近な者がそれも知ってる人だけ自分と同じであっても不思議ではない。むしろそれが当然かとユークは最終的に自己解決した。
ユークと一対一で勝負できると勘違いしていたロキは内心残念がるも、Sランクの戦いぶりが拝めるのならいいかと開きなおりーーリキとシルビアにとっては巻き込まれ戦闘が始まる。
シルビアとロキの交戦はほぼ互角で、それをユークが観戦しているという形で空気的に二対二ではない。
ロキが早々にシルビア目掛けて攻撃を仕掛けたため、本当は戦闘に興味ないユークとリキは観戦モードに入ったのだ。ユークは何もせず、リキは序盤に一度だけシルビアに防御魔法を放った。
『ただ見ているだけ』に気づいていないロキに視野のきかなさをもっと求めるが。
「お前もちゃんと戦えよ」
途中で気づかれ説教をくらったユーク。
(って言われても女の子相手にするのはね)
仕方なく、とても手加減してシルビアの相手をする。
それでも二人相手に危険だと思ったのだろう。それまで静かだったシルビアの召喚獣ラッキーが威嚇を始めた。
威嚇といっても猫の小さな反抗のようなもので全く恐ろしくない。
主人を守ろうとしている行動に感銘を受けてシルビアは小さな姿を驚きで見る。
可愛さ全開のラッキーは主人のやる気をアップ。
「大丈夫だよ」
それまで盾を使っていたシルビアは一旦剣先を置く。何気ないその動作は周辺に振動を与える。
揺れる足元。身動きがとりにくくなっているロキへ注がれる雷。
嫌な予感がして避けていたユークは無事。ロキのことを気の毒そうに見ている。
「アレどうやってやるんだろ」
ロキの心配は置いておいて、今のはシルビアだけの力で行ったものではないと覚った。大地を震わせ雷を落とす。属性を付加させることのできる召喚獣の仕業だろうと。
つまり、召喚獣ラッキーを怒らせてしまったのが悪い。
今の出来事にシルビア自身も驚いている。「あれ? え? ごめんね……?」どう見てもやろうとしていなかったという反応。
ラッキーのことを考え攻勢に転じようと剣を振り下ろした、それだけで一直線に生じた雷がなぜか動かないロキにまともにあたったのだ。
魔法のようなもの。ーーバードもできる? とユークが尋ねればバードが頷いたように見えて。
「剣を振り回せばいいのかな」
試しに気を込めて剣を振るう。一振り二振り三振り、生じた風が旋風となり『二人』を襲う。
「俺を巻き込むな!」
「あー、ごめんごめん」
「こっちは落雷くらってんだぞ」
味方の攻撃までくらいそうになったロキはご機嫌斜め。気持ちの入っていない謝罪をするユークに振り返った顔が中々前に向かない。
とりあえず試し攻撃は成功。
「てかなんでそんなお前ら早くそんなの使えんだ」
内心驚愕しているロキにふと考えてから答える。
「天才だからじゃない?」
さらっと涼しい顔。
ムカっとするロキにユークは捲し立てるように言う。
「あの兎は完全には君についていないようだ。それが原因だろう。あの子は君に反応して生まれたわけじゃない、そうだろ?」
図星を指されたロキはイラッとし、その矛先は敵相手のラピへ向けられる。
「おいクソ兎、こっちにこい!」
本当なら自分の傍にいるべき召喚獣。(なんで俺だけ必殺技使えねえんだよ。最初に召喚獣がついたのは俺だろ)そう焦っているロキに言葉選びなどできなかった。
言葉選びをしてもラピ相手には暴言に近いものにしかならない。
「なんでそんな偉そうなんだぴょん! 今はリキについてるぴょん!」
「フツーにこっちくればいいだろ!」
「ご主人様はリキなんだぴょん! そのリキが危険な状況にあるのなら一番に力を貸すぴょん! 優先順位っていうものを考えるぴょん!」
当然、ラピの怒りを買う。
ラピを肩に乗せているリキは今のところ危険という状況でもなく、そのことを言ったほうがいいかと戸惑うがそんな空気でもなく。
仲介に入る前にロキの堪忍袋の緒が切れる。
ーーイッラッ。
我慢の限界を越えた人間は何をしでかすかわからない。
「……斬罪してやる」
決着をつける前に演習は終わった。
「なんかめちゃくちゃだったね」
「ロキくんがうさぴょんに妬いたりして、本当いろいろとめちゃくちゃ」
シルビアとユークがそれぞれ思ったことを口にする中、ロキは沈黙。一番にその場から去ろうとする。
気にかけたラピが近くまで寄るが。
「なんだよ。優先順位ってものを考えろ、だろ」
素っ気なく行ってしまった。
