3 / 71
魔法召いのブレェス
リキの災難3
しおりを挟む
とりあえず自分のできることを。
リキは持っていた本を両手にする。先ほど演習前に来たサラビエル講師に渡された本だ。中には魔法について書かれているという。
『これは魔法についてわかりやすく書かれた本だ。それを見て適当に口にすれば何かは発動するだろう。発動しなかったらそれまでだ』
とりあえず本に目を通してとりあえず何かを口にしろということだ。
開くと最初のページには魔法についての簡単な説明。
[魔法を発動するにはイメージが大事です
空想を実現させるようなイメージ]
次のページからは色々な魔法の名前らしきものがまるで図鑑のように並べられていた。
ファイア、ブリザード、サンダー。それ以降もヘイストやらポイズンやらカタカナで表記されている。ご丁寧に全てのものに効果まで書いてあり、確かにわかりやすい。わかりやすいことだけは認めよう。いくら緻密に書かれていようがリキに魔法が使えないことに変わりはない。
本を開いたまま魔法を発動させることに断念しようとしたリキだが、ーーキンッと金属同士がぶつかる音がして横を見る。離れたところでは相手の女子生徒と彼が一対一で戦っている。
「……」
傍らで戦っている漆黒の彼ーーファウンズ・キルを見ては勝手に諦められないと一人悩む。他人に決められ相棒となったが、なったからにはちゃんと協力しなくてはいけない。しかし。
一体どうしろというのか。このカタカナで書かれた文字を読めば良いのか。それだけか。
考えても何も変わることはなく、本を開く前に思っていた〝とりあえず本に書かれた文字を口にする〟ことにした。
目に入った文字、それをただ発するだけ。
「ヘイスト」
……何も起こらない。やはり駄目であった。文字を読んで何かが起きたらそれはマジックだ。手品はタネもアカシもある。けれど魔法にはタネもアカシもない。魔法は何かによる自然現象のようなもので、それは普通の人にできるものではない。試すだけ無駄だ。
しかし、めげずに続いてポイズンやファイアなど順番に口にしていった。が全て無反応に終わった。それはそうである。リキには魔法など使えないのだから。
それでも役立たずではいたくないというプライド的、責任感的なものがあった。
あの時、彼の腕の傷が治った時、自分の手から何かが発動したのを感じた気がした。魔法が使えたのだ。おそらく奇奇的あれは魔法だった。
突然の出来事に今まで現実を否定してきたが、今はどうでもいい。目の前のことにとりあえず取り組むだけ。
「回復!」
とりあえずの想いでとりあえず叫ぶ。目を閉じ、念じて。イメージして。
どうだろうと対象を見ると彼の体は碧い光に包まれた。あの時使えたものが使えたのだ。突然のことに彼も驚いている。リキ自身も驚いている。
「フウ、あの子の魔法やばいみたいだ。くらわせたダメージ量分回復された」
「え、マジで。それやばいじゃん。ん? てかくらわせたダメージ量分って全部? てことは、今までやってきたこと全部無意味化した!?」
「水の泡だね」
女子生徒が〝ぬあー〟と叫ぶ。
「気は進まないけど、まずはあの子からやるのが常(つね)だと思う」
二人は顔を見合わせ、頷きあう。
「ごめん、まずはあなたから消すみたい」
そう言う彼女の顔はいきいきとしている。全く謝っているように見えない。
急に向かってきた女子生徒に何ができるわけでもなく、リキは危機を感じ後ずさる。突然の突撃に驚きちゃんとした対応ができず、おぼつかない足取りで足を絡ませ、最終的に何もない後ろへ尻もちをつく。
ーー白い杖がカランっと音をたてる。手にしていた本は少し離れたところに。
衝撃か何かくると思っていたが何もこない。恐怖で瞑っていた目を開き見上げるとそこには漆黒の彼の後ろ姿があり、彼の持つ漆黒の剣は女子生徒の喉元に。女子生徒も恐怖を覚えたのか後ろへ下がる。
そこへ見計らったかのように水の塊が飛んできた。
「《水鉄砲(ウォーターガン)》」
両手でぎりぎり包めるぐらいの大きさだ。
迷いもなく彼は剣を振るう。水の塊が切れ、その場でばしゃっと水が弾け飛ぶ。まるで水風船みたいだ。
その被害を全面に受けたファウンズは黒い手袋をした手で顔を拭う。
水も滴る良い男とはこういうことをいうんだろうかと戦闘中にも関わらず思ってしまったリキははっとする。ありがとうとお礼を言おうとしていたのだが、言う空気ではないので喉元で止めておく。
「私にできることは」
「そろそろ終わらせる。手は出さなくていい」
「やっぱキツ」
「Sランク相手だからね」
「でも相棒があんな女の子だからぎりぎりなんとかなるかもって思ってたのに……」
何かを思い出したかのように、ぱっと閃き顔をする。
