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アフタヌーンティー
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アフタヌーンティーは、皆が参加することになったので、テーブルを分けることになった。大人たちはケイトを囲むことになった。
ケイトは望まれて国王夫妻に挟まれた席に座り、ソアリスはミフルとグレイと一緒に座っていた。
「こくおうへいか、おうひへいか、みててくだしゃい。おかしゃまと、みふるおねえしゃまのあげいもが、きえましゅから」
「そうなのか」
「まあ」
ケイトがクート国王陛下とエバー王妃陛下に、揚げ芋を見つめながら言った。
ソアリスもミフルは美しい所作でありながら、話をしながら、待つ間にまさにケイトの言ったようにぱくぱくぺろり状態であった。
「確かに吸い込まれて行くな」
「ええ、ケイトの言うことは本当だったのね」
「ちゅごいでしょ?」
「ああ、しかもケーキも食べている」
「ええ」
「あまいのと、ちょっぱいので、るーぷするんですって」
「それは分かるわぁ~食べ過ぎちゃうのよね」
エバー王妃は共感し、王太子妃であるカシアも、同意するように頷いている。カシアは肥え太ってなどはいないが、食事には気を付けている。
「運動されているから、あんなに健康的なのですね」
「おかあしゃまはよくたべて、よくうごいて、よくねましゅ。わたしとおなじ」
「まあ、ふふっ」
「ええ、話だけ聞くとソアリス様のこととは思えませんが、ミフルもそう言っておりましたわ」
「かちゃあぐるまもしてくれましゅ」
「「「え?」」」」
聞き間違えたのではないかと、驚きの声を上げたのは、エバー王妃、王太子であるトリー、カシア王太子妃である。
「陛下ではなくて?」
「あい!おかしゃまがしてくれましゅよ」
「嘘でしょう…」
「いや、ミラン叔母上が辛くなったら、ソアリスがおんぶしてくれると言っておったから、おそらく事実だろう」
「まあ…そういえば、おっしゃってましたね」
ミランをクートが見舞った際に、発せられたおんぶという言葉。ミランに聞くとソアリスはとても力持ちだから、おんぶしてくれるのよと笑っていたと聞いていた。
「流石ですわね」
「ケイト王女、ソアリス様はどんな運動をしているの?」
「そうでちゅね、はしるのと、にゃわとびと、すぶりと、あとからだをのばちたり、あと、きのぼりでしゅ」
「木登り…」
ソアリスは今でも木に登っている。皆がヒヤヒヤするが、もう登れないくらい、自分で分かるから、そうなったら止めるからと言っている。
「ああ、それもミラン叔母上が、ソアリスはひょいひょいって木に登るの。ロランとテラー、アンセムも怒って大変だったけど、ソアリスがしてはいけないって書いてないって譲らなかったと、それが面白かったとおっしゃられていた」
「まあ…」
「そういえば、庭を案内している時に、ミフルが母が好きそうな木ですと言っていたわ…そういう意味だったのね」
そんな話をされているとは知らないソアリスは、ミフルの様子に気付いた。
「ミフル、あなたあまり食べてはいけないのではない?」
「まあ、久し振りにおやつで頂いたから、つい」
ソアリスの横で、ついつい前のように食べてしまっていた。
「私もよく食べるなと思っていたよ」
「まあ、止めてください」
グレイはふふっと笑った。
「走れないのだから、ほどほどにして置きなさい」
「お母様、全部食べる気でしょう?」
「どこか走れるところはないかしら?縄跳びでも、素振りでもいいわ!着替えも持って来ているの」
さすがに木登りと言い出さないだけ、良い方だろう。
「どこの王妃が、他国の王宮で走って縄跳びして素振りするのよ!」
「騎士団の練習所ならどうだろうか?」
「グレイ様、この母は本当にやりますよ?」
「ああ、騎士団も士気が上がるのではないか?」
「ええ…大丈夫かしら?」
