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帰国後1
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グレイ殿下とミフル殿下の結婚は、各国でも祝われることになった。
結婚式にはエクシアーヌの両親であるゾル王国国王夫妻、ミランの娘・アローラが大公家へ嫁いだエス王国国王夫妻、シシリーヌ元王女が愛人となり、エミアンローズが留学していた先のロンド王国国王夫妻、そしてカリルが国王となったピデム王国国王夫妻なども参列していた。
ミフルの祖父母となるロランとテラーは、ロランの腰痛のために長距離の移動は難しく、参加は諦め、後日送られて来た写真を嬉しそうに見ていた。
そして、ケイトのアイスボックスクッキーのドレスは、グレイ殿下から贈られたので、持ち帰ることになり、王宮で着て見せて歩いた。
いつもならグリグリされることを恐れて、距離を取る男性たちもクッキーに引き寄せられるように、可愛いと乙女のように悶絶していた。
マイノスとエクシアーヌも同様であった。
「なんて可愛いんだ!」
「本当に、クッキーの妖精さんかしら?」
「えすざーるおうこくの、こくおうへいかも、おうたいちでんかもおなじこといってたよ?」
「まあ、皆そう思われるのね」
ソアリスは様子にリズを仕留めに行こうと思い付き、ミフルの写真を見せるという名目で、バーセム公爵邸に向かうことになった。
ケイトはおやつが食べられるわよと言えば、ホイホイ付いて来る。
邸に着いて、いつもならソアリスが手を繋いだり、側について行くのだが、ケイトに先に一人で行ってと、ケイトだけを向かわせ、迎えに出たリズがケイトを見つめて、あっという間に砕け落ちた。
ソアリスはその様子を離れた場所から楽しそうに見ていたが、ミオトもいたようで、砕け落ちたリズを見付けて、リズは息も絶え絶えという様子でケイトに掌を向けると、ミオトはその姿に膝を付いてしまった。
そして、なかなか入って来ない様子に出て来たルーファも、結婚式で一度見たはずだが、遠くからだったために、改めてケイトの姿に胸を押さえて、両親の側でふらりと座り込んだ。
「どうちたの~?」
ケイトが不思議そうに声を掛けても、それはそれで愛らしさを増すだけで、パクパクしていて、声になっていない。
遅いわねとようやく出て来たのはアリルは、ケイトを見付けて顔を綻ばせた。
「まあ、あの時の可愛いドレスじゃない!良く見せて頂戴」
「あい!おやちゅよういちてね?」
「ええ、用意してあるわよ。というか、どうしたのこれは…」
「ほほほほほ」
崩れ落ちている様子の義両親と夫に驚いていると、ソアリスの笑い声が響き、手まで叩いていた。
「ケイト砲を放ってみたの、面白いほど崩れ落ちたわね」
「ソアリス…」
リズは何てことなのと言う顔をしており、ソアリスは大満足であった。
「可愛いものに弱いリズには、このケイトの姿は堪らないだろうと思ったの。ケイト~今日のリズは何でも買ってくれるわよ~」
「おかちも?」
「ええ、お菓子も、フルーツも、お肉もっ」
「お母様…」
「…ええ、その姿で言われたら、何でも買ってしまうわ…むしろ買わないと気が済まないかも…だって、可愛い以外に言葉が見付からないもの」
「お義母様…」
リズは立ち上がる様子もなく、言い切った。
「ほーら!ケイト、バーセム公爵にも抱っこしてもらいなさい。きっと、バーセム公爵も何でも買ってくれるわよ?その次はルーファね」
「あい!」
ケイトは走って、ミオトにガバっと抱き着くと、ミオトは渋い顔で抱き上げながら、渋~い声で『可愛いっ、堪らん』と唸った。
その後は、お菓子を用意して貰って、ケイトを囲んでホクホク顔のバーセム公爵一家であった。
しかも、その日はバーセム前公爵夫妻に加えて、リズの母・レイドラ夫人もたまたま来ており、ミオトの腕から下ろされたケイトがくるくるっと回りながら、自己紹介をすると、揃いも揃って崩れ落ちた。