その後、拒絶するようになったロキを不愉快に思ったラピは強引的に自由室に誘い、必殺技を使うよう促した。そんなの使えねえよとへそを曲げるロキに、いいから使うぴょん死ぬ気で使えるようになるぴょん、とどうも必死なので適当に剣を振るえばやはり使えることはなく。それでも諦めることなくラピが指導してくるので、これで最後だと思い気を引き締めて振るった。
その一振りに、必殺技は宿った。
燃え盛る炎を剣に纏い一撃をくらわす。単純でロキにとってかっこいい技。
召喚獣がついていれば剣の一振り一振りに属性がつくが、必殺技のような凄さはない。
付加属性が輝くのは必殺技。
それを知っていたロキは心が踊った。やっと使えたという達成感でこれまでのフラストレーションを忘れ、興奮状態となる。
もう一度、と同じように試みると発動せず。
ラピによると待つ時間も必要だと。
これは召喚獣(バード)が生まれる前のこと。
とある任務の話を耳にしたユーク。
ドラゴンと対等に戦うファウンズの姿を、間近で見ていた男子生徒によれば同い年だとは思えぬほどだったと。
『さすが″キル″って名前だけあるよな』
『それどういう意味?』
口を滑らせた男子生徒にユークは突っかかる。悪気は感じられなかったが、冗談だとしても聞き捨てならなかった。
男子生徒は『いや、なんでも……』と、どもりそれ以上は何も口にしなかった。ユークの無表情から伝わる異様なものが、恐怖に変わったのだ。
評判が良かったからなのか、悪い噂は良い噂に塗り替えられ。
風評などは当てにならないとユークは軽く息をついた。
その任務の戦場にいたリキーー。
対等には見えていなかった。ドラゴンは本気で戦おうとしていなかった。
そんは気がして、もやもやしたままそれは未解決事件のように闇穴に消えゆく。
自分が先に頼んでおくべきだったかとライハルトは後悔するも、これ以上は無理だぴょんというラピの告げで最終的に諦めた。
そして今では……。
「丁度いいようだな」
「確かに丁度いいみたいだ」
ロキのユークとの約束が果たされようとしていた。
だいぶ前に初対面のとき、ひとつのある条件と交換したーーユークが戦闘でロキと組むというものだ。
当時ロキは、もう二度と会わないからそんなことを言うのだろうと思っていて、その場しのぎの詫びの約束がまさか実現するとは思っていなかった。ユークがSランクの持ち主だということも知らなかったためにその約束如きはどうでもよかったが、知ってしまった今では戦闘せずにはいられない。
ロキはユークと約束通り組むことになり、その相手は……二対二の戦いに巻き込まれたのは、その場にいたリキとシルビア。
リキの召喚獣が生まれたきっかけ者同士集まろうという機会がなければこんなことは起こらなかった。
ユークはファウンズのことは知っていると彼だけは誘わなかった。自分の知らない者がどんな召喚獣を仕えるのか興味津々だったのだがロキとは初対面ではなく、初め見たときこんなこともあるのだなと首をひねった。
知らない者が何人もいる中で知っている者が自分と同じ少人数制であろう立場にいる。それがどうしても気に食わないというより運命的な何かがあるのかと疑い。
実質的にはリキと仲の良い者の中から召喚獣に選ばれただけあって、身近な者がそれも知ってる人だけ自分と同じであっても不思議ではない。むしろそれが当然かとユークは最終的に自己解決した。
ユークと一対一で勝負できると勘違いしていたロキは内心残念がるも、Sランクの戦いぶりが拝めるのならいいかと開きなおりーーリキとシルビアにとっては巻き込まれ戦闘が始まる。
シルビアとロキの交戦はほぼ互角で、それをユークが観戦しているという形で空気的に二対二ではない。
ロキが早々にシルビア目掛けて攻撃を仕掛けたため、本当は戦闘に興味ないユークとリキは観戦モードに入ったのだ。ユークは何もせず、リキは序盤に一度だけシルビアに防御魔法を放った。
『ただ見ているだけ』に気づいていないロキに視野のきかなさをもっと求めるが。
「お前もちゃんと戦えよ」
途中で気づかれ説教をくらったユーク。
(って言われても女の子相手にするのはね)
仕方なく、とても手加減してシルビアの相手をする。
それでも二人相手に危険だと思ったのだろう。それまで静かだったシルビアの召喚獣ラッキーが威嚇を始めた。
威嚇といっても猫の小さな反抗のようなもので全く恐ろしくない。
主人を守ろうとしている行動に感銘を受けてシルビアは小さな姿を驚きで見る。
可愛さ全開のラッキーは主人のやる気をアップ。
「大丈夫だよ」
それまで盾を使っていたシルビアは一旦剣先を置く。何気ないその動作は周辺に振動を与える。
揺れる足元。身動きがとりにくくなっているロキへ注がれる雷。
嫌な予感がして避けていたユークは無事。ロキのことを気の毒そうに見ている。
