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処罪1
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「リベルもどんな罰でも受け入れると言っています」
「当たり前だ」
カリル王太子が話しているのは、父でありピデム王国国王である、リサム・ピデムートと、母であり王妃であるカレンダ・ピデムート。
二人とも自主性を大事に子育てをして来た。
「まずはエスザール王国に謝罪と罰を報告、慰謝料も受け取って貰わなければならない。その後にクロンデール王国にも謝罪をさせていただこう」
「「はい」」
最終的には議会の許可も得なければならないが、まずは納得の出来る答えを出さなければならない。
「離縁させるか…だがクロンデール王国に戻すのも…」
「戻されても困りますわよね」
「あちらに任せるというのは、無責任だと思われ兼ねません」
「離縁して修道院か、王族のまま幽閉は得策ではないだろう」
「ええ、修道院もこちらに残るか、クロンデール王国の修道院でもいいかもしれませんね。結局、失望していくだけの存在でしたわね」
リベルがどうしても、ララシャと結婚したいというために、非公式に頭を下げて許可を得たが、王太子の婚約者だったとは思えないほど、教育が進まなかった。
クロンデール王国のレベルが違うのかと思ったが、そんなわけはなかった。
ララシャはクロンデール王国にもピデム王国にも求められる存在だと勘違いし、増長してしまったのだろう。
嫁にも自主性を大事にして、あまり口を出さなかった。第二王子妃だからと、大目に見ていたのも良くなかったのだろう。
だが、公務となれば最低限ではなく、王族としての立ち振る舞いが求められる。出来ないとなれば、出席させることは出来ない。
きちんとするかと思ったが、成長することはなかった。
「ああ…何度言っても応えていないようだったな」
「ええ、危機感がなかったのでしょうね。だからこんなことになって…」
注意しなかったわけではない、さすがに目に余るようになって、王族として生きていくつもりならと言っても効果がなかった。
「王族として生きていく気持ちが結局はなかったのだろう。離縁して、ロアンスラー公爵家が責任を持つというのであれば、戻すことも考えてもいいが…我が国だけでは決められない」
「リベルが戻って、様子を聞いてからにしましょう」
リベルから許す許さないではなく、クロンデール王国国王夫妻に謝罪を行い、今から戻るという連絡を貰っていた。
「エミアンローズはどうしますか?」
「そうだな…ララシャに非があるとしても、幼い子ならまだしも、16歳ともなれば、責任がないとは言えない。許されたとしても、嫁ぎ先はないだろうしな」
「教育は進んでいないのでしょう?」
「授業は受けているようですが、芳しくないようですね」
エミアンローズも、王族として嫁ぐのであれば、きちんと教育を受けさせなくてはならなかった。だがそれも怠っており、本来なら学園に通っても良かったが、付いていけないと判断し、通ってない。
リベルもここにいる3人も話をしたが、エミアンローズも危機感がなかった。
「他国に嫁がせて、迷惑を掛けられては困るからな」
「他国なんて論外ですわ。それを王太子殿下の婚約者になりたいなんて、ふざけているとしか思えないわ」
「修道院…ですか」
16歳の子には酷だとは思うが、可能性はある。
「何もなかったことにもならない、下手に嫁がせたとしても、王家の血を利用されたら困るわ。猶予をいただけるのであれば、矯正できるか否かによって、別の道を考えましょう」
リベルとララシャの離縁、ララシャのその後もクロンデール王国側と相談の上で責任を持つこと、エミアンローズは猶予が貰えるならばということになった。
そして、リベルがピデム王国に戻って来た。
「当たり前だ」
カリル王太子が話しているのは、父でありピデム王国国王である、リサム・ピデムートと、母であり王妃であるカレンダ・ピデムート。
二人とも自主性を大事に子育てをして来た。
「まずはエスザール王国に謝罪と罰を報告、慰謝料も受け取って貰わなければならない。その後にクロンデール王国にも謝罪をさせていただこう」
「「はい」」
最終的には議会の許可も得なければならないが、まずは納得の出来る答えを出さなければならない。
「離縁させるか…だがクロンデール王国に戻すのも…」
「戻されても困りますわよね」
「あちらに任せるというのは、無責任だと思われ兼ねません」
「離縁して修道院か、王族のまま幽閉は得策ではないだろう」
「ええ、修道院もこちらに残るか、クロンデール王国の修道院でもいいかもしれませんね。結局、失望していくだけの存在でしたわね」
リベルがどうしても、ララシャと結婚したいというために、非公式に頭を下げて許可を得たが、王太子の婚約者だったとは思えないほど、教育が進まなかった。
クロンデール王国のレベルが違うのかと思ったが、そんなわけはなかった。
ララシャはクロンデール王国にもピデム王国にも求められる存在だと勘違いし、増長してしまったのだろう。
嫁にも自主性を大事にして、あまり口を出さなかった。第二王子妃だからと、大目に見ていたのも良くなかったのだろう。
だが、公務となれば最低限ではなく、王族としての立ち振る舞いが求められる。出来ないとなれば、出席させることは出来ない。
きちんとするかと思ったが、成長することはなかった。
「ああ…何度言っても応えていないようだったな」
「ええ、危機感がなかったのでしょうね。だからこんなことになって…」
注意しなかったわけではない、さすがに目に余るようになって、王族として生きていくつもりならと言っても効果がなかった。
「王族として生きていく気持ちが結局はなかったのだろう。離縁して、ロアンスラー公爵家が責任を持つというのであれば、戻すことも考えてもいいが…我が国だけでは決められない」
「リベルが戻って、様子を聞いてからにしましょう」
リベルから許す許さないではなく、クロンデール王国国王夫妻に謝罪を行い、今から戻るという連絡を貰っていた。
「エミアンローズはどうしますか?」
「そうだな…ララシャに非があるとしても、幼い子ならまだしも、16歳ともなれば、責任がないとは言えない。許されたとしても、嫁ぎ先はないだろうしな」
「教育は進んでいないのでしょう?」
「授業は受けているようですが、芳しくないようですね」
エミアンローズも、王族として嫁ぐのであれば、きちんと教育を受けさせなくてはならなかった。だがそれも怠っており、本来なら学園に通っても良かったが、付いていけないと判断し、通ってない。
リベルもここにいる3人も話をしたが、エミアンローズも危機感がなかった。
「他国に嫁がせて、迷惑を掛けられては困るからな」
「他国なんて論外ですわ。それを王太子殿下の婚約者になりたいなんて、ふざけているとしか思えないわ」
「修道院…ですか」
16歳の子には酷だとは思うが、可能性はある。
「何もなかったことにもならない、下手に嫁がせたとしても、王家の血を利用されたら困るわ。猶予をいただけるのであれば、矯正できるか否かによって、別の道を考えましょう」
リベルとララシャの離縁、ララシャのその後もクロンデール王国側と相談の上で責任を持つこと、エミアンローズは猶予が貰えるならばということになった。
そして、リベルがピデム王国に戻って来た。
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