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人気者王女の末路2
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「それは婚約者だったのよ!当たり前じゃない!私が一番なのよ!」
「だったらエクシアーヌが、その姿を見ていたら、どう思うか分からないの?姉なんでしょう?」
「そ、それは…エクシアーヌと親しそうにもしていなかったし、私の方が良いと思ったのよ!」
エクシアーヌは割り切った考えを持っている、だからこそ正妃は第一王女に譲るべきでしょう。私だったら王太子にだって後押し出来るのに、分かっていないようだった。だからこそ、話をしに行ったのに、追い返された。
「マイノス王子とエクシアーヌのことを、あなたが何が分かるというのです」
「楽しくお話したのよ」
「だから何ですか?それで好かれていると思ったのですか?恥ずかしい真似をしてくれたものだわ。はっきり言うわ、国内での結婚相手がいません」
「どうせ側妃なんでしょう!」
「側妃、ではないが、正妃でもない。妃という立場だが、既に二人の妃がいる」
リガルタが唯一快く了承を貰えたのは小国の王子だったが、既に妃がいる。
「後宮ってこと?そんなところ嫌よ!絶対に嫌」
「それに近いが、皆立場は同じだそうだ。あとは既に正妃や嫡男がおり、お前の言う側妃という扱いになる」
住まいは同じ区画にはなるが、愛し合う場ではない。皆で寵愛を奪い合うわけでもなく、与えられた役割をこなすのが妃となるそうだ。寵愛が欲しいというような相手は、王子は遠ざける。役割をこなせないと、立場はなくなる。シシリーヌには耐えられない、いい罰になると思った。
他に打診した先は既に正妃や嫡男がいるため、扱いが正妃よりは良いとは言えないが、それでもいいならばという王家であった。
「どうしてよ、探してくれてもいいじゃない」
「王女ということで、力関係が面倒だと受け入れ先がない」
他国の貴族も年下より年上の方が良いと思い、後妻も探したが、考えてみるという答えすらなく、断られてしまった。
「そんなはずないわ!だったら、パトリックともう一度どうにかしてよ!」
「ダソール公爵令息だ!何度も言わせるな!はあ…婚約は二度と出来ないと言っただろう。もう婚約は白紙になっている」
「まさか、婚約したとでも言うんじゃないでしょうね」
「いや、シシリーヌとは違って、打診はあったそうだが」
リガルタは嫌味のつもりで話していたが、話の途中でシシリーヌは机を叩き付けて、立ち上がった。
「何ですって!私と白紙になったからって!信じられない!どこの貴族令嬢よ!文句を言ってやるわ」
「いい加減にしなさい!パトリックは優秀だ、白紙になったのだから、打診くらいある。だが、断ったそうだ、おそらくお前が嫁いだら探すつもりなんだろう」
「パトリックは」
さすがにリガルタがシシリーヌを睨み付けた。
「ダ、ダソール公爵令息は、私を待っているわ。お願いよ、もう一度話をすれば分かってくれるわ」
「もう二度と個人的に会う気はないと言っている。会いたいのなら、会いに来るだろう。こちらで止めてなどいない」
「そんな…」
「目的はパトリックだったのね、マイノス王子を利用しようとして、何をしたか分かっているの!本当に価値を下げに行ったのね。どうするか自分で決めなさい」
「私は愛し愛されたいの!」
「パトリックに会いに行くことは許さん。愛に生きたいのなら、王女をやめて出て行くといい」
クロンデール王国側から、側妃の件は慎重に進めて欲しい。無理に嫁がせても、納得しないままだと不利益を起こしかねないと、妃も側妃も保留として貰っている。
「それは…」
「出て行くことを止めはしない。シシリーヌ第一王女は抹消する」
これ以上は過信できないと、宰相と取り決めていたことだった。次に何か問題を起こせば、抹消する。
「そんな…そんな酷いことをどうして言えるの」
