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話し合い3
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シュアリーに向けていた瞳を、アウラージュはルカスに移した。
「そしてルカス・バートラ。王配になることと、大変さを知って、王配よりも新しい公爵家の方がいいのではないかの2つ。だから、2人は気が合ったのでしょうね。公爵家を次男ということだけで継げないのだから、絶対に公爵家より下では嫌だと考えている」
「そ、そのようなことは思っておりません」
「そう?私にはずっとそう見えていたわ。そしてジルバードとララが想い合って婚約していることも、良く思っていなかった。私は政略結婚なのにと」
「ルカスっ!!」
アウラージュはルカスがジルバードへの嫉妬心を見抜いていた。それが見返してやるという向上心になれば違ったが、ルカスは王配になるにもかかわらず、私なんかこんなものだと思っていることも分かっていた。だからこそ、責任のないシュアリーと同調出来たのだ。
「私も今となっては人のことは言えないけど、あなたには覚悟がなかった」
「申し訳ございません!」
バートラ公爵は立ち上がって、折り畳むほど深く頭を下げた。
「父上っ!殿下、そのようなことはありません。真摯に取り組み、責任と覚悟を持っておりました」
「バートラ公爵、お座りください。ルカス、あなたが持っていたのは、私への緊張感じゃないかしら?」
「っ」
「後はリラ・ブラインかしら?自分に惚れていると思うこともあったんじゃない?」
「っな、何よそれ」
シュアリーはルカスのように目を逸らさずに、どういうことかと睨んでいる。
「そのようなことはありません、彼女は兄が好きだったんでしょう!」
「そうね、だからあなたに近づいたことも、今なら分かるわよね?利用されそうになったことに苛立ったんじゃない?趣旨返しなんて言葉、今までのあなたなら思っても、私に言う勇気はなかったはずよ?」
「…それは」
「ルカス!殿下、重ね重ね申し訳ございません」
「バートラ公爵も気苦労ばかりね」
「恐れ入ります」
ルカスの婚約解消からシュアリーとの婚約、ジルバードの一件、そしてこのような場、バートラ公爵は胃が痛む日々だろう。
アウラージュは最後に陛下を見据えた。
「そして、陛下。私に負い目もあり、私を王にしようとする一方で、私が王位継承権を放棄すると言った時、自分の娘が王になることを想像した。みんな2つ持っているの、勝手にね。そして、どれも叶わないわ。私はね、皆に納得してもらいたかったの、だからシュアリーに王太子教育を受けさせたかったの」
「出来ないと思ってさせたっていうの!」
「出来るかもしれないとは思っていたわよ、でも予想通りだったわ。これで皆、王太子に相応しくないと分かったでしょう?」
「お姉様は私にごめんなさいと謝らせて、戻って来てと泣き喚いて欲しいんでしょう!子どもみたい」
「私は王太子には戻らない。王太子はリオン・ホワイトア。陛下、それでいいですね?」
「…」
さすがに陛下はすぐに了承は出来ない、だが先を見据えているはずだ。
「駄目よ!何で、謝るから戻ってくればいいじゃない!ずっと勉強していたんでしょう!悔しいと思わないの?」
「戻る気はないわ、どの道、皇位継承権は放棄させないと言われていますから」
「お姉様はずるいわ、自分だけ皇位なんて」
「あなたにはそう見えるのよね?だから王位継承権を放棄したのよ。サリキュース帝国の皇位継承権を持つ私では皆が反対できないから」
「そうやって、何もかも持って!何なのよ!」
「いい加減にしろ!」
「何よ」
アウラージュは机を叩いて立ち上がり、シュアリーも驚いたが、ルカスもバートラ公爵も驚いて固まってしまってる。
「ふざけたこと言ってんじゃねえぞ、このバカ王女。お前は努力して王になるか、努力せずにボロボロになって、臣下に降りるしかねえんだよ!頭が湧いてんのか」
