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処罪3
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「はっ、はい」
「クロンデール王国は、黙っていることも出来ただろうね。でもしなかった」
「正しいことと思います」
「ああ、私もそう思う。なかったことにしていたら、不信感が生まれていたかもしれない。姉だから、姪だからということではなく、国として動いてくださったことに、私たちもきちんと対応を聞かなくてはならない」
「はい」
クートは鋭い目つきを二人に向けた。
「ソアリス妃はね、自分の進退はどうでもいい、姉とは考えずに処分してくれと願い出ている」
「そ、それは…王妃陛下は何の関係もありません」
「そうです!ソアリス王妃陛下には、迷惑を掛けただけです」
カリル王太子がいる以上、黙っていたリベルも声を上げた。ララシャが姉だからと言う理由で、罰を与えられるなどあってはならない。
「私もそう思っている、だがそう思わせたことが問題だとは思わないか」
「はい」
「罰せられてもいいと思っているんだよ。孫の大事な婚約者の母君をそんな目に遭わせたくない、国民だって悲しむ。だがあまりに軽い罰では納得しないだろう。だから妥当だと言ったんだ」
アンセムは厳しい罰にして欲しいという意味で受け取っていたが、ソアリスは自分も責任を取る覚悟の上での一筆であった。
クートはソアリスの意思を、正しく受け取っていた。
「はい…」
「ただ、これは今後、何も起こらないことを前提としたものだ。二度目はない」
「「はい」」
「クロンデール王国から詳細が届いた時は、本当に驚いた。しかも、グレイに聞けば会ったこともないと言い、意味が分からなかった」
「申し訳ございません、お見掛けしたことがあっただけだそうです」
グレイは驚き、信じられない目で見つめ、リベルとカリルは居たたまれない気持ちになった。そして、初めて口を開いた。
「ミフルもですが、ミフルの大好きなソアリス様を、悲しませることは許せません」
「はい」
「申し訳ございませんでした」
「第二王子妃と娘には、エスザール王国には入国禁止にさせて貰う」
「はい」
ララシャとエミアンローズは、エスザール王国に来るようなことはないだろう。
「当事者たちも既に同意の上かな?」
「いえ、二人には全てが決まってから、話す予定です」
「そうか、離縁後のことはアンセム陛下に一任しよう。だが責任を持ってくれ」
「承知しました」
リベルとカリルはピデム王国に戻り、報告を行うと、リサム陛下は心底、ホッとした顔をした。
「よ、良かった…議会も承認されたから、次はクロンデール王国へ」
「はい、リベルはララシャに離縁のことを先に話をして来なさい。両陛下のところには私が行こう」
「ですが」
「そちらの方が大変だと思うぞ」
「はい…ではお言葉に甘えさせていただきます」
ララシャは何をしているか分からないが、離縁されるなど考えてもいないことは確かだろう。これからのことは、クロンデール王国側の判断次第であるが、どう反応するか分からないので、長丁場になるかもしれない。
「ああ、こちらは任せなさい」
リベルはカリルと共に、再びクロンデール王国に向かった。カリルは王宮へ、リベルはロアンスラー公爵家に向かった。
既にサイラス宛に、どうなったかは手紙を送ってある。
「また迎えに来たの?まだ帰らないわよ」
「何をしていたんだ?」
「友人に会ったりしていたわ、ちゃーんと邸からは出ていないわよ?」
出られないなら、招けばいいと思ったのだろう。
ララシャは友人に帰省しているから会いたいと手紙を出したが、ほとんどに所用があると断られて、参加したのはソアリスに今ならそっくりなのではないかと言われた、ローティー・オイエン。そして、ファシリア・バート伯爵夫人だけであった。
「私たちは離縁することになった」
「は?」
「クロンデール王国は、黙っていることも出来ただろうね。でもしなかった」
「正しいことと思います」
「ああ、私もそう思う。なかったことにしていたら、不信感が生まれていたかもしれない。姉だから、姪だからということではなく、国として動いてくださったことに、私たちもきちんと対応を聞かなくてはならない」
「はい」
クートは鋭い目つきを二人に向けた。
「ソアリス妃はね、自分の進退はどうでもいい、姉とは考えずに処分してくれと願い出ている」
「そ、それは…王妃陛下は何の関係もありません」
「そうです!ソアリス王妃陛下には、迷惑を掛けただけです」
カリル王太子がいる以上、黙っていたリベルも声を上げた。ララシャが姉だからと言う理由で、罰を与えられるなどあってはならない。
「私もそう思っている、だがそう思わせたことが問題だとは思わないか」
「はい」
「罰せられてもいいと思っているんだよ。孫の大事な婚約者の母君をそんな目に遭わせたくない、国民だって悲しむ。だがあまりに軽い罰では納得しないだろう。だから妥当だと言ったんだ」
アンセムは厳しい罰にして欲しいという意味で受け取っていたが、ソアリスは自分も責任を取る覚悟の上での一筆であった。
クートはソアリスの意思を、正しく受け取っていた。
「はい…」
「ただ、これは今後、何も起こらないことを前提としたものだ。二度目はない」
「「はい」」
「クロンデール王国から詳細が届いた時は、本当に驚いた。しかも、グレイに聞けば会ったこともないと言い、意味が分からなかった」
「申し訳ございません、お見掛けしたことがあっただけだそうです」
グレイは驚き、信じられない目で見つめ、リベルとカリルは居たたまれない気持ちになった。そして、初めて口を開いた。
「ミフルもですが、ミフルの大好きなソアリス様を、悲しませることは許せません」
「はい」
「申し訳ございませんでした」
「第二王子妃と娘には、エスザール王国には入国禁止にさせて貰う」
「はい」
ララシャとエミアンローズは、エスザール王国に来るようなことはないだろう。
「当事者たちも既に同意の上かな?」
「いえ、二人には全てが決まってから、話す予定です」
「そうか、離縁後のことはアンセム陛下に一任しよう。だが責任を持ってくれ」
「承知しました」
リベルとカリルはピデム王国に戻り、報告を行うと、リサム陛下は心底、ホッとした顔をした。
「よ、良かった…議会も承認されたから、次はクロンデール王国へ」
「はい、リベルはララシャに離縁のことを先に話をして来なさい。両陛下のところには私が行こう」
「ですが」
「そちらの方が大変だと思うぞ」
「はい…ではお言葉に甘えさせていただきます」
ララシャは何をしているか分からないが、離縁されるなど考えてもいないことは確かだろう。これからのことは、クロンデール王国側の判断次第であるが、どう反応するか分からないので、長丁場になるかもしれない。
「ああ、こちらは任せなさい」
リベルはカリルと共に、再びクロンデール王国に向かった。カリルは王宮へ、リベルはロアンスラー公爵家に向かった。
既にサイラス宛に、どうなったかは手紙を送ってある。
「また迎えに来たの?まだ帰らないわよ」
「何をしていたんだ?」
「友人に会ったりしていたわ、ちゃーんと邸からは出ていないわよ?」
出られないなら、招けばいいと思ったのだろう。
ララシャは友人に帰省しているから会いたいと手紙を出したが、ほとんどに所用があると断られて、参加したのはソアリスに今ならそっくりなのではないかと言われた、ローティー・オイエン。そして、ファシリア・バート伯爵夫人だけであった。
「私たちは離縁することになった」
「は?」
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