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けーき1
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「もっと、もっと、おかわり」
「え?」
先程よりも、ハッキリと喋っている。
「喋れたのか?」「いつから?昨日、喋ってなかったわよね?」
アンセムとミフルは驚くも、ソアリスとカイルスは、既に驚くことはない。
「今日、喋り出したのよ」
「何で言ってくれなかったんだ」「そうよ!」
「だって、おやつ、よこしなさいって言ったのよ…」
「「え?」」
アンセムとミフルは顔を見合わせて、言葉に詰まった。
「ケイト、二人もお名前を呼んであげて」
「みふるおねえしゃま、おとうしゃま」
「「ケイト~!!」
「こんなハッキリと、素晴らしいじゃないか」「まあまあ、なんて可愛いの」
アンセムもミフルも抱きしめたいほどであったが、ケイトは名前だけを呼ぶと、また夕食に夢中である。
「やはり溜め込んでいたんだな!明日のおやつはケーキにしてやろう」
「けーき」
ケイトはおやつの仲間だと気付き、喜びの声を上げた。
「陛下~!」
「いいじゃないか、ミオスとエマリーも呼んで、一緒に」
「はあ…今日もカイルスにおやつを分けて貰ったんですよ」
「けーき!けーき!けーき!」
目をギラギラさせて、足をバタバタさせている。
「もうその気じゃない!あなたがお世話してくださいね、大きいのを寄こせって言い出しますよ」
「え…」
むふふという顔を浮かべるケイトに、ソアリスの勘は当たっている気がして来た。
「これから毎日、おやつって言葉を聞くことになりますわよ…」
「お父様、私も付き合うよ」「私もお付き合いするわ」
「ありがとう、二人とも…」
翌日、ソアリスに後はよろしくとケイトを渡され、『けーき、けーき、けいとのけーき、けーき、けーき、けぃぃぃき!』という歌を歌いながら、アンセムと手を繋ぐケイト第四王女の姿があった。
『けぃぃぃき!』の部分は、とても力強い。
「ケイト、お歌を作ったのかい?」
「そうね」
その言い方が、ソアリスにそっくりであった。
「陛下、王女殿下は、いつからお話が?」
オーランとクイオは、急に歌を歌うケイトに驚いた。
「昨日だ」
「昨日?」
「本当に溜め込んでらしたのですね」
「間違いない」
ケイトの『けーき、けーき、けいとのけーき、けーき、けーき、けぃぃぃき!』はエンドレスで、その声に誘われるように、カイルスとミフルも合流した。
「歌まで歌えるのですね」
「自作したようだ」
「まあ、天才かしら」
4人が着くと、既に皆集まっており、居ないのはソアリスだけで、アンセムが来たことに驚いた様子であった。
「父上!?てっきり、母上が来るものだと」
「それがソアリスに」
「けーき、けーき、けいとのけーき、けーき、けーき、けぃぃぃき!」
皆、かき消したケイトの歌に唖然とした。おかげで、陛下よりもケイトであった。
「え…ケイトはいつから話すように?」
「昨日だ」
「昨日?」
先程のオーランとの会話のデジャヴである。
「昨日でこれですか?」
「ああ、歌を作ったらしい…ソアリスがげんなりした顔をしていたから、朝から歌っていたのかもしれない」
「おとうしゃま、けーき!」
「ああ、皆で食べような」
「うん!」
「ケイト、この子は誰か分かるか?名前は?」
ユリウスはミオスの肩を持って、ケイトに問い掛けた。
「みおす」
「おお!」
「じゃあ、この子は?」
マイノスがエマリーを膝に乗せて、問い掛けた。
「えまりー」
「凄いな…」
ケイトは気を良くしたようで、鼻に皺を寄せてにっこりとした。
「まいのすおにいしゃま」
「私もか…」
「ゆりうすおにいしゃま、るるえしゃま、えくしあーぬしゃま」
「まあ、私も」
「私なんて、長ったらしいのに」
ぐふふと笑うその姿は、満足そうであった。
「けーき!」
「準備してくれ」
メイド達が既に平等に切られたケーキを持って来た。
ホールを切るとなると、ケイトが大騒ぎすることが目に見えていたので、予め切って貰い、ケイト、ミオス、エマリーの前に置かれた。
「けーきっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
今更ながら、ミオト・バーセム公爵と、ユリウスの息子ミオスの名前が、
間違っていることが多発しております。
気付いた部分は直していますが、直っていない部分もあるかもしれません。
気を付けて書いて、気付いたらすぐ訂正をしていきますが、先に謝って置きます。
申し訳ありません!
