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又従妹
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ルーナは学園が終わると、リアンスを訪ねた。ローザ公爵家とは親しい関係である、ルーナは出入りも自由となっている。
「ちょっと、あのスノー嬢の妹、おかしいわよ」
「おかしい?」
苛立つルーナは、メイドの持って来た大きなクッキーを頬張っている。
「ルーナ先輩なんて、話し掛けて来て、お姉様より私と仲良くした方がいいと思います。伯爵家では、私の方が大事にされていて、特別だからですって」
リアンスは顔を顰め、ルーナを見つめた。
「何かあるのだと思ったけど、不仲なの?」
「…上手くは言っていないのは事実だろうな」
「名前を貸す時点で、考えたけど…でも今後は私の名前も危険かもしれないわ。ごめんなさいね」
「いや、ルーナには感謝している」
ルーナが拒絶したことで、当てつけでレピアは渡しておくと奪ったり、盗み見たりする可能性もある。
「あと、レピアが成績が悪いのは、スノー嬢が勉強を教えてくれないからだと言い回っているの」
「なんだそれは…」
「まともな人間は信じてはないないわ、言っていることおかしいでしょう?なぜ成績が姉のせいになるのよ。しかもスノー嬢は特進科で、レピアは普通科よ?」
「酷いようなら、どうにかするよ。当てはあるから大丈夫だ」
レリリス伯爵ではなく、アンリ夫人を頼らせて貰おう。
「それならいいけど、あとスノー嬢は昔は問題児だったとも言っているの」
「は?」
「姉が嫌いなのか分からないけど、悪意があると言っていいでしょうね」
「問題があるのは、レリリス伯爵家側だ。それは証言を得ている。もしかしたら、妹君は知らされていないのかもしれないな」
「え?どういう意味?」
「私も全てを知っているわけではないが、ルーナには知っている事実を話して置こう。スノー嬢は8歳から入学まではランドマーク侯爵家で過ごしている」
「え?そうだったの?何で?有名なこと?」
ルーナはレリリス伯爵家とは関りがなく、スノーを知ったのは学園だったので、知らない事実だった。
「有名ではない。一部が知っているだけだ。表向きは病弱な兄と、幼い妹に手が掛かるからと言っていたそうだが、おそらく事実ではない」
「病弱は仕方ないけど、妹は2歳差じゃない!色味は姉妹だから似ているけど、だからあんなに違うの?」
「資質が違うとも言えるだろうけど」
「じゃあ、そのままランドマーク侯爵家から通えば良かったのにね」
「そうだな…なぜ戻ったんだろうか」
答えてくれたかは分からないが、アンリ夫人に聞くのを忘れていた。
「事実ではないと思っていたけど、妹は自分のせいだと知らないのか…知っていて、スノー嬢を悪者にしたいのか。リアンス従兄様も気を付けてよ」
「勿論だ」
「面倒かもしれないけど、手紙を私宛に送るか、持って来てくれたら、学園で直接渡すわよ」
「そこまで迷惑は掛けらないよ」
「乗り掛かったのだから、上手くいって欲しいじゃない」
ルーナはリアンスが自分を頼ってくれて、嬉しかった。
スノーとは一度きちんと挨拶をして、その後は会えば話をするくらいの関係だが、見た目も可憐であるが、所作も美しく、敬意を払い過ぎているところはあるが、無作法は妹とは比べ物にならない。
「ルーナ、君は良い奴だな」
「今頃?妹の方は、どうする?」
「彼女に実害がなければ放って置きたいところだが…レリリス伯爵家の評判が悪くなっても困るな」
「では、間を取って教師に報告を上げておきましょう。そうすれば、レリリス伯爵家に通達されるでしょうから」
「ありがとう、よろしく頼むよ」
ルーナが教師に目に余ると告げたために、レリリス伯爵に指導が入り、レピアにはマナー教師も付くことになった。
スノーもランドマーク前侯爵夫人こと、アンリ夫人から手紙を受け取り、リアンスが訪ねて来たこと読み、参ったなと思っていた。
「ちょっと、あのスノー嬢の妹、おかしいわよ」
「おかしい?」
苛立つルーナは、メイドの持って来た大きなクッキーを頬張っている。
「ルーナ先輩なんて、話し掛けて来て、お姉様より私と仲良くした方がいいと思います。伯爵家では、私の方が大事にされていて、特別だからですって」
リアンスは顔を顰め、ルーナを見つめた。
「何かあるのだと思ったけど、不仲なの?」
「…上手くは言っていないのは事実だろうな」
「名前を貸す時点で、考えたけど…でも今後は私の名前も危険かもしれないわ。ごめんなさいね」
「いや、ルーナには感謝している」
ルーナが拒絶したことで、当てつけでレピアは渡しておくと奪ったり、盗み見たりする可能性もある。
「あと、レピアが成績が悪いのは、スノー嬢が勉強を教えてくれないからだと言い回っているの」
「なんだそれは…」
「まともな人間は信じてはないないわ、言っていることおかしいでしょう?なぜ成績が姉のせいになるのよ。しかもスノー嬢は特進科で、レピアは普通科よ?」
「酷いようなら、どうにかするよ。当てはあるから大丈夫だ」
レリリス伯爵ではなく、アンリ夫人を頼らせて貰おう。
「それならいいけど、あとスノー嬢は昔は問題児だったとも言っているの」
「は?」
「姉が嫌いなのか分からないけど、悪意があると言っていいでしょうね」
「問題があるのは、レリリス伯爵家側だ。それは証言を得ている。もしかしたら、妹君は知らされていないのかもしれないな」
「え?どういう意味?」
「私も全てを知っているわけではないが、ルーナには知っている事実を話して置こう。スノー嬢は8歳から入学まではランドマーク侯爵家で過ごしている」
「え?そうだったの?何で?有名なこと?」
ルーナはレリリス伯爵家とは関りがなく、スノーを知ったのは学園だったので、知らない事実だった。
「有名ではない。一部が知っているだけだ。表向きは病弱な兄と、幼い妹に手が掛かるからと言っていたそうだが、おそらく事実ではない」
「病弱は仕方ないけど、妹は2歳差じゃない!色味は姉妹だから似ているけど、だからあんなに違うの?」
「資質が違うとも言えるだろうけど」
「じゃあ、そのままランドマーク侯爵家から通えば良かったのにね」
「そうだな…なぜ戻ったんだろうか」
答えてくれたかは分からないが、アンリ夫人に聞くのを忘れていた。
「事実ではないと思っていたけど、妹は自分のせいだと知らないのか…知っていて、スノー嬢を悪者にしたいのか。リアンス従兄様も気を付けてよ」
「勿論だ」
「面倒かもしれないけど、手紙を私宛に送るか、持って来てくれたら、学園で直接渡すわよ」
「そこまで迷惑は掛けらないよ」
「乗り掛かったのだから、上手くいって欲しいじゃない」
ルーナはリアンスが自分を頼ってくれて、嬉しかった。
スノーとは一度きちんと挨拶をして、その後は会えば話をするくらいの関係だが、見た目も可憐であるが、所作も美しく、敬意を払い過ぎているところはあるが、無作法は妹とは比べ物にならない。
「ルーナ、君は良い奴だな」
「今頃?妹の方は、どうする?」
「彼女に実害がなければ放って置きたいところだが…レリリス伯爵家の評判が悪くなっても困るな」
「では、間を取って教師に報告を上げておきましょう。そうすれば、レリリス伯爵家に通達されるでしょうから」
「ありがとう、よろしく頼むよ」
ルーナが教師に目に余ると告げたために、レリリス伯爵に指導が入り、レピアにはマナー教師も付くことになった。
スノーもランドマーク前侯爵夫人こと、アンリ夫人から手紙を受け取り、リアンスが訪ねて来たこと読み、参ったなと思っていた。
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