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エクルの出産3
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「酷い病気だったわけではないのですが、すぐに熱を出すので、ボブが過剰に心配しましてね」
「そうだったのですか」
「はい、本当に嬉しいです。エクルちゃんに感謝です」
「エクル様はお強くて、元気で素晴らしい奥様です」
「まあ、それは良かったわ」
ソアリスはエクルも、テイラー侯爵家で大事に思われているのだと、ホッとした。
「体幹も素晴らしく、お母様に鍛えられたからとおっしゃっていました」
「ん?そうね、自分の身くらい自分で守れと教えましたから」
「素晴らしいです、王妃陛下が王妃陛下で良かったです。この国に生まれて良かった」
「まあ、それは褒め過ぎです」
「そんなことはありません。尊敬が出来る方が上にいることは、この上ない安心と誇りを持てます。嬉しさで話過ぎてしまいました、失礼しました」
出産ハイになっていたが、王妃陛下相手にベラベラと話過ぎてしまったと、急に我に返ったボブデランであった。
「いいえ、ありがとうございます。これからもエクルをよろしくね」
「勿論でございます。いっいえ、承知いたしました」
ボブは去って行き、しばらしすると、ようやく4人目の孫と対面となった。
「エクル、起きているのね。よく頑張りました」
「ありがとうございます。お母様みたいにすぐ眠れないわ」
ベットに寝たままではあったが、疲れ切っていても、無事である娘に安堵した。
「元気な証拠ね」
「そうかしら?でも、お母様が来て、すぐに生まれたわね…お姉様の言う通りだったわ。しかも、男の子まで当てて、怖いわよ」
「ケイトには内緒ね、またアンテナがって言われるから」
「ええっ」
「それで孫は?見たら、すぐに帰るから、今日はゆっくり休みなさい」
「ありがとう」
こちらですとブルックスが案内すると、そこには生まれたての赤子が眠っていた。ソアリスとカイルスはそっと覗き込んだ。
「んまあ、毎日ケイトを見ているせいか、小さいわね」
「小さいですね、可愛い。お母様とエクル姉様の髪色ですよ?いいなぁ」
「あら、本当ね。顔立ちはまだ分からないわね」
「でも目元はブルックス様に似ているような気がします」
「じゃあ、賢そうな子になりそうね。まあ、元気なら何でもいいわ。皆に戻って報告しなきゃね」
自分の息子を見ながら、微笑ましい母息子の会話を、皆が見守り、エクルは幸せを感じていた。
満足したソアリスとカイルスは、挨拶をして王宮に戻り、無事に男の子が生まれたことを報告し、ケイトは眠ってしまっていたが、アンセム、ユリウス、ルルエ、マイノス、エクシアーヌ、皆が安堵して喜んだ。
「お母様と私が着いてから、20分くらいで生まれますと言われたんです。お母様はやっぱり凄いです」
「たまたまじゃない?」
「いえ、アリルの言った通りじゃないですか」
「でも、ルルエやエクシアーヌには効果がなかったじゃない」
実の娘には効果があるのかもしれないが、嫁には効果がなかった。
「長年の蓄積じゃないですか?」
「蓄積?」
「だって、アリルもエクルも母上の安心度が桁違いなんですよ。母上がいれば大丈夫っていう。長年の安心度の蓄積ですよ」
「でも、あの子たち私に不安も持ってない?」
「それもありますけど、ここぞという時は母上なんですよ」
「それは、あるかもしれぬな」
アンセムも不安もあるが、ここぞの安心感は間違いないと思った。
「だったらルルエの時も、発揮してくれるといいけど」
「私はまだ足りないのかもしれません。悔しいですわ」
「でも経産婦は早いから」
「それ、母上だけじゃないですか?」
「また私を化け物みたいに言わないで頂戴」