「あ、そうだよ。あの子魔法使えないって言ってたよね。もしかしてあれって油断させるための嘘?」
「言ってたけど、何か状況が変わったんじゃないかな。あの子を見る限り嘘ではないと思うよ」
「何でそんなこと言えるのよ」
「男の勘」
反抗的な目を向けてくる女性を視界にいれている中、もう一つの存在を目で捉えた。
「くるよ」
「もう無理ゲー。だけど楽しい」
心からの笑みにつられ、男子生徒も微かに笑んだ。
戦闘にはファウンズ・キルだけの力で勝利した。
剣など鋭利なもので攻撃をくらって身体は大丈夫なのかと問えば、身を守るシールドがあるから大丈夫と。完全ではないけど痛みはあまり感じないような空間ができていると女子生徒に教わったリキは一安心。
「私の名前はフウコ。よろしく。クラスメートだから覚えてね」
見た目からしても活発な人。仲良くなれそうだ。うん、私はーーというと止められ、リキだよねと笑顔で言われる。
「魔法使えないって言ってたのに使えてたじゃん。どうしたの」
彼女の純粋な質問に複雑そうな顔をリキはする。どう答えればいいか迷う。前までは使えなかったけど使えるようになったのかもしれない、なんて曖昧なことを信じてもらえるかどうか。自分でさえまだ信じられていないのだから。
「そういうのは無闇に聞くものじゃないと思うけど」
フウコの相棒の男の人。
「これただの普通のことじゃん。普通のこと聞いて何が悪い」
「プライバシーの侵害かもしれない。その子言いづらそうにしてる」
「それは聞いたからわかったことでしょうが」
「聞かなくても薄々わかる」
「それはあなが根暗の心読みだからよ。私は陽気で活発な女の子なの」
「ふーん女の子? 言葉の意味をよく理解していないようだから一つ教えてあげるけど、<陽気>と<活発>は同じ意味だよ」
「へえそうなんだ? ねえそうなのリキ?」
「え、……えっと、たぶん」
突然振られ、適当に答える。
「<陽気>=<活気>。<活気>=<活発>」
「んな細かいことなんか知らないわよ」
「自己紹介が送れたね。僕はライハルト。よろしく」
会話を終えたかのように早々に笑顔が向けられた。
「何普通に自己紹介なんか」
「してはいけないのかい?」
「悪かないわよ。てかその笑顔気色わるっ」
「ん?」
騒がしい。
ふと動く気配を感じ後ろを見ると、ファウンズがこの場を普通に去って行くところだった。
「あら、行っちゃったわね」
「残念。少しでも話してみたかったのに」
いつの間にか話し終えていた二人。
「二人ともあの人と話したことないの?」
「全然」
「全く」
揃った答え。
ライハルトの話によると話をしたといえば挨拶をしたくらいらしい。それは話をしたとはいえないねと自分で差し引いたが。
「というか誰かと話してるところ見たことないよ。クラスメートはもちろん。他のことは知らないけど」
「彼が誰かとちゃんと話を交わしていたら奇跡を見ているようだわ」
「まあ少し大げさな気はするけど」
そう言ってライハルトは彼の背中を見つめる。
「本当は話してみたいんだけどね」
彼を包み込むオーラが怖いとのこと。
この学園は寮制。同室はフウコとなった。
「よろしくー」
子供のような輝かしい笑顔。一緒になれて良かったとリキは思う。
リキのいた町にはリキと血の繋がる者はいない。だからこうしておとなしくいられるのだ。自分よりも大切な人がいれば、この状況に必死に足掻いている。
この学園への入学は絶対らしい。サラビエル先生と一対一で話した時に告げられた。
町のことは頭に思い浮かぶが、あそこにいなければいけない理由は思い当たらない。
ベッドに入ってすぐ、リキは深い眠りへと落ちた。
リキは持っていた本を両手にする。先ほど演習前に来たサラビエル講師に渡された本だ。中には魔法について書かれているという。
『これは魔法についてわかりやすく書かれた本だ。それを見て適当に口にすれば何かは発動するだろう。発動しなかったらそれまでだ』
とりあえず本に目を通してとりあえず何かを口にしろということだ。
開くと最初のページには魔法についての簡単な説明。
[魔法を発動するにはイメージが大事です
空想を実現させるようなイメージ]
次のページからは色々な魔法の名前らしきものがまるで図鑑のように並べられていた。
ファイア、ブリザード、サンダー。それ以降もヘイストやらポイズンやらカタカナで表記されている。ご丁寧に全てのものに効果まで書いてあり、確かにわかりやすい。わかりやすいことだけは認めよう。いくら緻密に書かれていようがリキに魔法が使えないことに変わりはない。
本を開いたまま魔法を発動させることに断念しようとしたリキだが、ーーキンッと金属同士がぶつかる音がして横を見る。離れたところでは相手の女子生徒と彼が一対一で戦っている。