「アレどうやってやるんだろ」
ロキの心配は置いておいて、今のはシルビアだけの力で行ったものではないと覚った。大地を震わせ雷を落とす。属性を付加させることのできる召喚獣の仕業だろうと。
つまり、召喚獣ラッキーを怒らせてしまったのが悪い。
今の出来事にシルビア自身も驚いている。「あれ? え? ごめんね……?」どう見てもやろうとしていなかったという反応。
ラッキーのことを考え攻勢に転じようと剣を振り下ろした、それだけで一直線に生じた雷がなぜか動かないロキにまともにあたったのだ。
魔法のようなもの。ーーバードもできる? とユークが尋ねればバードが頷いたように見えて。
「剣を振り回せばいいのかな」
試しに気を込めて剣を振るう。一振り二振り三振り、生じた風が旋風となり『二人』を襲う。
「俺を巻き込むな!」
「あー、ごめんごめん」
「こっちは落雷くらってんだぞ」
味方の攻撃までくらいそうになったロキはご機嫌斜め。気持ちの入っていない謝罪をするユークに振り返った顔が中々前に向かない。
とりあえず試し攻撃は成功。
「てかなんでそんなお前ら早くそんなの使えんだ」
内心驚愕しているロキにふと考えてから答える。
「天才だからじゃない?」
さらっと涼しい顔。
ムカっとするロキにユークは捲し立てるように言う。
「あの兎は完全には君についていないようだ。それが原因だろう。あの子は君に反応して生まれたわけじゃない、そうだろ?」
図星を指されたロキはイラッとし、その矛先は敵相手のラピへ向けられる。
「おいクソ兎、こっちにこい!」
本当なら自分の傍にいるべき召喚獣。(なんで俺だけ必殺技使えねえんだよ。最初に召喚獣がついたのは俺だろ)そう焦っているロキに言葉選びなどできなかった。
言葉選びをしてもラピ相手には暴言に近いものにしかならない。
「なんでそんな偉そうなんだぴょん! 今はリキについてるぴょん!」
「フツーにこっちくればいいだろ!」
「ご主人様はリキなんだぴょん! そのリキが危険な状況にあるのなら一番に力を貸すぴょん! 優先順位っていうものを考えるぴょん!」
当然、ラピの怒りを買う。
ラピを肩に乗せているリキは今のところ危険という状況でもなく、そのことを言ったほうがいいかと戸惑うがそんな空気でもなく。
仲介に入る前にロキの堪忍袋の緒が切れる。
ーーイッラッ。
我慢の限界を越えた人間は何をしでかすかわからない。
「……斬罪してやる」
決着をつける前に演習は終わった。
「なんかめちゃくちゃだったね」
「ロキくんがうさぴょんに妬いたりして、本当いろいろとめちゃくちゃ」
シルビアとユークがそれぞれ思ったことを口にする中、ロキは沈黙。一番にその場から去ろうとする。
気にかけたラピが近くまで寄るが。
「なんだよ。優先順位ってものを考えろ、だろ」
素っ気なく行ってしまった。
その後、拒絶するようになったロキを不愉快に思ったラピは強引的に自由室に誘い、必殺技を使うよう促した。そんなの使えねえよとへそを曲げるロキに、いいから使うぴょん死ぬ気で使えるようになるぴょん、とどうも必死なので適当に剣を振るえばやはり使えることはなく。それでも諦めることなくラピが指導してくるので、これで最後だと思い気を引き締めて振るった。
その一振りに、必殺技は宿った。
燃え盛る炎を剣に纏い一撃をくらわす。単純でロキにとってかっこいい技。
召喚獣がついていれば剣の一振り一振りに属性がつくが、必殺技のような凄さはない。
付加属性が輝くのは必殺技。
それを知っていたロキは心が踊った。やっと使えたという達成感でこれまでのフラストレーションを忘れ、興奮状態となる。
もう一度、と同じように試みると発動せず。
ラピによると待つ時間も必要だと。
これは召喚獣(バード)が生まれる前のこと。
とある任務の話を耳にしたユーク。
ドラゴンと対等に戦うファウンズの姿を、間近で見ていた男子生徒によれば同い年だとは思えぬほどだったと。
『さすが″キル″って名前だけあるよな』
『それどういう意味?』
口を滑らせた男子生徒にユークは突っかかる。悪気は感じられなかったが、冗談だとしても聞き捨てならなかった。
男子生徒は『いや、なんでも……』と、どもりそれ以上は何も口にしなかった。ユークの無表情から伝わる異様なものが、恐怖に変わったのだ。
評判が良かったからなのか、悪い噂は良い噂に塗り替えられ。
風評などは当てにならないとユークは軽く息をついた。
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