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母娘の再会7
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「幼い頃、お母様は体が弱いと聞いていましたが、それも嘘だった。私にきょうだいがいれば、誰かが助けてくれたかもしれませんものね」
その言葉に、ララシャはハッとした。
「残念ですね、嫌がらずに子どもを産んでいれば、誰かが可哀想だと言って、お母様を引き取ってくれていたかもしれないのですから」
「だから」
初めて他にも子どもを産んでいたらと、考えてしまったララシャだったが、唯一の子どもであるエミアンローズが引き取ってくれればいいと言い出そうとした。
「私には無理ですよ、教育もなっていない駄目な王女ですから。ピデム王国でも居場所がないんです」
「そんな!そんなことはあってはならないわ」
ララシャは私の娘が、不遇な立場になることなど許せなかった。
「相応ですよ。教育はなっていない。母親は国の害だと離縁されたのですから」
「わ、私のせいだって言うの…」
「せいでもあると言うことです。まあ、誰もお母様の顔すら覚えていないらしいですけどね」
「っな、そんなわけないじゃない!」
怒るのはそこなのかと、エミアンローズは思った。悲しいが、皆に祝福される、本当の中心にいたのではないかという考えと同じだ。
「お母様が離縁されたと発表されても、お母様の顔も思い出せない。それなのに、一体何をしたのかということで持ちきりだったそうです。公務をしている様子もないのに、一体何をしたのかと…ご存知でしたか?」
ララシャもさすがに絶句した。
「当たり前ですが、ピデム王国にお母様の居場所はありませんよ」
「じゃあ、あなたが他国の方と結婚して、そこに一緒に…」
そんなことを考えていたのかと、エミアンローズは、重い溜息を吐いた。
「お母様が再婚すればいいではありませんか」
「それは…」
ララシャはリベルから再婚だって容易だと言ったことを聞いているのだと思い、言葉に詰まった。
「でも、エミアンもママと暮らしたいでしょう?」
「お母様は楽をしたいだけでしょう?どうせ何もしないのですから」
エミアンローズもララシャの生態を知っているので、何もしないことは分かっている。ソアリスの言う打ち上げられた何かになるだけだろう。
「そんなことないわ、ママは今、一人で全部やっているのよ?エミアンはしたことがないでしょう?前とは違うのよ?」
「ではなぜあんなに家が汚いのですか?あんな風にされては堪りません」
「そんなことはメイドがすればいいじゃない」
「ほら、自分でする気もない」
失言だったと気付いたララシャだったが、エミアンローズが言ったように、全部人にやって貰う暮らしに戻りたいだけであった。
「選ばれた方と再婚なさってください」
「で、でも…」
さすがのララシャも今のままでは、再婚は難しいことは分かっている。
「あんな暮らしでは、なかなか難しいのよ…」
こんなチャンスはないと考え、切羽詰まったララシャは本音を漏らした。それでも、出来ないではなく、難しいと言うのはララシャらしい。
「私は再婚を祝福しますから、心配なさらないでください」
「…え」
「お父様にも、戻ったら話そうと思います」
「何…を?」
ララシャは一体、リベルに何を話すのかと、酷く不安に陥った。
「再婚したらどうかと、私にはそのくらいしか出来ませんから」
「そんなの駄目よ!」
「お母様も再婚するつもりだったのでしょう?それなのに、お父様はどうして駄目なのですか?」
「パパはね、今でもママを愛しているの。だから、そんなことを言って、困らせては駄目なの。エミアンなら分かるでしょう?」
ララシャはどうして、エミアンローズはリベルのことを分からないのか。今でもきっと、私に会いたくてたまらないが、立場上、来ることは出来ないのだろう。
「まだそんなこと言っているんですか?」
その言葉に、ララシャはハッとした。
「残念ですね、嫌がらずに子どもを産んでいれば、誰かが可哀想だと言って、お母様を引き取ってくれていたかもしれないのですから」
「だから」
初めて他にも子どもを産んでいたらと、考えてしまったララシャだったが、唯一の子どもであるエミアンローズが引き取ってくれればいいと言い出そうとした。
「私には無理ですよ、教育もなっていない駄目な王女ですから。ピデム王国でも居場所がないんです」
「そんな!そんなことはあってはならないわ」
ララシャは私の娘が、不遇な立場になることなど許せなかった。
「相応ですよ。教育はなっていない。母親は国の害だと離縁されたのですから」
「わ、私のせいだって言うの…」
「せいでもあると言うことです。まあ、誰もお母様の顔すら覚えていないらしいですけどね」
「っな、そんなわけないじゃない!」
怒るのはそこなのかと、エミアンローズは思った。悲しいが、皆に祝福される、本当の中心にいたのではないかという考えと同じだ。
「お母様が離縁されたと発表されても、お母様の顔も思い出せない。それなのに、一体何をしたのかということで持ちきりだったそうです。公務をしている様子もないのに、一体何をしたのかと…ご存知でしたか?」
ララシャもさすがに絶句した。
「当たり前ですが、ピデム王国にお母様の居場所はありませんよ」
「じゃあ、あなたが他国の方と結婚して、そこに一緒に…」
そんなことを考えていたのかと、エミアンローズは、重い溜息を吐いた。
「お母様が再婚すればいいではありませんか」
「それは…」
ララシャはリベルから再婚だって容易だと言ったことを聞いているのだと思い、言葉に詰まった。
「でも、エミアンもママと暮らしたいでしょう?」
「お母様は楽をしたいだけでしょう?どうせ何もしないのですから」
エミアンローズもララシャの生態を知っているので、何もしないことは分かっている。ソアリスの言う打ち上げられた何かになるだけだろう。
「そんなことないわ、ママは今、一人で全部やっているのよ?エミアンはしたことがないでしょう?前とは違うのよ?」
「ではなぜあんなに家が汚いのですか?あんな風にされては堪りません」
「そんなことはメイドがすればいいじゃない」
「ほら、自分でする気もない」
失言だったと気付いたララシャだったが、エミアンローズが言ったように、全部人にやって貰う暮らしに戻りたいだけであった。
「選ばれた方と再婚なさってください」
「で、でも…」
さすがのララシャも今のままでは、再婚は難しいことは分かっている。
「あんな暮らしでは、なかなか難しいのよ…」
こんなチャンスはないと考え、切羽詰まったララシャは本音を漏らした。それでも、出来ないではなく、難しいと言うのはララシャらしい。
「私は再婚を祝福しますから、心配なさらないでください」
「…え」
「お父様にも、戻ったら話そうと思います」
「何…を?」
ララシャは一体、リベルに何を話すのかと、酷く不安に陥った。
「再婚したらどうかと、私にはそのくらいしか出来ませんから」
「そんなの駄目よ!」
「お母様も再婚するつもりだったのでしょう?それなのに、お父様はどうして駄目なのですか?」
「パパはね、今でもママを愛しているの。だから、そんなことを言って、困らせては駄目なの。エミアンなら分かるでしょう?」
ララシャはどうして、エミアンローズはリベルのことを分からないのか。今でもきっと、私に会いたくてたまらないが、立場上、来ることは出来ないのだろう。
「まだそんなこと言っているんですか?」
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