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謝罪
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「エミアンは行かないわ。だって別に謝ることはないもの」
「そうか…分かった」
エミアンローズはショックな様子で、悲しそうな顔をしたリベルが少し気になったが、それよりも追加のお菓子が欲しかった。
サイラスが両親であるキリスとマルシャにも事情を話すと、さすがにあり得ないと、ますますソアリスに嫌われてしまうと、二人は頭を抱えた。
二人にララシャとエミアンローズを見張って、邸から出さないように言い、リベルとサイラスは王宮に先触れを出しており、同じ目的であったために、アンセムとソアリスはまとめて会うことにした。
「申し訳ございませんでした」
「申し訳ございません」
応接室に通されたリベルとサイラスは、アンセムとソアリスが入室すると、立ち上がって深く頭を下げた。
「リベル殿下には許すということは、今の段階では私共だけでは判断は出来ません。ピデム王国には既に詳細を送っております」
「勿論でございます、理解しております」
「ロアンスラー公爵も、ララシャ妃がどういった処罰になってからということでよろしいですか」
「はい、承知いたしました」
ソアリスは何も言わずに、成り行きを見守っている。
リベルは前回のことがあったので、ビクビクしてので、サイラスが一緒で良かったと思ったくらいだった。
「二人は関与していないのですね?」
「私も前科から、何の言いわけにもなりませんが、ララシャには婚約者には出来ないと言っておりました。それで喧嘩になってこちらに戻っておりまして、頭を冷やせばいいというつもりだったのですが…」
「私も勝手に馬車を使って、王宮に行くとは思ってもおらず、御者も、連れて来た護衛の方も止められないままこちらに来てしまったようです」
「経緯は分かりました。殿下は今後をどうお考えですか?」
アンセムはロアンスラー公爵は疑っていなかったが、リベル殿下は過去のことから疑っていたが、ソアリスに怒られたのが効いたのか、ソアリスに言葉を借りるならば、人間になったようだ。
ソアリスは応接室に向かいながら、リベル殿下がまだ誘拐王だったら、かつてないほどくっせえ雑巾に降格すると臭そうな顔で言っていた。
おそらく謝っていなかったら、あの雑巾を見る目をされていたはずだ。
ソアリスは澄ました顔をしているが、とりあえず命拾いしたな元雑巾、元誘拐王とでも思っているのだろう。
「国王陛下、王太子殿下が決めることに従います」
「厳しい結果になるかもしれないことも、理解されているのだな」
「はい、承知しております」
「離縁するつもりですか?」
「婚約解消をしていただいたのに、申し訳ないですが、そういった結果になっても当然だと思っております」
「そうですか、ならば今の段階で何も言うことはありません」
今回の件はエスザール王国の意向を優先しようと、アンセムは考えている。
ミランお祖母様が王女だったことから、エスザール王国にも親族がいる状態で、ソアリスが私も責任を負うこともなってもいい、私の姉だとは考えないで欲しいと一筆書いたこともあり、情状酌量の余地はないと考えていい。
「ソアリス、何か言うことはあるか」
その言葉にリベルは思わず、また悪い口が飛んで来るのではないかと、体が勝手にビクっとしていた。
「リベル殿下、そのように身構えなくても大丈夫ですよ。確かにララシャ妃には脳味噌、カビ生えてんのか?脳味噌の代わりに、蟹味噌でも詰まってんのか?とは思いましたけども、ほほほほほ」
「申し訳ございません」
サイラスも勿論、ソアリスが口が悪いことは知っているが、王妃という立場上いいのかと、ハラハラしたが、アンセムに驚く様子もないことから、周知されていたのかとようやく知った。
「もはや、私が何か言って変わる段階は既に超えております。ですが、リベル殿下に二つ、伺いたいことがございます」
「そうか…分かった」
エミアンローズはショックな様子で、悲しそうな顔をしたリベルが少し気になったが、それよりも追加のお菓子が欲しかった。
サイラスが両親であるキリスとマルシャにも事情を話すと、さすがにあり得ないと、ますますソアリスに嫌われてしまうと、二人は頭を抱えた。
二人にララシャとエミアンローズを見張って、邸から出さないように言い、リベルとサイラスは王宮に先触れを出しており、同じ目的であったために、アンセムとソアリスはまとめて会うことにした。
「申し訳ございませんでした」
「申し訳ございません」
応接室に通されたリベルとサイラスは、アンセムとソアリスが入室すると、立ち上がって深く頭を下げた。
「リベル殿下には許すということは、今の段階では私共だけでは判断は出来ません。ピデム王国には既に詳細を送っております」
「勿論でございます、理解しております」
「ロアンスラー公爵も、ララシャ妃がどういった処罰になってからということでよろしいですか」
「はい、承知いたしました」
ソアリスは何も言わずに、成り行きを見守っている。
リベルは前回のことがあったので、ビクビクしてので、サイラスが一緒で良かったと思ったくらいだった。
「二人は関与していないのですね?」
「私も前科から、何の言いわけにもなりませんが、ララシャには婚約者には出来ないと言っておりました。それで喧嘩になってこちらに戻っておりまして、頭を冷やせばいいというつもりだったのですが…」
「私も勝手に馬車を使って、王宮に行くとは思ってもおらず、御者も、連れて来た護衛の方も止められないままこちらに来てしまったようです」
「経緯は分かりました。殿下は今後をどうお考えですか?」
アンセムはロアンスラー公爵は疑っていなかったが、リベル殿下は過去のことから疑っていたが、ソアリスに怒られたのが効いたのか、ソアリスに言葉を借りるならば、人間になったようだ。
ソアリスは応接室に向かいながら、リベル殿下がまだ誘拐王だったら、かつてないほどくっせえ雑巾に降格すると臭そうな顔で言っていた。
おそらく謝っていなかったら、あの雑巾を見る目をされていたはずだ。
ソアリスは澄ました顔をしているが、とりあえず命拾いしたな元雑巾、元誘拐王とでも思っているのだろう。
「国王陛下、王太子殿下が決めることに従います」
「厳しい結果になるかもしれないことも、理解されているのだな」
「はい、承知しております」
「離縁するつもりですか?」
「婚約解消をしていただいたのに、申し訳ないですが、そういった結果になっても当然だと思っております」
「そうですか、ならば今の段階で何も言うことはありません」
今回の件はエスザール王国の意向を優先しようと、アンセムは考えている。
ミランお祖母様が王女だったことから、エスザール王国にも親族がいる状態で、ソアリスが私も責任を負うこともなってもいい、私の姉だとは考えないで欲しいと一筆書いたこともあり、情状酌量の余地はないと考えていい。
「ソアリス、何か言うことはあるか」
その言葉にリベルは思わず、また悪い口が飛んで来るのではないかと、体が勝手にビクっとしていた。
「リベル殿下、そのように身構えなくても大丈夫ですよ。確かにララシャ妃には脳味噌、カビ生えてんのか?脳味噌の代わりに、蟹味噌でも詰まってんのか?とは思いましたけども、ほほほほほ」
「申し訳ございません」
サイラスも勿論、ソアリスが口が悪いことは知っているが、王妃という立場上いいのかと、ハラハラしたが、アンセムに驚く様子もないことから、周知されていたのかとようやく知った。
「もはや、私が何か言って変わる段階は既に超えております。ですが、リベル殿下に二つ、伺いたいことがございます」
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