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魔法召いのブレェス
「最低評価」/ 小さな召喚師③
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「それ、好きな女の子をついいじめてしまうってやつじゃない?」
「何か悪いことでもしたの?」
教室にて。フウコとライハルトの二人は真面目に〝彼〟の真意を見つけようとしていたが、この話は好きな女の子をついいじめてしまうとかそういものではなかった。
そんなレベルではない。
名を伏せて所々の出来事だけを話したためにルーファースの異常さは伝わらなかった様子。
悪いこと。それがリキの頭に残る。
「あんた、あいつに恨まれてるの?」
思わぬ声に横を向くとそこにはロザントがいた。
宵闇色の髪をしたツインテール少女。
三人の視線が注がれる。
「もしかして、心配しに来てくれたの?」
「んなわけないじゃない。私はただ、あいつの執念深さに異常を感じて。だってあれ尋常じゃないでしょ、あんたを殺すとか言ってたわよ」
偉そうに腕を組みつつも戦闘演習後のことを思い出すーー。
(あーあ、負けちゃった)
演習室を出て、立ち止まっているルーファースの後ろ姿を見つけたロザントはその顔を覗こうとした。
(……落ち込んでいるのかしら)
するとちょうど顔が上がり、
『あいつ、いつか殺してやる』
ギラリと光る目、陰にこもった顔つき、本気さを感じる言い方にロザントは異常さを感じた。
「わからないけど、たぶん、恨まれてるんだと思う」
「変なやつに目をつけられたものね」
何が彼の癇に障ったのかわからない。だがルーファースに異常な発言をさせてしまったのは自分。それはなんとなく分かった。
「この子、誰?」
「『この子』じゃないわよ。貴女ときっと歳はあまり変わらないわ」
「どうりで。中々偉そうな子だと思った」
睨みを利かすロザントだが、フウコは知らんぷり。
それでもロザントは怒りの目を離さない。
「小さいね」
「うるさいわね」
ライハルトの何気ないたたみかけに、威嚇するように素早く返す。ロザントは『子供扱い』と『小さい発言』が嫌いなようだ。
フウコもライハルトもロザントとは初対面なはずのにこの会話。
リキは別のことに意識を置いていた。
ルーファースが自分を恨んでいることについて一つだけ心当たりがあった。ロザントからルーファースの敵意の度を聞くまでそんなこと考えもしなかったが、ある出来事が脳裏を掠めた。
人が一人、死に直面した。それはルーファースの周りのことはどうでもいいという一人よがりの行いのせい。
出撃命令時。魔物を抹殺するのがそんなに楽しいのか一人で突出するルーファースを心配して、止めた方がいいと思った善の強い青年がいた。青年はルーファースを追いかけて前に行くも中々追いつかず、とうとう仲間から切り離れ魔物に囲まれるような位置まで行ってしまい、そこでようやくルーファースに追いついた。
後方に戻れと言ってもルーファースは言うことを聞かなかった、それどころかそれを糧にするように、それまでよりも早く前進し青年を残した。己のことを心配し、己のために危険を承知しながらもついてきた者を知っていながら。
なんて残酷だろう。リアルもゲームだとか思っているのだろうか。
魔物に囲われた青年は仲間が助けに行くまでに深手を負った。どんなに怖ろしかったことか。
メンバーの一人だったリキはその光景を目の当たりにしてしまった。
ルーファースが傷を負ったことで不機嫌になった出撃命令の前の前のことだ。
『おい、早く治せよ』
魔物によって腕に出来た傷。それは誰かを守ったために負った傷ではなく、己の欲のため、戦うことを快楽としている彼が負った傷。
そう思ったら、
『おい』
『それだけの傷、すぐ治ります』
『は?』
『少しは傷の痛みを知ってください』
蔑まずにはいられなかった。
すぐさまその場から離れ青年の元に行ったが、それは他の者が治してくれるという確信があったから。治癒隊が皆を回復してくれる。でなければ自分の気持ちを一切無視して回復に挑んだ。
凛とした目に何を思ったか、ルーファースは次の出撃命令で最低な態度をとった。
『それだけの傷、すぐ治るんだろ? 治させねえけどな』