楽しみだわと嬉しそうにしているソアリスを、ミフルは不安しかないと思いながら、これが母だと懐かしさも感じていた。
ケイトは望まれて国王夫妻に挟まれた席に座り、ソアリスはミフルとグレイと一緒に座っていた。
「こくおうへいか、おうひへいか、みててくだしゃい。おかしゃまと、みふるおねえしゃまのあげいもが、きえましゅから」
「そうなのか」
「まあ」
ケイトがクート国王陛下とエバー王妃陛下に、揚げ芋を見つめながら言った。
ソアリスもミフルは美しい所作でありながら、話をしながら、待つ間にまさにケイトの言ったようにぱくぱくぺろり状態であった。
「確かに吸い込まれて行くな」
「ええ、ケイトの言うことは本当だったのね」
「ちゅごいでしょ?」
「ああ、しかもケーキも食べている」
「ええ」
「あまいのと、ちょっぱいので、るーぷするんですって」
「それは分かるわぁ~食べ過ぎちゃうのよね」
エバー王妃は共感し、王太子妃であるカシアも、同意するように頷いている。カシアは肥え太ってなどはいないが、食事には気を付けている。
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「おかあしゃまはよくたべて、よくうごいて、よくねましゅ。わたしとおなじ」
「まあ、ふふっ」
「ええ、話だけ聞くとソアリス様のこととは思えませんが、ミフルもそう言っておりましたわ」
「かちゃあぐるまもしてくれましゅ」
「「「え?」」」」
聞き間違えたのではないかと、驚きの声を上げたのは、エバー王妃、王太子であるトリー、カシア王太子妃である。
「陛下ではなくて?」
「あい!おかしゃまがしてくれましゅよ」
「嘘でしょう…」
「いや、ミラン叔母上が辛くなったら、ソアリスがおんぶしてくれると言っておったから、おそらく事実だろう」
「まあ…そういえば、おっしゃってましたね」
ミランをクートが見舞った際に、発せられたおんぶという言葉。ミランに聞くとソアリスはとても力持ちだから、おんぶしてくれるのよと笑っていたと聞いていた。
「流石ですわね」
「ケイト王女、ソアリス様はどんな運動をしているの?」
「そうでちゅね、はしるのと、にゃわとびと、すぶりと、あとからだをのばちたり、あと、きのぼりでしゅ」
「木登り…」
ソアリスは今でも木に登っている。皆がヒヤヒヤするが、もう登れないくらい、自分で分かるから、そうなったら止めるからと言っている。
「ああ、それもミラン叔母上が、ソアリスはひょいひょいって木に登るの。ロランとテラー、アンセムも怒って大変だったけど、ソアリスがしてはいけないって書いてないって譲らなかったと、それが面白かったとおっしゃられていた」
「まあ…」
「そういえば、庭を案内している時に、ミフルが母が好きそうな木ですと言っていたわ…そういう意味だったのね」
そんな話をされているとは知らないソアリスは、ミフルの様子に気付いた。
「ミフル、あなたあまり食べてはいけないのではない?」
「まあ、久し振りにおやつで頂いたから、つい」
ソアリスの横で、ついつい前のように食べてしまっていた。
「私もよく食べるなと思っていたよ」
「まあ、止めてください」
グレイはふふっと笑った。
「走れないのだから、ほどほどにして置きなさい」
「お母様、全部食べる気でしょう?」
「どこか走れるところはないかしら?縄跳びでも、素振りでもいいわ!着替えも持って来ているの」
さすがに木登りと言い出さないだけ、良い方だろう。
「どこの王妃が、他国の王宮で走って縄跳びして素振りするのよ!」
「騎士団の練習所ならどうだろうか?」
「グレイ様、この母は本当にやりますよ?」
「ああ、騎士団も士気が上がるのではないか?」
「ええ…大丈夫かしら?」
楽しみだわと嬉しそうにしているソアリスを、ミフルは不安しかないと思いながら、これが母だと懐かしさも感じていた。
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