「っな、お姉様がそんな言葉を」
「そしてルカス・バートラ。王配になることと、大変さを知って、王配よりも新しい公爵家の方がいいのではないかの2つ。だから、2人は気が合ったのでしょうね。公爵家を次男ということだけで継げないのだから、絶対に公爵家より下では嫌だと考えている」
「そ、そのようなことは思っておりません」
「そう?私にはずっとそう見えていたわ。そしてジルバードとララが想い合って婚約していることも、良く思っていなかった。私は政略結婚なのにと」
「ルカスっ!!」
アウラージュはルカスがジルバードへの嫉妬心を見抜いていた。それが見返してやるという向上心になれば違ったが、ルカスは王配になるにもかかわらず、私なんかこんなものだと思っていることも分かっていた。だからこそ、責任のないシュアリーと同調出来たのだ。
「私も今となっては人のことは言えないけど、あなたには覚悟がなかった」
「申し訳ございません!」
バートラ公爵は立ち上がって、折り畳むほど深く頭を下げた。
「父上っ!殿下、そのようなことはありません。真摯に取り組み、責任と覚悟を持っておりました」
「バートラ公爵、お座りください。ルカス、あなたが持っていたのは、私への緊張感じゃないかしら?」
「っ」
「後はリラ・ブラインかしら?自分に惚れていると思うこともあったんじゃない?」
「っな、何よそれ」
シュアリーはルカスのように目を逸らさずに、どういうことかと睨んでいる。
「そのようなことはありません、彼女は兄が好きだったんでしょう!」
「そうね、だからあなたに近づいたことも、今なら分かるわよね?利用されそうになったことに苛立ったんじゃない?趣旨返しなんて言葉、今までのあなたなら思っても、私に言う勇気はなかったはずよ?」
「…それは」
「ルカス!殿下、重ね重ね申し訳ございません」
「バートラ公爵も気苦労ばかりね」
「恐れ入ります」
ルカスの婚約解消からシュアリーとの婚約、ジルバードの一件、そしてこのような場、バートラ公爵は胃が痛む日々だろう。
アウラージュは最後に陛下を見据えた。
「そして、陛下。私に負い目もあり、私を王にしようとする一方で、私が王位継承権を放棄すると言った時、自分の娘が王になることを想像した。みんな2つ持っているの、勝手にね。そして、どれも叶わないわ。私はね、皆に納得してもらいたかったの、だからシュアリーに王太子教育を受けさせたかったの」
「出来ないと思ってさせたっていうの!」
「出来るかもしれないとは思っていたわよ、でも予想通りだったわ。これで皆、王太子に相応しくないと分かったでしょう?」
「お姉様は私にごめんなさいと謝らせて、戻って来てと泣き喚いて欲しいんでしょう!子どもみたい」
「私は王太子には戻らない。王太子はリオン・ホワイトア。陛下、それでいいですね?」
「…」
さすがに陛下はすぐに了承は出来ない、だが先を見据えているはずだ。
「駄目よ!何で、謝るから戻ってくればいいじゃない!ずっと勉強していたんでしょう!悔しいと思わないの?」
「戻る気はないわ、どの道、皇位継承権は放棄させないと言われていますから」
「お姉様はずるいわ、自分だけ皇位なんて」
「あなたにはそう見えるのよね?だから王位継承権を放棄したのよ。サリキュース帝国の皇位継承権を持つ私では皆が反対できないから」
「そうやって、何もかも持って!何なのよ!」
「いい加減にしろ!」
「何よ」
アウラージュは机を叩いて立ち上がり、シュアリーも驚いたが、ルカスもバートラ公爵も驚いて固まってしまってる。
「ふざけたこと言ってんじゃねえぞ、このバカ王女。お前は努力して王になるか、努力せずにボロボロになって、臣下に降りるしかねえんだよ!頭が湧いてんのか」
「っな、お姉様がそんな言葉を」
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