人を守ってできた傷。回復しようとするリキの肩を思いきり蹴り、その勢いでリキは地面についた。
『そこ、何をしている』
『俺の中の魔物を倒そうとしてるんです』
『馬鹿なことを言っていないで早く彼女から離れなさい』
ふざけているような口調。
サラビエル講師が近くにいてそれだけですんだが、いなかったらどうなっていたか。
「どうしたの」
ロザントが不思議そうにリキの瞳を覗く。フウコやライハルトからは顔が見えない角度でも、背の低いロザントからは表情全てが丸見えで。黙りこくってしまっていたリキはとっさに話題をふろうとした。
「魔法使いなのに武器扱えるなんてロザントってすごいよね」
とっさすぎただろうか。不可解そうな顔をしている。
「魔術師って言ってちょうだい。あなたが単純に使う魔法とは違うんだから」
「魔術師のロザント?」
「そうよ」
「ロザントちゃん」
「今更ちゃん付けはなしでしょ!?」
どうやら気に障ったのは魔法使いという単語らしい。
腕を組み、瞼を落とし、斜め横を向いていたロザントは勢いよく顔を向けた。そのおかしな反応にリキの表情が少々和む。
それに気づいたロザントは、ふう、と息をつく。
「いい? よく聞いて。私は魔術を使うことによって魔力の減少を小さくしている。……その顔、魔術って何? って感じね。簡単に言えばあなたの使う魔法は本に書かれた正式なものでしょ、私は自分で試行錯誤して想像を形にしている。必要な魔力は最小限に、けれど威力は強大に。まあ魔法使いと魔術師の違い、本当はよくわからないんだけど、魔術師の方が何かとかっこいいでしょ」
魔術師という響きが良いという。
魔力をあまり消費せず、体力を残しておき接近攻撃との両立で相手を追い詰める。そのやり方が一番しっくりくるらしい。
「それより、あいつの技にはびっくりしたわ。普通の物理攻撃かと思って少しか離れていなかったのが敗因だったわね」
ファウンズが剣をふるった時、大きな水の渦が急にでてきてそれに巻き込まれてあっという間にやられた。それまでに半分以上の攻撃を受けていた。回復できる者がいるチームはやはり良い。
「お前、必殺技使えたのか……?」
演習室の待合室でロキはファウンズを前にしていた。
ファウンズが必殺技を使ったということを聞いてしまったのだ。ロキは信じがたくも期待の混じった複雑な眼差しで見つめている。
……必殺技?
いきなりのことに目が点になったファウンズを見て、ラピが物申す。あの水の渦はスイリュウとの必殺技なんだぴょん。ーーああ、あれは必殺技なのかと肯定すると、
「くっそ、やっぱランクが高いやつはそういうことも早いのか」
嫌味に聞こえる文句が発せられ。
こいつはなんだという視線がリキに注がれる。
「彼は必殺技を使いたいと実践室で何度も挑戦しているんですが、何も起こる気配がなくて」
「よし、今から実践室いくか」
今さっきまでリキの隣で悶えていたロキが何か開きなおったように定番となってしまった台詞を言う。リキにとってお決まりのものとなっている。
必殺技を使いたいがための演練をまるで鍛錬のように繰り返し行っているのになぜいつまで経っても使えるようにならないのか。一見、やる気満々なロキも諦めモードに入っている。
必殺技を使いたいと頑張る者が報われず、無関心なそれこそ必殺技の存在を知らなかった者がすぐに使えてしまった。何かコツがあるのだろう。これでは不公平感が半端ない。
「お前もだよ。コツ、教えてもらわないとな」
真っ直ぐと見つめる。これがちゃんとした初の会話であってもそんなのロキには関係ない。
その傲慢さが伝わったのか。
「悪いが興味ない」
「……自分ができればそれでいいのか」
だいたいの者がそうだと思う、とは口にしない。
「悪いが、と言っている」
「悪いと思うなら付き合え!」
「モンキーさんが狼さんに告白してる」
「誰がっ……って、またお前か」
二人の攻防の間に入った声の主に振り返ってロキは呆れた顔をする。ライハルト、前にもロキのことをモンキー呼ばわりをした。ロキには知らされていないが、ヤンキーとモンキーをかけた呼び名である。
不良っぽいところが受けつけず嫌味に呼んでみたものだが、今となってはしっくりときていてたまに呼んだりしていた。
狼、は今の現状からするとファウンズのことだろう。
「おい、行く前にこつ教えろ」