「当たり前だろう、お前は王女だろう?それを放棄したと見なす。よく考えなさい」
「だったらエクシアーヌが、その姿を見ていたら、どう思うか分からないの?姉なんでしょう?」
「そ、それは…エクシアーヌと親しそうにもしていなかったし、私の方が良いと思ったのよ!」
エクシアーヌは割り切った考えを持っている、だからこそ正妃は第一王女に譲るべきでしょう。私だったら王太子にだって後押し出来るのに、分かっていないようだった。だからこそ、話をしに行ったのに、追い返された。
「マイノス王子とエクシアーヌのことを、あなたが何が分かるというのです」
「楽しくお話したのよ」
「だから何ですか?それで好かれていると思ったのですか?恥ずかしい真似をしてくれたものだわ。はっきり言うわ、国内での結婚相手がいません」
「どうせ側妃なんでしょう!」
「側妃、ではないが、正妃でもない。妃という立場だが、既に二人の妃がいる」
リガルタが唯一快く了承を貰えたのは小国の王子だったが、既に妃がいる。
「後宮ってこと?そんなところ嫌よ!絶対に嫌」
「それに近いが、皆立場は同じだそうだ。あとは既に正妃や嫡男がおり、お前の言う側妃という扱いになる」
住まいは同じ区画にはなるが、愛し合う場ではない。皆で寵愛を奪い合うわけでもなく、与えられた役割をこなすのが妃となるそうだ。寵愛が欲しいというような相手は、王子は遠ざける。役割をこなせないと、立場はなくなる。シシリーヌには耐えられない、いい罰になると思った。
他に打診した先は既に正妃や嫡男がいるため、扱いが正妃よりは良いとは言えないが、それでもいいならばという王家であった。
「どうしてよ、探してくれてもいいじゃない」
「王女ということで、力関係が面倒だと受け入れ先がない」
他国の貴族も年下より年上の方が良いと思い、後妻も探したが、考えてみるという答えすらなく、断られてしまった。
「そんなはずないわ!だったら、パトリックともう一度どうにかしてよ!」
「ダソール公爵令息だ!何度も言わせるな!はあ…婚約は二度と出来ないと言っただろう。もう婚約は白紙になっている」
「まさか、婚約したとでも言うんじゃないでしょうね」
「いや、シシリーヌとは違って、打診はあったそうだが」
リガルタは嫌味のつもりで話していたが、話の途中でシシリーヌは机を叩き付けて、立ち上がった。
「何ですって!私と白紙になったからって!信じられない!どこの貴族令嬢よ!文句を言ってやるわ」
「いい加減にしなさい!パトリックは優秀だ、白紙になったのだから、打診くらいある。だが、断ったそうだ、おそらくお前が嫁いだら探すつもりなんだろう」
「パトリックは」
さすがにリガルタがシシリーヌを睨み付けた。
「ダ、ダソール公爵令息は、私を待っているわ。お願いよ、もう一度話をすれば分かってくれるわ」
「もう二度と個人的に会う気はないと言っている。会いたいのなら、会いに来るだろう。こちらで止めてなどいない」
「そんな…」
「目的はパトリックだったのね、マイノス王子を利用しようとして、何をしたか分かっているの!本当に価値を下げに行ったのね。どうするか自分で決めなさい」
「私は愛し愛されたいの!」
「パトリックに会いに行くことは許さん。愛に生きたいのなら、王女をやめて出て行くといい」
クロンデール王国側から、側妃の件は慎重に進めて欲しい。無理に嫁がせても、納得しないままだと不利益を起こしかねないと、妃も側妃も保留として貰っている。
「それは…」
「出て行くことを止めはしない。シシリーヌ第一王女は抹消する」
これ以上は過信できないと、宰相と取り決めていたことだった。次に何か問題を起こせば、抹消する。
「そんな…そんな酷いことをどうして言えるの」
「当たり前だろう、お前は王女だろう?それを放棄したと見なす。よく考えなさい」
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