エクルとブルックスの第一子はレブランと名付けられ、皆に可愛がられて、無事に育っている。そして、次はルルエの第二子の出産が迫っていた。
「そうだったのですか」
「はい、本当に嬉しいです。エクルちゃんに感謝です」
「エクル様はお強くて、元気で素晴らしい奥様です」
「まあ、それは良かったわ」
ソアリスはエクルも、テイラー侯爵家で大事に思われているのだと、ホッとした。
「体幹も素晴らしく、お母様に鍛えられたからとおっしゃっていました」
「ん?そうね、自分の身くらい自分で守れと教えましたから」
「素晴らしいです、王妃陛下が王妃陛下で良かったです。この国に生まれて良かった」
「まあ、それは褒め過ぎです」
「そんなことはありません。尊敬が出来る方が上にいることは、この上ない安心と誇りを持てます。嬉しさで話過ぎてしまいました、失礼しました」
出産ハイになっていたが、王妃陛下相手にベラベラと話過ぎてしまったと、急に我に返ったボブデランであった。
「いいえ、ありがとうございます。これからもエクルをよろしくね」
「勿論でございます。いっいえ、承知いたしました」
ボブは去って行き、しばらしすると、ようやく4人目の孫と対面となった。
「エクル、起きているのね。よく頑張りました」
「ありがとうございます。お母様みたいにすぐ眠れないわ」
ベットに寝たままではあったが、疲れ切っていても、無事である娘に安堵した。
「元気な証拠ね」
「そうかしら?でも、お母様が来て、すぐに生まれたわね…お姉様の言う通りだったわ。しかも、男の子まで当てて、怖いわよ」
「ケイトには内緒ね、またアンテナがって言われるから」
「ええっ」
「それで孫は?見たら、すぐに帰るから、今日はゆっくり休みなさい」
「ありがとう」
こちらですとブルックスが案内すると、そこには生まれたての赤子が眠っていた。ソアリスとカイルスはそっと覗き込んだ。
「んまあ、毎日ケイトを見ているせいか、小さいわね」
「小さいですね、可愛い。お母様とエクル姉様の髪色ですよ?いいなぁ」
「あら、本当ね。顔立ちはまだ分からないわね」
「でも目元はブルックス様に似ているような気がします」
「じゃあ、賢そうな子になりそうね。まあ、元気なら何でもいいわ。皆に戻って報告しなきゃね」
自分の息子を見ながら、微笑ましい母息子の会話を、皆が見守り、エクルは幸せを感じていた。
満足したソアリスとカイルスは、挨拶をして王宮に戻り、無事に男の子が生まれたことを報告し、ケイトは眠ってしまっていたが、アンセム、ユリウス、ルルエ、マイノス、エクシアーヌ、皆が安堵して喜んだ。
「お母様と私が着いてから、20分くらいで生まれますと言われたんです。お母様はやっぱり凄いです」
「たまたまじゃない?」
「いえ、アリルの言った通りじゃないですか」
「でも、ルルエやエクシアーヌには効果がなかったじゃない」
実の娘には効果があるのかもしれないが、嫁には効果がなかった。
「長年の蓄積じゃないですか?」
「蓄積?」
「だって、アリルもエクルも母上の安心度が桁違いなんですよ。母上がいれば大丈夫っていう。長年の安心度の蓄積ですよ」
「でも、あの子たち私に不安も持ってない?」
「それもありますけど、ここぞという時は母上なんですよ」
「それは、あるかもしれぬな」
アンセムも不安もあるが、ここぞの安心感は間違いないと思った。
「だったらルルエの時も、発揮してくれるといいけど」
「私はまだ足りないのかもしれません。悔しいですわ」
「でも経産婦は早いから」
「それ、母上だけじゃないですか?」
「また私を化け物みたいに言わないで頂戴」
エクルとブルックスの第一子はレブランと名付けられ、皆に可愛がられて、無事に育っている。そして、次はルルエの第二子の出産が迫っていた。
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