演習室の待合室から出て行こうとファウンズを引き止めると、その足が止まる。そして背中を向けながら。
「一方的な思いは通じない」
なんだよそれ、と呟くロキには解明不可能だった。
その後も、ロキが必殺技を使えることはなかった。
「何か悪いことでもしたの?」
教室にて。フウコとライハルトの二人は真面目に〝彼〟の真意を見つけようとしていたが、この話は好きな女の子をついいじめてしまうとかそういものではなかった。
そんなレベルではない。
名を伏せて所々の出来事だけを話したためにルーファースの異常さは伝わらなかった様子。
悪いこと。それがリキの頭に残る。
「あんた、あいつに恨まれてるの?」
思わぬ声に横を向くとそこにはロザントがいた。
宵闇色の髪をしたツインテール少女。
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「もしかして、心配しに来てくれたの?」
「んなわけないじゃない。私はただ、あいつの執念深さに異常を感じて。だってあれ尋常じゃないでしょ、あんたを殺すとか言ってたわよ」
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『あいつ、いつか殺してやる』
ギラリと光る目、陰にこもった顔つき、本気さを感じる言い方にロザントは異常さを感じた。
「わからないけど、たぶん、恨まれてるんだと思う」
「変なやつに目をつけられたものね」
何が彼の癇に障ったのかわからない。だがルーファースに異常な発言をさせてしまったのは自分。それはなんとなく分かった。
「この子、誰?」
「『この子』じゃないわよ。貴女ときっと歳はあまり変わらないわ」
「どうりで。中々偉そうな子だと思った」
睨みを利かすロザントだが、フウコは知らんぷり。
それでもロザントは怒りの目を離さない。
「小さいね」
「うるさいわね」
ライハルトの何気ないたたみかけに、威嚇するように素早く返す。ロザントは『子供扱い』と『小さい発言』が嫌いなようだ。
フウコもライハルトもロザントとは初対面なはずのにこの会話。
リキは別のことに意識を置いていた。
ルーファースが自分を恨んでいることについて一つだけ心当たりがあった。ロザントからルーファースの敵意の度を聞くまでそんなこと考えもしなかったが、ある出来事が脳裏を掠めた。
人が一人、死に直面した。それはルーファースの周りのことはどうでもいいという一人よがりの行いのせい。
出撃命令時。魔物を抹殺するのがそんなに楽しいのか一人で突出するルーファースを心配して、止めた方がいいと思った善の強い青年がいた。青年はルーファースを追いかけて前に行くも中々追いつかず、とうとう仲間から切り離れ魔物に囲まれるような位置まで行ってしまい、そこでようやくルーファースに追いついた。
後方に戻れと言ってもルーファースは言うことを聞かなかった、それどころかそれを糧にするように、それまでよりも早く前進し青年を残した。己のことを心配し、己のために危険を承知しながらもついてきた者を知っていながら。
なんて残酷だろう。リアルもゲームだとか思っているのだろうか。
魔物に囲われた青年は仲間が助けに行くまでに深手を負った。どんなに怖ろしかったことか。
メンバーの一人だったリキはその光景を目の当たりにしてしまった。
ルーファースが傷を負ったことで不機嫌になった出撃命令の前の前のことだ。
『おい、早く治せよ』
魔物によって腕に出来た傷。それは誰かを守ったために負った傷ではなく、己の欲のため、戦うことを快楽としている彼が負った傷。
そう思ったら、
『おい』
『それだけの傷、すぐ治ります』
『は?』
『少しは傷の痛みを知ってください』
蔑まずにはいられなかった。
すぐさまその場から離れ青年の元に行ったが、それは他の者が治してくれるという確信があったから。治癒隊が皆を回復してくれる。でなければ自分の気持ちを一切無視して回復に挑んだ。
凛とした目に何を思ったか、ルーファースは次の出撃命令で最低な態度をとった。
『それだけの傷、すぐ治るんだろ? 治させねえけどな』
人を守ってできた傷。回復しようとするリキの肩を思いきり蹴り、その勢いでリキは地面についた。
『そこ、何をしている』
『俺の中の魔物を倒そうとしてるんです』
『馬鹿なことを言っていないで早く彼女から離れなさい』