「……」
傍らで戦っている漆黒の彼ーーファウンズ・キルを見ては勝手に諦められないと一人悩む。他人に決められ相棒となったが、なったからにはちゃんと協力しなくてはいけない。しかし。
一体どうしろというのか。このカタカナで書かれた文字を読めば良いのか。それだけか。
考えても何も変わることはなく、本を開く前に思っていた〝とりあえず本に書かれた文字を口にする〟ことにした。
目に入った文字、それをただ発するだけ。
「ヘイスト」
……何も起こらない。やはり駄目であった。文字を読んで何かが起きたらそれはマジックだ。手品はタネもアカシもある。けれど魔法にはタネもアカシもない。魔法は何かによる自然現象のようなもので、それは普通の人にできるものではない。試すだけ無駄だ。
しかし、めげずに続いてポイズンやファイアなど順番に口にしていった。が全て無反応に終わった。それはそうである。リキには魔法など使えないのだから。
それでも役立たずではいたくないというプライド的、責任感的なものがあった。
あの時、彼の腕の傷が治った時、自分の手から何かが発動したのを感じた気がした。魔法が使えたのだ。おそらく奇奇的あれは魔法だった。
突然の出来事に今まで現実を否定してきたが、今はどうでもいい。目の前のことにとりあえず取り組むだけ。
「回復!」
とりあえずの想いでとりあえず叫ぶ。目を閉じ、念じて。イメージして。
どうだろうと対象を見ると彼の体は碧い光に包まれた。あの時使えたものが使えたのだ。突然のことに彼も驚いている。リキ自身も驚いている。
「フウ、あの子の魔法やばいみたいだ。くらわせたダメージ量分回復された」
「え、マジで。それやばいじゃん。ん? てかくらわせたダメージ量分って全部? てことは、今までやってきたこと全部無意味化した!?」
「水の泡だね」
女子生徒が〝ぬあー〟と叫ぶ。
「気は進まないけど、まずはあの子からやるのが常(つね)だと思う」
二人は顔を見合わせ、頷きあう。
「ごめん、まずはあなたから消すみたい」
そう言う彼女の顔はいきいきとしている。全く謝っているように見えない。
急に向かってきた女子生徒に何ができるわけでもなく、リキは危機を感じ後ずさる。突然の突撃に驚きちゃんとした対応ができず、おぼつかない足取りで足を絡ませ、最終的に何もない後ろへ尻もちをつく。
ーー白い杖がカランっと音をたてる。手にしていた本は少し離れたところに。
衝撃か何かくると思っていたが何もこない。恐怖で瞑っていた目を開き見上げるとそこには漆黒の彼の後ろ姿があり、彼の持つ漆黒の剣は女子生徒の喉元に。女子生徒も恐怖を覚えたのか後ろへ下がる。
そこへ見計らったかのように水の塊が飛んできた。
「《水鉄砲(ウォーターガン)》」
両手でぎりぎり包めるぐらいの大きさだ。
迷いもなく彼は剣を振るう。水の塊が切れ、その場でばしゃっと水が弾け飛ぶ。まるで水風船みたいだ。
その被害を全面に受けたファウンズは黒い手袋をした手で顔を拭う。
水も滴る良い男とはこういうことをいうんだろうかと戦闘中にも関わらず思ってしまったリキははっとする。ありがとうとお礼を言おうとしていたのだが、言う空気ではないので喉元で止めておく。
「私にできることは」
「そろそろ終わらせる。手は出さなくていい」
「やっぱキツ」
「Sランク相手だからね」
「でも相棒があんな女の子だからぎりぎりなんとかなるかもって思ってたのに……」
何かを思い出したかのように、ぱっと閃き顔をする。
「あ、そうだよ。あの子魔法使えないって言ってたよね。もしかしてあれって油断させるための嘘?」
「言ってたけど、何か状況が変わったんじゃないかな。あの子を見る限り嘘ではないと思うよ」
「何でそんなこと言えるのよ」
「男の勘」
反抗的な目を向けてくる女性を視界にいれている中、もう一つの存在を目で捉えた。
「くるよ」
「もう無理ゲー。だけど楽しい」
心からの笑みにつられ、男子生徒も微かに笑んだ。
戦闘にはファウンズ・キルだけの力で勝利した。
剣など鋭利なもので攻撃をくらって身体は大丈夫なのかと問えば、身を守るシールドがあるから大丈夫と。完全ではないけど痛みはあまり感じないような空間ができていると女子生徒に教わったリキは一安心。
「私の名前はフウコ。よろしく。クラスメートだから覚えてね」
見た目からしても活発な人。仲良くなれそうだ。うん、私はーーというと止められ、リキだよねと笑顔で言われる。
「魔法使えないって言ってたのに使えてたじゃん。どうしたの」
彼女の純粋な質問に複雑そうな顔をリキはする。どう答えればいいか迷う。前までは使えなかったけど使えるようになったのかもしれない、なんて曖昧なことを信じてもらえるかどうか。自分でさえまだ信じられていないのだから。