今後ともよろしくお願いいたします。
「え?」
先程よりも、ハッキリと喋っている。
「喋れたのか?」「いつから?昨日、喋ってなかったわよね?」
アンセムとミフルは驚くも、ソアリスとカイルスは、既に驚くことはない。
「今日、喋り出したのよ」
「何で言ってくれなかったんだ」「そうよ!」
「だって、おやつ、よこしなさいって言ったのよ…」
「「え?」」
アンセムとミフルは顔を見合わせて、言葉に詰まった。
「ケイト、二人もお名前を呼んであげて」
「みふるおねえしゃま、おとうしゃま」
「「ケイト~!!」
「こんなハッキリと、素晴らしいじゃないか」「まあまあ、なんて可愛いの」
アンセムもミフルも抱きしめたいほどであったが、ケイトは名前だけを呼ぶと、また夕食に夢中である。
「やはり溜め込んでいたんだな!明日のおやつはケーキにしてやろう」
「けーき」
ケイトはおやつの仲間だと気付き、喜びの声を上げた。
「陛下~!」
「いいじゃないか、ミオスとエマリーも呼んで、一緒に」
「はあ…今日もカイルスにおやつを分けて貰ったんですよ」
「けーき!けーき!けーき!」
目をギラギラさせて、足をバタバタさせている。
「もうその気じゃない!あなたがお世話してくださいね、大きいのを寄こせって言い出しますよ」
「え…」
むふふという顔を浮かべるケイトに、ソアリスの勘は当たっている気がして来た。
「これから毎日、おやつって言葉を聞くことになりますわよ…」
「お父様、私も付き合うよ」「私もお付き合いするわ」
「ありがとう、二人とも…」
翌日、ソアリスに後はよろしくとケイトを渡され、『けーき、けーき、けいとのけーき、けーき、けーき、けぃぃぃき!』という歌を歌いながら、アンセムと手を繋ぐケイト第四王女の姿があった。
『けぃぃぃき!』の部分は、とても力強い。
「ケイト、お歌を作ったのかい?」
「そうね」
その言い方が、ソアリスにそっくりであった。
「陛下、王女殿下は、いつからお話が?」
オーランとクイオは、急に歌を歌うケイトに驚いた。
「昨日だ」
「昨日?」
「本当に溜め込んでらしたのですね」
「間違いない」
ケイトの『けーき、けーき、けいとのけーき、けーき、けーき、けぃぃぃき!』はエンドレスで、その声に誘われるように、カイルスとミフルも合流した。
「歌まで歌えるのですね」
「自作したようだ」
「まあ、天才かしら」
4人が着くと、既に皆集まっており、居ないのはソアリスだけで、アンセムが来たことに驚いた様子であった。
「父上!?てっきり、母上が来るものだと」
「それがソアリスに」
「けーき、けーき、けいとのけーき、けーき、けーき、けぃぃぃき!」
皆、かき消したケイトの歌に唖然とした。おかげで、陛下よりもケイトであった。
「え…ケイトはいつから話すように?」
「昨日だ」
「昨日?」
先程のオーランとの会話のデジャヴである。
「昨日でこれですか?」
「ああ、歌を作ったらしい…ソアリスがげんなりした顔をしていたから、朝から歌っていたのかもしれない」
「おとうしゃま、けーき!」
「ああ、皆で食べような」
「うん!」
「ケイト、この子は誰か分かるか?名前は?」
ユリウスはミオスの肩を持って、ケイトに問い掛けた。
「みおす」
「おお!」
「じゃあ、この子は?」
マイノスがエマリーを膝に乗せて、問い掛けた。
「えまりー」
「凄いな…」
ケイトは気を良くしたようで、鼻に皺を寄せてにっこりとした。
「まいのすおにいしゃま」
「私もか…」
「ゆりうすおにいしゃま、るるえしゃま、えくしあーぬしゃま」
「まあ、私も」
「私なんて、長ったらしいのに」
ぐふふと笑うその姿は、満足そうであった。
「けーき!」
「準備してくれ」
メイド達が既に平等に切られたケーキを持って来た。
ホールを切るとなると、ケイトが大騒ぎすることが目に見えていたので、予め切って貰い、ケイト、ミオス、エマリーの前に置かれた。
「けーきっ!」
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本日もお読みいただきありがとうございます。
今更ながら、ミオト・バーセム公爵と、ユリウスの息子ミオスの名前が、
間違っていることが多発しております。
気付いた部分は直していますが、直っていない部分もあるかもしれません。
気を付けて書いて、気付いたらすぐ訂正をしていきますが、先に謝って置きます。
申し訳ありません!
今後ともよろしくお願いいたします。
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