ふざけているような口調。
サラビエル講師が近くにいてそれだけですんだが、いなかったらどうなっていたか。
「どうしたの」
ロザントが不思議そうにリキの瞳を覗く。フウコやライハルトからは顔が見えない角度でも、背の低いロザントからは表情全てが丸見えで。黙りこくってしまっていたリキはとっさに話題をふろうとした。
「魔法使いなのに武器扱えるなんてロザントってすごいよね」
とっさすぎただろうか。不可解そうな顔をしている。
「魔術師って言ってちょうだい。あなたが単純に使う魔法とは違うんだから」
「魔術師のロザント?」
「そうよ」
「ロザントちゃん」
「今更ちゃん付けはなしでしょ!?」
どうやら気に障ったのは魔法使いという単語らしい。
腕を組み、瞼を落とし、斜め横を向いていたロザントは勢いよく顔を向けた。そのおかしな反応にリキの表情が少々和む。
それに気づいたロザントは、ふう、と息をつく。
「いい? よく聞いて。私は魔術を使うことによって魔力の減少を小さくしている。……その顔、魔術って何? って感じね。簡単に言えばあなたの使う魔法は本に書かれた正式なものでしょ、私は自分で試行錯誤して想像を形にしている。必要な魔力は最小限に、けれど威力は強大に。まあ魔法使いと魔術師の違い、本当はよくわからないんだけど、魔術師の方が何かとかっこいいでしょ」
魔術師という響きが良いという。
魔力をあまり消費せず、体力を残しておき接近攻撃との両立で相手を追い詰める。そのやり方が一番しっくりくるらしい。
「それより、あいつの技にはびっくりしたわ。普通の物理攻撃かと思って少しか離れていなかったのが敗因だったわね」
ファウンズが剣をふるった時、大きな水の渦が急にでてきてそれに巻き込まれてあっという間にやられた。それまでに半分以上の攻撃を受けていた。回復できる者がいるチームはやはり良い。
「お前、必殺技使えたのか……?」
演習室の待合室でロキはファウンズを前にしていた。
ファウンズが必殺技を使ったということを聞いてしまったのだ。ロキは信じがたくも期待の混じった複雑な眼差しで見つめている。
……必殺技?
いきなりのことに目が点になったファウンズを見て、ラピが物申す。あの水の渦はスイリュウとの必殺技なんだぴょん。ーーああ、あれは必殺技なのかと肯定すると、
「くっそ、やっぱランクが高いやつはそういうことも早いのか」
嫌味に聞こえる文句が発せられ。
こいつはなんだという視線がリキに注がれる。
「彼は必殺技を使いたいと実践室で何度も挑戦しているんですが、何も起こる気配がなくて」
「よし、今から実践室いくか」
今さっきまでリキの隣で悶えていたロキが何か開きなおったように定番となってしまった台詞を言う。リキにとってお決まりのものとなっている。
必殺技を使いたいがための演練をまるで鍛錬のように繰り返し行っているのになぜいつまで経っても使えるようにならないのか。一見、やる気満々なロキも諦めモードに入っている。
必殺技を使いたいと頑張る者が報われず、無関心なそれこそ必殺技の存在を知らなかった者がすぐに使えてしまった。何かコツがあるのだろう。これでは不公平感が半端ない。
「お前もだよ。コツ、教えてもらわないとな」
真っ直ぐと見つめる。これがちゃんとした初の会話であってもそんなのロキには関係ない。
その傲慢さが伝わったのか。
「悪いが興味ない」
「……自分ができればそれでいいのか」
だいたいの者がそうだと思う、とは口にしない。
「悪いが、と言っている」
「悪いと思うなら付き合え!」
「モンキーさんが狼さんに告白してる」
「誰がっ……って、またお前か」
二人の攻防の間に入った声の主に振り返ってロキは呆れた顔をする。ライハルト、前にもロキのことをモンキー呼ばわりをした。ロキには知らされていないが、ヤンキーとモンキーをかけた呼び名である。
不良っぽいところが受けつけず嫌味に呼んでみたものだが、今となってはしっくりときていてたまに呼んだりしていた。
狼、は今の現状からするとファウンズのことだろう。
「おい、行く前にこつ教えろ」
演習室の待合室から出て行こうとファウンズを引き止めると、その足が止まる。そして背中を向けながら。
「一方的な思いは通じない」
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