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王妃と王女の帰還4
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「そこの長男、次男、三女も言っても、いつでも言っていいのよ?」
「う、うん…」「あ、ああ…」
「私は性格は似ているって認めているわ」
「でも嬉しいとは言ってくれなかったもの~」
まるで王子と王女に平民のような呼び名で、変なところで家族の問題が勃発したのかと思ったが、そうではなかった。
「冗談はこれくらいにして、だからね、ケイトがお母様も嬉しいでいいって、不安に思っていたけど、開き直ろうと思って、だからフォローよろしくね!」
さーて、私もちょっと走ってから、お昼寝しておやつを食べましょう、メディナは昼食ねと言いながら去って行った。
「今日のしなければならない公務は、終わっておりますので」
メディナがしっかりフォローして去って行った。
「今日のソアリスとケイトの行動が、ほぼ同じなのだが?」
「はい、開き直ったのでしょう」
ユリウスがそう言うと、皆も頷いた。
「だが、ケイトは凄いな…もう共通語を、カイルスいつ教えたんだ?」
「いつだったかな?一ヶ月前くらいかな?何度か教えてみたんだけど」
「そんなに最近だったのか?」
「自己紹介は覚えたからね、食べることが大好きですって、追加で教えたんだ」
カイルスは屈託のない笑顔で言っているが、もうちょっと何かなかったのかと思ったが、確かに他にケイトを表現する言葉が見付からない。
「伯母とも言いたくありませんが、ララシャ伯母は二歳児よりも、不出来となったら、恥ずかしくないのでしょうか」
「恥ずかしい気持ちもないのだろう」
「全て正当化して生きて来たって、お母様が言っていたわ」
ミフルが呆れたように言い放った。
「言い得て妙だな」
「ええ、そういう人なのかと理解しましたわ」
「後は、ロアンスラー公爵が上手くやるだろう…ご両親のことは聞けなかったが、後でメディナ夫人に聞いておこう」
「どうせお母様が言い負かして帰って来ておりますよ」
「そうだろうがな」
メディナに聞くと、やはり謝っていたが、許されると思っていないだろうな?この部屋で何度叩かれたか言いましょうかと、脅していたと聞くことになる。
「それより、ロアンスラー公爵に、お母様はお怒りではないの?」
「お怒りだと思うよ?許さないと思っているはずだ、だから私に利用されなさいと思っている」
「ああ…なるほどね、さすがお母様」
「あと、ケイトのグリグリを受けているんだ…ソアリスの命令で」
やられたことのある男性陣は、頬を触って痛みを思い出していた。
「まあ!」
「やってしまいなさいと、あれが一応、復讐だったんじゃないかな?」
「痛いらしいですわね…」
さすがにミフルはムニムニはされたが、グリグリはされたことはない。
「ああ、とても痛い…しかもとびきりの笑顔だろう?怒れないだろう?」
「断末魔のような声が、たまに聞こえておりますものね」
廊下の先の方で、ぎゃあああという声が聞こえて、目をやるとよく弄ばれている男性を見掛けている。
「ああ…この前、バーセム公爵が是非、私にもと進んでやって貰っていたんだが」
「バーセム公爵に?」
「笑っておったわ」
率先して、やって欲しいという者はまずいないのだが、レベルが違った。
「まあ!さすがですわね!頬も鍛えられるのかしら?」
「私もそう思った。これは気持ちいいですな、大変力強くて素晴らしい、ハッハハと笑っていた。それにケイトも気を良くしたようで、とても懐いて、こうちゃく、こうちゃくと、はしゃいでいてな…」
「まさか、好みも一緒だと?」
「おそらく、逞しい男性を好むようだ…抱かれて嬉しそうだった…」
「まあ…」
アンセムもさすがにソアリスが、逞しい男性を評価していることを知っている。そして、そのトップがバーセム公爵であることも理解している。色恋の嫉妬ではないが、悔しい気持ちにはなるが、国王でも物理的に無理なことはある。
そして、静かに聞いていたカイルスはその言葉に、自分もさらに鍛えなくてはと、午後の練習に気合が入った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は17時にもう1話、投稿します。
そして同時刻より、新作「悪意か、善意か、破滅か」を、
投稿させていただいています。
ギスギスした家族ばかり書いていたので、
そうではない家族を書きたい鬱憤を吐き出そうと書いていた作品です。
どうぞよろしくお願いいたします。
「う、うん…」「あ、ああ…」
「私は性格は似ているって認めているわ」
「でも嬉しいとは言ってくれなかったもの~」
まるで王子と王女に平民のような呼び名で、変なところで家族の問題が勃発したのかと思ったが、そうではなかった。
「冗談はこれくらいにして、だからね、ケイトがお母様も嬉しいでいいって、不安に思っていたけど、開き直ろうと思って、だからフォローよろしくね!」
さーて、私もちょっと走ってから、お昼寝しておやつを食べましょう、メディナは昼食ねと言いながら去って行った。
「今日のしなければならない公務は、終わっておりますので」
メディナがしっかりフォローして去って行った。
「今日のソアリスとケイトの行動が、ほぼ同じなのだが?」
「はい、開き直ったのでしょう」
ユリウスがそう言うと、皆も頷いた。
「だが、ケイトは凄いな…もう共通語を、カイルスいつ教えたんだ?」
「いつだったかな?一ヶ月前くらいかな?何度か教えてみたんだけど」
「そんなに最近だったのか?」
「自己紹介は覚えたからね、食べることが大好きですって、追加で教えたんだ」
カイルスは屈託のない笑顔で言っているが、もうちょっと何かなかったのかと思ったが、確かに他にケイトを表現する言葉が見付からない。
「伯母とも言いたくありませんが、ララシャ伯母は二歳児よりも、不出来となったら、恥ずかしくないのでしょうか」
「恥ずかしい気持ちもないのだろう」
「全て正当化して生きて来たって、お母様が言っていたわ」
ミフルが呆れたように言い放った。
「言い得て妙だな」
「ええ、そういう人なのかと理解しましたわ」
「後は、ロアンスラー公爵が上手くやるだろう…ご両親のことは聞けなかったが、後でメディナ夫人に聞いておこう」
「どうせお母様が言い負かして帰って来ておりますよ」
「そうだろうがな」
メディナに聞くと、やはり謝っていたが、許されると思っていないだろうな?この部屋で何度叩かれたか言いましょうかと、脅していたと聞くことになる。
「それより、ロアンスラー公爵に、お母様はお怒りではないの?」
「お怒りだと思うよ?許さないと思っているはずだ、だから私に利用されなさいと思っている」
「ああ…なるほどね、さすがお母様」
「あと、ケイトのグリグリを受けているんだ…ソアリスの命令で」
やられたことのある男性陣は、頬を触って痛みを思い出していた。
「まあ!」
「やってしまいなさいと、あれが一応、復讐だったんじゃないかな?」
「痛いらしいですわね…」
さすがにミフルはムニムニはされたが、グリグリはされたことはない。
「ああ、とても痛い…しかもとびきりの笑顔だろう?怒れないだろう?」
「断末魔のような声が、たまに聞こえておりますものね」
廊下の先の方で、ぎゃあああという声が聞こえて、目をやるとよく弄ばれている男性を見掛けている。
「ああ…この前、バーセム公爵が是非、私にもと進んでやって貰っていたんだが」
「バーセム公爵に?」
「笑っておったわ」
率先して、やって欲しいという者はまずいないのだが、レベルが違った。
「まあ!さすがですわね!頬も鍛えられるのかしら?」
「私もそう思った。これは気持ちいいですな、大変力強くて素晴らしい、ハッハハと笑っていた。それにケイトも気を良くしたようで、とても懐いて、こうちゃく、こうちゃくと、はしゃいでいてな…」
「まさか、好みも一緒だと?」
「おそらく、逞しい男性を好むようだ…抱かれて嬉しそうだった…」
「まあ…」
アンセムもさすがにソアリスが、逞しい男性を評価していることを知っている。そして、そのトップがバーセム公爵であることも理解している。色恋の嫉妬ではないが、悔しい気持ちにはなるが、国王でも物理的に無理なことはある。
そして、静かに聞いていたカイルスはその言葉に、自分もさらに鍛えなくてはと、午後の練習に気合が入った。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は17時にもう1話、投稿します。
そして同時刻より、新作「悪意か、善意か、破滅か」を、
投稿させていただいています。
ギスギスした家族ばかり書いていたので、
そうではない家族を書きたい鬱憤を吐き出そうと書いていた作品です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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