「そういうのは無闇に聞くものじゃないと思うけど」
フウコの相棒の男の人。
「これただの普通のことじゃん。普通のこと聞いて何が悪い」
「プライバシーの侵害かもしれない。その子言いづらそうにしてる」
「それは聞いたからわかったことでしょうが」
「聞かなくても薄々わかる」
「それはあなが根暗の心読みだからよ。私は陽気で活発な女の子なの」
「ふーん女の子? 言葉の意味をよく理解していないようだから一つ教えてあげるけど、<陽気>と<活発>は同じ意味だよ」
「へえそうなんだ? ねえそうなのリキ?」
「え、……えっと、たぶん」
突然振られ、適当に答える。
「<陽気>=<活気>。<活気>=<活発>」
「んな細かいことなんか知らないわよ」
「自己紹介が送れたね。僕はライハルト。よろしく」
会話を終えたかのように早々に笑顔が向けられた。
「何普通に自己紹介なんか」
「してはいけないのかい?」
「悪かないわよ。てかその笑顔気色わるっ」
「ん?」
騒がしい。
ふと動く気配を感じ後ろを見ると、ファウンズがこの場を普通に去って行くところだった。
「あら、行っちゃったわね」
「残念。少しでも話してみたかったのに」
いつの間にか話し終えていた二人。
「二人ともあの人と話したことないの?」
「全然」
「全く」
揃った答え。
ライハルトの話によると話をしたといえば挨拶をしたくらいらしい。それは話をしたとはいえないねと自分で差し引いたが。
「というか誰かと話してるところ見たことないよ。クラスメートはもちろん。他のことは知らないけど」
「彼が誰かとちゃんと話を交わしていたら奇跡を見ているようだわ」
「まあ少し大げさな気はするけど」
そう言ってライハルトは彼の背中を見つめる。
「本当は話してみたいんだけどね」
彼を包み込むオーラが怖いとのこと。
この学園は寮制。同室はフウコとなった。
「よろしくー」
子供のような輝かしい笑顔。一緒になれて良かったとリキは思う。
リキのいた町にはリキと血の繋がる者はいない。だからこうしておとなしくいられるのだ。自分よりも大切な人がいれば、この状況に必死に足掻いている。
この学園への入学は絶対らしい。サラビエル先生と一対一で話した時に告げられた。
町のことは頭に思い浮かぶが、あそこにいなければいけない理由は思い当たらない。
ベッドに入ってすぐ、リキは深い眠りへと落ちた。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
波の音 傷ついた二人の間にあったもの
Rj
恋愛
妻のエレノアよりも愛人を選んだ夫が亡くなり海辺の町で静養していたエレノアは、再起不能の怪我をした十歳年下のピアニストのヘンリーと出会う。二人はゆっくりお互いの傷をいやしそれぞれがあるべき場所へともどっていく。
流産や子を亡くした表現が含まれています。
本編四話に番外編一話を加え全五話になりました。(1/11変更)
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
“金しか生めない”錬金術師は果たして凄いのだろうか
まにぃ
ファンタジー
錬金術師の名家の生まれにして、最も成功したであろう人。
しかし、彼は”金以外は生み出せない”と言う特異性を持っていた。
〔成功者〕なのか、〔失敗者〕なのか。
その周りで起こる出来事が、彼を変えて行く。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
令嬢はまったりをご所望。
三月べに
恋愛
【なろう、から移行しました】
悪役令嬢の役を終えたあと、ローニャは国の隅の街で喫茶店の生活をスタート。まったりを求めたが、言い寄る客ばかりで忙しく目眩を覚えていたが……。
ある日、最強と謳われる獣人傭兵団が、店に足を踏み入れた。
獣人傭兵団ともふもふまったり逆ハーライフ!
【第一章、第二章、第三章、第四章、第五章、六章完結です】
書籍①巻〜⑤巻、文庫本①〜④、コミックス①〜⑥巻発売中!
【完結】王甥殿下の幼な妻
花鶏
ファンタジー
領地経営の傾いた公爵家と、援助を申し出た王弟家。領地の権利移譲を円滑に進めるため、王弟の長男マティアスは公爵令嬢リリアと結婚させられた。しかしマティアスにはまだ独身でいたい理由があってーーー
生真面目不器用なマティアスと、ちょっと変わり者のリリアの歳の差結婚譚。
なんちゃって西洋風ファンタジー。
※ 小説家になろうでも掲載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる