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父娘の対話3
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「立派に自己紹介されて、他の言葉は分かりませんでした。馬鹿にされているようで、恥ずかしながら、幼い王女殿下に腹を立ててしまいました…留学でも家庭教師でも構いません、学ばせては貰えませんか」
怒らせたという茶会の席でのことだろうと思った。しかも、3歳のケイト殿下に怒りを感じたというのか…それは聞くまでもなく、帰されて当然だろうと思った。だが、今は反省しているのだろう。
「留学ならエスザール王国以外なら、打診することは出来るが…」
エミアンローズは、ララシャと同様にエスザール王国には入国禁止となっているために、留学は出来ない。クロンデール王国もいいが、ララシャと今回のことで肩身の狭い思いをすることになるだろう。ロンド王国にも、既に迷惑を掛けているので、別の国を考えなければならない。
「まずは家庭教師を付けよう」
「はい、よろしくお願いいたします。あと、運動をして、ダイエットもします」
「そうか」
それからエミアンローズは、本当に人が変わったように真面目に取り組むようになり、間の時間には体を動かし、食事もヘルシーな物に変えて貰っていた。
特に共通語は熱心に復習をしており、リベルに共通語で話して貰えないかと言い出したほどであった。
家庭教師からも今のエミアンローズなら、どこへ留学しても大丈夫だろうと言われ、共通語が母国語となっているカサラ王国へ打診すると、学園は年齢的に難しいため、語学学校へ通うことになった。
エミアンローズもロンド王国の時とは違い、頑張ってきますと旅立って行った。
本来なら婚約のことを考えなくてはならなかったが、目の前にあるべきことを、まずやるように言われたことで、婚約のことは一切言わなくなっていた。
リベルは改めて、ソアリス王妃陛下に感謝と、反面教師になったララシャの存在も一応は役に立ったのだろうと思った。
エミアンローズは話をした後で、ソアリス王妃陛下に謝罪とこれからについて、そして、留学前にも頑張って来ますという手紙を書いていた。
おそらく、挫けてはならないという決意表明だったのだろう。確かに誓うには一番、強そうな相手ではある。
そして、ソアリス王妃陛下にしっかり頑張って、見返しに来なさいと書いてあったと、とても喜んでおり、まるで母親、いや、国母である王妃陛下だと感じた。
留学前にリベルとエミアンローズは、再びゆっくりと話をしていた。
「頭にヘドロが詰まっていないことを証明して来ます」
「ヘドロ?」
「はい、ソアリス王妃陛下にそう言われました…言われて当然だったと思っています」
「お父様は蛆だと言われた…」
「え?」
まさかエミアンローズはリベルも言われているとは思わず、リベルはエミアンローズも言われているとは思わず、互いに驚いた。
「ちなみにララシャはカビが生えているのか、脳味噌の代わりに蟹味噌でも詰まってんのかだった」
「最低の親子じゃないですか」
父は蛆、母はカビが生え、蟹味噌、子はヘドロ。
「ああ…ソアリス王妃陛下にしてみれば、あまりに情けない私たちに、脳味噌が詰まっていないと思われていたのだろう。私もこれからも、ちゃんとしなくてはならない。エミアンローズも頑張って来なさい」
「はい」
エミアンローズは語学学校に通いながら、何か出来ることは全てしようと、国々の文化や芸術にも目を向け、食事と運動と睡眠時間以外は学ぶことに当て、これまでを取り戻そうと無我夢中で取り組んだ。
休暇にはピデム王国に戻り、リベルにこんなことを学んでいると話して聞かせて、1年もすれば共通語も話せるようになり、留学から戻って来た2年後にはほぼ完璧になるまでになり、体重も健康的な体形になっていた。
リベルはあの時、クロンデール王国に行かせて、本当に良かったと生涯に渡って思い続けることになった。
怒らせたという茶会の席でのことだろうと思った。しかも、3歳のケイト殿下に怒りを感じたというのか…それは聞くまでもなく、帰されて当然だろうと思った。だが、今は反省しているのだろう。
「留学ならエスザール王国以外なら、打診することは出来るが…」
エミアンローズは、ララシャと同様にエスザール王国には入国禁止となっているために、留学は出来ない。クロンデール王国もいいが、ララシャと今回のことで肩身の狭い思いをすることになるだろう。ロンド王国にも、既に迷惑を掛けているので、別の国を考えなければならない。
「まずは家庭教師を付けよう」
「はい、よろしくお願いいたします。あと、運動をして、ダイエットもします」
「そうか」
それからエミアンローズは、本当に人が変わったように真面目に取り組むようになり、間の時間には体を動かし、食事もヘルシーな物に変えて貰っていた。
特に共通語は熱心に復習をしており、リベルに共通語で話して貰えないかと言い出したほどであった。
家庭教師からも今のエミアンローズなら、どこへ留学しても大丈夫だろうと言われ、共通語が母国語となっているカサラ王国へ打診すると、学園は年齢的に難しいため、語学学校へ通うことになった。
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リベルは改めて、ソアリス王妃陛下に感謝と、反面教師になったララシャの存在も一応は役に立ったのだろうと思った。
エミアンローズは話をした後で、ソアリス王妃陛下に謝罪とこれからについて、そして、留学前にも頑張って来ますという手紙を書いていた。
おそらく、挫けてはならないという決意表明だったのだろう。確かに誓うには一番、強そうな相手ではある。
そして、ソアリス王妃陛下にしっかり頑張って、見返しに来なさいと書いてあったと、とても喜んでおり、まるで母親、いや、国母である王妃陛下だと感じた。
留学前にリベルとエミアンローズは、再びゆっくりと話をしていた。
「頭にヘドロが詰まっていないことを証明して来ます」
「ヘドロ?」
「はい、ソアリス王妃陛下にそう言われました…言われて当然だったと思っています」
「お父様は蛆だと言われた…」
「え?」
まさかエミアンローズはリベルも言われているとは思わず、リベルはエミアンローズも言われているとは思わず、互いに驚いた。
「ちなみにララシャはカビが生えているのか、脳味噌の代わりに蟹味噌でも詰まってんのかだった」
「最低の親子じゃないですか」
父は蛆、母はカビが生え、蟹味噌、子はヘドロ。
「ああ…ソアリス王妃陛下にしてみれば、あまりに情けない私たちに、脳味噌が詰まっていないと思われていたのだろう。私もこれからも、ちゃんとしなくてはならない。エミアンローズも頑張って来なさい」
「はい」
エミアンローズは語学学校に通いながら、何か出来ることは全てしようと、国々の文化や芸術にも目を向け、食事と運動と睡眠時間以外は学ぶことに当て、これまでを取り戻そうと無我夢中で取り組んだ。
休暇にはピデム王国に戻り、リベルにこんなことを学んでいると話して聞かせて、1年もすれば共通語も話せるようになり、留学から戻って来た2年後にはほぼ完璧になるまでになり、体重も健康的な体形になっていた。
リベルはあの時、クロンデール王国に行かせて、本当に良かったと生涯に渡って思い続けることになった。
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