結婚式にはエクシアーヌの両親であるゾル王国国王夫妻、ミランの娘・アローラが大公家へ嫁いだエス王国国王夫妻、シシリーヌ元王女が愛人となり、エミアンローズが留学していた先のロンド王国国王夫妻、そしてカリルが国王となったピデム王国国王夫妻なども参列していた。
ミフルの祖父母となるロランとテラーは、ロランの腰痛のために長距離の移動は難しく、参加は諦め、後日送られて来た写真を嬉しそうに見ていた。
そして、ケイトのアイスボックスクッキーのドレスは、グレイ殿下から贈られたので、持ち帰ることになり、王宮で着て見せて歩いた。
いつもならグリグリされることを恐れて、距離を取る男性たちもクッキーに引き寄せられるように、可愛いと乙女のように悶絶していた。
マイノスとエクシアーヌも同様であった。
「なんて可愛いんだ!」
「本当に、クッキーの妖精さんかしら?」
「えすざーるおうこくの、こくおうへいかも、おうたいちでんかもおなじこといってたよ?」
「まあ、皆そう思われるのね」
ソアリスは様子にリズを仕留めに行こうと思い付き、ミフルの写真を見せるという名目で、バーセム公爵邸に向かうことになった。
ケイトはおやつが食べられるわよと言えば、ホイホイ付いて来る。
邸に着いて、いつもならソアリスが手を繋いだり、側について行くのだが、ケイトに先に一人で行ってと、ケイトだけを向かわせ、迎えに出たリズがケイトを見つめて、あっという間に砕け落ちた。
ソアリスはその様子を離れた場所から楽しそうに見ていたが、ミオトもいたようで、砕け落ちたリズを見付けて、リズは息も絶え絶えという様子でケイトに掌を向けると、ミオトはその姿に膝を付いてしまった。
そして、なかなか入って来ない様子に出て来たルーファも、結婚式で一度見たはずだが、遠くからだったために、改めてケイトの姿に胸を押さえて、両親の側でふらりと座り込んだ。
「どうちたの~?」
ケイトが不思議そうに声を掛けても、それはそれで愛らしさを増すだけで、パクパクしていて、声になっていない。
遅いわねとようやく出て来たのはアリルは、ケイトを見付けて顔を綻ばせた。
「まあ、あの時の可愛いドレスじゃない!良く見せて頂戴」
「あい!おやちゅよういちてね?」
「ええ、用意してあるわよ。というか、どうしたのこれは…」
「ほほほほほ」
崩れ落ちている様子の義両親と夫に驚いていると、ソアリスの笑い声が響き、手まで叩いていた。
「ケイト砲を放ってみたの、面白いほど崩れ落ちたわね」
「ソアリス…」
リズは何てことなのと言う顔をしており、ソアリスは大満足であった。
「可愛いものに弱いリズには、このケイトの姿は堪らないだろうと思ったの。ケイト~今日のリズは何でも買ってくれるわよ~」
「おかちも?」
「ええ、お菓子も、フルーツも、お肉もっ」
「お母様…」
「…ええ、その姿で言われたら、何でも買ってしまうわ…むしろ買わないと気が済まないかも…だって、可愛い以外に言葉が見付からないもの」
「お義母様…」
リズは立ち上がる様子もなく、言い切った。
「ほーら!ケイト、バーセム公爵にも抱っこしてもらいなさい。きっと、バーセム公爵も何でも買ってくれるわよ?その次はルーファね」
「あい!」
ケイトは走って、ミオトにガバっと抱き着くと、ミオトは渋い顔で抱き上げながら、渋~い声で『可愛いっ、堪らん』と唸った。
その後は、お菓子を用意して貰って、ケイトを囲んでホクホク顔のバーセム公爵一家であった。
しかも、その日はバーセム前公爵夫妻に加えて、リズの母・レイドラ夫人もたまたま来ており、ミオトの腕から下ろされたケイトがくるくるっと回りながら、自己紹介をすると、揃いも揃って崩れ落ちた。
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